概要


Paper Plane xUI(PPxと省略) はファイル操作用のツール集です。
大量のファイルを快適に操作するための機能と操作性に重点を置き、各ソフト間で処理を分担し、連携したファイル操作を行うことができます。
また、拡張子に頼らずにできるだけファイルの中身からその種類を判別し、適切な処理を行うようにしています。

PPxの前身として K-Launcher というファイラがあります。こちらは MS-DOS 用なのですが、Windows 95/98 の DOS窓で長いファイル名の操作ができるなど、MS-DOS や Windows 95/98 では重宝していました。

しかし、Windows NT 系列ではこういった操作ができず(Windows 2000以降では一部改善されています)、CPUリソースを全て使ってしまうなど、不便な点が目についてきました。このため、Windows(特にNT系)用に特化したファイル操作ツールをPPxとして新たに開発しています。

全般 - 動作環境


対応/動作確認 OS
レジストリ
環境変数


対応/動作確認 OS

64bit UNICODE 版
 Windows XP, Vista, 7, 8, 8.1, 10, 11, Server 2000 ~ 2022 の 64bit版 で動作します。
 32bit版 Windows では動作しません。

32bit UNICODE 版
 Windows NT4.0, 2000, XP, Vista, 7, 8, 8.1, 10, 11, Server 2000 ~ 2022 で動作します。
 Windows XP, Vista, 7, 8, 8.1, 10, 11, Server 2003 ~ 2022 の 64bit版 でも動作します。
 Windows 95~Me, Win32s, Windows(NT) 3.x以下では動作しません。

32bit MultiByte 版
 Windows 95, 98, 98SE, Me / NT4.0, 2000, XP, Vista, 7, 8, 8.1, 10, 11, Server 2000 ~ 2022 で動作します。
 Windows XP, Vista, 7, 8, 8.1, 10, 11, Server 2003 ~ 2022 の 64bit版 でも動作します。
 Win32s や Windows(NT) 3.x以下では動作しません。

64bit Arm 版
 Windows 10, 11 の 64bit Arm 版 で動作します。

※ Server 2000 ~ 2022 は Windows Server の 2000, 2003(R2), 2008(R2), 2012(R2), 2016, 2019, 2022 が含まれます。

・開発や主な動作確認は Windows 10 Pro 22H2 64bit版 で行っています。
・PPxの実行ファイルがあるディレクトリ/フォルダが書き込み禁止であっても支障が出ないように考慮しています。
・別のユーザとして実行 / RUNAS を考慮しており、使用中のデスクトップのユーザと異なる場合は、タイトルバー(キャプション)にそのPPxが属するユーザ名が表示されます。
例) PPC[A](username)C:\
・Windows Vista以降のUACが有効の時、通常より権限が低くなっているときは「(Limit)」がタイトルバーに表示されます。また、権限が高いときは「(Elevate)」がタイトルバーに表示されます。X_dlimで表示の設定変更ができます。

WindowsやインストールされているInternet Explorerのバージョンによっては、使用できない機能があります。


レジストリ

PPx自体が確認無しにレジストリの書き込みを行うことはありません。

SETUP.EXEを使ってインストールをおこなった場合、「アプリケーションの追加と削除」に登録するために該当レジストリ(SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\PPX)の書き込みをおこないます。
※書き込まない方法(ポータブル、持ち歩き用)もあります。SETUP.EXEのカスタムインストールで設定可能です。

PPcustでPPcをフォルダに関連づけるときには、該当レジストリ(Software\Classes\Folder\shell)への書き込みをおこないます。また、Susie plug-inの個別設定を行うと、そのSusie plug-inがレジストリを操作することがあります。

設定ファイルの保存場所をレジストリで指定できます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\TOROid\PPX に以下のキーを記載すると、そのキーに示したファイルを使用します。アンインストールをする場合はこれらのキーを削除して下さい。
※ Version 0.34以前は下記内容で使用する場合がありました。

例)
[HKEY_CURRENT_USER\Software\TOROid\PPX]
"PPXC"="C:\Documents and Settings\User\Application Data\TOROID\PPx\PPXCXXXX.DAT"
"PPXH"="C:\Documents and Settings\User\Application Data\TOROID\PPx\PPXHXXXX.DAT"

●MultiByte版
PPXC
カスタマイズ内容を保存するファイルの場所を示すパス
PPXH
ヒストリ内容を保存するファイルの場所を示すパス
●UNICODE版, 64bit版, 64bit Arm 版
PPWC
カスタマイズ内容を保存するファイルの場所を示すパス
PPWH
ヒストリ内容を保存するファイルの場所を示すパス



環境変数

ファイルの実行時に次の環境変数を参照します。
PATH
例) PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\SYSTEM32
実行ファイルがあるパスを列挙したものです。
通常は Windows が設定をすませてあるはずです。
PATHEXT
登録されていない時) PATHEXT=.COM;.EXE;.BAT
拡張子を記載しなくても実行することができるファイルの拡張子を列挙したものです。WinNT系では設定済みですが、Win9x系では設定されていません。
ComSpec
例) ComSpec=C:\WINDOWS\SYSTEM32\cmd.exe
バッチファイル等を実行する時に使用されるコマンドラインシェルのフルパスです。通常、WinNT 系では cmd.exeが、Win9x系では command.comが設定されています。
これら環境変数をユーザ環境変数として設定するには、 rundll32 sysdm.cpl,EditEnvironmentVariables を実行して表示されるダイアログを使います。

PPxでは直接参照しませんが、設定をお薦めする環境変数は以下の通りです。
TZ
例) TZ=JST-9
  書庫操作DLL等でタイムゾーンを参照する時に用いられます。


全般 - インストール


・SETUP.EXE を使用することで、ファイルのコピーと初期カスタマイズ(キー割り当て、PPcの窓形態等)がウィザード形式で行われます。

・手動でインストールする場合は、アーカイブ中のファイルを適当な場所にまとめて入れてください。但し、未カスタマイズ状態は一般向け設定ではないので、初めて使うときはSETUP.EXEを使用することをお薦めします。

全般 - アンインストール


SETUP.EXE を使用することで、ファイル及びレジストリの削除ができます。手動でインストールした場合は、インストールした場所を指定できるようになっていますので、指定してから開始してください。

手動でアンインストールする時は、ファイルの削除を行ってください。
また、レジストリの、HKEY_CURRENT_USER\Software\TOROid\PPX があれば削除して下さい。

設定内容は、通常「~\AppData\Roaming\TOROID\PPx」に保存されますので、これらの削除も必要です。
このディレクトリは、エクスプローラのアドレスバーに「%APPDATA%\TOROID\PPx」を記載すれば該当ディレクトリに移動できます。(Win2000, XP等)

全般 - アップデート


SETUP.EXE の「最新版の確認・入手とアップデート」か、PPc/PPv のメニューの「ヘルプ」-「最新版の確認」を使うと、最新版が配布されているかを確認し、アップデートを行うことができます。コマンド(*checkupdate)経由も可能です。

SETUP.EXE を使用することで、最新版の配布ファイルを元に「PPx を終了→ファイルの更新→PPcを再起動」という一連の操作を一括で行うことができます。書庫ファイルやディレクトリを指定してアップデートすることもできます。

SETUP.EXE を使わずに手動でアップデートを行うときは、全ての PPx を終了してからファイルを上書きしてください。


新しい正式公開版(βや+nではない版)にファイルをアップデートし、その後起動したときにカスタマイズ内容のアップデート処理が行われます。更に、アップデート前に設定内容のバックアップを行うことができます。
バックアップ動作はX_upmで指定することができます。
バックアップする設定ファイルは、X_saveに指定した場所に「PPX000_O.TXT」(「000」は最後のカスタマイズに用いた版番号)の名前で保存されます。

設定はバージョンアップに伴って随時変更しますので、色々カスタマイズをおこなっている人は古い設定を保存しておくことをお薦めします。
また、誤削除による設定喪失に対応できるよう、実行ファイル・設定ファイルの場所と、バックアップファイルの場所は別の場所(親子関係ではない場所)にすることをお薦めします。


アップデート機能によるアップデートのときは、配布ファイル(pp~.zip)と、exe/dllファイルの署名を確認し、改竄がされていないかを検証しています。

全般 - OS 以外に必要なソフトウェア


PPx 自体を起動させるために必要なファイルのうち、別途用意する必要があるものは特にありませんが、あれば使用するものがあり、カスタマイズで変更可能です。このうち、初期状態で使用されるものは次のとおりです。

●書庫・ローダ関係
・統合アーカイバプロジェクト関連

PPx は一般のソフトとは異なり、カスタマイズで任意の統合アーカイバプロジェクト関連 DLL を登録することができます(P_arc)。
また、PPx と同じディレクトリか、環境変数 PATH で参照されるディレクトリに該当 DLL を用意してください。
登録済みのものは以下の通りです。
32bit版(64bit版, 64bit ARM版 でもUNBYPASSで使用可能)
UNLHA32.DLL
対応ファイル:.lzh, .lzs
動作確認 Ver.2.67a
吉崎 栄泰氏作の「LHA」や「LARC」の書庫を操作する為にMicco氏が DLL 化したものです。
http://micco.mars.jp/micindex.html
UNZIP32.DLL
対応ファイル:.zip
動作確認 Ver.5.42
PKZIP社の「Zip」書庫を操作する為に shoda T.氏が DLL 化したものです。
http://www.csdinc.co.jp/archiver/
ZIP32J.DLL
対応ファイル:.zip
動作確認 Ver.0.37
PKZIP社の「Zip」書庫を作成する為に 吉岡 恒夫氏が DLL 化したものです。
http://www.csdinc.co.jp/archiver/
TAR32.DLL
対応ファイル:.tar, .tar.gz, .bz2, .xz, .tar.zst 等
動作確認 Ver.2.41
UNIXやLinuxで使われている「tar」等の書庫を操作する為に 吉岡 恒夫氏他が DLL 化したものです。
http://www.csdinc.co.jp/archiver/
7-ZIP32.DLL
対応ファイル:.7z, .zip
動作確認 Ver.9.20.00.02
Igor Pavlov 氏作の「7zip」の書庫等を操作する為に 秋田 稔氏が DLL 化したものです。
http://akky.xrea.jp/
UNRAR32.DLL
対応ファイル:.rar
動作確認 Ver.0.12
Alexander Roshal 氏作の「RAR」の書庫を展開する unrar.dll を亀井 哲弥氏が統合アーカイバ仕様で扱えるようにする DLL です。
http://www.csdinc.co.jp/archiver/
CAB32.DLL
対応ファイル:.cab
動作確認 Ver.0.65
Microsoft社の「cab」の書庫を操作する為に 宮内 邦昭氏が DLL 化したものです。
http://www.lightship.co.jp/cab/
32bit版(64bit版では未対応)
UNARJ32J.DLL
対応ファイル:.arj
動作確認 Ver.1.10a
Robert K Jung 氏作の「ARJ」の書庫を展開する為にMicco氏が DLL 化したものです。
http://micco.mars.jp/micindex.html
32bit版・64bit版
LMZIP32.DLL, LMZIP64.DLL 対応ファイル:.zip
動作確認 Ver.2.33
PKZIP社の「Zip」の書庫を操作する為に 柳 直樹氏が DLL 化したものです。
http://homepage2.nifty.com/NYanagi/(ホームページサービス終了によりアクセス不可)
https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se038221.html(Vector)
64bit版
TAR32.DLL
対応ファイル:.tar, .tar.gz, .bz2, .xz, .tar.zst 等
動作確認 Ver.2.41
UNIXやLinuxで使われている「tar」等の書庫を操作する為に 吉岡 恒夫氏他が DLL 化したものです。
http://www.csdinc.co.jp/archiver/
※市丸 剛氏( http://ayakawa.o.oo7.jp/ )が 64bit用に調整した内容が反映されています。
7-ZIP64.DLL
対応ファイル:.7z, .zip
動作確認 Ver.9.20.00.02
7-ZIP32.DLLを 市丸 剛氏が 64bit用に調整したものです。
http://ayakawa.o.oo7.jp/
UNRAR64J.DLL
対応ファイル:.rar
動作確認 Ver.0.12
UNRAR32.DLLを RuRuRu氏が 64bit用に調整したものです。
また、unrar64.dll を併用します。
http://www.vesta.dti.ne.jp/~tsato/index.html
その他
7zca32.dll, 7zca64.dll
対応ファイル:.7z, .zip, .lzh, .cab, .rar, .arj 等
動作確認 Ver.0.4
Igor Pavlov 氏作の「7zip」の 7z.dll を用いて各種書庫等の展開を可能にします。
試作品ですが、64bit版で .cab, .lzh, .arj の書庫を展開したいときに活用できます。※ .lzh は -lh5- 形式のみです。

・Susie Plug-in(*.SPI, *.SPH, *.SPHA) 対応ファイル:*.lzh, *.zip, *.jpg 等

竹村嘉人 (たけちん)氏作の画像ローダ「Susie」http://www.digitalpad.co.jp/~takechin/ 用の Plug-in(*.SPI)を利用して、各種形式の画像ファイルを画像として表示することができます。
また、書庫ファイルの中身を参照することができます。
現在、IN, AM 形式をサポートしています。
Plug-in は、Susie 本体がインストールされている場合、Susie が参照するディレクトリから取得します。Susie 本体がインストールされていない場合は、PPx があるディレクトリを検索します。
また、カスタマイズによって任意の場所を指定できます(P_susieP)。

PPcのクリップボードからのビットマップの貼り付けのとき、拙作 WIC Susie Plug-in 1.0 以降http://toro.d.dooo.jp/slplugin.html#iftwic か GDI+ Susie Plug-in 1.1 以降http://toro.d.dooo.jp/slplugin.html#ifgdip があれば、PNG形式で保存することができます。

プラグインの優先順位は、ディレクトリ上の並び順です。

32bit 版 PPxは、拡張子が SPI の Susie Plug-in を使用します。
64bit 版 PPxは、拡張子が SPH の Susie Plug-in を使用します。
64bit Arm 版 PPxは、拡張子が SPHA の Susie Plug-in を使用します。

尚、拡張子が SPH, SPHA のSusie Plug-inは独自仕様です。添付 iftwic の他、http://toro.d.dooo.jp/slplugin.htmlで公開している拙作Plug-inが使えます。
また、64bit 版 / 64bit Arm 版 は UNBYPASS の ZBYPASSA / ZBYPASSIで、32bit Plug-in(*.SPI)を利用することができます。ZBYPASSA.SPH 等は上記アドレスから入手できる UNBYPASS 内に入っています。

・コマンドラインアーカイバ等
LHA.EXE, PKUNZIP.EXE, ARJ.EXE, ZOO.EXE, HA.EXE, PMA.COM, TAR.EXE, GZIP.EXE, BUPDATE.EXE, WSP.COM, ISH.COM

[U]npack 等で対応する DLL が無いとき用に登録してあります。但し、これらは MS-DOS 用ですので、64bit版では使えません。


●その他
・正規表現ライブラリ


下記一覧のうち、いずれかがあれば正規表現によるファイル名の比較や、パターン指定による文字置換を行うことができます。
(2)bregonig.dll か(3)BREGEXP.DLL は、PPx と同じディレクトリか、環境変数 PATH で参照されるディレクトリに用意すれば使用します。
現在、どのライブラリを使用しているかを確かめるには、「%I"%*regexp(?)」を実行してください。現在使用しているライブラリが表示されます。

(1)Windows Script 2.0以上
Windows Script 2.0 以上に含まれている IRegExp を使用できます。
Windows Script は Windows98SE / Windows2000 以降であれば標準で 2.0以上がインストールされています。Windows95, 98, NT4.0は、別途インストールする必要があります。
尚、IRegExp は変換指定 ( tr/ ) を使用できません。

(2)bregonig.dll
K.Takata 氏作の bregonig.dll http://k-takata.o.oo7.jp/ を使用できます。

(3)BREGEXP.DLL
Tatsuo Baba 氏作の BREGEXP.DLL http://www.hi-ho.ne.jp/babaq/index.html を使用できます。
尚、bregexp は、UNICODE文字に対応していません。Shift_JISの範囲に限定されます。
64bit版bregexpはありません。

・C/Migemo

MURAOKA Taro (KoRoN)氏作の C/Migemo があれば、インクリメントサーチでローマ字読み一致検索が行えます。尚、正規表現ライブラリも必要です。
http://www.kaoriya.net/

PPx と同じディレクトリか、環境変数 PATH で参照されるディレクトリに格納すれば使用します。
※64bit版は、64bit版 migemo.dll が必要です。また、migemo.dll を migemo64.dll に名前変更しても使用できます。32/64bit 版 migemo.dll を同じディレクトリに入れるときに使用してください。
※64bit Arm版は、64bit Arm 版 migemo.dll が必要です。PPx 64bit Arm版 配布ページに、64bit Arm 版 migemo.dll を公開しています。ただし、辞書が入っていませんので 32/64bit 版 migemo の辞書を使用してください。

また、migemo.dll と同じディレクトリに各種辞書が入った dict ディレクトリを用意してください。
MultiByte版の場合、dict\cp932 下か、dict 直下に migemo-dict等が入っている必要があります。
UNICODE版, 64 bit版の場合、dict\utf-8、dict\cp932、dict のいずれか下に migemo-dict等が入っている必要があります。
使用する migemo-dict は、表記の順で優先して使用します。

C/Migemo 1.2 添付の辞書migemo-dictは、「(」「)」が揃っていない単語(顔文字など)が入っていて、それがあると正しく検索できなくなります。
migemo-dictから対応する単語を削除しておいてください。

・OpenSSL/LibreSSL

PPcのディレクトリのパス、PPvの開くファイル、*httpget 等で、https を指定するときに使用します。

OpenSSL https://www.openssl.org/ は、0.9.8~1.1.1, 3.0.0 まで、
LibreSSL https://www.libressl.org/ は、2.5.5 まで動作確認済みです。

OpenSSL Version 1.1 以降
OpenSSL または LibreSSL に含まれる libssl-n.dll と libcrypto-n.dll (nは数値)が必要です。

上記2つのファイルを PPx と同じディレクトリか、環境変数 PATH で参照されるディレクトリに格納し、 _others:libssl に libssl の名前を設定してください。
例) カスタマイザ-その他設定/_others で libssl に libssl-1_1.dll を設定

libssl-n.dll を libssl.dll か ssleay32.dll に名前変更・ハードリンク作成・シンボリックリンク作成しても使用できます。

OpenSSL Version 1.0 以前
ssleay32.dll と libeay32.dll を、PPx と同じディレクトリか、環境変数 PATH で参照されるディレクトリに格納することで使用できます。

全般 - 設定ファイルとカスタマイズ領域・ヒストリ領域、保存先



(1)カスタマイズ等の保存先
(2)カスタマイズ等の保存ファイル(PPWxxxxx.DAT等)
(3)カスタマイズとヒストリの領域容量
(4)カスタマイズ等の保存先のポータブル設定(PPWxDEF.DAT)
(5)PPxの実行ファイルと同じ場所に作成するファイル(PPXDEF.CFG)
(6)一時ディレクトリ(%TEMP%)に作成するディレクトリ(PPXxxxx.TMP)


(1)カスタマイズ等の保存先

カスタマイズ設定のファイルは通常各ユーザ毎に作成され、1)→2)→3)の順に作成しようとします。
1)「AppData\Roaming」があるなら、「AppData\Roaming\TOROID\PPx」
2) UNC パス指定で PPx を起動したなら、?:\WINDOWS または ?:\WINNT
3) PPLIBxxx.DLL があるディレクトリ

※「AppData\Roaming」は通常、次の場所にあります。また、この場所は「隠しファイル」属性になっています。
Vista以降
C:\Users\username\AppData\Roaming
2000, XP, 2003
C:\Documents and Settings\username\Application Data
WinNT
C:\WINNT\Profiles\username\Application Data
Win95, 98, Me
C:\Windows\Application Data
尚、PPc の [L] コマンドか、エクスプローラのアドレスバーに「%APPDATA%\TOROID\PPX」を記載すれば該当ディレクトリに移動できます。(Win2000, XP等)


(2)カスタマイズ等の保存ファイル(PPWxxxxx.DAT等)
PPx は、主な設定とヒストリ情報を次のバイナリファイルに保存します。
PPWCxxxx.DAT
各種情報保存用ファイル(UNICODE/64bit版)
PPWHxxxx.DAT
ヒストリ保存用ファイル(UNICODE/64bit版)
PPXCxxxx.DAT
各種情報保存用ファイル(MultiByte版)
PPXHxxxx.DAT
ヒストリ保存用ファイル(MultiByte版)

また、一行編集の入力時自動補完(X_flst≧3)の候補を次のテキストファイルから取得します。ファイルが無い場合は、PPx ディレクトリの PPXFxxxx.TXT をコピーして作成します。
PPXUxxxx.TXT  一行編集の入力時自動補完(X_flst≧3)の候補



(3)カスタマイズとヒストリの領域容量

現在のカスタマイズとヒストリの領域容量、使用量は、カスタマイザで確認できます。
カスタマイズ領域が不足してきた場合は自動拡張されます。
ヒストリ領域が不足した場合は、古い内容から消去されます。

どちらの領域の大きさもPPcustをパラメータ指定して実行することで、手動拡張することができます。
例) ppcustw hsize 262144  ヒストリ領域を 256K に拡張
特にヒストリ領域は自動拡張されないので、再利用したいヒストリがよく無くなる場合は拡張することをお勧めします。

各領域の縮小機能は現在用意されていないので、ファイルを削除して再作成させる必要があります。


(4)カスタマイズ等の保存先のポータブル設定(PPWxDEF.DAT)

PPLIBxxx.DLL がある場所に PPWCDEF.DAT / PPWHDEF.DAT(Multltibyte版は PPXCDEF.DAT / PPXHDEF.DAT) があると、常にこのファイルに保存するいわゆるポータブル用の設定になります。
SETUP.EXE のカスタムインストールで設定できます。

PPx と前記2つのファイルをUSBメモリやフロッピーディスク等のリムーバブルメディアに入れ、これから PPx を起動することで、自分の設定をそのまま持ち運ぶことができるようになります。

この方法を使うと、既にある PPx 関連の書き込みを別のファイルやレジストリに行いませんので、他人のマシンで PPx を使ってもその設定がそのマシンに保存されず、そのマシンの PPx の設定も変更しないので、気がねなく自分の設定の PPx を使用することができます。

ただし、マルチログイン(リモートデスクトップなど) / 別のユーザとして実行 / RUNAS 等による複数ユーザ上の同時実行の保証はできず、動作異常を起こす場合があります。


(5)PPxの実行ファイルと同じ場所に作成するファイル(PPXDEF.CFG)

カスタマイズ内容の初期化時に用いられるカスタマイズファイルとして PPXDEF.CFG が作成されます。SETUP.EXEによるインストール時に作成します。


(6)一時ディレクトリ(%TEMP%)に作成するディレクトリ(PPXxxxx.TMP)

%TEMP% 直下に作業用ディレクトリ PPXxxxx.TMP を作成します。
プロセス単位で作成され、PPx内部(レスポンスファイルやファイル検索、書庫の一時展開等)で使用します。

通常、終了時に削除しますが異常終了等により残った場合は手動削除して下さい。

全般 - 呼称


このドキュメントでは、できるだけ用語を以下の通りに記述します。
MS-Windows, Win
Microsoft Windows (PPxの動作可能な版)
Win9x系
Windows 95, Windows 98, Windows 98 SE, Windows Me
WinNT
Windows NT Version 4.0
WinNT系
Windows NT Version 4.0 以降(Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003, Windows Vista, Windows Server 2008, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows Server 2012, Windows 10, Windows 11, Windows Server 2016, Windows Server 2019, Windows Server 2022)
Windows 上のウィンドウのこと。
窓枠
窓の輪郭部分。通常窓サイズ変更のために掴むことができる。
ディレクトリ
ファイルシステムの階層単位 directory。PPx では、この他に、フォルダや書庫ファイルなども仮想ディレクトリとして参照したり、直接場所を指定して中身を表示したりすることができる。
例) C:\WINDOWS
フォルダ
File Explorerでの階層単位 folder。
ファイルシステムのディレクトリの他、「プリンタ」等の様に独自の内容を1階層として扱ったり、「デスクトップ」の様に特定ディレクトリの内容と独自内容とを混在して1階層として扱ったりすることができる。
PPx ではこのフォルダ形式での参照も行うことができる。
ファイル
ディレクトリ上にある、データ単位 file。
例) EXPLORER.EXE
エントリ
ディレクトリとファイル等の項目を総括した表現 entry。
パス
各エントリをパス区切り「\」でつないで、特定のディレクトリやファイル等を特定するもの。
※ http/ftp 等なら url ともいう。
例)WINDOWS\EXPLORER.EXE
フルパス
ファイルやディレクトリの場所を一意に示すことができる完全なパス。絶対指定パス。
Shell's Namespace 「デスクトップ」や「コントロールパネル」などを表すもの。通常のファイルシステムでは存在していないので直接アクセスできず、シェルであるエクスプローラが独自にフォルダに組み立てて、ツリーとして構成しているのでシェル名前空間という名前がついている。
ファイラ
エントリ一覧表示型のファイル管理ツールの名称。英語圏ではファイルマネージャという。Filer。
ファイルマネージャ
英語圏におけるエントリ一覧表示型のファイル管理ツールの名称。File Manager。
レスポンスファイル  コマンドラインの一部として使用できるファイル。PPxの場合は一行毎に処理対象となるファイルのパスが記載されたテキストファイルとして扱います。尚、PPxではレスポンスファイル以外にListFileコメントファイルを使用でき、これらはレスポンスファイルよりも複雑な記載が可能。


全般 - キーの表記


キーボードのキーの表記は次のようにしています。
[G]
「G」キーを押す
\[Z]
[SHIFT] キーを押しながら、[Z] を押す
^[X]
[CTRL] キーを押しながら、[X] を押す
&[C]
[ALT] キーを押しながら、[C] を押す
~[Z]
[ExSHIFT]※ を押しながら、[Z] を押す

※ExSHIFT:PPx上で仮想的に作られた拡張シフトキー。初期状態では、[無変換]や[NFER]等に割り当てられている。カスタマイズ項目の X_es で任意のキーに変更可能

機種によって表記の異なるものは次のように対応しています。
PC
98x1
--------------------------------------
[ALT]
[GRPH]
[Page Up], [PGup]
[ROLL DOWN]
[Page Down], [PGdw]
[ROLL UP]
[Home]
[HOME/CLR]
[End]
[HELP]
[Enter]
[RETURN]
[Pause]
[STOP]


全般 - パス指定方法


各種パス入力(PPcの[L]等)は、次の形式が使用できます。
「/」を区切り文字とした場合は「\」に変換されます。
尚、「※」が付加された形式は、PPxが独自に解釈する指定です。また、一部機能では使用できない場合があります。


絶対指定(DOSパス, ドライブパス)
相対指定
ドライブ指定のみ(DOSパス, ドライブパス)
UNCパス
デバイスパス
デバイスパス(DOSパス、UNCパスの非正規化指定)
拡張UNCパス※
DriveList※
パスエイリアス※
ListFile※
shell: / Shell's Namespace形式※
ダイレクトディスクアクセス形式※
http, https形式※
FTP形式※
疑似ドライブ指定※
file://指定※
aux://指定※
ストリーム指定
書庫DLL指定※
※ファイル名やディレクトリ名の仕様


絶対指定(DOSパス, ドライブパス)

C:\entry1\entry2\entry3

最も基本となる指定方法です。ドライブ名以下を「\」で区切られた名前で場所を指定します。


相対指定
「C:entry」
Cドライブのカレントディレクトリにあるentry
「entry」
カレントディレクトリにあるentry
「.\entry」
カレントディレクトリにあるentry
「\」
ルートディレクトリ
「..」
カレントディレクトリの親ディレクトリ
※「...」  ピリオドの数-1 回だけ親ディレクトリに戻る


現在のドライブ・ディレクトリ(カレントディレクトリ)を基準にして場所を指定します。DOSパスに限らず、UNCパス等でも使用できます。


ドライブ指定のみ(DOSパス, ドライブパス)
「C:」
Cドライブのカレントディレクトリ

他の指定を使わずに英数字1文字のみ指定したときは、X_odrvの値により次の解釈をします。
※「C」
「C:」に置き換えられます(X_odrv≧1)。
※「3」  「C:」に置き換えられます(X_odrv=2)。1がA:、2がB:…と対応します。



UNCパス
\\name\share\path
PC名がname、共有名がshareである path

他のPCなどにあるディレクトリの指定方法です。
UNC 形式は、ファイル実行関係において、カレントディレクトリの設定ができないために正常に指定できない場合があります。

PC名は、例えば次の形式が使用できます。
\\pcname\
  コンピュータ名
\\pcname.domain\
  フルコンピュータ名
\\127.0.0.1\
  IPv4指定
\\--1.ipv6-literal.net\
  IPv6指定 ※「:」を「-」に置き換えて「.ipv6-literal.net」を付加する
\\.\
  ローカルPC


デバイスパス

\\.\Harddisk0Partition1
  1番目(0から)ストレージデバイスの1番目パーティションのドライブ
\\.\Volume{00000000-0000-0000-0000-000000000000}
  デバイス名が「00…」の論理ドライブ

ドライブ名を使用しないでデバイスを指定する指定方法です。ドライブ名の割り当ての有無にかかわらず指定可能です。
通常の指定方法ではないため、使用できる機能が制限されます。
例)シェルコンテキストメニュー、プロパティ、エクスプローラ互換ファイルコピー等が使用できません。ファイルのアイコンが取得できず「?」になることがあります。
また、アプリケーションによってはこれらの指定を用いると異常動作することがあります。
メニューのextdrivemenuを用いて一覧から選択できます。



デバイスパス(DOSパス、UNCパスの非正規化指定)

\\?\C:\entry1\entry2\entry3  C:\entry1\entry2\entry3
\\?\UNCname\share\path  PC名がname、共有名がshareである path
Windows のパス正規化処理を行わずにアクセスするための指定です。
末尾にピリオドがあるファイルやディレクトリ(name.)やDOSデバイス名(con, nul, aux など)、DOSデバイス名を含むファイル(con.txt など)は、Windows で通常扱うことができませんが、この指定方法を使うことで扱うことができるようになります。
通常の指定方法ではないため、使用できる機能が制限されており、PPc の一覧表示、削除(\[D])、名前変更([R])以外は動作保証しません。


拡張UNCパス※

ネットワークに接続されている PC と、エクスプローラの「マイ ネットワーク」からたどることができるエントリを指定することができます。
※この形式による一覧表示はOSが用意していないので、一般的なアプリケーションはこの指定を使ってもPCの一覧等を表示できない場合があります。
「\\」
同じドメイン/ワークグループ内のPC一覧と、エクスプローラの「マイ ネットワーク」内の一覧です(WinVista以降で、ネットワーク探索が有効の時)。また、ここから「\\+」へ移動するためのエントリ「+」も含まれます。尚、PC一覧を取得するには時間が掛かるため、以前の取得一覧がキャッシュされている場合はそれを使うようになっています。最新の一覧を取得するときは、何度か再読込を行ってください。
WinVista以降で、ネットワーク探索が無効の時は、ヒストリからPC一覧を取得します(X_dlf)。
「\\+」
検索可能な全てのPCの一覧です。「\\」で表示される一覧より検索対象が広いので、表示されるまでに時間が掛かります。
WinVista以降では、ネットワーク探索が有効である必要があります。
「\\name」
指定した名前の PC が公開している共有ディレクトリの一覧です。
管理共有の「C$」を追加表示することができます(X_dlf)。この追加は無条件に「C$」を追加するものであり、A$やD$などがあっても追加しません。



DriveList※

「:」

1)Shell's Namespace 形式の root(#:, \)、
2)ドライブ文字が割り当てられた物理ドライブ(A:~Z:)
3)ヒストリに蓄積された UNC パスの root
4)ヒストリに蓄積された過去に移動したパス
5)[0](M_pjump)か、M_drivesに登録されたパス

の一覧が利用できます。表示項目は設定(X_dlf)で変更できます。


パスエイリアス※

「:keyword」「:keyword\path」
先頭に「:」をつけたキーワードが、M_pjump (下位階層除く)の表示名と一致した場合、その部分がM_pjumpの内容に置き換えられます。
ドライブリストの内部で使用していますが、よく使う場所を基準とした相対指定を行いたいときにも使えます。


ListFile※

(1) 該当ファイルへのフルパス
又は
(2) 該当ファイルへのフルパス::listfile

(1)先頭に「;ListFile」の一行があるテキストファイルは、その中身を仮想ディレクトリとして取扱うことができます。
(2)また、パスの末尾に「::listfile」が付いているときは、「;ListFile」が無くても仮想ディレクトリとして取扱うことができます。

ListFileは、各行を一つ分のフルパスのエントリとして取扱います。詳細
一行毎にパスが記載されたレスポンスファイルもListFileとして扱えます。

ListFileは、PPcのファイル検索(Where is)などで使用しています。また、次の時にも使えます。
・あちこちのディレクトリに散らばっているよく使うファイルを1つのディレクトリにまとめたいとき。
・外部の検索アプリケーションなどで得た結果一覧をPPcで参照・利用したいとき。

ListFileの文字コードは自動判別しますが、「filename::sjis::listfile」等と文字コードが指定できます。
また、「;ListFile」より後の行に「;charset=cp932」「;charset=utf-8」等と記載することで、文字コードが指定できます。


shell: / Shell's Namespace形式※

「#n:」「-#n:\」「shell:name」「-shell:name」「::{clsid}」

エクスプローラで使用されているフォルダを指定する場合に使用します。
n, name, clsid は root とする位置を指定します。
例)
#0:\ →デスクトップ
shell:ControlPanelFolder →コントロールパネル
::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D} →マイコンピュータ


また、頭に「-」を付加した場合は、フォルダの実体ディレクトリがあればそのディレクトリを使用します。
例)
-#0:\ → C:\Users\(user名)\Desktop
-#3:\ → #3:\


※「-#0:」等と、相対指定にした場合はパスが正しく解析されない場合があります。
※「shell:」形式は、Windows2000 以降の File Explorer で使用できるようになった形式です。指定できる name は、基本的に File Explorer で指定できる形式と同一ですが、DesktopFolder 等の一部の名前は対応 Windows 以外の Windows でも指定できるようにしてあります。

#n:
shell:形式のname, 場所(WinVista, 7, 8, 10 の標準設定の場合)
※(user)はユーザ名です
--------------------------------
#0:/#:
Desktop(Vista以降), DesktopFolder(XP以前) デスクトップ( C:\Users\(user)\Desktop )
#1:
InternetFolder, 「インターネット」アイコン
#2:
Programs, スタートメニューのプログラム( %AppData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs )
#3:
ControlPanelFolder, コントロールパネル( C:\Windows\System32\*.cpl )
#4:
PrintersFolder, プリンタ
#5:
Personal, マイドキュメント( C:\Users\(user)\Documents )
#6:
Favorites, お気に入り( C:\Users\(user)\Favorites )
#7:
Startup, スタートメニューのスタートアップ( %AppData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup )
#8:
Recent, 最近使ったファイル( %AppData%\Microsoft\Windows\Recent )
#9:
SendTo, 送る( %AppData%\Microsoft\Windows\SendTo )
#10:
RecycleBinFolder, ごみ箱( C:\$Recycle.Bin )
#11:
Start Menu, スタートメニュー( %AppData%\Microsoft\Windows\Start Menu )
#13:
My Music, マイミュージック( C:\Users\(user)\Music )
#14:
My Video, マイビデオ( C:\Users\(user)\Videos )
#16:
デスクトップ(フォルダ除く)( C:\Users\(user)\Desktop ) ※WinXPではこれが shell:Desktop 相当
#17:
MyComputerFolder/DriveFolder(XP), マイコンピュータ
#18:
NetworkFolder, ネットワーク コンピュータ(\\)
#19:
NetHood, ネットワークコンピュータディレクトリ( %AppData%\Microsoft\Windows\Network Shortcuts )
#20:
Fonts, フォント( c:\Windows\Fonts )
#21:
Templates, テンプレート( %AppData%\Microsoft\Windows\Templates )
#22:
Common Start Menu, 全てのユーザ用のスタートメニュー( C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu )
#23:
Common Programs, 全てのユーザ用のスタートメニューのプログラム( C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Programs )
#24:
Common Startup, 全てのユーザ用のスタートメニューのスタートアップ( C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Programs\Startup )
#25:
Common Desktop, 全てのユーザ用のデスクトップ(フォルダ除く)( C:\Users\Public\Desktop )
#26:
Appdata, %APPDATA% ( C:\Users\(user)\AppData\Roaming )
#27:
Printhood, Printhood ( %AppData%\Microsoft\Windows\Printer Shortcuts )
#28:
Local AppData, %LOCALAPPDATA% ( C:\Users\(user)\AppData\Local )
#29:
(ALTSTARTUP), 名前を加工していないスタートアップ?( %AppData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Startup )
#30:
(COMMON_ALTSTARTUP), 名前を加工していない全てのユーザ用のスタートアップ?( C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup )
#31:
Common Favorites(XP), %ALLUSERPROFILE%\Favorites ( C:\Users\(user)\Favorites )
#32:
Cache, ( %LocalAppData%\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files )
#33:
Cookies, ( %AppData%\Microsoft\Windows\Cookies )
#34:
History, ( %LocalAppData%\Microsoft\Windows\History )
#35:
Common AppData, %ALLUSERSPROFILE% %ProgramData% ( C:\ProgramData )
#36:
Windows, %SystemRoot% ( C:\Windows )
#37:
System, %SystemRoot%\System32 ( C:\Windows\System32 )
#38:
ProgramFiles, %ProgramFiles% ( C:\Program Files )
#39:
My Pictures, ( C:\Users\(user)\Pictures )
#40:
Profile, %USERPROFILE% ( C:\Users\(user) )
#41:
SystemX86, ( C:\Windows\SysWOW64 )
#42:
ProgramFilesX86, %ProgramFiles(x86)% ( C:\Program Files (x86) )
#43:
ProgramFilesCommon, %CommonProgramFiles% ( C:\Program Files\Common Files )
#44:
ProgramFilesCommonX86, %CommonProgramFiles(x86)% ( C:\Program Files (x86)\Common Files )
#45:
Common Templates, ( C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Templates )
#46:
Common Documents, ( C:\Users\Public\Documents )
#47:
Common Administrative Tools, 管理ツール ( C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Administrative Tools )
#48:
Administrative Tools, ユーザーの管理ツール ( %AppData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Administrative Tools )
#49:
ConnectionsFolder, ネットワーク接続
#53:
CommonMusic, 全てのユーザ用のミュージック
#54:
CommonPictures, 全てのユーザ用のピクチャー
#55:
CommonVideo, 全てのユーザ用のビデオ
#56:
(Resources), ( C:\Windows\Resources )
#57:
(Localized Resources)
#58:
(Common oem links)
#59:
CD Burning, ( %LocalAppData%\Microsoft\Windows\Burn\Burn1 )
#61:
(ComputersNearMe)
-
Contacts, アドレス帳 ( C:\Users\(user)\Contacts )
-
HomeGroupFolder, ホームグループ
-
Downloads, ダウンロード ( C:\Users\(user)\Downloads )
-
CommonDownloads, 全てのユーザ用のダウンロード
-
3D Objects, 3D オブジェクト ( C:\Users\(user)\3D Objects )
-
Links, リンク ( C:\Users\(user)\Links )
-
SavedGames, 保存したゲーム( C:\Users\(user)\SavedGames )
-
Gadgets, ガジェット(Vista, 7)
-
Default Gadgets, ガジェット(Vista, 7)
-
Searches, 検索( C:\Users\(user)\Searches )
-
Quick Launch, クイック起動 ( %AppData%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch )
-
User Pinned, ジャンプリスト ( %AppData%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned )
-
AddNewProgramsFolder, プログラムの取得
-
AppUpdatesFolder, プログラムと機能\インストールされた更新プログラム
-
ChangeRemoveProgramsFolder, プログラムと機能
-
SyncCenterFolder, 同期センター
-
ConflictFolder, 同期センター\競合
-
SyncResultsFolder, 同期センター\同期結果
-
SyncSetupFolder, 同期センター\同期のセットアップ
-
Libraries, ライブラリ
-
UsersLibrariesFolder, ライブラリ(ユーザ)
-
DocumentsLibrary, ドキュメント ライブラリ
-
MusicLibrary, ミュージック ライブラリ
-
PicturesLibrary, ピクチャ ライブラリ
-
VideosLibrary, ビデオ ライブラリ
-
UserProfiles, ユーザ ( C:\Users )
-
Public, パブリック %PUBLIC% ( C:\Users\Public )
-
AppsFolder, 全てのアプリ



ダイレクトディスクアクセス形式※

「#x:」
フロッピーディスクドライブ等を「#A:」等と指定することによってOSによるディレクトリ処理を使わずに、PPx内蔵の機能でディレクトリを扱うことができます。壊れかけのディスクからファイルを回収するときに有効の時があります。

WinNT系のみ対応しています。また、リムーバブルドライブ(USBメモリ、CD-ROM、フロッピーディスクドライブ等)以外は、Administrators権限が必要です。

対応しているファイルシステムは、FAT12, FAT16, FAT32, ISO-9660(Joliet拡張含む), UDFです。


http, https形式※

該当 html ファイルへの URI
例) http://toro.d.dooo.jp/index.html

html ファイルへの URI を指定することで、その html ファイル内のリンクをエントリとした、仮想ディレクトリとして取扱うことができます。


FTP形式※

URI 指定によるホスト&ディレクトリ

「ftp://hostname/directory」等と指定することで、ftp を使った仮想ディレクトリとして取扱うことができます。

ID/Passwordが必要な場合は、「ftp://ID:Password@hostname/directory」と指定します。
指定無しで接続できなかった場合は、入力ダイアログが表示されます。
このとき保存チェックボックスをチェックすると_IDpwdに保存され、次回同じホストに接続するときに使用されます。

※Internet Explorer の機能を使用しているため、UTF-8 に対応していないなどの制限があります。aux形式を用いた ftp アクセスをお勧めします。


疑似ドライブ指定※

「A:\path\:」「\\name\share\:path」
上記例のように、ディレクトリ指定中に「:」から始まるエントリ名を指定するとその位置までをドライブ名として扱い、ヒストリを元に決定したカレントディレクトリを使った相対指定を行うことができます。
例えば、「A:\path」「\\name\share\a\b\c」が最後に移動したディレクトリであれば、上記例では「A:\path」「\\name\share\a\b\c\path」として扱われます。
あるディレクトリより下層によく使うファイルがディレクトリ分けして入っている場合、パスジャンプ時にこの指定を使うことによって、最後に参照したディレクトリに移動できます。


file://指定※

「file:///c:/windows」等の file スキームを用いてパスを指定した場合、「c:\windows」等と解釈します。


aux://指定※

カスタマイズで登録した外部アプリケーションを使ってディレクトリ一覧、複写、削除等を行うことができる補助操作の指定です。
aux


ストリーム指定

「A:\path\filename.ext:streamname」
filename.extの後に「:」に続けてstreamnameを指定したとき、そのファイルのストリームを指定したことになります。


書庫DLL指定※

「A:\path\filename.ext::xxx.dll」
「A:\path\filename.ext::xxx.spi」
「A:\path\filename.ext::xxx.sph」
該当ファイルが統合アーカイバプロジェクト関連のDLL(xxx.DLL)や、Susie plug-inで扱える書庫であれば、2文字の「:」に続けて書庫DLL名を指定することで、そのDLLでディレクトリ操作を行うことができます。
PPvで画像の展開に用いるSusie plug-inを指定するときにも使用できます。


※ファイル名やディレクトリ名の仕様

・エントリ(ファイル名やディレクトリ名)の最大長は、MultiByte版で255Byte(127~255文字)、UNICODE版で255文字です。
尚、Windows 2000のヘルプによれば、エントリの最大長は215文字となっています。どちらにしても、これほどの長さのエントリ名は、アプリケーションによっては正しく扱えない場合がありますし、パスにした場合にパスの最大長を越えるため、扱えない場合が多くなります。

・通常のアプリケーションが扱うことができるパスの最大長は、MultiByte版で259Byte(129~259文字)、UNICODE版で259文字です。
ただし、PPxではこれより長いパスでも一部のファイル操作が可能です(極長パス)。

・エントリ名に使用できない文字は、「\」,「/」,「:」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「|」です。これらの文字は次の機能を持ちます。
\
パス区切り、UNC指定
/
パス区切り。ただし、Windows(MS-DOS)の隠し仕様なのでアプリケーションによっては対応していないことがあります。
:
ドライブ名区切り、ストリーム名区切り
*
ワイルドカード(0文字以上の任意の文字)
?
ワイルドカード(1文字の任意の文字)
"
ファイル名を括る時に使用("file name")
<
リダイレクト
>
リダイレクト
|  パイプ


全般 - ファイル名のワイルドカード


PPc の [F]Find / [+]Find mask 等では、次の規則に従ってファイルが同一かどうかを判断します。

※印の指定は、以下の機能で使用できます。
PPcの[F], \[F], [+], [-], ^[W]と*file
以下の機能では使用できません。
^[W]のテキスト検索、P_susie, XV_cols, XV_tabで使用するワイルドカード
暫定仕様だった「i:d」指定は、「o:d」に置き換えてください。

空欄指定
ファイル名・拡張子指定
「*」,「?」 ワイルドカード
正規表現
「;」,「,」 複数条件の or 指定
「!」 否定
「&」 and指定
attribute: ※エントリ属性
date: ※更新時刻指定
size: ※ファイルサイズ指定
roma: ローマ字部分一致指定
path: ※ディレクトリ名指定
option: オプション指定


空欄指定

空欄のときは全てのファイルに一致します。


ファイル名・拡張子指定

・ファイル名が空欄のときは、拡張子が一致すれば同一とします
  例) .ext
  拡張子が「ext」である全てのファイル

・拡張子が空欄のときは、ファイル名が一致すれば同一とします
ただし、ピリオド(.)のみの指定があれば空欄の拡張子と同一でなければ一致したものとしません。
  例) file
  ファイル名が「file」であれば拡張子は何でもよい
  例) file.
  ファイル名.拡張子が「file.」であるファイル

・先頭ピリオドのファイル名は、そのまま指定すると拡張子扱いになるため、オプションxを指定してください。
  例) o:x,.file
  ファイル名が「.file」(拡張子なしのみ)であるファイル

・ファイル名と拡張子を分離しないで判断するときは、オプションxを指定してください。
  例) o:x,*name*
  ファイル名か拡張子に「name」が含まれるファイル

・「 」(空白)、「:」「,」「;」を含めるときは「"」で括る必要があります。
  例)"*;" (ダイアログ等で入力するとき)末尾に「;」を含むファイル
  例) *maskentry """*,*"",*a*" (コマンドのパラメータで指定するとき)「,」か「a」を含むファイル

※1bytes(半角)英字の大文字・小文字は無視します。
※空白区切りや部分一致の動作にしたいときはオプションwを指定してください。


「*」,「?」 ワイルドカード

名前の指定にはワイルドカードが使用できます
*  0 文字以上の任意の文字列
  例) *X*
  ファイル名中に「X」があればよい

?  1 文字の任意の文字列(2bytes(全角)文字も1文字とみなす)
  例) FILE???
  「FILE」+ 任意の3文字のファイル名


正規表現

正規表現ライブラリがある場合は正規表現が使用できます。
「/正規表現/」と指定することで正規表現による比較が行われます。
※1.ファイル名の英大文字/英小文字の区別はしません。
※2.ファイル名の英大文字/英小文字の区別をしたいときは、「/I」を指定してください。
例) /loweronly/I
※3.拡張子も含んだ形で比較されます。
例) /read.*me/
ファイル名(拡張子含む)に「read~me」を含む。
「readme.txt」、「READ.ME」等が該当します。


「;」,「,」 複数条件の or 指定

複数の条件を記載したい場合は「,」又は「;」で区切ります。
(各条件を左から順に判定し、満たした条件があれば同一とする)
※ワイルドカード中に「,」、「;」が必要なときは「\,」、「\;」と指定するか、ワイルドカードを「"」で括るか、正規表現を使ってください。

例) .MAK,MAKEFILE.
拡張子が「MAK」か、ファイル名が「MAKEFILE.」であればよい


「!」 否定

先頭に「!」を付加すると、否定指定になります。
例) .txt,!/read/
(1) .txt はすべて該当し、(2) read を含まないエントリが該当します。


「&」 and指定

先頭に「&」を付加すると、論理積指定になります。
例) &.txt,&*memo*
.txt 且つ *memo* を満たすエントリが該当します。


attribute: ※エントリ属性

「attribute:指定属性」を用いると、特定の属性のエントリで判断することができます。例えば「attribute:r+s-」と指定すると、読み取り専用属性有り、且つシステム属性無しであるエントリに限定することができます。
※完全一致の判断であり、読み取り専用属性有り、またはシステム属性無しではありません。

「attribute:」は「a:」に省略可能で、指定可能属性は次のとおりです。
r
読み取り専用 FILE_ATTRIBUTE_READONLY
h
隠し FILE_ATTRIBUTE_HIDDEN
s
システム FILE_ATTRIBUTE_SYSTEM
d
ディレクトリ FILE_ATTRIBUTE_DIRECTORY
a
アーカイブ FILE_ATTRIBUTE_ARCHIVE
x
デバイス FILE_ATTRIBUTE_DEVICE
t
一時ファイル FILE_ATTRIBUTE_TEMPORARY
f
スパースファイル FILE_ATTRIBUTE_SPARSE_FILE
p
シンボリックファイル/ジャンクション/リパース FILE_ATTRIBUTE_REPARSE_POINT
c
圧縮 FILE_ATTRIBUTE_COMPRESSED
o
オフラインファイル FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE
n
インデックス不要 FILE_ATTRIBUTE_NOT_CONTENT_INDEXED
e
暗号化 FILE_ATTRIBUTE_ENCRYPTED
i
整合性ストリーム FILE_ATTRIBUTE_INTEGRITY_STREAM
v
仮想化 FILE_ATTRIBUTE_VIRTUAL
b
スクラブ不要 FILE_ATTRIBUTE_NO_SCRUB_DATA
g
オープン時に生成 FILE_ATTRIBUTE_RECALL_ON_OPEN
k
常に保持 FILE_ATTRIBUTE_PINNED
u
保持していない FILE_ATTRIBUTE_UNPINNED
w
アクセス時に生成 FILE_ATTRIBUTE_RECALL_ON_DATA_ACCESS

各属性の後に「+」を付けると該当属性あり、「-」を付けると該当属性なしであることを意味します。
尚、「*.txt,a:r+」等と他の指定方法を併用することができますが、この例ですと or 指定なので、*.txt か a:r+ のいずれかに一致すればよいことになります。
適宜「&*.txt,&a:r+」等と and 指定を使用してください。


date: ※更新時刻指定

「date:」は「d:」に省略可能です。

1)日数指定
「date:日数」を用いると、指定日数以内に変更を行ったエントリを対象にします。
「date:c日数」を用いると、指定日数以内に作成されたエントリを対象にします。
「date:a日数」を用いると、指定日数以内にアクセスされたエントリを対象にします。
例えば現在時刻が「2001-2-3 13:00」の場合、「date:1」と指定すると最終変更時刻が「2001-2-2 13:01」より新しいエントリが一致します。

また、「date:<日数」「date:c<日数」「date:a<日数」は、演算子「<」を省略したときと同じように指定日数以内のエントリが一致します。「date:日数>」と指定しても同じ結果になります。

演算子は、大/小(<,>, <=, =<,>=, =>),等値/非等値(=, ==, !, !=, <>,><)が使用できます。

2)日にち指定
「date:年-月-日」「date:年/月/日」「date:月-日」「date:月/日」の指定を行うと、指定日に変更を行ったエントリを対象にします。
「date:c年-月-日」(作成日)や「date:a年-月-日」(アクセス日)も可能です。
年,月,日の数値を省略すると今の年,月,日になります。
「年」の指定
4桁以上の数字の時は西暦、2桁の数字の時は 80~99では1980~1999、0~79では2000~2079として扱います。年の指定がないときは現在の年として扱います。

日数指定と同様に、演算子(<,>, <=, =<,>=, =>, =, ==, !, !=, <>,><)が使用できます。

3)時間指定
「date:時間h」の指定を行うと、指定時間内に変更を行ったエントリを対象にします。
「date:c時間h」(作成日)や「date:a時間h」(アクセス日)も可能です。

日数指定と同様に、演算子(<,>, <=, =<,>=, =>, =, ==, !, !=, <>,><)が使用できます。
例) date:<=3h 3時間以内に更新

4)当日指定
「date:」は今日変更を行ったエントリを対象にします。



size: ※ファイルサイズ指定

「size:大きさ」を用いると、指定以下のファイルサイズのエントリを対象にします。
例えば「size:1000」と指定すると、ファイルサイズが 0~1000 のエントリが一致します。

また、「size:<大きさ」は、指定未満エントリが一致します。「size:大きさ>」と指定しても同じ結果になります。
演算子は、<,>, <>,><, <=, =<,>=, => が使用できます。

更に、大きさは k, m, g, t を末尾につけて、単位を指定することができます。
単位を小文字で記載したときは、それぞれ k(x1,000), M(x1,000,000), G(x1,000,000,000), T(x1,000,000,000,000)です。単位が大文字 (K, M, G, T) のときは、Ki(2の10乗, 1,024), Mi(2の20乗, 1,048,576), Gi(2の30乗), Ti(2の40乗)になります。
尚、大きさは単位を併用することによって、約8Ebyte(8,000,000T / 8,000,000,000G) まで指定することができますが、数値自体は 32bit版では 0~4,294,967,295 までに限定されます

「size:」は「s:」に省略可能です。


roma: ローマ字部分一致指定

「roma:kanji」等と指定すると読みが「かんじ」のファイル名を含むエントリを対象とします。

 尚、この指定は、正規表現ライブラリと、C/Migemoが必要です。
「roma:」は「r:」に省略可能です。


path: ※ディレクトリ名指定

1)  path:,wildcard 等と、「path:」のみ指定した場合はファイル名に加えてディレクトリ名のワイルドカードによる判別を行うようになります。
2)  path:wildcard 等と、「path:wildcard」を指定した場合は、ディレクトリ名をwildcardで判別します。ファイル名は無視します。後続のワイルドカードがあれば 1)と同じく、どちらも判別します。
3)  「path:/regexp/」と正規表現も指定することができます( 2)と同じ)。
「path:」は「p:」に省略可能です。


option: オプション指定

「o:」と省略できます。
option:のあとに x、d、w、e を指定できます。
option:dxと複数を同時に指定することもできます。
option:d,option:x と指定したときは最後の「x」のみ有効になります。
wildcard,option:x とワイルドカード等の後にオプションを指定したときは、結果が不定になります。

option:x  通常のワイルドカードは拡張子を分離して判別しますが、このオプションを指定すると分離しないで判別します。
  例えば filename.html は、「*html」で該当しませんが、「o:x,*html」では該当します。
option:d  「path:」と同じく、wildcardでファイル名に加えてディレクトリ名の判別を行うようになります。
option:w  部分一致、単語扱い(空白区切り)の動作に変更します。
  例えば、「o:w,word text」とした場合、「word」、「text」が両方とも含まれるファイル名の判別になります。「&*word*,&*text*」相当の動作です。
  「o:w,word OR text」とした場合、「word」、「text」のどちらかがあるファイル名の判別になります。「*word*,*text*」相当の動作です。
option:e  ワイルドカードが誤っていてもエラーメッセージを表示しません。


全般 - PPx の ID


各 PPx は、それぞれ ID が割り振られており、PPx 間や外部からコマンドを実行させたり情報を取得したりできます。

・PPc
独立窓には、CA~CZ の 26 種の ID が割り当てられます。独立窓を26枚以上使用したときは、Z が重複して使用されます。
一体化窓の時は、一体化窓自体に CBA#~CBZ# が割り当てられます。
一体化窓内のペインには、CZaa~CZzzz(3文字目が一体化窓のID相当)が割り当てられます。
尚、デフォルトの一体化窓(CBA#)は、CA~CZも割当てに用いられます。

・PPb
BA~BZ の ID が割り当てられます。

・PPv
VA~VZ の ID が割り当てられます。

・PPtray
常駐中の PPtray には TRA が割り当てられます。

各PPxのID Z は、重複可能です。重複しているときにID指定をして他PPx等から参照したとき、どの ID Z の PPx が使用されるかは不定です。

ID指定の詳細は、PPxのID指定方法 を参照してください。

全般 - MultiByte 版と UNICODE 版の違い


MultiByte版とUNICODE版との違いは、基本的にはパスやファイル名等の文字を扱う方法がMultiByteかUNICODEかであるという点です。しかし、これに伴って細かな相違点や版間の互換性があるのでここに説明します。

※MultiByte版とUNICODE版のどちらかを使うといいのかがよく分からない場合、次を目安にしてください。

64bit版を使う
・64bit版 Windows で使用する

UNICODE版(32bit版)を使う
・WindowsXP以降で使用する
・64bit版 Windows で、32bit版の拡張(エクスプローラー拡張)が必須のときに使用する
・日本語と英語以外の言語のファイル名を使用する

MultiByte版を使う
・Windows95/98/Me で使用する
・Windows95 等や DOS を併用することが多い
・メインメモリが非常に少ない(256M未満)


MultiByte文字とUNICODE文字

ソフトウェア内では、いろいろな文字に固有の値を割り当てて扱いますが、この割当て方法に1つのみではなく、色々あります。

MultiByte文字は、1文字を表すのに言語毎に文字の割当て方が違います。アメリカならANSI, ASCII(1byte固定)、日本ならShift_JIS(1又は2byte)などがあります。このため、扱う言語が変わると内容が変わっていなくても、正しい文字を示すことができなくなったり、パス区切り(\)を間違って解釈したりすることがあります。
尚、PPxではMultiByte文字に用語統一していますが、同種の文字を表す単語として、OEM文字、DBCS(Double Byte Character Set)、MBCS(Multi Byte Character Set)等があります。

UNICODE文字は、様々な言語の文字を同時に扱うために規格されたものなので、多くの言語の文字を扱うことができます。
しかし、比較的新しい規格で、MultiByte文字よりメモリが多めに必要になったり、新しい文字や制御用の文字が漸次追加されたり、全ての文字を含んだフォントがなかったりするため、UNICODE文字に完全に対応したソフトウェアは少なめです。


相違点

・Win9x系では、UNICODE版を使用できません。これは Win9x系が WinNT系のサブセットであることから来るOSの制限です。

・各版で扱える文字が逆の版で扱えない場合があります。例えば、UNICODE文字は、MultiByte文字より扱うことができる文字の種類が多いので、UNICODE版で扱えた文字がMultiByte版で扱えない場合があります。逆に、MultiByte版で仕様外の文字を無理矢理使うことができる場合がありますが、このような文字はUNICODE版では扱えません。

・MultiByte版は、UNICODE版で扱えた長さのエントリ名が扱えない場合があります。例えば、漢字のみで書かれた200文字の長さのファイル名は、UNICODE版で扱うことができますが、MultiByte版では扱えません。

・UNICODE文字は、MultiByte文字より扱うことができる文字の種類が多い為、その分多くのメモリを使用します。このためUNICODE版は、MultiByte版よりPPxのファイルサイズが大きめで、且つ使用するメモリも多くなります。

・Win9x系は OS 内部で MultiByte 文字を使い、WinNT系では OS 内部で UNICODE 文字を使います。このため、WinNT系では MultiByte版より UNICODE版のほうが早く動作します。
※WinNT系で MultiByte 版が使えるのは、OS内部で MultiByte - UNICODE 変換を行う為です。この変換の分だけ遅くなります。

・PPxで利用可能な以下のDLLは、UNICODE文字に対応していない場合があります。その場合、UNICODE版PPxでこれらDLLを用いる機能は、ファイル名がMultiByte文字に変換可能な文字に限定されます。
  統合アーカイバプロジェクト関連 UNxxx.DLL
  Susie plug-in xxx.SPI, xxx.SPH
  正規表現ライブラリ BREGEXP.DLL


版間の互換性

・UNICODE/Multibyte版間の機能の有無の差違は、Windowsの仕様によるもの以外はありません。

・Multibyte版は、UNICODE版と文字数制限が異なる機能があります。
(UNICODE版よりも文字数が短くてもエラーになったり、末尾が省略されたりする機能があります。)

・Windowsの仕様による版間の機能の差違としては、次の通りです。
* UNICODE版のPPbは、実際のカーソル位置と表示しているカーソル位置とがずれることがあります。
* WindowsXP, 2003以降のクラシックスタイル以外のビジュアルスタイルを使用した場合、MultiByte版の一行編集で一部動作しない機能があります。

・カスタマイズファイルPPxCxxxx.DATと、ヒストリファイルPPxHxxxx.DAT は、版間で共通して使用することはできません。文字の形式が違う為です。

・PPcust で書き出したテキスト形式の設定ファイル(PPX.CFG)は、MultiByte版ではMultiByte文字、UNICODE版ではUNICODE文字(UTF-16)ですが、どちらの版でもMultiByte文字, UNICODE文字のファイルを読み込むことができます。
設定内容もその版で使えない文字が記載されていなければ共用できます。
このため、版間で設定を移行したいときは、一旦移行元の設定をファイルに書き出してから、移行先の PPcust で取り込むことでできます。

・MultiByte版とUNICODE版の実行ファイルを同じディレクトリにインストールしても特に問題はありません。(開発は、同じディレクトリで行っています。)
ただし、SETUP.EXE によるアンインストールは、両方をまとめて削除するようになっているので、一方のみ削除するときは、手動で削除してください。

・SETUP.EXE はどちらの版も同じ名前ですが、最後に実行するPPcが異なるだけで、両方の版のファイルを同時にインストール・アンインストール・アップデートするようになっています。

全般 - 32bit版と64bit版の違い


・PPxの内蔵機能自体の違いは今のところありません。
・どちらも32/64bit版EXEファイルを実行できます。
・設定ファイル(PPWxxxxx.DAT)の違いもないのでそのまま使い回せます。
・64bit版は32bit版よりメモリ制限が緩いので、32bit版よりメモリの大きさに起因する制限が一部緩和されています。
・32bitUNICODE版PPxと64bit版PPxを同時に起動した場合は動作異常を起こします。一旦片方を終了すればもう片方が使えます。そのとき、次の一覧による問題がなければ普通に使えます。
その他の違いは次の一覧を参照してください。

32bit版PPx
・32/64bit Windows のどちらでも動作します。
・各種拡張DLLが豊富にあります。
・各種拡張DLLは32bit版を使用します。64bit版は使えません。
・64bit版Windows上で使用しているときは次の点に気を付ける必要があります。
 ・64bit版エクスプローラ拡張など、64bit版DLLが使用されません。
  例えば、エクスプローラの右クリックで表示されていた項目が、PPxのシェルコンテキストメニューで表示されないことなどがあります。
 ・Windows\System32 の中身が Windows\SYSWOW64 になるため、実体(64bit用System32)の Windows\System32 を表示するには、Windows\Sysnative を指定する必要があります。
 ・バーチャルストア機能により 64bit版と異なるファイルが存在する場合があります。
  これにより、本来の System32 内にある64bit版のファイルが実行できないことがあります。

64bit版PPx
・64bit版Windows のみ動作します。32bit版Windowsでは起動できません。
・同じ環境なら、64bit版PPxの方がメモリを多く使用しますが、動作は早くなります。
・各種拡張DLLが限られています。
・各種拡張DLLは64bit版を使用します。32bit版はUNBYPASSで対応しているDLLだけ使えます。
・32bit版のエクスプローラ拡張は使えません。

全般 - 複数言語の使用


PPx は、日本語以外の環境で動作させることをある程度考慮しています。

共通仕様

・各種メッセージを言語に合わせて切替できます。
 現在、未定義言語は英語メッセージで表示、日本語メッセージ(Mes0411)は内蔵しています。他の言語はカスタマイズ可能(MesXXXX)であり、一部の言語はカスタマイザで機械翻訳版がダウンロード可能です。

・Setup は英語/日本語の2種のみ用意しています。

・右→左の順に書く言語は未対応です。


MultiByte版

MultiByte版は Win9x系 でも動作するために、UNICODE を使った複数言語を同時に使用するエントリ名等を扱うことができません。
ただし、コントロールパネルでデフォルト指定された言語については日本語以外でもサポートしています。
マルチバイト文字でも指定言語の範囲内で正しく1文字を判別します。


UNICODE版・64bit版

UNICODE版は、文字をUNICODEで扱うため、複数言語の文字を同時に取り扱うことができます。また、対応するフォントを使用することで、複数言語の文字を同時に表示することができます。表示ができない場合でも、文字情報を失わずにファイル操作を行うことが可能です。

全般 - 画面のスケーリング/HiDPI対応


PPxは、画面スケーリング(HiDPI、コントロールパネルのデスクトップ上のテキストやその他の項目を縮小又は拡大する設定)に対応しています。設定(X_dss)で挙動を調節することができます。

・カスタマイズで設定するフォントの大きさと、設定したときの画面スケーリング設定を記憶し、画面スケーリング設定が異なる環境ではフォント大きさの調整を行います。
※この調整では見栄えが悪くなることがあるため、長期間使用するときは、フォントサイズを改めて設定することをお勧めします。
・アイコンの大きさを画面スケーリング設定に合わせて調整します。
・ダイアログボックスが画面に収まりきらないときは、ダイアログボックスのフォントサイズを小さくして収まるよう調節します。
・動的画面スケーリング(画面スケーリング設定が異なるモニタ間にわたるウィンドウ移動や、設定アプリによるスケーリング設定変更)は、PPc, PPv, PPeが対応しています。PPbは、使用するコンソール(コンソールホスト(conhost.exe), Windows Terminal)の対応に依存します。

全般 - 拡張操作


PPx は、Windows が予め用意している機能を一部変更しています。

・ポップアップメニューは、通常、ショートカットに割り当てられていない英字キーを押しても何も起きませんが、PPxでは終了になります。

・Altを押しながら方向キー([↑][↓][←][→])を押すと窓を移動させます

・Altキーを単体で押してもメニューになりません

・文字列編集機能を強化しています

全般 - 長いパス名の処理(MAX_PATH制限解除)


・Windows は通常扱うことができるパス長が 259文字(UNICODE版)、259bytes(MultiByte版) となっており、それを越えるパス(PPx では極長パスと略します)は扱うことができません。
極長パスを通常のアプリケーションで扱うとファイルが開けない、保存することができない、異常終了が起きる、データを失うなどの問題が起きる恐れがあります。

・PPx では WinNT系で使用する場合に限って、一部の機能を260文字(MAX_PATH)以上の極長パスでも扱えるようにし、最低限のファイル管理ができるように対策がされています。
・極長パスは WinNT系 OSの仕様として約32000文字まで可能ですが、PPx ではパフォーマンス上の理由により最大 599文字/bytes までに制限しています。
・この長さの限界を越える場合、上位ディレクトリ名を短いファイル名形式(name~1 形式)に変換してアクセス可能であれば、自動変換します。
例) C:\長いファイル名a\長いファイル名b\長いファイル名c → C:\短いファイル名a\短いファイル名b\長いファイル名c
※自動変換は、短いファイル名が作成できる NTFS と FAT のみ対応します。
・エントリ(ファイル名やディレクトリ名)の最大長は、極長パスであるかに関わらず、OSの仕様上 255文字/bytes になります。
・シェルコンテキストメニュー、アイコンの取得、プロパティシートの表示等の Windows の機能を使った処理は、Windows 側の長さ制限に掛かる場合があり、使用できないことがあります。

・Windows10 1607(RS1, Anniversary Update)では、レジストリ設定次第で MAX_PATH を越える極長パスを標準で扱えるようになります。
・PPx は、レジストリ設定に関わらず極長パスを扱えます。
・また、従来の極長パスのサポートに加えて、極長パスのカレントディレクトリを使用可能になります。
※利用可能な機能
PPb
OSが極長パスを扱えるときのみ対応
PPc
ディレクトリ表示(及び表示場所移動)、\[D]Delete(直接削除)、[C]Copy、[M]Move、[K]Makedirectory、[R]ename 等。シェル機能(シェルコンテキストメニュー等)を使う場合は使用不可
PPv
ファイル表示
PPe
読込み&書込み


全般 - ツリー窓


ツリー窓は、ディレクトリのツリーの他、任意ディレクトリをRootとしたツリー、書庫やListFileの内容リスト、M_pjump を使ったお気に入りツリー、PPcの表示ディレクトリの一覧、任意のメニューを用いたユーザ定義メニューを切り替えて表示することができます。
※ http://、ftp://、aux:// 等のパスは、現在意図的にツリーの項目の列挙を行わないように制限しています。

各種一行編集でディレクトリの参照に使われるツリー窓と、
PPcの[T]/\[T]コマンドで使われるツリー窓は、
次の操作が可能です。
[Enter], 右ダブルクリック
PPc[T]選択して終了
\[T]選択してエントリ表示へ移動
^[Enter], 右クリック
シェルコンテキストメニュー
&[Enter]
プロパティ表示
[ESC]
[T]選択中止
\[T] [TAB]と同じ
[TAB]
エントリ表示へ移動、再びツリーに戻るには [T]
^\[←], ^\[→], ^\[↑], ^\[↓] ツリー窓の大きさを変更
[DEL]
ごみ箱へ移動
\[DEL]
削除
[F2]
名前変更
[F5]
ツリー再読み込み
^[C]
選択ディレクトリをクリップボードにコピー(複写用)
^[X]
選択ディレクトリをクリップボードにコピー(移動用)
^[V]
クリップボードの中身を選択ディレクトリに貼り付け
^[T]
ツリーの種類変更等の設定メニューを表示します。また、ツリー窓の左側空欄や線の辺りを右クリックしても同じメニューが表示できます。
(以降は、Windows標準機能のキー割当て)
[←][→][↑][→]
カーソル移動
テンキーの[+]
選択ディレクトリの下層を表示する
テンキーの[-]
選択ディレクトリの下層を隠す
テンキーの[*]
選択ディレクトリ以下の全ての下層を表示する

・PPcのツリー窓は、[SHIFT]を押しながら選択すると連動しません。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 概要


PPcは、ディレクトリ一覧を表示してファイル操作を行うことができるいわゆるファイラ(ファイルマネージャ等ともいいます)です。
MS-DOS 用ファイラで多く見られた文字主体でシンプルな外観となっていますが、キーボード操作、マウス操作、タッチ操作、ペン操作のいずれにおいても快適に利用できるように心がけています。

1枚窓で使用することができますが、2枚以上起動して連係した動作を行わせることができます。また、2枚の窓を連結して並べた状態のままにしたり、1枚で複数ディレクトリを表示(一体化)したりすることができます。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 表示形態/複数枚起動


・PPcは複数枚起動をすることによって複数のディレクトリを操作することができます。このときタイトルバーに「PPC[A]」等と表示されるように、A~ZのIDが振られているので、それを目印にして各窓を指定することができます。また、ID毎に窓の位置・大きさ・表示設定・ディレクトリ等が記憶されます。
尚、27枚以降も開くことはできますが、27枚目以降は、26枚目(Z)の設定と兼用されます。27枚以上を開く場合は、一体化窓を使用してください。

・PPcが複数枚起動している場合は、対象ディレクトリの入力時に直前に扱った窓のディレクトリ名が格納されています。

・PPcが複数枚起動している場合、その表示方法を色々選択することができます。また、一部制限がありますが、複数の表示方法を混在して使用することもできます。
独立型
各窓が完全に独立して、好きな位置に好きな大きさで配置することができます。
一体化型
1つの一体化窓内を左右/上下に区切った一覧ペインのそれぞれに、ディレクトリの一覧窓が表示される、マルチペイン型表示です。設定で情報行を共通にし、情報行に表示される内容を多くすることができます。
左/上端の一覧ペインに表示された窓と、それ以外で最後にアクティブになった一覧ペインに表示された窓とがペアとなった2画面動作をします。
タブ型
一体化型の変形で、一覧ペインで表示する窓をタブで切り替えできます。タブの数は表示ペイン数より多くできます。タブ管理の方法がいくつかあり、変更できます。
 共用タブ型
複数の一覧ペインがあっても1つのタブで表示します。
 分離タブ型
一覧ペイン毎にタブがありますが、タブの内容は各ペインで共通です。1つのタブを好きなペインに表示することができます。※1つのタブを複数ペインに同時表示は不可。
 独立タブ型
一覧ペイン毎にそのペインのみにあるタブがあります。タブは、タブのD&Dで別のペインに移動できます。
左右連結型
独立型の2枚の窓を左右に並べて、実質1枚として扱う表示です。一方を移動するともう一方も同じように移動します。
AB, CD, EF…という順番でペアになります。
上下連結型
独立型の2枚の窓を上下に並べて、実質1枚として扱う表示です。一方を移動するともう一方も同じように移動します。
AB, CD, EF…という順番でペアになります。
重ね合わせ型
独立型の2枚の窓を重ね合わせて、1枚として扱う表示です。一方は常にもう一方の背後に隠れていて、窓間移動で表示を切り換えます。
AB, CD, EF…という順番でペアになります。


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 仕様


ファイルの実行

CMD.EXE / COMMAND.COM コマンドや DOS アプリ等のコンソールが必要とするものは、PPb を起動して、PPb 上で実行します。これによって、メッセージ等が表示されてもすぐに消えることがありません。(関連設定:X_wppb)
PPbで実行するとき、実行するコマンド内容を表示しますが、先頭に「@」がある場合は、表示を行いません。
また、PPb が実行できないときは自前で実行しますが、実行が終わったコンソール窓はすぐに閉じてしまうことが多いので、表示されたメッセージが読めない場合があります。


最大読み込みエントリ数

メモリの余裕があれば最大で約340万エントリまで扱えます(32bit UNICODE版)。特に、100~5,000 程度で最も快適に使える様に設計しています。約30万エントリで利用できることを確認済みです。
※一体化表示等の1プロセスで複数窓を扱う状態にしたり、アイコン・画像のサムネイル表示などのメモリを多く使用する機能を使ったりすると、読み込み可能なエントリ数が大幅に減りますので注意してください。
数万~数十万の大量のエントリを常時扱う場合(一体化時は全タブ/全ペインの総数)は、使い方によっては32bit版でメモリ不足になることも考えられます。64bit版PPxを使うことも検討してみてください。


一体化窓

一体化型窓に登録可能な窓の数は、パフォーマンス上の理由により現在 200 を上限としています。
また、一体化型窓が表示可能なペイン数は 32 を上限としています。


一覧の更新

PPc が表示中のディレクトリに何らかの書き込みが発生した時は、上から3行目と4行目との境目にある仕切り線の色が変わって通知し、更に数秒間何も操作しないと、最新情報を入手します。このとき、削除・変更・追加されたエントリを背景色の違いであらわします。

暗赤  削除された    灰  不確定
暗青  変更があった    暗水  追加された


ファイルの移動

特定のドライブに別のドライブをマウントした場合は、進捗状況が表示されなかったり、キャンセルや一時停止ができなくなったりすることがあります。



ファイル判別メニュー

右クリック、^[Enter] 等ではこのファイル判別メニューが表示されます。
Open, Print等
拡張子ごとのアクションで開きます。
プログラム選択/Open With
エクスプローラ等の「プログラムから開く」で選択可能なプログラムで開きます。
また、エクスプローラ等の「送る」の一部を使用できます。
「プログラムを選択&登録」で、開くプログラムを指定し、拡張子別メニューM_Ccr.EXT(.EXTは、該当拡張子名です)に登録することができます。
シェルメニュー/ShellContext
エクスプローラ等の右クリック相当メニューを表示します
※直接このメニューを表示しないのは、メニューを表示するために時間が掛かるのを抑制するためです。
ファイル判別メニューで、普段使う設定を覚えさせていくのをお薦めします。
ディレクトリ内へ/directory
指定エントリに移動します。そのエントリがファイルの場合は仮想ディレクトリになります。また、書庫ファイル内に、更に書庫ファイルが入っている場合は、エントリの拡張子のファイル判別による実行方法が「C_DIR」になっているとき、その書庫ファイルに移動します。
新規タブ/New Tab
指定エントリを新しいタブで表示します。
移動形式
指定エントリに移動するときに、移動方法が複数あるときは、このメニューで選択して移動することができます。ここで可能な移動方法は次のとおりです。
また、[Shift]を押しながら選択すると、反対窓のディレクトリを選択した内容に変更することができます。
CLSID ファイル名.{xxx} 形式のファイルで表示され、{xxx}で指定されるディレクトリへ移動できます。
cd CD/DVDディスクイメージファイルで表示され、イメージ内のディレクトリへ移動できます。
disk ディスクイメージファイルで表示され、イメージ内のディレクトリへ移動できます。
shortcut ショートカットファイル(xxx.lnk)のリンク元へ移動できます。
link ジャンクション、シンボリックリンクファイルのリンク元へ移動できます。
xxx.dll 統合アーカイバプロジェクト関連(unlha32.dll等)による書庫表示をします。
xxx.spi(64bit版は xxx.sph) Susie plug-inによる書庫表示をします。
stream NTFSドライブの名前付きストリームがあるときに表示され、その一覧表示をします。
反対窓でここを表示 ディレクトリならそのディレクトリ内を表示します。ファイルならそのファイルにカーソル選択された状態で表示します。
該当エントリを表示
ListFile 時は、該当エントリのディレクトリへ移動します。
リストから消去/Erase from list
指定エントリをListFileから消去します。エントリの実体は削除されません。
M_Ccr.EXTメニュー(~.exe等)
拡張子別メニュー M_Ccr.EXT (.EXT は指定エントリの拡張子) の内容です。
M_Ccrメニュー(Copy等)
共用メニュー M_Ccr の内容です。



ファイル判別メニューの選択肢の記憶

ファイル判別メニューの選択肢を選択する時、[CTRL]を押しながら行うと、次回より[Enter]や左ダブルクリックでのメニューがあらかじめ選択された状態になります。

更に、[CTRL]+[SHIFT]を押しながら選択すると、[Enter]や左ダブルクリックの動作が選択された内容で実行するようになります。
また、メニュー表示中にメニューを右クリックするか、[Tab]キーを押すことで、動作設定のメニューが表示されます。

尚、拡張子を無視してファイルの内容を元に、実行内容を選択することもできます。判別できるファイルは、PPx 内蔵の判別機能を用いているため、そのファイルを作成したソフトがインストールされていなくてもかまいません。判別可能なファイルについては、カスタマイズ内容をPPcust で出力したファイルのコメントに記載されています。



カレントディレクトリ

カレントディレクトリ(作業ディレクトリ)は、ヒストリ内に保存されている内容を利用しています。このため、UNC 形式のパス指定でもカレントディレクトリを仮想的に実現します。また、再起動後も、各ドライブのカレントディレクトリを維持することができます。



低速モード

ネットワークドライブなどのアクセスに時間が掛かるドライブ上では低速モードに切替わります。この状態では、
・アイコンの表示
・^\[I]、\[Y] の連動処理
・ディレクトリ内容の自動更新
が無効になります。

X_Slowを変えることで低速モード切換の調節を行うことができます。


コメントファイル

カレントディレクトリに 00_INDEX.TXT というファイルがある場合、このファイルの内容を元に各エントリのコメントを用意します。
ファイルは次の例を参照してください。
(例)
FILENAME.EXT
行頭にファイル名、空白を空けてコメント内容を記載します
DIRECTORY\
エントリ名の頭や末尾に「\」があっても無視します
NAME .EXT
←左のように拡張子の前に空白がある場合は空白を無視します。
また、このように行頭に空白があれば、前行の続きと認識します。
"Long Name.ext"
途中に空白を含むファイルは、「"」で括ってください。



ListFile

ListFile のヘッダ
先頭に「;ListFile」の1行があるとPPcがList Fileだと自動判別できます。
無い場合は、「"c:\temp\listfilename.txt::ListFile"」などと、パスに「::ListFile」を追加して読み込む必要があります。

ListFileの簡易記載
ListFileは次のように1行に1つのエントリの名前を記載したファイルであり、そのファイルをディレクトリとして表示するとき、1行を1エントリとして表示します。
例)
filename.ext
file name.ext
"file name.ext"

ListFile の詳細記載
次に記載する書式を追加することで更に細かい情報を記載することができます。

・1行の記載方法
"長いファイル名"[,"短いファイル名"][,各種情報][,T:コメント]

・各種情報
A:数値        ファイルの属性
C:上位32bit数値.下位32bit数値  作成時刻(FILETIME)
L:上位32bit数値.下位32bit数値  最終参照時刻(FILETIME)
W:上位32bit数値.下位32bit数値  書込時刻(FILETIME)
S:上位32bit数値.下位32bit数値  ファイルサイズ
R:第1数値.第2数値  拡張情報。例えば、リパースのときは第1項目が種類(シンボリックリンク等)を示します。
X:数値        拡張子色
H:数値        ハイライト種類(1~7)
M:数値        M:1 のときはマーク有り
        ※ *markentry -set では、M:1 ,M:0, M:-1 (マーク設定、解除、反転)も指定できます。
T:"コメント"      コメント。必ず末尾にしてください。
On:"内容"      拡張コメント(n=32512等)、カラム拡張等の内容。
        ※現在*makelistfile -allによる出力のみ対応しています。読み込みは未対応です。

ListFile の追加情報
・;ListFile のヘッダに続いて、以下の指定が可能です。

;Base=パス[|ディレクトリの種類] ListFile内の相対指定パスを絶対指定に変換するときに基準となるパスを記載します。
;Search=設定 ファイル検索(Where is)で作成されたListFileに付与されています。検索したときの条件です。
;Error=Windowsエラーコード 一覧取得に失敗した事を通知するときに用います。例えば 86 を指定するとパスワードが誤っている(ERROR_INVALID_PASSWORD)になります。
;Option=directory 一覧を常に階層表示するときに用います。指定がなければXC_pmskの指定に従います。

・ファイルの属性に264を指定したときは、そのエントリをファイルでないシステムメッセージとして扱います。
"このエントリはファイル操作できません。",A:264
※この属性値は、ListFile 読み書き時のみに使用する値であり、スクリプト等からファイル属性を取得したときは異なる値になることがあります。スクリプトでシステムメッセージかどうかは PPx.EntryState や PPx.Entry.State で判定します。


仮想ディレクトリ

File Explorer は Shell's Namespace(シェル名前空間) を使って、ディスク上には存在しないディレクトリ(または加工したディレクトリ)を作成しています。

PPc も Explorer 互換ではありませんが、似たような仮想ディレクトリを実現しています。

"My Computer(仮想)"  パス:":"

次の項目が含まれます。ディレクトリの表示のみ行います。
・存在する論理ドライブ(A:~Z:)
・過去に使ったことがある root UNC名(\\name\share)


Explorer 互換形式  パス:"#?:"、"shell:" (Shell's Namespace/PIDL)

「デスクトップ」や「コントロールパネル」等の特殊なフォルダもそのまま参照することができます。また、スマートフォン、デジタルカメラ等のMTPデバイスも扱えます。
これらのディレクトリとして存在しないフォルダは使用可能な機能が制限されます。


HTTP 形式  パス:"http://…"、"https://…"

指定した Web Page から URL address を抽出してエントリ一覧を作成します。尚、ファイルとディレクトリの区別ができないので、全てディレクトリ表示になっていますが、ファイルとして扱っています。

ディレクトリ表示、[C]/[U]/[N] コマンドのみ対応しています。


FTP 形式  パス:"ftp://hostname/directory…"

指定したURIのFTPサーバを利用します。
※FTPアクセスは、Internet ExplorerのFTP機能を使用するため、FTP専用のソフトウェアに比べてかなり低い性能です。機能が不足する場合、aux: 形式を使ったFTPアクセスを使用して下さい。

ディレクトリ表示、[C]/[M]/[K]/[R]/\[D]のみ対応しています。
また、[C]/[M]はFTPサーバ間のコピーに対応していません。
ユーザ名とパスワードは、接続時に表示されるダイアログボックスで入力可能で、指定により_IDpwdに保存することができます。

Internet Explorer 3.0 以降がインストールされ、WININET.DLL が存在する必要があります。


aux: 形式  パス:"aux:S_auxname\directory…","aux://S_auxname/directory…"

カスタマイズで登録した外部アプリケーションを使ってディレクトリ一覧、複写、削除等を行うことができる補助操作の指定です。
aux

ディスクイメージ

フロッピーディスク、CD-ROM 等のディスクイメージ内のディレクトリを表示することができます。

ディレクトリ表示、PPvによる表示、[C], [M], *file による抽出に対応しています。
また、具体的な対応形式は FAT12, FAT16, FAT32, ISO-9660(Joliet拡張含む), UDFです。


ListFile

ファイルの中の記載を基にエントリ一覧を作成します。ほとんどの操作に対応しています。
ファイル内に「;ListFile」があればListFileと判別できます。ない場合は、パスを「ListFileファイル名::listfile」と指定する必要があります。
尚、マクロ文字で指定するときは、「"%FNC::listfile"」などと、空白があっても「"」を自動で付加しないようにする必要があります。


以下、書庫ファイル系。ディレクトリ表示、[C], [U], [N] が対応しています


Susie plug-in (対応ファイル:.lzh, .zip 等)

竹村嘉人 (たけちん)氏作の画像ローダ「Susie」向けに公開されている Plug-in を利用して書庫形式のファイルをディレクトリとして扱うことができます。
PPc では AM 形式のみ利用します。

ただし、その性格上、書き込みを伴う操作を行うことはできません。


統合アーカイバプロジェクト系 (対応ファイル:.lzh, .arj 等)

統合アーカイバプロジェクトによる DLL を用いてディレクトリとして扱うことができます。一定の条件を満たせば、他のDLL を登録して使用することができます。


zipfldr.dll (対応ファイル:.zip 等)
zipfldr.dll (※機能制限あり、Windows11 23H2以降、対応ファイル:.7z, .tar, .gz, .rar 等)

WindowsXP 以降の Windows に標準で用意されている zipfldr.dll を用いて、zipファイルをディレクトリとして扱うことができます。また、Windows11 23H2 で追加対応した .7z, .tat, .gz, .rar も限定的に使用できます。
尚、WindowsXPのzipfldr.dllはファイルの時刻を表示できませんが、展開時には時刻が設定されます。


lzhfldr2.dll (対応ファイル:.lzh 等)

Windows7~8.1 に標準で用意されているlzhfldr2.dllを用いて、lzhファイルをディレクトリとして扱うことができます。レジストリに登録されていなくても使用できます。


表示可能な項目

各エントリの項目として表示可能な項目・内容は以下の通りです。
・ファイルシステムに記憶されている情報
ファイル名
短いファイル名(8.3形式)
ファイルサイズ
更新時刻
アクセス時刻
作成時刻
属性 - 読取専用等の一般的な属性の他、一時作成等の特殊な属性も表示可能です。

・ファイルのアイコン、内容
アイコン
画像(サムネイル画像)

・Explorer拡張
Windows XPまでのカラム拡張
Windows Vista以降のカラム拡張

・エントリの状態・選択
マーク
更新状態 - 最初の表示以降に作成・更新・削除がされたかの状態です。
ハイライト - インクリメンタルサーチや比較でヒットしたエントリや、スクリプトで指定されたエントリの背景色を着色することができます。

コメント
コメント - エントリ毎にコメントを設定・表示できます。また、コメントコマンド *commentでコメントの内容を操作したり、ディレクトリ表示時に各ディレクトリに用意したコメントファイルからコメントを設定できます。
 エントリのメモを保存したり、一時的に追加の情報(ハッシュ、所有者、画像大きさ等)を取得・表示したりする用途を想定しています。

拡張コメント - 前記コメント以外に10種類の拡張コメントがあり、コメントコマンド *commentCOMMENTEVENT1 で設定したコメントを表示できます。
 スクリプト等で追加情報を取得してカラムとして表示させたり、スクリプト等でエントリ毎に情報を記憶・参照したりする用途を想定しています。

・特殊環境変数 - *string iで登録した内容を表示できます。
・ファイル描画モジュール - サイズのグラフ表示などの拡張表示ができます。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 起動方法・起動時オプション


PPC [options][path][-k command]

表示するディレクトリ/ファイルのパス(path)と、オプション(options)を指定できます。
パスか、-bootidオプションを複数記載することによって、2枚以上の窓の指定を行うことができます。
例) PPc c:\windows d:\data

パス(path)
パスは、表示するディレクトリのパスです。ファイルを指定した場合は、そのファイルが書庫などとして扱い、ファイル内を開ける場合はその内容を表示します。

指定したパスをファイルとし、ファイルがあるディレクトリを開いてファイルにカーソルが移動するようにするには、「ppc -k %J"C:\filename"」等と、-k オプション上で %J コマンドを指定してください。


オプション(options)一覧
オプションの先頭には「-」か、「/」が必要です。

-r
PPc が既にある場合はそれを利用してディレクトリを表示します。また、該当 PPc をアクティブにします。アクティブにしたくないときは、-noactive を併用してください。
使用する PPc は bootid オプションが無ければ、最後にアクティブになった PPc です。

-max
起動時に窓を最大化した状態で表示します。-r オプション指定時は無効です。

-min
起動時に窓を最小化した状態で表示します。また、アクティブになりません。-r オプション指定時は無効です。

-noactive
起動時に通常の大きさで窓を表示しますがアクティブになりません。
タブ使用時は、タブの選択も行いません。

-selectnoactive
※現在窓以外のみ使用できます。
起動時に通常の大きさで窓を表示しますがアクティブになりません。
タブ使用時は、タブ選択を行います。

-show
起動時に通常の大きさで窓を表示します。-r オプション指定時は無効です。

-combo
-combo:ID
-combo:+
他の -combo 指定がされたPPcと、一体の窓にした一体化状態にします。
IDを指定しない場合は、A (CBA)を使用します。
A~Z の ID を付けた場合は、その ID (CBA~CBZ)を使用します。
+ を指定した場合は、未使用のB以降の最も若い ID (CBB~CBZ)を使用します。

-lock[:off]
指定したIDのカレントディレクトリの変更を禁止するロック状態の指定をします。
※起動後は、*pane lock で変更できます。
参考: *pane コマンド

-alone
-alone:ID
-combo と同様に一体化状態にします。
-combo は、タブ・ペインの状態を再現しますが、-alone はタブ・ペインが必ず初期化されます。
ID を指定しない場合は、未使用の最も若い ID を使用します。
A~Z の ID を付けた場合は、その ID を使用します。このとき、-r オプションを指定しないと、一体窓の ID が重複しても開きます。

-restoretab[:on|:off]
「起動時にタブを復元しない」の設定(X_combos,2つ目,B3)を無視して復元するかどうかの指定です。

-pane
-pane:[~|l|r|数値]
一体化時に表示する一覧ペインを指定します。既存のペインがあればタブが増え、無ければ各種設定(X_mpane等)に従います。
これらオプションがなければ、現在窓のペインを基準として各種設定(X_mpane等)に従います。
-pane は他の設定にかかわらず、必ず新規ペインを用意します。※ -r オプション指定時は機能しません。
-pane:~ は反対窓のペインを使用します。
-pane:l, -pane:r は現在窓・反対窓の左側/右側を指定します。
-pane:数値 は指定した数値(0:左端、1:左から2番目…)のペインを使用します。

-single
窓毎に独立した独立窓 PPc にします。
-combo/-single オプションは、デフォルトの窓の扱いと異なる指定にするために使用します。

-mps
X_sps の指定を無視して、窓毎に一つのプロセスを割り当てます。ただし、一体化動作時に指定しても -sps の動作になります。並列動作の性能が上がり、他の窓が原因による応答無し状態を軽減できます。

-sps
X_sps の指定を無視して、一つのプロセスで複数窓を割り当てます。省メモリです。また、一体化時は常にこの設定になります。

-bootid:ID
指定ID(A~Z,Zaa~)のPPcを起動します。
ID が Z 以外のときは既に起動している時は起動しません。
Z の時は多重起動します。

-bootid:~
・独立窓時
アクティブPPcの反対窓のPPcを起動します。
既に反対窓がある、「-r」が指定しているときは反対窓がアクティブになります。指定していないときは何もしません。

※現在 bootid オプションで右/下側を指定することはできません。必要な場合は、-k *execute(C#R,"%jパス") と指定してください。左/上側は bootid 指定なしで可能です。

・一体化窓
-r -bootid:~ としたときは反対ペインがアクティブになります。

※反対ペインにタブを増やしたいときは、「-r -k *pane newtab ~ c:path -noactive」などと、*paneコマンドを使ってください。

-bootid:ID path
bootid オプションの直後にディレクトリを指定した場合は、その bootid で起動する PPc のディレクトリを指定したことになります。

例) ppc -bootid:A path1 -bootid:Zabc path2 -k:cmd
[A]はpath1, [Zabc]はpath2 になります。「cmd」は最初に指定した[A]で実行されます。

例) ppc path1 -bootid:A path2 -bootid:B path3 -k:cmd
[?] はpath1, [A]はpath2, [B]はpath3 になります。
「cmd」は最初に指定した[?]で実行されます。

-bootmax:A~Z
A から指定 ID までの空き ID があれば、その ID で PPc を起動します。
空き ID がなければ起動しません。
※ Zaa 以降の ID は指定できません。

-idl
フォルダに関連づけ(シェルコンテキストメニューにPPcを登録)するとき、フォルダを指定するために使用するオプションです。WindowsXP, 2003 以降で使用することができます。PPcustで登録できますので、通常このオプションを明示する必要はありません。

-k
起動後、実行するコマンドを指定します。このオプション以降は全て実行するコマンドと解釈しますので、最後に指定する必要があります。
同時に複数のPPcを起動する場合は、最初のPPcに対してコマンドを実行します。

例) ppc -r -k del %'tmp'\*.tmp %: %j%'tmp'

-choose:edit|dd|con|multi
Enter を押したときに、カーソル位置/マークしたエントリを指定した方法で出力してから終了する、エントリ選択フロントエンドモードで動作します。
※ディレクトリのみ選択する場合は、「.」上でEnterを押すか、ディレクトリをマークした状態でEnterを押してください。

-choose:edit
直前にアクティブだったエディットボックスの内容を選択したエントリで置き換えます。置き換える内容は「%#FCD」の形式です。他の形式にする場合は、「-choose:edit,%#FBCD」のように指定できます。
※「-choose:"edit,%%#FBCD"」と「%」のエスケープが必要なことがあります。また、%#F 以外に関数形式スクリプト等も使用できます。

使い方)
リンク先が「(PPxのパス)\PPC.EXE -bootid:z -choose:edit」でショートカットキーを割り当てたショートカットを予め用意した後、各種「ファイルを開く」ダイアログ上で設定したショートカットキーを押すと、PPC[Z]が起動します。
ここで、エントリを選択し、Enterを押すと、ダイアログのエディットボックスに選択したエントリが書き込まれます。
※「-bootid:z」は、特定の PPC をエントリ選択フロントエンド専用の設定で使用するために使うものです。
無くても動作します。
制限)
・複数のエディットボックスをもつウィンドウでは動作しません。
・Microsoft Office等の独自エディットボックスには使えません。
・ランチャーソフトを介して実行すると書き込み先が正しく
判定できなくなる場合があります。

-choose:dd
直前にアクティブだった窓に、選択したエントリを auto D&D でドロップします。

使い方)
リンク先が「(PPxのパス)\PPC.EXE -bootid:z -choose:dd」でショートカットキーを割り当てたショートカットを予め用意した後、D&D対象の窓上で設定したショートカットキーを押すと、PPC[Z]が起動します。ここで、エントリを選択し、Enterを押すと、選択したエントリがドロップされます。
制限)
・ランチャーソフトを介して実行するとドロップ先が正しく判定できなくなる場合があります。

-choose:con[8|16]
選択したエントリを標準出力に出力します。出力内容は「%#FCD」の形式です。他の形式にする場合は、「-choose:con,%#FBCD」のように指定できます。
※「-choose:"con8,%%#FBCD"」と「%」のエスケープが必要なことがあります。また、%#F 以外に関数形式スクリプト等も使用できます。


文字コードは con = システムロケール設定(Shift_JIS), con8 = UTF-8, con16 = UTF-16 です。
例) ppc -bootid:z -choose:con | ppv
選択したエントリの一覧をPPvで表示する。

例) ppc -bootid:z -choose:con | clip
選択したエントリの一覧をクリップボードに入れる。
※clipコマンドはWinVista以降では標準でWindowsに入っています。

-choose:multi[8|16]
選択したエントリを標準出力に出力します。出力内容は1行にフルパスが1つ記載された形式です。
文字コードは multi = システムロケール設定(Shift_JIS), multi8 = UTF-8, multi16 = UTF-16 です。
例)※WinNT系のCMD用です
for /f "delims=?" %i in ('ppc -choose:multi -bootid:z') do @echo %i

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 機能一覧



中止・終了
[Enter]
表示ディレクトリ移動
ディレクトリ表示方法
カーソル移動
窓操作
選択
実行
情報表示
クリップボード
ファイル操作

SETUP で他の設定を選択したときは、詳細中に記載したキーになります。



中止・終了
[ESC] 確認ありで終了・中止
[Q] 確認無しで終了
&[F4] 確認無しで全て終了
[Pause] [STOP] 処理中止


[Enter]
[Enter] 実行、ディレクトリ移動など
^[Enter] \[F10] [APPS] ファイル判別メニュー(M_Ccr等)
\[Enter] ファイル判別(E_scr)/マーク総サイズ算出


表示ディレクトリ移動
^[←], ^[→] 前に戻る(popd)、次に進む
^\[←], ^\[→] まとめて前に戻る、まとめて次に進む
[0] 登録パスへ移動/登録
・[.] [F5] 表示ディレクトリの再読み込み
^[F5] 表示ディレクトリの更新
[1]~[9] ドライブ移動(A:~I:)
・[=] 反対窓のディレクトリを現在窓のディレクトリに変更
・[\] ルートディレクトリへ移動
・[BS] 親のディレクトリへ移動
・\[BS] 直前に移動したディレクトリへ移動
・^[BS] ルート~親のディレクトリを一覧から選択して移動
・[|] Drive List「:」へ移動
[L] ^[G] ディレクトリ移動
\[L] ドライブ移動メニュー
^[Pause] 応答無し状態の解消(WinVista以降)


ディレクトリ表示方法
[;] エントリ表示の種類を変更(MC_celS)
[F] エントリのマスク
\[F] エントリのワイルドカード指定/保持マスク
[G] 反対窓と位置入れ替え
[S] エントリのソート
\[S] エントリの保持ソート
[T] [F4] ツリーを使ったディレクトリ移動
\[T] ツリー常時表示
^[E] エクスプローラで現在のディレクトリを表示
^[F] [F3] エクスプローラの検索機能でファイルやフォルダを検索
^[W] ファイルの検索
・^\[W] ファイルの検索(仮想ディレクトリ内含む)
[INS] [DEL] エントリ位置の移動
・\[INS] \[DEL] ^[NUM+] ^[NUM-] フォント・画像の大きさを一時的に変える
・^[0] ^[NUM0] フォントの大きさを100%に戻す


カーソル移動
[↓] [↑] 一つずつ移動
[←] [→] 一列ずつ移動
[Page Up] [Page Down] \[↑] \[↓] ページ単位で移動
\[Page Up] [<] ^[Page Up] 一覧の先頭に移動
\[Page Down] [>] ^[Page Down] 一覧の末尾に移動
&\[英数字] ~[英数字] 指定英数字が1文字目のエントリに移動
[J] \[J] インクリメンタルサーチ


窓操作
・[F1] ヘルプを開く
・\[ESC] 最小化
・&[←] &[→] &[↑] &[↓] 窓位置移動
・&\[HOME] 現在の窓の位置を記憶する
・&[HOME] &\[HOME]で記憶した位置に窓を移動する
・^[+] ^[-] ^[0] フォント・サムネイルのサイズ変更
・^\[+] ^\[-] 窓の透明度変更
・&\[←] &\[→] &\&[↑] &\[↓] 窓枠の大きさを増減
・^&[←] ^&[→] ^&[↑] ^&[↓] 一体化時に、ペイン間の区切りを移動
・&[F6] 窓枠の大きさを最適化
[TAB] \[TAB] [F6] \[F6] \[←] \[→] PPc 窓間移動
[^] メニューバーの On/Off
[_] 新規ペイン/窓の連結 On/Off
・^[L] \[F5] 画面の再描画
・[F11] PPcをもう一枚(以前終了した時のディレクトリ)/新規タブ
・\[F11] PPcをもう一枚(現在窓のディレクトリ)/新規タブ
・^[F11] 管理者/別のユーザのPPcを開く(現在窓のディレクトリ)
&[-] タブメニューを表示する


選択
・[/] カーソル以降/以前をすべてマーク
・[?] 最後のマーク位置からカーソル位置の間をマーク
[+] ワイルドカードで指定したファイルをマークします
[-] ワイルドカードで指定したファイルのマークを解除します
・^\[A] カーソル位置のファイルをマーク
・[SPACE] カーソル位置のファイルをマーク & [↓]
・\[SPACE] カーソル位置のファイルをマーク & [↑]
・[HOME] [*] 全てのファイルをマーク/解除トグル
・[END] ^[A] 全てマーク/解除トグル(ディレクトリも対象)
・\[HOME] 全てマーク反転, ディレクトリはマーク解除
・\[END] 全てマーク反転(ディレクトリも対象)
・^[HOME] 全てのファイルをマーク解除
・^[END] 全てマーク解除(ディレクトリも対象)
[O] ファイル比較マーク


実行
・^[E] ツリー形式のエクスプローラをこのディレクトリで起動
[H] ファイル名を指定して実行/コマンド実行
[X] パラメータを指定してファイルを実行
・[Z] カーソル位置のファイルを開く
^\[F10] \[APPS] Shell Context Menu
^[APPS] ディレクトリコンテキストメニュー
[F10] メニューを表示
・&[space] システムメニュー


情報表示
・&[Enter] プロパティ表示
&\[Enter] 連動プロパティ表示
[I] \[F2] ドライブ情報、ボリュームラベルの変更
^[I] ファイルの詳細情報
^\[I] ファイルの詳細情報の連動
\[O] コメント操作・ハッシュメニュー


クリップボード
^[C] クリップボードにクリップ
^\[C] クリップボードに現在のディレクトリをクリップ
^[V] エントリをクリップボードから貼り付け
^\[V] エントリをショートカットとしてクリップボードから貼り付け
^[X] エントリをクリップボードにクリップ&切り取り準備


ファイル操作
[A] エントリ属性の変更
[B] バイナリ操作
[C] エントリの複写
\[C] エクスプローラ互換のエントリのコピー
[D] エントリをごみ箱へ
\[D] エントリの削除
^\[D] リストからのエントリの削除
[E] テキストエディタを用いて編集
・\[E] PPeを用いて編集
[K] ディレクトリの作成
\[K] エントリ作成メニュー
[M] エントリの移動
\[M] エクスプローラ互換のエントリの移動
[N] \[V] PPvによる表示
[P] 書庫の作成
\[P] 書庫の形式を指定して作成
[R] [F2] エントリの名前変更
^[R] エントリの連続名前変更
\[R] エントリの一括名前変更
[U] 書庫の展開
\[U] 展開に使うDLLを指定してカーソル上の書庫を展開
[V] ビューアで表示
[W] エントリ順番/ListFileの書き込み
\[W] コメントファイルを作成
[Y] フォーカスを変えずにPPvで表示
\[Y] 連動ビュー
^[Y] 連動パス・表示パス同期
^[D] 自動ドラッグ&ドロップ(Auto D&D)
[F12] エントリの複製
\[F12] ハードリンク/ジャンクション


中止・終了


[ESC] 確認ありで終了・中止

・終了するか確認をしてから終了します。

・ディレクトリ読み込み、ファイル削除等の実行中止をします。すぐに反応しない場合がありますので、押し続けた方がよいかもしれません。


[Q] 確認無しで終了

現在の窓を終了します。
一体化時は、現在の窓のみ終了します。


&[F4] 確認無しで全て終了

現在の窓を終了します。
一体化時は、一体化した全てのPPcを終了します。
全てのPPxを終了したいときは、*closeppx を使用してください。


[Pause] [STOP] 処理中止

ディレクトリ読み込み、ファイル削除等のバックグランドで動作しているコマンドの実行中止をします。すぐに反応しない場合がありますので、押し続けた方がよいかもしれません。


[Enter]


[Enter] 実行、ディレクトリ移動など

1)ファイル
ファイル判別 E_cr の指定に従ってファイル判別処理を行います。
また、書庫・自己展開書庫の場合は、その書庫内の一覧を表示する仮想ディレクトリに移動します。

E_crに該当指定がない場合、Windowsの拡張子別設定があれば 仮想ディレクトリに移動するか、^[Enter]と同じメニュー(M_Ccr等)が表示されます。無い場合は PPv で表示します。
メニューが表示された場合、X_acr の第1項目が 1 であれば、次回からメニュー表示無しで選択した項目を使うようになります。

2)ディレクトリ「.」
「.」は、カレントディレクトリを示すエントリですが、[Enter]の場合は、ルートディレクトリへの移動になります。
※[Enter]以外のコマンドは、カレントディレクトリとして扱います。

3)ディレクトリ「..」
親ディレクトリへ移動します。

4)その他ディレクトリ
そのディレクトリへ移動します。%K"C_DIR"と同等の操作です。

5)Shell's Namespaceエントリ(コントロールパネルやごみ箱等)
エクスプローラと同じコンテキストメニューを表示します。

参考:X_acr, XC_pmsk


^[Enter] \[F10] [APPS] ファイル判別メニュー(M_Ccr等)

独自のファイル判別メニューを表示します。



\[Enter] ファイル判別(E_scr)/マーク総サイズ算出

[Enter]とは別系統のファイル判別(E_scr)をおこなうことができます。デフォルトではテキストエディタを起動するようになっています。
また、ディレクトリが(マークを含めて)選択されている時はディレクトリ内を含む全てのファイルの総計を計算します。(*countsizeを実行します。)
参考:XC_szcm


表示ディレクトリ移動


^[←], ^[→] 前に戻る(popd)、次に進む

以前移動したディレクトリに戻る時に使用します。また、[0](M_pjump)のPPc共用ヒストリとは異なり、1つのPPc内で移動した順を保存した内容を使っています。


^\[←], ^\[→] まとめて前に戻る、まとめて次に進む

以前移動したディレクトリに戻る時に使用します。また、移動したディレクトリのメニューを表示して移動したい場所を選択することができます。[0](M_pjump)のPPc共用ヒストリとは異なり、1つのPPc内で移動した順を保存した内容を使っています。
%*dirhistoryで内容の取得ができます。


[0] 登録パスへ移動/登録

M_pjump メニュー内のディレクトリを選んで移動することができます。また、最近PPc(現在のPPc以外のPPcも含む)で移動したディレクトリの一覧も選択できます。
「現在のディレクトリを登録」を選択することによって、現在表示しているディレクトリを一覧の末尾に追加できます。選択後、見出しを入力してください。
また、右クリックか[TAB]で、項目の追加・削除・変更を選択できるメニューが表示されます。


^[F5] 表示ディレクトリの更新

表示ディレクトリを最新の状態に反映し、変化があった部分をチェックします。


[1]~[9] ドライブ移動(A:~I:)

指定したドライブの最後に移動したディレクトリに移動します。
参考:%j, *jumppath, X_dlf


[L] ^[G] ディレクトリ移動

^[G]はアドレスバーがあればアドレスバーでの入力になります。
参考:%j, *jumppath, X_odrv


\[L] ドライブ移動メニュー

参考:X_dlf


^[Pause] 応答無し状態の解消(WinVista以降)

共有ディレクトリの一覧を取得しようとしたが、取得先が存在しないために応答無しになった等の、応答無し状態の解消を試みます。Windows Vista 以降で利用可能です。


ディレクトリ表示方法


[;] エントリ表示の種類を変更(MC_celS)
MC_celSで登録されている表示書式をメニューで選択して切り替えます。
また、メニューの下にある以下の項目を選択することで、設定方法を変更することができます。

このパス限定  現在のディレクトリのみで有効になる指定です。
このパス以降  現在のディレクトリとそれより下層のディレクトリで有効になる指定です。
窓別初期設定  上記パスに関する設定が無いときに使用される指定です。また、現在の窓([A]など)のみに有効になります。
書庫  書庫内を表示しているときに使用される指定です。
ディレクトリ名  現在よりも上層で指定した「このパス以降」指定があるとき、そのディレクトリ名が表示されます。

編集  PPcustを実行して現在の表示方法をカスタマイズすることができます。編集した内容は、別の表示形式に変更するまで維持されます。
保存  編集した表示方法をMC_celSに保存します。
階層表示  ディレクトリ指定付きの書庫を表示しているとき、書庫全体を一覧表示するか、仮想ディレクトリ扱いで階層表示するかの切り替えを行います。

*viewstyleコマンドで詳細を指定して直接実行できます。
%*viewstyle 現在のエントリ表示形式


[F] エントリのマスク
PPx, KL, FD, FILMTN:[F]

指定された条件のエントリのみ表示します。
ワイルドカードの指定方法
ダイアログの説明
*maskentryコマンドで詳細を指定して直接実行できます。


\[F] エントリのワイルドカード指定/保持マスク

指定された条件のエントリのみ表示します。[F]は一時指定ですが、\[F]はディレクトリを変えても維持されます。
*setmaskentryコマンドで詳細を指定して直接実行できます。
ワイルドカードの指定方法
ダイアログの説明


[G] 反対窓と位置入れ替え

2枚以上PPcを起動している時、反対窓と場所を入れ換えます。
参考:XC_gmod


[S] エントリのソート

この[S]によるソート方法は記憶されないので、ディレクトリの再読込をしたり、別のディレクトリを表示したりすると、元のソート方法でソートされます。

メニューの詳細は、次の\[S] エントリの保持ソートを参照してください。
*sortentryコマンドで詳細を指定して直接実行できます。

関連:
保持ソート *setsortentry
ディレクトリ別設定 *diroption
エントリマスク設定 *setmaskentry
表示書式設定 *viewstyle
詳細設定ダイアログ


\[S] エントリの保持ソート

常時設定したいソートを指定するときに指定します。また、メニューの下にある以下の項目を選択することで、ソートの設定方法を変更することができます。現在使用されている設定には「●」印がつきます。
尚、各種設定の優先度は、下記の順で高くなります。

一時設定  ディレクトリを再読込すると解除される指定です。
窓別強制設定  パスに関する設定よりも優先される指定です。また、現在の窓([A]など)のみに有効になります。
このパス限定  現在のディレクトリのみで有効になる指定です。
このパス以降  現在のディレクトリとそれより下層のディレクトリで有効になる指定です。
ディレクトリ名  現在よりも上層で指定した「このパス以降」指定があるとき、そのディレクトリ名が表示されます。

関連:
保持ソート *setsortentry
一時ソート *sortentry
ディレクトリ別設定 *diroption
エントリマスク設定 *setmaskentry
表示書式設定 *viewstyle
詳細設定ダイアログ


[T] [F4] ツリーを使ったディレクトリ移動
PPx, KL, FD, FILMTN:[T]

ツリーを表示しツリーによるディレクトリ選択を行います。
ツリー窓で[Enter]を押すと、ツリー窓が消えます
参考: *tree, X_tree


\[T] ツリー常時表示

ツリーを表示しツリーによるディレクトリ選択を行います。
ツリー窓で[Enter]を押すとエントリ一覧に移動しますが、ツリー窓は消えません。
参考: *tree, X_tree


^[E] エクスプローラで現在のディレクトリを表示



^[F] [F3] エクスプローラの検索機能でファイルやフォルダを検索

尚、環境によってはエクスプローラの検索機能の呼び出しに失敗することがあります。そのときは、^[W]コマンド(ファイルの検索)を使用します。


^[W] ファイルの検索
  以下の条件に該当するエントリを検索します。検索結果はListFileで作成されるため、検索結果を基にファイル操作をしたり、ListFileをテキストエディタで編集したりすることができます。

ファイル検索ダイアログ
*whereisコマンドで詳細を指定して直接実行できます。


[INS] [DEL] エントリ位置の移動

各エントリの表示位置を個別に変更するために用います。
[DEL]でカーソル位置のエントリを除去し、[INS]でカーソル位置の下に除去したエントリを挿入します。ファイルシステムがFATの場合は、この操作の後に続けて[W]を実行することにより、並び替えた順の書き込みをおこなうことができます。
参考:XC_emov


カーソル移動


[↓] [↑] 一つずつ移動

参考:*cursor, XC_mvUD, XC_page, XC_fwin, XC_smar


[←] [→] 一列ずつ移動

参考:*cursor, XC_mvLR


[Page Up] [Page Down] \[↑] \[↓] ページ単位で移動

参考:*cursor, XC_mvPG


\[Page Up] [<] ^[Page Up] 一覧の先頭に移動

参考:*cursor


\[Page Down] [>] ^[Page Down] 一覧の末尾に移動

参考:*cursor


&\[英数字] ~[英数字] 指定英数字が1文字目のエントリに移動

参考:X_es, XC_seat, XC_seam, XC_ito


[J] \[J] インクリメンタルサーチ

入力した文字列に一致するエントリ名にカーソルを移動させる、インクリメンタルサーチを行います。ワイルドカードも対応しています。

[J] は、ダイアログボックス上で入力を行う為、凝った文字列入力ができます。
また、Shift + [↑] / Shift + [↓] でヒストリの参照ができます。
\[J]は、ステータス行に入力結果が表示され(ダイアログボックスがない)、文字列以外を入力すると、そのキーに割り当てられた機能を実行します。
詳細(Alt + T)
次のメニューが表示されます
・ファイル名/拡張子/コメント
インクリメンタルサーチの対象を指定できます。ファイルの場合、拡張子も検索対象に含めるかどうかも指定できます。
・パス全体対象
ローマ字を使用していないとき、エントリ名の部分だけにするかパス全体を対象にするかを変更できます。
・ローマ字
・前方一致
・マーク操作
パスも対象
ListFile、書庫ファイル、http等の、エントリ中に階層が含まれるディレクトリのとき、階層部分を検索対象に含みます。無効のときは、階層部分を検索対象から除外します。
尚、ローマ字読み一致のときは常時有効です。
ローマ字(Alt + O)
通常一致/ローマ字読み一致の切換が行えます。ローマ字読み一致モードは、アルファベット文字列を入力すると、その文字列をローマ字読みして該当カタカナ、ひらがな、漢字を含むエントリのインクリメンタルサーチを行います。
 尚、ローマ字読み一致モードは、正規表現ライブラリと、C/Migemoが必要です。
前方一致(Alt + F)
前方一致/部分一致の切換が行えます。
↑↓
カーソル上下で条件に合う別の候補に移動できます。
Mark
Alt + Mで、カーソル位置のマークを行います。
    Alt + Shift + M / Shiftを押しながらMarkを押す と、条件に合う全てのエントリのマークを行います。


参考:XC_isea, X_rscah, KC_incs


窓操作


[TAB] \[TAB] [F6] \[F6] \[←] \[→] PPc 窓間移動
PPc が1枚のみの場合は、もう1枚開いてから移動します。


[^] メニューバーの On/Off
メニューバーが表示されていないときでも、Alt+ショートカット文字で、該当メニューを表示させることができます。


[_] 新規ペイン/窓の連結 On/Off

一体化時は、新規ペインで窓を増やします。
独立型の時は、2つの窓の連結切り替えを行います。

参考:XC_swin


&[-] タブメニューを表示する

タブやペインに関する操作メニューを表示します。*pane コマンドで同様の操作が行えます。
※メニュー中のまとめてタブを閉じる項目は、ロック中のタブを閉じません。
[Shift]を押しながら選択するとロック中のタブも閉じます。


選択


[+] ワイルドカードで指定したファイルをマークします

ワイルドカードの指定方法
*markentryコマンドで詳細を指定して直接実行できます。


[-] ワイルドカードで指定したファイルのマークを解除します

ワイルドカードの指定方法
*unmarkentryコマンドで詳細を指定して直接実行できます。


[O] ファイル比較マーク

各ファイルを比較し、条件にあったファイルをマークします。
1窓内で比較と、2窓間で比較の2種類があります。
*comparemarkコマンドで詳細を指定して直接実行できます。

比較方法
2窓間比較
・同名比較(2窓間で同名エントリがあるかどうか検索し、更に次の条件で比較し、条件に合えばマークします。)
新規又は新しい/new file
反対窓に存在しないか、現在窓側が新しいファイル
孤立ファイル/alone file
反対窓に存在しないファイル
新しいファイル/Time stamp
現在窓側の更新時刻が新しい
どちらにも存在/Exist file
同名であれば無条件マーク
両存在(ディレクトリ含)/Exist(with dir)
同名であれば無条件マーク。更にディレクトリの場合は、ディレクトリ内のファイルやディレクトリが全て同名で、過不足なく揃っているときにマーク。
大きさが異なるファイル/file Size
ファイルサイズが異なる
大きいファイル/large file
現在窓側が大きいファイル
大きさと時刻が同じ/Same size & time
更新時刻と大きさが一致
中身が一致/Same Binary
ファイル内容が完全一致。尚、この項目はサブディレクトリ内も対象とし、サブディレクトリ内の全てのファイル内容が一致した場合はサブディレクトリにマークがされる。
SHA-1が一致(ディレクトリ含)/Same SHA-1
ファイル内容のSHA-1ハッシュが一致。同じハードディスク内で比較するときは、Same Binaryよりも早く比較できます。
・その他の2窓間比較
同ファイル名(拡張子除く)/Filename without ext
ファイル名が一致していれば、拡張子が異なっていてもマークします。
同サイズの任意名前ファイル/same size, any name
名前が異なっていても、同じファイルサイズであればマークします。反対窓では更にハイライト色を付加します。

1窓内比較
次の条件にあるファイルを検索し、マークします。また、同じ値なら同じ色にハイライトを付けます。尚、該当条件によるソートも同時に行われます。
同じ大きさ/FileSize
ファイルの大きさが同じ
同じコメント/Comment
コメントが同じ

選択ファイルと比較
クリップボード内ハッシュと選択ファイルを比較/Compare Hash from clipboard
クリップボードにハッシュ(MD5, SHA-1, SHA-224, SHA-256, CRC32)を表す16進数文字列(1234abcd…)が含まれているとき、カーソル/選択中ファイルがそのハッシュと一致するかを比較し、一致する場合はハイライトします。
※この項目は、クリップボード内にハッシュ文字列が含まれているときのみ表示します。また、選択エントリのコメントにハッシュ文字列が設定されます。

比較作業・中断
2窓間の比較作業は反対窓で行います。比較中は反対窓の操作は中止しかできません。

中止をするには現在窓で[Pause]を押すか、反対窓で左クリックを行ってください。

注意
ディレクトリ内も比較する項目(どちらにも存在等)は、サブディレクトリ内も比較し、条件にあったエントリが過不足無いときにディレクトリにマークを付けます。
また、比較中に現在窓のディレクトリの再読込や表示ディレクトリの移動をした場合は、現在窓にマークが付かなくなります。


実行


[H] ファイル名を指定して実行/コマンド実行
一行編集ダイアログを表示し、入力した内容を実行します。
[X]と違う点は、カーソル上のエントリが予め入力されていない点と、
書庫内であってもファイルが自動で展開されない点です。


[X] パラメータを指定してファイルを実行

カーソル上のエントリにパラメータを追記して実行するための一行編集ダイアログを表示します。
書庫内の場合は、一時ディレクトリ内に選択したファイルが展開された上で実行されます。


^\[F10] \[APPS] Shell Context Menu

エクスプローラ等の右クリックに相当するメニューです。


^[APPS] ディレクトリコンテキストメニュー

現在ディレクトリに関するメニュー(M_DirMenu)です。


[F10] メニューを表示

メニューバーが表示されているときは、メニューバーにフォーカス移動します。メニューバーが表示されていないときは、システムメニューを表示します。


情報表示


&\[Enter] 連動プロパティ表示

カーソルの移動に連動してプロパティ表示の更新を行います。
プロパティダイアログで[PgUp][PgDw]を押して、表示するエントリを変えることもできます。
※連動プロパティは、Windows標準のプロパティが使用できないため独自表示をしています。このため、一部のタブの表示内容が異なったり、無いページがあったりします。


[I] \[F2] ドライブ情報、ボリュームラベルの変更

ダイアログの説明


^[I] ファイルの詳細情報

カーソル位置のエントリについての詳細情報をテキスト形式で出力します。テキストはPPeを1枚開いて書き出されるので、簡単な編集ができます。

項目の説明(先頭に「*」がある項目は、同じ項目が複数出力される場合がある項目です。)
Path
現在のディレクトリです。
Long name
通常のエントリ名です。
Short name
DOS形式(8.3, SFN)のエントリ名です。空欄の場合もあります。
Full path name
Path と Long name を組み合わせた名前です。
Size
ファイルサイズです。
Internal Type
ファイルの内容から判断したファイルの種類です。「名称(ファイル判別に使用する名前, 想定される拡張子)」の形式です。
Extension type
拡張子から判断したファイルの種類です。Windowsの登録内容を表示します。
Attributes
ファイルの属性です。1行目は「(ファイル属性を表す数値),更新情報」、2行目はファイルの属性を列挙します。
更新情報は次の通りです。
Normal : 更新情報無し
Changed : 更新された
Added : 追加された
Deleted : 削除された
Gray : 更新状態が未確定
System Message : エラーメッセージ等、PPxが独自に追加したメッセージ
CompressedSize
NTFSの圧縮機能によって圧縮されている場合に表示され、圧縮状態の大きさを表します。
Create time
エントリが作成された時刻です。
Last Write
エントリが最後に更新された時刻です。
Last Access
エントリの内容が最後に参照された時刻です。
Hard Links
ハードリンクの数です。通常は1ですが、PPcの\F12等を使って、ハードリンクを増やした場合は、その分だけ数が増えます。
*HardLink name
ハードリンクが複数あるときに表示される、このファイルにリンクしているファイル名です。
*Stream Name
ストリームの名前です。デフォルトは(none)だけですが、Explorerのファイルプロパティにあるコメントを使ったりするとストリームが複数になります。
※ストリームの内容を見たり、削除したりするには、ファイル判別メニュー(^[Enter], Ctrl+Enter)の移動形式-stream で表示される一覧から行えます。
Comment
\[O]コマンドで登録したコメントです。
Owner
エントリの所有者です。
*Access Allow.
エントリのアクセス許可権です。1行目は対象となるアカウント、2行目は「(アクセス権を表す数値),アクセス権の内容」です。
*Access Denied
エントリのアクセス拒否権です。1行目は対象となるアカウント、2行目は「(アクセス権を表す数値),アクセス権の内容」です。
*Audit
エントリの監査対象です。1行目は対象となるアカウント、2行目は「(アクセス権を表す数値),アクセス権の内容」です。
ReparseTag
再解析ポイントの種類です。a0000003ならジャンクションポイントです。
ReparseDataLen
再解析ポイントの内容の大きさです。
ReparsePath
再解析ポイントがジャンクションポイントの場合、その接続先のパスが表示されます。
SummaryInformation, DocumentSummaryInformation, SebiesnrMkudrfcoIaamtykdDa
(Win2000)ストリームに記憶されたコメントの内容です。Explorerのファイルプロパティにあるコメントで操作できます。
Columns
WinVista以降のエクスプローラのカラム(列)に表示可能な項目名と、その内容です。
  



^\[I] ファイルの詳細情報の連動

^[I]をカーソルに連動して動作させるかどうかのトグルスイッチです。


\[O] コメント操作・ハッシュメニュー

PPxが独自に付加するコメントの操作を行うメニューです。次の機能を使用できます。

コメントの編集/Edit
カーソル位置のファイルのコメントを編集します。

CRC32 / MD5 / SHA-1 / SHA-224 / SHA-256 値の算出
カーソル位置/マークファイルのCRC32 / MD5 / SHA-1(160) / SHA-2(224) / SHA-2(256)を算出してコメントに記載します。

※これら算出した値を既知の値と比べたいときは、算出した後に、ダイアログ表示型のインクリメンタルサーチ([J])を使うと便利です。インクリメンタルサーチの設定をコメント検索(ファイル名のボタンを押す)にして、比較したい値を貼り付けたとき、一致していなければダイアログのタイトルバーに「該当無し」の表示が出ます。

ファイル種別の判別/File Type
カーソル位置/マークファイルのファイル種別を判別してコメントに記載します。

所有者の取得/Owner(WinNT系限定)
カーソル位置/マークファイルのファイルの所有者を調べてコメントに記載します。

Explorerのカラム拡張からの取得
Windows 2000以降ではカラム拡張ソフトによってカラムの種類を増やすことができます。このカラム拡張ソフトを使ってコメントを設定することができます。
カラム拡張に関する注意


クリップボード


^[C] クリップボードにクリップ
PPx:^[C]

選択・マークしたエントリをクリップボードにコピーします。
テキスト形式・D&D形式・SHN形式に対応しているため、様々な場所に貼り付けできます。
※Windows7以降の「名前を指定して実行」等の欄に貼り付けると「filename"filename"」と重複してエントリの名前が張り付くことがあります。これを避けたい場合は、*clipentry text / *clipentry file コマンドを使うようにしてください。


^\[C] クリップボードに現在のディレクトリをクリップ
PPx:^\[C]



^[V] エントリをクリップボードから貼り付け
PPx:^[V]

・クリップボード内のファイル、ディレクトリを貼り付けることができます。
ファイル操作アクションX_fopt PasteCopy/PasteMove

・テキストやビットマップの場合は、「Text.txt」や「DIB BITMAP.bmp」の名前で貼り付けることができます。
ビットマップの場合、拙作Susie Plug-inがあれば、png 形式で保存します。



^\[V] エントリをショートカットとしてクリップボードから貼り付け
PPx:^\[V]



^[X] エントリをクリップボードにクリップ&切り取り準備
PPx:^[X]

※Windows7以降の「名前を指定して実行」等の欄に貼り付けると「filename"filename"」と重複してエントリの名前が張り付くことがあります。これを避けたい場合は、*cutentry text / *cutentry file コマンドを使うようにしてください。


ファイル操作


[A] エントリ属性の変更
PPx, KL, FD:[A]

ファイルやディレクトリの属性を変更します。

ディレクトリの日時の変更は、OSとファイルシステムの組み合わせ次第で可能です。
尚、NTFS上では、ディレクトリ内容が変更されることでディレクトリの日時が変更されますので、変更する価値がほとんど有りません。
また、PPcでできないディレクトリでもディレクトリの日時変更が可能なソフトがありますが、これらはOSのシステム時刻を一時的に変更したり、DOS経由で変更したりする等、現在のPCの運用に不適切な方法を使用しているため、PPcで採用する予定はありません。

特殊属性ボタンは、誤ってエントリに一時属性やオフライン属性が付いてしまったとき、これら属性を消去するために用います。

ダイアログボックスの説明


[B] バイナリ操作
PPx, KL, FD:[B]

M_binに登録されているコマンド等を実行します。
デフォルトカスタマイズでは、選択ファイルを反対窓と比較したり、PPv による16進表示したりする項目が登録されています。
※内蔵機能ではなく、KC_mainのデフォルトカスタマイズです。M_binを呼び出しています。任意のコマンドを登録して汎用メニューとして使用することもできます。


[C] エントリの複写
PPx, KL, FD:[C]

各種エントリを指定したディレクトリに複写します。
*ppcfile コマンドを 「Copy」設定で実行します。

HTTP モードでは、バックグラウンドでコピーを行います。
途中で終了するには [PAUSE]/[STOP]key を押すか、TOOLメニュー→[PAUSE]を選択してください。



\[C] エクスプローラ互換のエントリのコピー
PPx, (KL), (FD):\[C]

エクスプローラのコピー機能を使ってコピーを行います。
※エクスプローラの機能をそのまま使用しています。挙動はエクスプローラの設定に影響されます。


[D] エントリをごみ箱へ
PPx, (KL), (FD):[D]

エクスプローラのごみ箱にエントリを移動、または削除します。
※エクスプローラの削除機能をそのまま使用しています。挙動はエクスプローラの設定に影響されます。例)削除確認ダイアログボックスの表示の有無設定等


\[D] エントリの削除
PPx:\[D]
KL, FD:[D], \[D]

エントリをその場で削除します。ごみ箱には入りません。また、元に戻すために必要な処理が不要なので、その分だけ高速に削除できます。

削除対象が使用中のために削除できないときは、遅延処理リスト(_Delayed)に登録することができます。
この遅延処理リストに登録を行うと、PPcの起動時や終了時に改めて削除を試すことができます。


^\[D] リストからのエントリの削除

現在のディレクトリがListFileの場合は、選択エントリを消去して、ListFileを更新保存します。この操作によりエントリの実体は削除しません。


[E] テキストエディタを用いて編集
PPx, KL, FD:[E]

拡張子 txt に登録されたエディタを用いて編集を行います。
※内蔵機能ではなく、KC_mainのデフォルトカスタマイズです


[K] ディレクトリの作成
PPx, KL, FD:[K]

ダイアログで指定した名前でディレクトリを作成します。
ダイアログに表示される名前は、_others:NewDir を元にしています。
「dir\dir\dir」と多階層を一度に作成できます。


\[K] エントリ作成メニュー
PPx, (KL), (FD):\[K]

・ディレクトリ/テキストファイル/リストファイルを作成できます。
ダイアログに表示される名前は、_others:NewFile を元にしています。

・エクスプローラの新規作成に登録されたものと同じ種類の拡張子を持ったエントリを作成することができます。ウィザードは対応していません。


[M] エントリの移動
PPx, KL, FD:[M]

*ppcfile コマンドを 「Move」設定で実行します。


\[M] エクスプローラ互換のエントリの移動
PPx, KL, FD:\[M]

エクスプローラのコピー機能を使って移動を行います。
※エクスプローラの機能をそのまま使用しています。挙動はエクスプローラの設定に影響されます。


[N] \[V] PPvによる表示
PPx, KL, (FD):[N] \[V]

PPv を使ってカーソル位置のファイルの内容を表示します。
マークがあってもカーソル位置になります。


[P] 書庫の作成
PPx, KL, FD:[P]

※内蔵機能ではなく、KC_mainのデフォルトカスタマイズ(*pack "%2%\|%X|" %Or-)です。
書庫ファイル(圧縮ファイル)を作成します。
書庫ファイル名の指定時に、オプションボタンで書庫の種類の変更と、作成オプションを指定できます。


\[P] 書庫の形式を指定して作成
PPx, KL, (FD):\[P]

M_xpackメニューを開いて、選択した形式で書庫を作成します。
※内蔵機能ではなく、KC_mainのデフォルトカスタマイズです。M_xpackを呼び出しています。


[R] [F2] エントリの名前変更
PPx, KL, FD:[R]

カーソル上のエントリの名前変更を行います。
※マークがあっても必ずカーソル上になります。
※ダイアログを右クリックで表示されるメニューを選択すると、連続名前変更に切り替わります。
参考:X_esel


^[R] エントリの連続名前変更

カーソル上のエントリの名前変更を行います。
マークがあれば、マークエントリの名前変更を行い、[OK]/[Enter]を押す毎に次のエントリへ移動します。
参考:X_esel


\[R] エントリの一括名前変更

マークしたエントリの名前変更を行います。
また、*file の Rename設定が初期設定の時、「名前」欄を空欄のまま実行した場合は、マークエントリを順番にて入力で変更します。
*file コマンドを 「Rename」設定で実行します。


[U] 書庫の展開
PPx, KL, FD:[U]

参考:X_unbg(展開のバックグラウンド), X_arcdr(書庫名のディレクトリ作成)


\[U] 展開に使うDLLを指定してカーソル上の書庫を展開

カーソル上の書庫を展開可能なDLLをメニュー表示し、選択したDLLを用いて書庫の全展開を行います。

参考:X_unbg(展開のバックグラウンド), X_arcdr(書庫名のディレクトリ作成)


[V] ビューアで表示
PPx, KL, FD:[V]

※内蔵機能ではなく、KC_mainのデフォルトカスタマイズです
A_exec中、viewerで指定したビューアで開きます。


[W] エントリ順番/ListFileの書き込み
PPx, KL, FD:[W]

エントリ順番の書き込み

ディレクトリに格納されるファイルやディレクトリ等のエントリの順番を、現在表示されている順番に並び替える機能です。

Explorer 等では必ずソートした状態で表示するので、この機能による効果は見られませんが、ソートでは実現できない自分好みの順番で表示してほしい場合や、一部のメディアプレイヤー等、ディレクトリに格納されている順番でリスト表示される場合に使用すると便利です。

尚、この機能は任意の順番でエントリを格納することができる FAT形式等のドライブのみ有効で、NTFS形式のドライブでは、実行しても効果ありません。
NTFSは必ず名前順に並び替えた状態でエントリを格納するためです。


PPc のエントリ並びの書き込みは、DOSのファイラのようにディレクトリを直接書き換える物ではなく、ファイルの移動によって行います。
このとき、ルートディレクトリに作業用ディレクトリとしてPPWxxxxxtmp を作成します。(作業が正常に終了した後は削除されます)

このため、ディスクを激しくアクセスします。ただし、Win9x系ではキャッシュによってアクセスが軽減されます。また、ディレクトリや使用中のファイルは指定した位置に書き込めません。

ListFileの書き込み

現在のディレクトリがListFileの場合は、現在表示中のListFileをファイルにします。


\[W] コメントファイルを作成

コメントが無い場合はファイル作成を行いません。


[Y] フォーカスを変えずにPPvで表示
PPx, KL, (FD):[Y]

PPvで表示&PPvにフォーカスを変えずそのままPPcで作業します。


\[Y] 連動ビュー
PPx, KL, (FD):\[Y]

カーソル位置のファイルを常にPPvで表示させる、プレビュー動作を行うかどうかの指定です。ただし、一定の大きさ以上のファイルは非表示・部分表示を行います。(X_svsz で指定可能)


^[Y] 連動パス・表示パス同期

連動パス・表示パス同期は、カーソル位置のエントリと同名のエントリの反対窓のエントリにカーソル移動させます。また、表示ディレクトリを移動したときも、反対窓が追従できる範囲で追従します。
関連: *syncpath


^[D] 自動ドラッグ&ドロップ(Auto D&D)
PPx:^[D]

D&D を一覧で選択したあとは自動で D&D を行います。実行するとウィンドウの一覧が出ますので、ドロップ先を指定して [Enter] を押してください。
[Enter]で左ボタンによるD&D、[Shift]+[Enter]で右ボタンによるD&Dになります。

※場合によってはマウス操作をPPcが代行する方法を取るため、D&Dに失敗したり、意図しない状態になったりする場合があります。
このとき、タイトルバーにドロップしますので、この操作を想定していないソフトには使えません。
*autodragdropコマンドで詳細を指定して直接実行が可能です。



[F12] エントリの複製

カーソル位置のファイル、ディレクトリを、別の名前でコピーします。マークがあってもカーソル位置になります。別のディレクトリにコピーするときはディレクトリ指定も併せて指定する必要があります。


\[F12] ハードリンク/ジャンクション

ファイル:ハードリンクを作成
ディレクトリ:ジャンクションを作成
Windows2000以降&NTFSのみ動作します。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 操作方法 - PPc画面


起動すると、以前終了した場所と同じディレクトリで、エントリの一覧を表示します。
この表示は、メニューバーの「表示」の「レイアウト」と、カスタマイザの全般タブ、PPc - 画面構成・タブで変更できます。

・独立窓の例

(1)メニューバー
(2)ステータス行
(3)情報行
(4)エントリ一覧

・一体化窓の例

(1)メニューバー
(3)情報行
(5)タブ
(6)ペインタイトル
(2)ステータス行
(4)エントリ一覧
(7)左ペイン(現在窓)
(8)右ペイン(反対窓)

(1)メニューバー
メニューバーは、メニューバーのダブルクリックや[^]で隠すことができます。

(2)ステータス行
ステータス行は、ディレクトリの形態、マークしたエントリ数/総容量、表示エントリ数/全エントリ数、空き容量、使用容量(表示されない場合あり)、ドライブ容量が表示されます。表示内容や行数は、カスタマイザのその他で編集できます。

(3)情報行
情報行は、選択中のエントリに関する情報であり、左端のアイコン表示の他、1行目は、エントリの長いほうのエントリ名が表示されます。
2行目は、DOS用のSFN(8.3)形式エントリ名、大きさ、最終更新日付/時刻、属性が表示されます。表示内容や行数は、カスタマイザのその他で編集できます。

(4)エントリ一覧

(a)カーソルエントリ
フォーカスがあるエントリを示すカーソルは、設定により「文字色・背景色の反転」、「枠」、「下線」等、各種変更可能です。

(b)マウスポインタエントリ
マウスポインタがあるエントリは、背景色を薄い文字色で着色します。X_poshlで非表示にしたりできます。

(c)マーク
選択中のエントリは、行頭の「*」、全体の背景色で表します。各種変更可能です。

(d)プレビュー枠
マウスポインタがあるエントリの右側には、上下に並べられた横線が表示されます。
上下に並べられた横線の間をクリック、タップ等をすると、そのエントリのプレビュー表示を PPc、Media Player 等で行います。X_stip で、横線の幅や機能の有効無効を設定できます。

(5)タブ
設定により、タブによる窓切り替えが可能です。

(6)ペインタイトル
表示しているディレクトリです。設定により表示内容を変えることができます。

(7)左ペイン(現在窓)
(8)右ペイン(反対窓)
PPc は、一番左 / 一番上のペインと、左/上 から2番目以降で、最後にアクティブになったペインを1つのペアとして連携した操作を行うことができます。
現在アクティブになっているペインを現在窓、非アクティブになっているペインを反対窓としています。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 操作方法 - キーボード(PPx の標準カスタマイズ)


PPx の標準カスタマイズの場合、ファンクションキーは Explorer 準拠、英数字キーはK-Launcher / FD 準拠で操作することができます。

機能一覧を参照してください。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 操作方法 - キーボード(エクスプローラ風設定)


SETUP.EXE で エクスプローラ の機能割当てをおこなったとき、キー割当てがエクスプローラ風になります。
・シフトキーを押さないときの A-Z, 0-9 キーはインクリメンタルサーチ用のキーになります。
・カーソルキーの動作がエクスプローラ風になります。
 ※エクスプローラの動作が好みでなければ、カスタマイザでカーソルの上下左右の割当てを削除してください。削除するとPPc本来の動作になります。
・その他の主なキー割当ては以下の通りです。ここに記載していないキーにも割当てがありますので機能一覧を参照してください。
F4
アドレスバーに移動 + リスト表示(^[G] + [F4])
F12
ファイルの複製([F12])
Ctrl + Shift + N
新規フォルダ([K])
Ctrl + カーソル
窓移動(&[方向キー])
Ctrl + I
ファイル情報(^[I])
Ctrl + N
新規PPc窓/新規タブ(\[F11])
Ctrl + O
ファイル比較マーク([O])
Ctrl + R
最新の状態に更新([F5])
Ctrl + W
検索(Whers is, ^[W])
Alt + D
アドレスバーに移動(^[G])
Alt + P
連動ビュー(\[Y])
Shift + A
エントリ属性の変更([A])
Shift + B
M_bin メニュー
Shift + C
複写([C])
Shift + D
ごみ箱に移動([D])
Shift + E
エディタで編集
Shift + F
エントリマスク
Shift + G
反対窓と位置入れ替え([G])
Shift + H
ファイル名を指定して実行([H])
Shift + I
ドライブ情報、ボリュームラベルの変更([I])
Shift + J
インクリメンタルサーチダイアログ([J])
Shift + K
エントリ作成メニュー
Shift + L
ドライブ変更
Shift + M
移動([M])
Shift + O
コメント編集
Shift + P
書庫の作成
Shift + Q
確認無しで一枚終了([Q])
Shift + R
一括名前変更
Shift + S
並び替え
Shift + T
連動ツリー
Shift + U
書庫の展開([U])
Shift + W
コメントファイルの保存
Shift + X
ファイル名を実行([X])
Shift + Y
連動ビュー
Shift + Z
カーソル位置のファイルを開く([Z])


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 操作方法 - マウス操作


基本的に Explorer 準拠ですが、マーキングは各エントリの左端をクリックすることで行います。
ステータス行
最上位行
情報行
上から2行目・3行目
隠しメニュー
情報行にマウスポインタを移動させると現れるメニュー
エントリ
ファイル・ディレクトリ名など
空欄エントリ
上から4行目以降でエントリが無いところ

ボタン割当て
ホイール操作
Drag & Drop
拡張 D&D


ボタン割当て
左クリック
エントリ
カーソル移動・マーク
隠しメニュー
選択実行
参考:XC_msel, XC_limc, XC_nsbf
SHIFT + 左クリック
エントリ
直前マーク/カーソルからマーク(XC_msel)
CTRL + 左クリック
エントリ
マーク
中央クリック/ホイールクリック
ファイル名
PPv 起動
ディレクトリ名
ディレクトリ容量(XC_cdc)
その他
最小化
左右同時クリック
ファイル名
PPv 起動
ディレクトリ名
ディレクトリ容量(XC_cdc)
その他
最小化
右クリック
ステータス行
レイアウト設定メニュー
情報行、隠しメニュー、空欄エントリ
そのディレクトリのコンテキストメニュー(M_DirMenu)
エントリ
実行メニュー
左ダブルクリック
ステータス行、メニューバー
メニューバーの表示切替
情報行
親ディレクトリへ移動
エントリ
「開く」(XC_exem)
空欄エントリ
親ディレクトリへ移動
窓枠
窓枠の大きさを調整
SHIFT+左ダブルクリック
ディレクトリ
そのディレクトリでエクスプローラを開く
右・左ドラッグ
表示領域
ファイル移動・複写・ショートカット
自分自身にD&D
ファイル位置の移動・複製・位置移動・開く
空欄エントリ
範囲マーク
※Ctrlを押しながらドラッグを開始すると、範囲マークになります。
※右ドラッグはジェスチャーにすることもできます。(XC_Gest)
※ドラッグ中に中央ボタン/ホイール/Y(進む)ボタンを押すと、ディレクトリ移動になります。
3秒ほど待つ(ホバー)でも移動できます。
※ドラッグ中にX(戻る)ボタンを押すと、親ディレクトリへ移動します。
参考:X_lddm, X_tdd, XC_mdd
中央ドラッグ/ホイールドラッグ/左右同時ドラッグ
表示領域
窓移動



ホイール操作
・タブ上でホイールを動かしたときは、タブ切り替えになります。
・右ボタン+ホイールは、タブ切り替えになります。
・Ctrl+ホイールは、フォントサイズの変更になります。
・Ctrl+Shift+ホイールは、透明度の変更になります。


Drag & Drop

特殊なフォルダ(コントロールパネルなど)は、一部対応していません。

・PPC.EXE のアイコン上にディレクトリをドロップすると、そのディレクトリを表示
・ドラッグ&ドロップによるファイル操作

・ドラッグ&ドロップによるオブジェクトのファイル化
WinNT系のスクラッチ形式ではなく、「形式名.bin」の名前でオブジェクトをそのまま保存します。

※D&Dの機能
Copy on
指定先へ複写
Move on
指定先へ移動
Shortcut on
指定先へショートカットを作成
Jump from
ドラッグ中のファイルがあるディレクトリを表示する
Open To
指定先のファイルを用いて開く
Dup on
複製を作成
Swap to
エントリ順を交換
text
「dddumpdata.txt」の名前でテキストを保存
another type
テキスト形式以外の形式で保存

上記内蔵機能の他、エクスプローラ用の D&D 拡張ソフトの機能も使用することができます。


拡張 D&D

D&D の受付を許可しないエディットボックスであっても、PPc側で貼り付け処理を行う、拡張D&Dが使用できます。エディットボックスにD&Dを行ったときにマウスポインタが進入禁止マークの場合、そのままボタンを放すとMC_mdds メニューが開き、エディットボックスの内容を選択した内容に置き換えることができます。
Windowsが提供しているツリー選択ダイアログでも拡張D&Dが使えることがあります。この場合は、進入禁止マークがでるツリー上にD&Dをすると、ポインタ上のディレクトリか、PPcの表示ディレクトリにツリー内のカーソルが移動します。

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - 操作方法 - タッチ操作・ペン操作


X_pmcの設定に応じて、タッチ操作やペン操作が行いやすくなるように挙動を変えるタッチ操作モードを有効にすることができます。
タッチ操作モードのときは、フォントサイズが小さくても検知領域の大きさを広くしたり、タッチ操作に適さない操作を無効にしたりします。一時的に変更するときは *touch コマンドを使用します。

初期設定の X_pmc = -1 のときは、2点タッチやパン操作等を行うとタッチ操作モードに切り替わります。

タップ(タッチ)する場所によって機能する動作は、マウスのときと同じです。

タップ
左クリック扱いになります。

ダブルタップ
左ダブルクリック扱いになります。
タッチ操作モード時は、カーソル上のエントリをタップしたときはダブルクリック扱いになります。

2点タップ
タッチ操作モード時は、右クリック扱いになります。

長押し(Press and hold)
右クリック扱いになります。

スライド・スワイプ
スクロール方向のときはスクロール、スクロールと直交する方向は選択開始となります。

ピンチ
一時的にフォントサイズを変更します。サムネイル画像を表示しているときは画像サイズを変更します。


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - ダイアログ - 属性変更


属性
ファイル属性です。変更されない属性は灰色のチェックが付きます。
作成
作成時刻を変更する場合にチェックします
書込
最終変更時間を変更する場合にチェックします
参照
最終参照時間を変更する場合にチェックします
ディレクトリも対象
チェックするとディレクトリを属性変更の対象にします。
 もし、ファイルの属性を変えずにディレクトリのみ変更したいときは、ファイル検索(^[W], *where)でディレクトリを検索し、その結果に対して属性変更を行ってください。
サブディレクトリ
チェックするとサブディレクトリ中の全てのエントリに対しても変更を行います
詳細
属性の一部を変更しない指定ができるようになります。また、エントリに一時属性やオフライン属性を編集できるようにします。

※日付・時刻の入力は、次のような入力ができます
・空欄の場合は現在日付・時刻が入力されます

日付(年-月-日)
・00-01-02, 00/01/02, 2000-1-2, H15-1-2, 1-2, 2等の形式で入力できます
・項目間の区切り文字は英数字以外であれば「-」や「/」等、どれでも可です
・年が2桁で入力されている場合、00-79:20xx 80-99:19xx に変換します
・元号入力ができます(H:平成, S:昭和, M:明治, R:令和, 例)H130102)
・各項目が2桁ずつであれば、区切り文字を省略できます(例)000102
・1項目分の場合は、日だけを入力したとします
・2項目分の場合は、月と日を入力したとします

時刻(時:分:秒.ミリ秒)
・00:01:02, 00:01:02.345, 00 01 02, 01:02, 01等の形式で入力できます
・項目間の区切り文字は英数字以外であれば「:」や「.」等、どれでも可です
・各項目が2桁づつであれば、区切り文字を省略できます(例)000102
・1項目分の場合は、時だけを入力したとし、分は00になります
・2項目分の場合は、時と分を入力したとします
・1~3項目分の場合は、ミリ秒は000になります

※FAT上の時刻は、偶数の秒しか記憶することができず、奇数秒は、偶数秒に繰り上げ/繰り下げられます(どちらかはOSに依存)

PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - ダイアログ - エントリマスク


入力欄
マスクする条件を指定します。ワイルドカードで、エントリ名、ファイルサイズ、日付などの条件が指定できます。ワイルドカードは、左下の書式ボタンで例が表示・挿入できます
ファイル属性
表示する属性を指定します。チェックを外すと非表示になります。マスク対象が特定パスの時は使用できません。ワイルドカードで指定してください。
ディレクトリ
ディレクトリをマスクの条件に含めるかの指定です。チェックがないと全て表示します。チェックがあると入力欄などの条件に該当するディレクトリのみ表示されます。マスク対象が特定パスの時は使用できません。ワイルドカードで指定してください。
リアルタイム
入力欄に入力した時点でマスクを行います。エントリ数が多い場合は、反応が鈍くなるので外した方がよいです。
単語単位
チェックが付いているときは、部分一致検索になります。ワイルドカードで部分一致を有効にした状態です(option:w)。チェックがないときは完全一致検索になります。
書式
入力欄で使用できるワイルドカードの例一覧です。
設定
マスク対象の設定です。設定を記憶しない一時設定の他、窓毎に記憶するバド別強制設定、特定のパス、特定パスより下層等が選べます。


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - ダイアログ - ドライブ情報


ラベル
ボリューム名です。任意の名前に変更できます
ディスク種類
固定ディスクやリモートドライブなどの、OSの取り扱い上の種類です。
シリアル番号
ディスクをフォーマットしたときにランダムで付けられる固有の番号です。
格納形式
ファイルシステムの種類です。
使用領域
ディスクの使用分です。ディレクトリ、MFTなどのファイル以外で使用しているものがあるので、ファイルの合算値よりも大きくなります。
空き領域
ディスクの未使用分です。ディスククォータを使用しているときは残りのユーザ割り当て分となります。
実際の空き
ディスクの未使用分です。
全領域
ディスクの全領域の大きさです。ディスククォータを使用しているときはユーザ割り当て分となります。また、この領域はファイルを保存可能な領域なので、ディスクの論理的空き領域よりも小さくなります。
セクタ長
1セクタ当りのバイト数です。ディスクの読み書き可能な最小単位です。
クラスタ長
1クラスタ当りのバイト数です。OSがファイルを保存する領域を確保するときの最小単位です。
ファイル名長
エントリ名の最大の文字数です。

大/小文字保存
各エントリは、大文字・小文字を混在して保存できます。LFNが使えないFAT等では無効になります。
大/小文字区別
各エントリは、大文字・小文字が異なる場合は別エントリとして保存できます。WSL, SFU, SUA, POSIX用です。WIN32では利用できません。
UNICODE形式
各エントリは、その名前をユニコードで保存することができます
読取専用
ファイルの作成・更新・フォルダの作成等ができません。
クォータ
ディスククォータに対応しています(NTFS)。ディスククォータは、ユーザ別の利用可能ディスク容量を制限するためのものです。
全体圧縮
ボリューム単位の圧縮ができます。Win9x系のドライブスペースで使用できます。
ファイル圧縮
ファイル単位の圧縮ができます。4k以下のクラスタのNTFSのときに使用できます。
オブジェクトID
オブジェクトIDを保存することができます(NTFS)。オブジェクトIDは分散リンク追跡(ショートカットなどのリンクを追跡する)のために使用されます
暗号化
各エントリの内容を暗号化して他のアカウントから見えないように保存することができます(NTFS)
セキュリティ
セキュリティ属性(ACL)を使用し、アカウント別の読み書き制限をすることができます
名前付ストリーム
名前付ストリーム(filename.ext:streamname)に対応しています(NTFS, ReFS)。
ライトワンス
CD-R/DVD-R等の一度しか書き込みできないドライブです。
スパース
スパースファイルに対応しています(NTFS, ReFS)。スパースファイルは、ファイルの未使用部分をディスクに保存しないようにして、実サイズを小さくできるファイルです
リパース
再解析ポイントに対応しています。再解析ポイントはジャンクションやシンボリックリンクなどのボリュームマウントポイントに使用されます。
リモート
Remote Disk?に対応しています
ハードリンク
ハードリンク、ジャンクション、シンボリックリンク等が使えます。
トランザクション
一連のファイル操作をアトミック(介入なしに)に操作できます。
拡張属性
拡張属性を保存できます。主に POSIX, WSL用です。
ファイルID
ファイルを開いたときにシステムで一意のIDを割り振ることができます。
USNジャーナル
ドライブを回復するときに用いられる操作ログを保存します。
整合性ストリーム
ファイル内容の破損が検知できるほか、ファイルのうち上書きした部分を元のドライブ上の別のクラスタに保存できます(ReFS)。
ブロック共有
論理クラスタのブロック共有・ブロック複写・ブロック参照数の記憶が可能です。ReFSのブロックの複製に使用されます。
スパースVDL
クラスタ単位で未使用領域の値を指定できます(ReFS)。
DAX,direct access
メインメモリの読み書きのみでストレージの読み書きが行えます


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - ダイアログ - Sort Detail


N名前順など
ソートの方法を選択する場所です
ファイル属性
チェックを付けた属性がひとかたまりになるようにソートを行います。
Option
A/a区別
大文字/小文字「A/a」を区別するかどうかの指定です。
あ/ア区別
ひらがな/カタカナ「あ/ア」を区別するかどうかの指定です。
発音区別符号区別
送りの無い文字を区別するかどうかの指定です。区別しないときは、(発音区別符号(分音符号、アクセント符号等))などが無視されます。
記号区別
記号を区別します
A/A区別
全角/半角「A/A」を区別します
区切り区別
区切り文字(-や')を記号と同様に扱います
数値順
チェックすると数字を数値としてソートします。例えば「0000」「1」「002」の順にソートします。
最後の\以降をソート
ListFileなど、エントリ名中にパス区切り「\」がある場合、最後のファイル名をソート対象とします。


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - ダイアログ - ファイル検索(Where is file)


検索対象 / Source
検索元のディレクトリ名。「;」で複数列挙が可能です。また、環境変数もサポートしているため、%path%と指定することで path で実行されるファイルがどこにあるかも探すことができます。
検索名前 & 限定名前 / Filename & And, Filename
ファイル名のマスク/ワイルドカード。両方の欄に記載した場合は両者が共にある場合のみ列挙します。
ワイルドカードの指定方法
ファイル内 / Plain Text
左側のボタンを押すことで、検索対象を切り替えることができます。
また、先頭に「/」を指定したときは正規表現で検索します。
ファイル内(Plain Text)
ファイル内の文字列を英大小の区別なしで検索します。PPe でオプション指定無しに開くことができるファイルに限定されます。
つまり、文字以外のバイナリ(例えば'\0'等)を含まない、Shift_JIS, EUC-JP, UTF-16(UCS-2), UTF-8テキストファイルが対象です。
コメント(Comment)
00_index.txt 内に記載したコメントを検索します。
インフォチップの内容
該当ファイルのインフォチップ表示を行うときに表示される内容で検索します。
カラム拡張
エクスプローラのカラム拡張の内容で検索します。
カラム拡張に関する注意
該当ファイルのインフォチップ表示を行うときに表示される内容で検索します。
検索モジュール
Windows Search Module や Everything Search Module 等の検索モジュールを用いて検索します。
選択エントリ限定
マークしたエントリを検索対象にします。
ディレクトリも対象 / Have Directory
チェックした時は、ディレクトリも列挙対象になります。しないときはファイルのみです。
サブディレクトリ内 / Sub Directory
Source 以下のサブディレクトリ内も検索します。
仮想ディレクトリ / VFS
仮想ディレクトリ内も検索します。
※注意しないと同じ場所を二度検索したり、検索が終わらなくなったりする場合がありますので、Source の指定を注意してください。
単語検索
チェックが付いているときは、部分一致検索になります。
ワイルドカードで部分一致を有効にした状態です(option:w)。
チェックがないときは完全一致検索になります。


PPc - ファイラ/ファイルマネージャ - ダイアログ - PPc Window setting


一体化
一体化状態にします。この設定はPPcを起動し直さないと反映されません。一体化の設定を有効にしたときは、このダイアログの全ての設定が使用されません。一体化の設定はカスタマイザ経由で行う必要があります。
連結処理
PPcを2枚1組で連結します
左右連結
1組のPPcを左右に並べます
上下連結
1組のPPcを上下に並べます
重ねる
1組のPPcを左上の角で揃えます
揃える
1組のPPcの大きさを揃えます
前面処理
1組のPPcで、使用中の方の大きさや位置を固定します
大きさ
使用中の窓の大きさを固定します
大+位置
使用中の窓の大きさと位置を固定します
2枚起動
PPcの2枚一組をまとめて起動します
同時終了
PPcの2枚一組をまとめて閉じます
同時前面
PPcの2枚一組をまとめてアクティブ化します


PPv - マルチフォーマットビューア - 概要


PPvは、テキスト/画像/16進ダンプと表示形式を切り換えてファイルの内容を見ることができるマルチフォーマットビューア(ページャー等ともいいます)です。
また、独自形式の文書ファイルもある程度解析して、内容の判別ができる程度に表示することができます。

PPv - マルチフォーマットビューア - 起動方法・起動時オプション


PPV [options][filename][-k command]

表示ファイルとオプションを指定できます。また、拡張子別に既定のオプションをXV_optsに登録しておくことができます。

また、標準入力の内容を表示することができる為、パイプの対象として使用することができます。

filename は、一般のファイルの他、HTTP 形式(http://…、https://…)と、Susie Plug-in、統合アーカイバプロジェクト系の書庫内のファイルを指定できます。
また、#A: と指定することによって、フロッピーディスクやCD-ROMをディスクイメージとして表示することができます。



オプション一覧
オプションの先頭には「-」か、「/」が必要です。

-r
以前開いた PPv があるならそれを利用してファイルを表示します。使用する PPv は、指定がなければ最後に開いたものです。

-print
指定したファイルを開いてから印刷(^[P])を実行します。

-prints
窓上にドロップした画像を、1つのドキュメントとして一括印刷します。プリンタの両面印刷や袋綴じ印刷機能を使う時に便利です。

-hex, -text, -document, -image, -rawimage
表示形式を指定します。

-document:"command line" (試作)
指定したコマンドを使って加工したテキストの表示を行います。
加工前後のテキストファイルの名前は、次のマクロ文字を使います。
%C, %FDC等  加工前ファイル名。表示するファイル名と同じです。
%si"TempFile"  加工済みファイル名。このファイルをテキスト表示します。

例) PPv %C -document:"%%Os filter <%%C > %%si""TempFile"" "
コマンド「filter」を使ってファイル「%si"TempFile"」を作成し、表示します。
※ PPx やバッチ等から実行している例であり、% が実行元で解釈されるため、% をエスケープしています。

-us/-ibm(codepage:437), -latin1/-ansi(codepage:1252), -jis, -sjis, -euc, -utf16/-unicode, -utf16be/-unicodeb, -sjisnec, -sjisb, -kana, -rtf, -utf8, -utf7
テキストの表示文字コードを指定します。

-system
テキストの表示文字コードを標準(システムロケール)に指定します。
通常の日本語環境のときは -sjis と同じ意味になります。

-codepage:n
テキストの表示文字コードをコードページ(n)で指定します。指定できるコードページは、Windowsに登録済みのコードページ(文字コード切り替え[@] - other CP の一覧に表示された内容)です。
例) 0:システムロケール 932:Shift_JIS 1252:latin1

-esc:off/on
ESC シーケンスの認識をなし/ありで指定します。

-mime:off/on
MIME の認識をなし/ありで指定します。

-siso:auto/off/on
SI/SO(7bit範囲内のカナ切り替え, JISX0201)の認識を自動/なし/ありで指定します。

-tag:off/on/tag
html等のTAG「<~>」を何もしない/隠す/着色で指定します。

-css:off/on
-tag:on のとき、<style> ~ </style> 内を表示するかどうかを指定します。
-script:off/on
-tag:on のとき、<script> ~ </script> 内を表示するかどうかを指定します。

-tab:n
タブ桁数 n を指定します。

-width:n
桁数 n を指定します。

-linespace:n
行間隔 n をピクセル数で指定します。

-tail:on/off
テキストファイルを開いたとき、末尾に移動して表示する末尾表示モードにします。
また、前回の読み込み行以前の文字背景を着色します(CV_lbak)。

-animate:off/on
アニメーション表示(GIFアニメ/APNG)を行うかどうかを指定します。

-checkeredpattern:off/on
32bit色画像のアルファ指定の部分を格子模様に書き換えます。

-colorprofile:off/on
画像にカラープロファイルが含まれているときに画像の表示調整を行います。

-history:off/on
表示したファイルの表示情報をヒストリに記憶するかどうかを指定します。

-bootid:a~z
指定IDのPPvを起動します。
ID a~y は既に起動している時は起動しません。
ID z は多重起動します。

-bootmax:a~z
A から指定 ID までの空き ID があれば、その ID で PPv を起動します。
空き ID がなければ起動しません。

-k
起動後、実行するコマンドを指定します。このオプション以降は全て実行するコマンドと解釈しますので、最後に指定する必要があります。
例) ppv -r dest.bmp -k ppcust cs printmodeset.cfg %: %K"^P"

/Pn または -parent:n
指定された数値 n を親ウィンドウのハンドルとして組み込まれます。
組み込み PPv は、タイトルバーとスクロールバーが非表示となります。

-popup:n
指定された親ウィンドウに被せて表示します。この指定を使ったときは、最小化の操作が無効になります。
例) PPc に被せて表示する
*ppv -popup:%N %FDC
例) 一体化窓PPcに被せて表示する
*ppv -popup:%NC# %FDC

PPv - マルチフォーマットビューア - 仕様


ファイル読み込み方法・ファイルサイズによる制限
PPv はオンメモリ形式です。ファイルを読み込んだ後は、表示中のファイルを削除したり移動したりすることができます。

ファイルの読み込めるファイルサイズは、Windowsの限界である約10Ebytesですが、一度にメモリ上に読み込める範囲は、最大 2Gbytes です。
メモリ上に全て読み込めない場合は部分表示になります。部分表示のときは、ファイルの任意の一部分を選んで表示できますが、検索範囲が読み込んだ範囲に限られます。

テキスト・16進表示のとき、40Mbytes(X_wsizに指定した大きさ)以上のファイルを読み込もうとしたときに、一部分だけ読み込む部分表示にするか、可能な限り全て読み込むか、を選択することができます(X_llsiz)。

行数の遅延算出
テキスト表示は、ファイルを読み込んだ後、バックグラウンドで行数を計算します。計算中は、行数表示が「1/(4000)」の形式になります。

ESC シーケンス
次の ANSI / VT100 エスケープシーケンスを認識し、表現します。
また、[@] のメニュー中にある「ESC」のチェックがあるときのみ認識します。

文字表示属性(色等)
  ^[[N[;N...]]m(N=0-8, 21-28, 30-37, 38, 40-47, 48, 90-97, 100-107)
  ※文字コードがS-JIS/NEC 形式のとき、17-23は色指定になり、30-37, 40-47は組み合わせて使用できなくなります。

コード体系切替
  ^[(A ^[(B ^[(H ^[(I ^[(J ^[$@ ^[$B


表示情報の記憶
表示したファイル毎に、最後の表示した位置、記憶させたしおりの内容、文字コード、画像の向きをヒストリに記憶します。

ビットマップ画像の取り扱い
上下反転画像、RGBの各色が8bit以外の画像、32bit ARGB画像に対応しています。
また、インデックス(パレット)にα値が使われている(0以外になっている)画像は、透過色を持っている画像扱いにしています。
透過色を持っている画像は、一旦表示後、透過部分を格子模様に変換することができます。

PPv - マルチフォーマットビューア - 表示形式


Hex 形式
いわゆる16進ダンプです。ファイルの内容を16進値と文字列で見ることができます。16進 2文字で 1バイトを表わします。
文字列については一部サポート外の文字コードがあります(JIS, EUC-JP, KANA等)。サポート外のときは文字列が非表示になります。

Text 形式
ファイルの内容を文字のみと仮定して表示します。
一行 80文字で表示します。
次の文字コードを扱えます。
IBM/US 形式
IBM PC, MS-DOS 英語版相当(-us, -ibm, CP 437)
ANSI/Latin1 形式
Windows 英語版相当(-latin1, -ansi, CP 1252/ISO-8859-1)
JIS 形式
日本の漢字表記の基本的な符号(-jis, CP 50220)
S-JIS 形式
Microsoft の変形 JIS, Shift_JIS(-sjis, CP 932)
EUC-JP 形式
主に UNIX で使用されていた形式(-euc, CP 51932)
UTF-16LE 形式
各国の文字同時に表すことができるUNICODE, UCF-2LE(-utf16, -unicode)
UTF-16BE 形式
Big endian な UNICODE, UCF-2BE(-utf16be, -unicodeb)
S-JIS/NEC 形式
NEC PC-98x1 等で用いられていた罫線や半角カナを似た形状の文字に置き換えて表示する Shift_JIS(-sjisnec)
S-JIS/BE 形式
Big endian な Shift_JIS(-sjisb)
KANA 形式
7bit 長のカタカナ, JISX0201(-kana)
UTF-8 形式
8bit 可変長の UNICODE, RFC-2279(-utf8)
UTF-7 形式
base64 encode UNICODE(-utf7)
RTF 形式
Microsoft WORD 等で扱える形式(-rtf)
other CP
OSが対応する文字コードページで表示(-codepage:)

また、<tag> の簡易解釈や、MIME などのデコードも可能です。

Document 形式
アプリケーションによってファイルの構造が違います。この形式を選択すると、ファイルを解析して内容の判別ができる程度の形式で表示します。
アプリケーションを起動するための前段階として PPv を使って確認するのを念頭にしていますので、画像や書式情報などは表示せず、テキストのみを表示しています。

UNICODE TEXT 形式
WinNT notepad で作成できる形式
OASYS2 結合形式(.OA2)
富士通のワープロ。いいかげんな解析なので図形などが入っているとおかしくなります。
Rich Text File(.RTF)
2Bytes文字が直視できます。
WORD(.DOC)
Microsoftのワープロ。ごみが入りますがとりあえず見えます。また、判別に失敗することもあります。WORD95以降に対応しています。

Image 形式

DIB 形式(.BMP)
いわゆる BMP
Enhanced metafile 形式(.EMF)
Susie Plug-in
JPEG 形式(.JPG/.JPEG)
ICON, CURSOR 形式(.ICO/.CUR)
上記2形式はWin95b以降と、32bit WinNT系で表示可能です。
OS内蔵の機能を利用する JPEG, ICON, CURSOR 形式読み込みはSusie Plug-in が無い場合の代用として用いることを想定しており、画像の再現性が正確ではありません。また、使用メモリがかなり大きかったり、低速であったりします。
このため、常用には適さないと思います。
マルチページTIFF, アニメーションGIF, APNG
マルチページTIFF, アニメーションGIF, APNGに対応していないSusie Plug-inを用いて、マルチページTIFF, アニメーションGIF, APNGの全ての画像を表示することができます。
  尚、APNGは部分的な対応であり、表示が正しく更新できないことがあります。


PPv - マルチフォーマットビューア - 機能一覧


ウィンドウ制御
ファイル操作
カーソル/表示位置移動
編集
表示方法変更

一覧に記載しているキー名は、デフォルト割当てキーです。キーカスタマイズをするときはこのキー名に「@」を付加したものを使います。


ウィンドウ制御
・&[←] &[→] &[↑] &[↓] 窓枠移動
\&[←] \&[→] \&[↑] \&[↓] 窓枠の大きさ変更
・&\[HOME] 現在の窓の位置を記憶する
・&[HOME] &\[HOME] で記憶した位置に窓を移動する
・^[+] ^[-] ^[0] フォント・サムネイルのサイズ変更
・^\[+] ^\[-] 窓の透明度変更
[Enter][N][BS]\[ESC] 最小化
[^] メニューバーの On/Off
・[F1] ヘルプを開く


ファイル操作
・[ESC] 終了(確認付き)
・&[F4] [Q] 終了
・&[F6] 窓枠の大きさを最適化
・[F10] メニューを表示
\[F10]^[Enter] ファイル判別メニュー
^\[F10] Shell Context Menu
[E] \[Enter] エディタで編集
^[O] ファイルを開く
^[P] 印刷
^[U] 印刷設定
^[S] 保存
・[Z] 開く
・[P] 再生(wavファイルのみ)、アニメーション(アニメーションGIF, APNG)
・[H] コマンド実行
・[X] 開いているファイルを、パラメータを指定して実行
・[.] [F5] 再読み込み


カーソル/表示位置移動
・[←] [→] [↑] [↓] \[←] \[→] \[↑] \[↓] \[HOME] \[END] [HOME] [END] [PGup] [PGdw] 表示位置の変更
・^[PGup] ^[PGdw] ページ切換
^\[PGup] ^\[PGdw] 先頭・末尾ページ切換
[J] 指定の行へジャンプ
・[D] 現在位置をしおり1に記憶
・^[D] 現在位置をしおり1~4に記憶
[G] しおり1にジャンプ・直前の位置にジャンプ
^[G] しおり0~4・末尾にジャンプ
[I] [5] ページモード/キャレットモード切替
^[←] ^[→] 現在窓PPcのカーソル移動後、PPvでカーソル上のファイルを表示
^[↑] ^[↓] 現在窓PPcのマーク反転+カーソル移動後、PPvでカーソル上のファイルを表示


編集
・^[A] 全て選択
^[C] クリップボードへコピー
・^[V] クリップボードからペースト
・^\[V] 形式を選択してペースト
\[E] ^[E] 現在の開いている内容をPPe で開く
[F] ^[F] [B] ^[B] 文字列検索(入力有り)
[[] []] [F3] \[F3] 文字列検索(入力無)
[M] コメント表示/格子模様
\[M] コメントオーバレイ表示


表示方法変更
[@] 文字コード切替
\[F] ^\[F] ハイライト単語の設定
[:] 表示形式切替
[;] 表示桁数変更
[A] 画像のアスペクト比指定
[C] 制御記号の表示トグル
・[K] [L] 画像の回転
・\[K] \[L] 画像の上下/左右反転
・^[L] 画面再描画
・^[R] 文字色を一時的に白黒反転する
・[R] 背景色を一時的に白黒反転する
[W] フォントの固定-プロポーショナル表示トグル
[Tab] タブ幅切替(4<->8)
[U] 左端の行番号表示トグル
[T] 行番号扱いトグル
[+] [Ins] ^[NUM+] [-] [Del] ^[NUM-] 拡大縮小
[=] ^[0] ^[NUM0] 拡大縮小モード
[/] 部分表示切り替え
[<][>] 部分表示位置の変更・移動


ウィンドウ制御


\&[←] \&[→] \&[↑] \&[↓] 窓枠の大きさ変更

始めは、表示内容に併せて大きさを調整します。
続いて2秒以内に操作を続けると大きさの微調節ができます。


[Enter][N][BS]\[ESC] 最小化

参考:XV_minf


[^] メニューバーの On/Off
メニューバーが表示されていないときでも、Alt+ショートカット文字で、該当メニューを表示させることができます。


ファイル操作


\[F10]^[Enter] ファイル判別メニュー

独自のファイル判別メニューを表示します。
開く, 編集等
拡張子ごとのアクションで開きます。
コピー
選択内容をクリップボードにコピーします。
表示形式
エンコード
文字コードを変更します。文字コードは、全体か行単位かの範囲で変更できます。
シェルメニュー/ShellContext
エクスプローラ等の右クリック相当メニューを表示します
※直接このメニューが表示されないのは、メニューを表示するために時間が掛かるのを抑制するためです。
url、選択したアドレスで開く
指定urlを開きます。
Shiftを押しながら選択すると、クリップボードにコピーします。
Ctrlを押しながら選択すると、このPPvで開きます。
ICC profile
画像ファイルに埋め込まれた ICC カラープロファイルによる色の調整を行います。デバイスのプロファイルは、コントロールパネルの色の管理(colorcpl.exe)で設定できます。
透明部を格子模様に変更
32bit色画像のアルファ指定の部分を格子模様に書き換えます。
アニメーション
アニメーションGIF, APNG画像のアニメーションを開始・停止します。
次のページ・前のページ
マルチページTIFF, アニメーションGIF, APNGのページを変更します。
この他、拡張子別のメニュー(M_Ccr拡張子)や独自追加メニュー(M_ppvc)も表示されます。

参考: *viewoption


^\[F10] Shell Context Menu

エクスプローラ等の右クリックに相当するメニューです。


[E] \[Enter] エディタで編集

\[Enter]を使ってエディタを使ったとき、エイリアスeditorLを使った行番号指定が使用できます。「%'editor' "ファイル名" %'editorL'行番号」として実行されるため、editorL=/J、表示開始位置が10行目のとき、「%'editorL'行番号」が「/J10」となります。


^[O] ファイルを開く

URL を指定することで、Web 上のファイルも開けます。


^[P] 印刷

Image形式については常に用紙の中央となりますが、任意の解像度で印刷することができます。

Image形式の解像度の指定は ^[U] か File->print set Up で行うことができます。


^[U] 印刷設定

余白左(mm), 余白上(mm), 余白右(mm), 余白下(mm), 画像解像度(X_prts) を指定します。


^[S] 保存

現在開いているファイル等をファイルに保存します。
また、開いているファイル等が画像の時、拙作 WIC Susie Plug-in 1.0 以降http://toro.d.dooo.jp/slplugin.html#iftwic か GDI+ Susie Plug-in 1.1 以降http://toro.d.dooo.jp/slplugin.html#ifgdip があれば、ファイル名の拡張子に合わせたファイル形式で保存できます。
 拙作 WIC Susie Plug-in を使用しているときは、jpg, bmp, gif, tif, jxr, wdp が指定可能です。


カーソル/表示位置移動


^\[PGup] ^\[PGdw] 先頭・末尾ページ切換

マルチページTIFF, アニメーションGIF, APNGのページを指定方向に変更します。
テキスト・16進表示時は、分割ページを指定方向に変更します。


[J] 指定の行へジャンプ

指定の行へジャンプします。行の種類(論理行・表示行)は、XV_numtの設定に従います。また、*jumpline と同様に「L行数」(論理行)、「Y行数」(表示行)、「行数,桁数」などの記載ができます。


[G] しおり1にジャンプ・直前の位置にジャンプ

現在位置がしおり1なら、しおりにジャンプした直前の位置に移動します。
そうでなければしおり1に移動します。


^[G] しおり0~4・末尾にジャンプ

メニューで指定したしおり・末尾に移動します。
しおり0は、しおり1~4で移動したときに記憶する直前の位置です。
末尾は、末尾表示モードが有効の時の前回読み込み末尾です。



[I] [5] ページモード/キャレットモード切替

テキスト・16進ダンプの表示において、
キャレット(カーソル)を表示しないで、表示範囲の変更のみを行うページモードと、
キャレットを表示して、キャレットを移動させるキャレットモードを、
交互に切り替えます。


^[←] ^[→] 現在窓PPcのカーソル移動後、PPvでカーソル上のファイルを表示

PPcのカーソル上のファイルをPPvで表示しているときにCtrl+[←]/[→]で前後のファイルを見ることができます。


^[↑] ^[↓] 現在窓PPcのマーク反転+カーソル移動後、PPvでカーソル上のファイルを表示

PPcのカーソル上のファイルをPPvで表示しているときにCtrl+[↑]/[↓]でマークして、前後のファイルを見ることができます。


編集


^[C] クリップボードへコピー

※ Hexは不可, Imageはビットマップ形式のみ


\[E] ^[E] 現在の開いている内容をPPe で開く

元ファイルが変更されていても、元の内容で開きます。また、加工されていない状態です。


[F] ^[F] [B] ^[B] 文字列検索(入力有り)

検索して見つかった行をラインカーソルで示します。また、画面上の該当文字列のハイライト表示をします。尚、ハイライト表示は、簡易表示のため、ハイライトにならない部分もありますので注意してください。


[[] []] [F3] \[F3] 文字列検索(入力無)

[F] ^[F] [B] ^[B]で入力した文字列を使って検索を行います。


[M] コメント表示/格子模様

●次のコメントを表示をPPeで表示します。
・画像のExif等の情報
・http:で取得したファイルのhttpヘッダ
・EXEファイルの情報

●32bit色画像のアルファ指定の部分を格子模様に書き換えます。


\[M] コメントオーバレイ表示

[M]で表示されるコメントをオーバレイ(テキストや画像と重ねる)表示(X_swmt)をします。


表示方法変更


[@] 文字コード切替

IBM/US ~ other CP  …文字コード切替、other CP は Windows の任意コードページによる表示です。
Detect:      …全体/選択範囲の文字コードを自動判別した結果による切替です
Auto, Binary, Kana Text  …カナコード(JISX0201, SI/SO)解析方法の切替
ESC      …ESC code の解析の有無
<tag>      …HTML, MINE 解析の有無
MIME      …MIME(quoted-printable, BASE64)解析

参考:XV_opts, *viewoption


\[F] ^\[F] ハイライト単語の設定

空白区切りで指定した文字列をハイライト表示します。
入力内容は、特殊環境変数 %si"Highlight" に保存されます。
常時使用する固定キーワードハイライトは、CV_hkeyで指定可能です。


[:] 表示形式切替

16進ダンプ/テキスト/文書/画像 の表示形式切り替えを行います。
また、テキスト/文書のときは、ファイルを開いたときに末尾を表示する末尾表示のモード切替が行えます。
参考:XV_opts, *viewoption


[;] 表示桁数変更

0:最大(ただし約1000程度まで)
-1:窓幅に合わせる
参考:XV_cols, *viewoption


[A] 画像のアスペクト比指定

画像のアスペクト比を横と縦の比(横ppi x 縦ppi)で指定します。
※小数点は使用できません。整数の比で入力してください。
※比は1:10~10:1の範囲で有効です、この範囲を超えた場合は無視されます。


[C] 制御記号の表示トグル

各種制御記号を一時的に非表示にするときに使用します。
参考:XV_bctl


[W] フォントの固定-プロポーショナル表示トグル

予め設定を変更するときは、XV_unff で指定します。


[Tab] タブ幅切替(4<->8)

参考:XV_tab, *viewoption -tab


[U] 左端の行番号表示トグル

参考:XV_lnum


[T] 行番号扱いトグル

論理行番号(改行までが1行)、表示行番号(画面上の1行が1行)を交互に切り替えます。


[+] [Ins] ^[NUM+] [-] [Del] ^[NUM-] 拡大縮小

画像を 10% 拡大/縮小 / テキスト表示を一時的に拡大縮小します。
*zoomコマンドで詳細を指定して直接実行できます。
参考:XV_imgD


[=] ^[0] ^[NUM0] 拡大縮小モード

画像の表示方法を以下の順で切り換えます。
→等倍(100%)
→窓枠一杯に表示(Fill)
→窓枠より大きいなら収まるように縮小(Auto Fill)
→画像の大きさに合わせて窓枠の大きさを変更(Frame)
→画像の大きさに合わせて窓枠の大きさを変更、変更しても収まらないなら縮小(Auto Frame)

テキスト表示時は等倍(100%)に変更します。
*zoomコマンドで詳細を指定して直接実行できます。
参考:XV_imgD


[/] 部分表示切り替え

ファイルサイズが X_wsiz よりも大きい場合、設定(X_llsiz)によってはファイルの一部分のみ読み込んで表示する部分表示になります。この部分表示の有効・無効を切り替えます。
尚、ファイルが大きすぎ、メモリに入りきらないときは、必ず部分表示になります。


[<][>] 部分表示位置の変更・移動

部分表示時に、表示する場所を変更します。
[<]は、ファイルの先頭側に移動します。
[>]は、ファイルの末尾側に移動します。

PPv - マルチフォーマットビューア - マウス操作


左クリック
隠しメニュー
選択実行
右クリック
表示領域
ファイル判別メニュー
左ダブルクリック
表示領域
「開く」
ステータス行、メニューバー
メニューバーの表示切替
窓枠
窓枠の大きさを調整
左ドラッグ
表示領域
スクロール
右ドラッグ
表示領域
範囲選択
中央クリック/ホイールクリック
表示領域
最小化
中央ドラッグ/ホイールドラッグ
表示領域
窓移動
左右同時クリック
表示領域  最小化


ホイール操作
・Ctrl+ホイールは、フォントサイズの変更になります。
・Ctrl+Shift+ホイールは、透明度の変更になります。

参考:XV_drag

PPv - マルチフォーマットビューア - その他


Drag & Drop
ドラッグ・ドロップは様々な形態がありますが、今の所は次の形態のみ対応しています。

・PPV.EXE のアイコン上にファイルをドロップすると、そのファイルを表示
・PPv の窓上にファイルをドロップすると、そのファイルを表示

印刷
一応どの形式でも印刷することができますが、Text形式、Document形式は現在1頁目のみの印刷となっています。Image形式については常に用紙の中央となりますが、任意の解像度で印刷することができます。

Image形式の解像度の指定は &File->print set &Up で行うことができます。単位は DPI、つまり 1inch(25.4mm)あたりの点数となります。

PPb - コンソールコマンドライン - 概要


コンソールプログラムや DOS 用プログラムを実行するためのコンソールやターミナル上で動作するコマンドラインです。
コンソールやターミナル上でコマンドを編集して実行できます。
また、他の PPx にてコンソール等を必要とする上記プログラムを実行する場合は、自動検出により PPb が代行して実行し、実行結果が消えてしまうことを防ぐことができます。
また、コマンドライン上ではクリップボードを利用することができ、キーボードだけで表示されている実行結果を手軽に引用できます。

※ PPb を経由して実行したくない場合は、%Ob を指定します。
例) %Ob,exefile.exe

PPb - コンソールコマンドライン - 仕様



PPbを実行するコンソール(ターミナル・仮想端末)の種類によって使用できる機能の違いがあります。

Windows コンソールホスト(conhost.exe, Window10 までの標準コンソール)
・UNICODEのBMPの範囲までの対応のため、絵文字等のBMP外の文字を表示できません。
・エスケープシーケンスで基本の16色以外の色を用いた場合、ログ参照や窓サイズ変更により16色の色に変換されます。
・デスクトップ上で操作するときは、GUIメニューを使用します。リモート接続中はテキストメニューを使用します。
・新たに表示したウィンドウがPPbの窓の背面に表示され、見た目では応答無しに見えることがあります。

Windows10 RS1/1607 以前
・エスケープシーケンスに対応していません。(*image 等が使用不可)

WindowsXP/2003 以前
・フォント指定(F_con), パレット指定(CB_pals)はできません。
・エスケープシーケンスに対応していません。(*image 等が使用不可)

Win9x系
・ログ参照は画面表示中の分のみです。
・フォント指定(F_con), パレット指定(CB_pals)はできません。
・エスケープシーケンスに対応していません。(*image 等が使用不可)
・押していないのに Shift が押された状態になることがあります。CAPS LOCKを解除してみてください。
・コンソール上から漢字入力ができません。\[Enter]で使用できる入力窓で漢字を入力してください。

Windows Terminal(wt.exe, OpenConsole.exe, Window11 以降の標準コンソール)
・表示行とカーソルの行位置がずれることがあります(WT 1.11 で確認)。
・ログ参照は画面表示中の分のみです。画面外の分は WT のログ機能を使用してください。(Ctrl+Shift+[↑][↓][Page up][Page down]によるスクロールや、Ctrl+Shift+M によるマークモードを使った選択)
・ログ参照では絵文字等のBMP外のUNICODE文字をコピーできません。WT の機能を使用してください。
・PPb によるマウス操作は、テキストメニューの選択時のみ有効です。文字列編集時は WT の機能によるマウス操作が可能です(PPb によるマウス操作中はホイールによる画面スクロールが使えなくなるため、WTの機能を優先させています。)。
・デスクトップ上で操作するときは、GUIメニューを使用します。リモート接続中はテキストメニューを使用します。
・パレット指定(CB_pals)はできません。有効にするとスクロール時に行抜けが発生するため無効にしています。
・フォント指定(F_con)はできません。WT の設定が反映されます。
・コンソールウィンドウの検出に失敗し、GUIメニューの表示や窓操作等ができないことがあります。*option terminal でGUI 機能を無効にしてください。また、検出に失敗したときは %N の結果が得られません。

Windows コンソールホストを内部使用した端末(ConEmu, ConsoleZ 等)
・コンソールウィンドウの検出に失敗し、GUIメニューの表示や窓操作等ができないことがあります。*option terminal でGUI 機能を無効にしてください。また、検出に失敗したときは %N の結果が得られません。

リモート接続時の注意
・誤って GUI アプリケーションを実行してしまったときは、キーボードフォーカスが GUI アプリケーションに移るため、それ以上の操作ができなくなります。Ctrl + C を何度が送信することで終了確認が表示されますので「Y」を送信して強制終了してください。
・PPxの一部の GUI 機能(%Q, %I 等のメッセージボックス、%M 等によるメニュー、%*input による文字列入力、 *file によるファイル操作)は、簡易のテキストUIによって仮想端末からでも使用できます。PPe(*edit, *ppe)、ツリー表示(%*tree)、ジョブ一覧(*job)等は対応していません。

PPb - コンソールコマンドライン - 実行方法


パラメータ指定無しで起動すると、コマンド入力待ちになります。

オプション一覧
オプションの先頭には「-」か、「/」が必要です。

-c
PPb -c command... とすることで、cmd/command の -c と同様に、PPx のコマンドを実行することができます。実行後、PPbは終了します。
コンソールウィンドウが不要の場合は、PPtray -c を使ってください。

-k
-c と同じですが、cmd/command の -k と同様に、指定したコマンドを実行しても PPb が終了しません。

-bootid:a~z
指定IDのPPbを起動します。
ID a~y は既に起動している時は起動しません。
ID z は多重起動します。
※Windows Terminal を新規に開いたときは、Terminal が残ります。

-bootmax:
A から指定 ID までの空き ID があれば、その ID で PPb を起動します。
空き ID がなければ起動しません。

-q
起動時のタイトル表示をなくします。

PPb - コンソールコマンドライン - キーボード操作


PPb は実行内容を編集する「編集モード」と、実行結果ログを参照する「ログ参照モード」があります。モードが変わると色が変化します。


Win9x系の制限

Win9x系上の場合、押していないのに Shift が押された状態になることがあります。CAPS LOCKを解除してみてください。また、OS の仕様のためコンソール上から漢字入力ができません。\[Enter]で使用できる入力窓で漢字を入力してください。


編集モード

Windowsでの一行編集(エディットボックス)に準拠していますが、一部異なっています。

ログ参照モード

ログ参照モードでは、コンソールに表示された文字をカーソルキーによる移動・選択や、インクリメンタルサーチ等によって選択し、クリップボードにコピーしたりすることで引用することができます。
インクリメンタルサーチは英字キーを押していくと該当する文字列まで移動し、反転表示します。また、[TAB]等で次の候補に移動します。


編集モード
・[F1] ヘルプメニュー
[ESC] ^[[] 終了・設定メニュー
・&[F4] 確認なしで終了
・\[ESC] 最小化
・[←] ^[B] カーソル左
・[→] ^[F] カーソル右
・^[←] ^[→] 単語単位カーソル移動
・[HOME] [END] ^[E] 行頭・行末
・\[←] \[→] ^\[←] ^\[→] \[HOME] \[END] 選択
・&[←] &[→] &[↑] &[↓] 窓枠移動
・^[0] &[0] PPx パスを挿入
・^[1] &[1] カレントパスを挿入
・^[A] 全て選択
・^\[A] 選択解除
・^[C] ^\[C] クリップボードにコピー
・^[D] [DEL] 1文字削除
・^[H] [BS] 1文字削除
^[I] [TAB] ファイル名補完
・^[J] ^[M] [Enter] 実行
・^[K] \[DEL] 行末まで削除
^\[M] \[Enter] 一行編集ダイアログで入力
・^[N] ^[P] [↑] [↓] ヒストリ
・^[Q] ^[]] \[F10] [APPS] 選択範囲・クリップボードメニュー
・^[R] [F4] ファイル名補完、ヒストリの一覧表示の on/off
・^[U] ^[Y] 削除した文字を挿入(独自カットバッファから挿入)
・^[V] ^\[V] ペースト
・^[W] ^[DEL] ^[BS] 単語削除(※ ^[BS] はIME ONの場合あり)
・^[X] ^\[X] 切り取り
・^[Z] 元に戻す
・\[BS] 行頭まで削除
・\[↑] \[↓] ログ参照モードへ移行
・[PgUP] [PgDW] ログ参照モードへ移行
・^[↑] ^[↓] ^[PgUP] ^[PgDW] 表示位置スクロール
・&[←] &[→] &[↑] &[↓] 窓枠移動
・&\[HOME] 現在のコンソール窓の位置を記憶する
・&[HOME] &\[HOME] で記憶した位置にコンソール窓を移動する
・^[+] ^[-] ^[NUM0] フォント・サムネイルのサイズ変更
・^\[+] ^\[-] 窓の透明度変更


ログ参照モード
・&[F4] ^[W] 終了
・\[ESC] 最小化
・[↑] [↓] [←] [→] ^[B] ^[F] ^[N] ^[P] カーソル移動
・[HOME] [END] ^[E] 行頭・行末
・\[↑] \[↓] \[←] \[→] 選択
・^\[↑] ^\[↓] ^\[←] ^\[→] 選択
・\[HOME] \[END] 選択
・&[←] &[→] &[↑] &[↓] 窓枠移動
・^[+] ^[-] ^[0] フォントのサイズ変更
・^\[+] ^\[-] 窓の透明度変更
・^[A] 全て選択
・^[C] ^\[C] ^[M] [Enter] クリップボードにコピーして編集モードへ移行
・^[I] [TAB] [F3] 次のインクリメンタルサーチの候補に移動
・^[R] [ESC] 編集モードへ移行
・\[TAB] \[F3] 前のインクリメンタルサーチの候補に移動


編集モード


[ESC] ^[[] 終了・設定メニュー

PPbの終了や設定の一時変更を行うメニューを表示します。
連続で[ESC]を2回押下した場合はメニューなしで終了します。


^[I] [TAB] ファイル名補完

続けて使用することで次候補になります。
尚、補完するファイル名がない場合は、%PATHEXT%に該当するファイルを優先検索します。
参考:X_fdir, X_flst


^\[M] \[Enter] 一行編集ダイアログで入力

一行編集ダイアログを用いてコマンドライン編集を行います。コンソールでIMEが使えず漢字が入力できないときに使用してください。


ログ参照モード


ヒストリの動作
1)カーソルが先頭にある時
過去の実行内容全体を順次表示します。

2)カーソルが先頭の単語にある時
単語を実行ファイル名とみなして、過去の実行内容のうち、前方一致で該当するファイル名を検索し、順次表示します。

3)単語が1つ以上有り、カーソルが空白を示す時
パラメータとみなし、過去の実行内容のうち、2番目以降の空白で区切られた単語を順次表示します。

4)カーソルが2番目以降の単語を示す時
パラメータとみなし、過去の実行内容のうち、前方一致で該当する2番目以降の空白で区切られた単語を順次表示します。

PPb - コンソールコマンドライン - マウス操作


PPb は独自のマウス操作が可能です。ただし、コンソール・ターミナルのマウスによる編集機能が有効になっている場合は、これを解除しないと PPb のマウス操作機能が使用できません。
コンソールホストの簡易編集モードの設定は、コンソールウィンドウのタイトルバーを右クリック/Alt+Spaceでシステムメニューを表示させた後、プロパティを選択し、オプションタブ内の、簡易編集モードのチェックをはずすことによって解除できます。
なお、設定時に現在の窓のみに設定するか、設定を保存して同名の窓に使うか聞いてきます。(この設定はWindowsがレジストリに保存します)

ドラッグ、左クリック  範囲選択
右クリック  範囲選択・クリップボードメニュー
中・ホイールクリック  最小化
ホイール  上下スクロール
Ctrl+ホイール  フォントサイズ変更

PPb - コンソールコマンドライン - その他


コマンドシェル機能
PPb 自体ではパイプとリダイレクトを提供していません。
しかし、パイプとリダイレクトが必要な時は cmd.exe / command.com 経由で実行しますので、パイプ・リダイレクトは自由に使用することができます。


スクロール速度

WinNT4.0 のコンソールはスクロールが遅いですが、マウスポインタを窓枠(どの窓でもよい)に移動させて、ポインタ形状をサイズ変更の状態にすると、最速の状態でスクロールします。

PPcust - カスタマイザ - 概要


PPxの各種カスタマイズ内容は、バイナリ形式で保存されています。
PPcustは、このカスタマイズ内容をGUIで変更したり、テキスト形式設定ファイルに相互に変換したりすることができます。

本ヘルプファイル等に X_page や M_exec 等の設定の表記が出てきますが、その多くは、カスタマイザの「全般」タブの検索欄に入力し、検索ボタンを押すことで、該当項目を編集できるようになっています。

PPcust - カスタマイザ - GUIによるカスタマイズ


「PPCUST.EXE」をそのまま実行(パラメータを付加しない)することでプロパティシートが表示され、GUIによるカスタマイズを行うことができます。

コマンドライン
「ppcust -2」等と指定することで、始めに開くページを指定できます。指定する数値は、タブの左からの位置(0:ファイル、1:全般、2:ファイル判別…)になります。

「ppcust -c」と指定するとキー割り当てタブ等に用意されているコマンド一覧が単独で表示され、コマンドを選択して「ok」を押すと、アクティブなPPcでそのコマンドを実行できます。

「ppcust -edit」と指定すると「ファイルタブ」にある「編集して取り込み」のダイアログを直接開きます。

PPcust - カスタマイザ - テキスト編集によるカスタマイズ(コマンドライン)


「PPCUST.EXE コマンド名 ファイル名」等とすることでテキスト形式設定ファイルによるカスタマイズ等を行うことができます。また、GUIカスタマイズのファイルタブにあるボタン経由でも行うことができます。
テキスト形式設定ファイルのファイル名・拡張子の指定は特にありませんが、GUIカスタマイズのデフォルトでは PPX.CFG になっています。

テキスト編集によるカスタマイズは、CD コマンド(テキストに書出)で設定内容をテキスト化し、テキストエディタで編集後、CS コマンド(テキストの取込)でテキストを取り込んで設定内容を上書きする、という流れになります。
※「()」内は、GUIカスタマイズ時のボタン名です。

通常のテキストの取り込みは、CSコマンド(テキストの取込)のみを使用しますが、アップデート等の部分更新のために CA コマンド(追加取込)、CU コマンド(更新取込)を使用することもできます。
・CA コマンド(追加取込)は、全ての設定内容のうち一部分だけ記載された、部分カスタマイズの為のファイルを取り込むときに使います。
・CU コマンド(更新取込)は、PPx のバージョンアップ時の自動アップデート処理のように、既にある内容を上書きしないようにしながら新しい項目を追加するために使います。
カスタマイズ内容をテキストファイルに書き出す

「PPCUST CD filename」 で出力します。
filename の後ろにはオプションが指定できます。

-mask:wildcard  出力するIDをワイルドカードで指定します。
例) ppcust cd filename -mask:M_*
例) ppcust cd filename -mask:"M_*,K_*"
※ SubID 指定(-mask:"M_pjump:data1")はできません。「echo %*getcust("M_pjump:data1")> filename」等と実行することで対処してください。
ワイルドカードの指定方法

-nocomment  コメントの出力を行わない。コメントの出力を止めて、ファイルサイズを小さくしたり、読み書き速度を速くしたりします。
-nosort  ソートを行わない。読みやすさ改善のためのソートを止めて、読み書き速度を速くします。
-discover  通常非表示の項目も含めます。デバッグ用です。


テキストファイルのカスタマイズ内容/言語ファイルを取り込む

「PPCUST CS filename」 で取り込まれます。
以前の項目は、同じ項目で上書きされない限り残ります。このため、いらない項目を削除する時は、削除指定をして削除するか、初期化を行う必要があります。
filename::sjis 等と文字コードが指定できます。CA, CU も同様です。


テキストファイルのカスタマイズ内容を追加する

「PPCUST CA filename」 で書き込まれます。
CS コマンドと異なる点は、複数列挙できる項目(M_pjump等)の取り扱いです。CS は以前の列挙項目を全て一旦削除します。CA は書き換えない限り以前の列挙項目が残ります。


テキストファイルのカスタマイズ内容を更新する

「PPCUST CU filename」 で書き込まれます。
既に登録されている項目がある場合は、その項目を上書きしません。複数列挙できる項目(M_pjump等)の中身は、項目自体がない時以外は追加されません。


カスタマイズ内容をすべて削除する

「PPCUST CINIT」で初期化されます。
※ PPx のディレクトリに PPXDEF.CFG があれば、それによる初期カスタマイズが行われます。


ヒストリ内容をテキストファイルに出力する

「PPCUST HD filename」 で出力します。
filename の後ろにはオプションが指定できます。

-format:0|1|2  出力形式を指定します。
  0: ヒストリ文字列のみ
  1: ヒストリ種類, ヒストリ文字列 (初期値)
  2: ヒストリ種類, 追加情報のサイズ, [追加情報], ヒストリ文字列

-mask:ヒストリ種類  出力するヒストリ種類を指定します。このオプションが指定されていない場合は、全ての種類を出力します。


ヒストリ内容をすべて削除する

「PPCUST HINIT」で初期化されます。
カスタマイズ・ヒストリの使用状況を表示する

「PPCUST INFO」でカスタマイズファイルのパスのほか、カスタマイズ・ヒストリの総サイズ、使用サイズ、空き容量が表示されます。

PPcust - カスタマイザ - テキスト編集によるカスタマイズ(その場で編集)


「PPCUST.EXE」をそのまま実行(パラメータを付加しない)した後で、「編集して取込」を選択するか、「PPCUST.EXE -edit」を実行することにより、簡易編集ができるダイアログが表示されます。ここで編集を行ったあと「Ok」を選択すると、「追加取込」で取り込みます。「試験」ボタンは、「追加取込」で取り込みますが、「キャンセル」で元に戻すことができます。
必要な部分だけ書き出されたテキストを貼り付けて取り込んだり、試行錯誤したりしたいときに便利です。

PPcust - カスタマイザ - カスタマイズ/ヒストリの大きさを変更する


カスタマイズ領域やヒストリ領域の大きさは、都合により一定の大きさに固定されていますが、変更することができます。
カスタマイズ領域の大きさは「PPCUST CSIZE size」、ヒストリ領域の大きさは「PPCUST HSIZE size」で変更します。
変更するには一旦全ての PPx を終了させる必要があります。縮小機能は現在用意されていないので、削除して再作成させる必要があります。
また、大きさは 4Kbytes ~ 1Mbytes の範囲で指定可能です。
※カスタマイズ領域は残り少なくなったときに自動拡張するようになっています。

PPcust - カスタマイザ - テキストの取り込み方法の違い


テキストの取込(CS), 追加取込(CA), 更新取込(CU)の違いを、メニュー設定の例で説明します。
現在の設定
M_test = {
A  = text A
--  =
B  = text B
--  =
C  = text C
}

取り込むテキスト
M_test = {
B  = new text B
--  =  ※1
C  = new text C
--  =  ※2
D  = new text D
}

・テキストの取り込み(CS)…全て上書きされ、元の内容は残りません。
M_test = {
B  = new text B
--  =  ※1
C  = new text C
--  =  ※2
D  = new text D
}

追加取り込み(CA)…項目名が被る B, C は取り込むテキストの内容で上書きされます。
※ メニュー区切り「--」「||」を追加取り込みすると常に追加されます
M_test = {
A  = text A
--  =
B  = new text B
--  =
C  = new text C
--  =  ※1
--  =  ※2
D  = new text D
}

更新取り込み(CU)…既にM_testが存在するので変更されません。もし、M_testが存在しなければ、取り込んだM_testの内容になります。
M_test = {
A  = text A
B  = text B
C  = text C
}

PPcust - カスタマイザ - GUI - ファイルタブ


カスタマイズ内容をファイルに書き出したり、読み込んだりすることや、ヒストリ内容の初期化などを行うタブです。

カスタマイズ設定
テキストの取込
テキストファイルによるカスタマイズを行うときに用います。取り込むテキストファイルを指定すると、設定内容を取り込みます。

追加取込
全ての設定内容のうち一部分だけ記載された、部分カスタマイズの為のファイルを取り込むときに使います。

更新取込
PPx のバージョンアップ時の自動アップデート処理のように、既にある内容を上書きしないようにしながら新しい項目を追加するために使います。

編集して取込
簡易編集ができるダイアログで編集を行い、「追加取込」で取り込みます。
必要な部分だけ書き出されたテキストを貼り付けて取り込んだり、試行錯誤したりしたいときに便利です。

テキストに書出
設定内容をテキストファイル化するために用います。

初期化
設定内容をインストール直後の状態に戻すときに用います。
※ PPx のディレクトリに PPXDEF.CFG があれば、それによる初期カスタマイズが行われます。


ヒストリ
書出
ヒストリの内容をテキストファイル化するために用います。

初期化
ヒストリを全て消去するために用います。


フォルダに関連づけ, PPcでフォルダを開く, 関連づけ解除

フォルダのコンテキストメニューにPPcを関連づけたり、関連づけを解除したりします。
「フォルダに関連づけ」はコンテキストメニューにPPcが登録されます。
「PPcでフォルダを開く」はコンテキストメニューにPPcが登録され、且つ既定の設定になり、ダブルクリックでPPcが開くようになります。

これらの操作は、レジストリの書き込みが生じます。
また、「デスクトップ」、「マイコンピュータ」、「ごみ箱」等の特殊フォルダは、WindowsXP, 2003以降のみPPcで開くことができ、Windows95, 98, Me, NT, 2000は関連づけがされますが開くことができません。

(参考1)既定の動作の解除は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Folder\shell を空にします。アンインストールの時解除されなかったときは、手動で変更してください。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Folder\shell]
@=""

(参考2)全てのフォルダ(コントロールパネル等も含む)ではなく、ディレクトリ(実在するフォルダ)のみに割り当てたい場合は、関連づけを行った後にレジストリエディタで HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Folder を HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Directory に名前変更してください。

キー調査

テキストでカスタマイズを行うとき、キー割当てを行うときに使うキー表記を調べるために用います。また、キーの組み合わせ次第では押しても反応しない場合がありますが、そのようなキーを知るためにも使えます。
ダイアログでキーを入力した後、「Ok」をクリック(キーボードでの操作はできません)すると、入力したキー名称がクリップボードにコピーされます。

※押しても反応しないキーの組み合わせはキーボードによって異なるので、どれが使えるか、使えないかは実際に試すのが一番好ましいです。

コンソールを隠す

PPcustの状況等を表示するコンソールを隠すかどうかの設定です。
通常は隠しておいても問題ありません。

PPcust - カスタマイザ - GUI - 全般タブ


主な設定はこちらで行います。

マウスで左クリック/SPACEキーで該当項目の変更を行うことができます。
右クリックで該当項目の説明が表示されます。

検索キーワードを入力して「検索」ボタンを押すと、各項目名(例えば「スクロール」)か、カスタマイズ項目名(例えば「X_scrm」)かが部分一致する項目へ移動します。

「試験」ボタンを押すと設定の適用なしで実際の動作を試すことができます。
(キャンセルボタンで元の設定に戻ります。)

全般タブの項目の説明

PPcust - カスタマイザ - GUI - ファイル判別タブ


いわゆる拡張子判別はここで行います。PPx は拡張子だけでなく、ファイル名やファイルの中身から判別実行できるので、ファイル判別としています。
「種類」、「ファイル」に登録したい内容を記載してから「設定」で登録されます。

種類:ファイル判別の種類です。「E_cr」が [Enter]用、「E_scr」が \[Enter]用です。
「E_unpack2」はPPc の [U] で、使用できる DLL が見つからない時に使用されます。
※尚、E_unpack2中のマクロ文字 %F は、現在意図した結果を返しません。%C, %X 等を使ってください。

また、「E_xxx」形式の名前を指定して、追加することもできます。追加した設定は「%ME_xxx」で呼び出せます。


判別名:判別する名前です。「*」は、該当設定がないときに使われる設定です。
種類:編集するファイル判別の種類です。E_xxx 形式にする必要があります。コメントを追加することもできます。

登録内容詳細:テキストボックス内に書いた内容をコマンドとして実行します。改行を入れて、複数のコマンドを順番に実行することもできます。

コマンド一覧・マクロ文字等挿入:よく使われそうな機能を一覧から選択入力できます。ここにない機能は直接記載する必要があります。

「試験」ボタンを押すと設定の適用なしで実際の動作を試すことができます。
(キャンセルボタンで元の設定に戻ります。)
ファイル判別タブの項目の説明
マクロ文字の説明
キー表記の説明

PPcust - カスタマイザ - GUI - キー割当てタブ


各PPx のキー割当てはここで行います。
キー割当ては、使用したいキーに、コマンドを割り当てたり、内蔵機能に元々割り当ててあるキー(コマンドIDと兼用しています)を割り当て直したりすることで行われます。

種類:キー割当ての対象です。

キー指定:割り当てる内容を実行したいキーを具体的に指定できます。

登録内容詳細:テキストボックス内に書いた内容をコマンドとして実行します。改行を入れて、複数のコマンドを順番に実行することもできます。

コマンド一覧・マクロ文字等挿入:よく使われそうな機能を一覧から選択入力できます。ここにない機能は直接記載する必要があります。

試験:押すと設定の適用なしで実際の動作を試すことができます。
(キャンセルボタンで元の設定に戻ります。)
キー割り当てタブの項目の説明
マクロ文字の説明
キー表記の説明

PPcust - カスタマイザ - GUI - マウス割当てタブ


各PPx のマウスのクリック割当てはここで行います。

アクション:行うマウス操作の種類を選択します。このとき、押すボタンの種類・ボタンを押す場所・ジェスチャーのを行うときのマウスの移動方向を選択できます。
尚、マウスジェスチャーは、U(↑), D(↓), L(←), R(→)で表記します。

登録内容詳細:テキストボックス内に書いた内容をコマンドとして実行します。改行を入れて、複数のコマンドを順番に実行することもできます。

コマンド一覧・マクロ文字等挿入:よく使われそうな機能を一覧から選択入力できます。ここにない機能は直接記載する必要があります。

マウス割り当てタブの項目の説明
マクロ文字の説明
キー表記の説明

PPcust - カスタマイザ - GUI - メニュー/ユーザ定義データ群タブ


メニュー(M_xxx)・ユーザ独自のテーブル(S_xxx)の編集はここで行います。予め登録されているものの他、M_xxx、S_xxxの形式で新たに登録することができます。登録されているメニューは %M マクロ文字で利用できます。
「種類」、「項目」、「登録内容」に登録したい内容を記載してから「設定」で更新されます。

種類:該当メニューの種類です。自分用のメニューを追加したいときはM_xxx形式で名前を指定します。

項目:メニューの項目に表示される内容です。メニューで「&」をつけた次の文字は、ショートカットキーになります。また、項目が1文字のみの場合は、「項目 割り当てる内容」の形式で表示されます。マクロ文字は、展開して表示します。

登録内容詳細:下層のメニューが必要なときはマクロ文字等挿入からメニューを選択すると、ここの欄に %M_xxx が記載されます。

コマンド一覧・マクロ文字等挿入:よく使われそうな機能を一覧から選択入力できます。ここにない機能は直接記載する必要があります。

キー割当表記:キー割当てを変更したときに、メニューに記載したキー割当て表記を一括修正することができる機能です。カスタマイズでキー割当てを変更していても、ある程度は追跡して変更後のキーを表記します。
例) 「コピー = %K"@^C"」→「コピー\tCtrl+C = %K"@^C"」
MC_menu、MV_menuとその下位階層のメニューが修正対象です。
尚、「key = newkey」又は「key , %K"newkey"」と記載したキー割当てが対象で、「key , %'title' %K"newkey"」や「key , %k"newkey"」等はキー割当てと見なしません。

試験:押すと実際にメニューを表示することができます。メニューの項目は選択しても実行はされません。
メニュータブ項目の説明
マクロ文字の説明
キー表記の説明

PPcust - カスタマイザ - GUI - ボタンタブ(ツールバー, 隠しメニュー)


ツールバー隠しメニューの編集はここで行います。

ツールバー
ボタン説明:ツールチップに表示される解説を指定します。指定しないと登録できません。
「表示文字列/解説」と指定した場合、「表示文字列」がボタンの横に表示され、「解説」がツールチップとして表示されます。(要Internet Explorer 5.01以降)

線S  区切り線を挿入できます。
参照  ボタンに使用する画像を指定できます。空欄なら、Internet Explorerのツールバーを利用します。

隠しメニュー
ボタン:隠しメニューに表示される文字を指定します。漢字なら2文字分指定可能です。
文字色、背景色:文字の色と、背景に使う色を指定できます。

試験:ボタンを押すと実際にメニューを表示することができます。メニューの項目は選択しても実行はされません。

PPcust - カスタマイザ - GUI - 色タブ


各PPx の色設定はここで行います。

「試験」ボタンを押すと設定の適用なしで実際の動作を試すことができます。
(キャンセルボタンで元の設定に戻ります。)

色タブの項目の説明

種類:色設定関係の種類一覧です
項目:左で選んだ種類についての項目一覧です
:左の項目一覧に追加したい項目名を入れる場所です
色の一覧:簡単な色の一覧です。右端の一列はPPxやWindowsで使用している色です。「他」は左側にない色、「自動」は項目に応じて自動選択される色(具体的な色はPPxの使用時に確認してください)です。
その他:上の色一覧以外の色を指定したい場合に使用します

配色テーマ
複数の項目を規定の配色で一括で変更できます。
編集前  別の配色を選んだときに、元に戻せます
Windows準拠  Windowsの配色(GDI、※WindowsXP以前の配色)をできるだけ使用した配色です。
※ 現在の配色を保存するときは、「*ppcust cd color.cfg -mask:"C*"」とすると「color.cfg」ファイルに保存できます。
※ ダイアログ、メニュー、タイトルバー等、Windows が描画する箇所は変化しません。これらを変えるときは、ダイアログやメニュー等のダークモード(X_uxt)を変更してください。

PPcust - カスタマイザ - GUI - Susieタブ


Susie plug-in設定はここで行います。
一覧中の各Plug-inを使用するかどうかの指定、対象となるファイルを限定するためのワイルドカード、Plug-in固有の詳細設定を設定することができます。

※タブの設定内容はPPx再起動後に反映されます。
※Plug-inのパスは「全般」タブで設定します。

PPcust - カスタマイザ - GUI - その他タブ


エイリアス
コマンドとして実行可能なエイリアスA_execの一覧です。

ディレクトリ別設定
ディレクトリ別のソートや表示設定XC_dsetの一覧です。

PPc表示形式メニュー
PPcエントリの表示方法メニュー[;]MC_celSの一覧です。
ここでは並び替えの順番変更と、削除のみ可能です。

PPvテキスト桁数
拡張子別の桁数XV_colsの一覧です。

PPvタブ桁数
拡張子別のタブ桁数XV_tabの一覧です。

PPv種別オプション
ファイル内容/拡張子別のオプションXV_optsの一覧です。

ファイル操作アクションメニュー
PPcのファイルコピー[C]・移動[M]などで使用するファイル操作アクションX_foptの一覧です。
ここでは並び替えの順番変更と、削除のみ可能です。
内容の変更や追加は、PPcのファイルコピー[C]・移動[M]や、*file コマンドで表示されるFile Operationダイアログで行ってください。

ユーザデータ
 ユーザが、独自のカスタマイズデータを保存するために使用できる_Userの一覧です。

書庫DLL
書庫の展開・作成に使用する統合アーカイバ仕様P_arcの一覧です。同じ種類を扱うことができるDLLが複数ある時は、上にあるDLLが優先使用されます。
ここでは並び替えの順番変更と、削除のみ可能です。
内容の変更や追加は、設定テキストを編集して取り込む必要があります。

表示開始位置
各PPxの表示開始位置や大きさ_WinPosの一覧です。
ここでは削除のみ可能です。
保存は各PPxの終了時などで行われます。

確認済み実行ファイル
(おまけ)初めて実行する実行可能ファイルを警告X_execsを有効にしたときに保存される、確認済み実行ファイル_Execsの一覧です。

ヒストリ
ヒストリに記憶された内容の一覧表示と、記憶内容の削除はここで行います。
尚、ここで削除したものは復元できません。
汎用
%Hn と同じ, PPcのコメント編集、各種メニューの項目名編集等
数字
各種数値入力、行ジャンプ等
コマンドライン
s[H]ell, PPbの入力内容等
ディレクトリ
コピー先等、各種ディレクトリ入力用
ファイル名
PPcの[R]ename等
フルパスファイル名
PPv, PPeのOpen等
検索文字列
PPvの[F]ind等
エントリ名マスク
PPcの[F]ind, Find mark[+]等
PPcディレクトリ
PPcで表示したことがあるディレクトリ。%hn と同じ。カーソル位置や算出したサイズ総計も一緒に記憶されます。
PPv表示ファイル
PPvで表示し、カーソル位置などが記憶されたファイル。カーソル位置、使用文字コード、しおり、画像回転等も一緒に記憶されます。
ネットワークPC
パス「\\」で表示されるネットワークPCのキャッシュ内容
ローマ字検索
ローマ字検索キャッシュ(X_rscah)でキャッシュされた正規表現の内容


PPtray - トレイツール & GUI用コマンド実行 - 概要


・タスクトレイに格納され、ホットキーによる PPc の呼び出しを行ったり、メニューによる PPx の選択をしたり、ダブルクリックによるコマンドを行ったりすることができます。
・PPcやPPv等には、アクティブでない時に有効なホットキーを登録する機能がありませんが、PPtrayがその機能を果たします。
・右クリックメニューの「HookEdit」をチェックすると、PPx の一行編集で使用されるエディット拡張を外部に提供します。この指定をすると、他のソフトのエディットボックス(「ファイル名を指定して実行」や「メモ帳」)もPPxの拡張編集機能が使えるようになります。

・PPcやPPvのタスクトレイ格納や、1ウィンドウ化処理に使用されます。
・書庫操作で、UNxxxを別プロセスで動作(X_unbg)を有効にしている場合に使用されます。

・GUI型のPPxコマンド実行ツールとして使用できます。この場合はトレイツールとして動作せず、コマンド実行後終了します。コンソール上で使う場合は PPb を使います。
例) pptray.exe -c *file copy,%'USERPROFILE'\デスクトップ,A:\

PPffix - 拡張子調査&変更ツール - 概要


PPx 内蔵のファイル判別機能を使ってファイルの拡張子を推定し、拡張子変更を行うものです。コマンドのパラメータ指定か、実行ファイル(アイコン)のドロップで指定すると、推測した拡張子に書き換えるか聞いてきますので、回答してください。なお、コマンドライン上には複数のファイルを列挙指定できますが、ドロップによる複数指定はできません。

ファイル名の前に次のオプションを指定できます。
-force 変更が必要なときは確認なしで変更します。
-lower 拡張子を小文字にします。X_ffxl と同じ効果です。
-ppc ファイル名が不明/変更不要のときに表示するダイアログの代わりに、PPc のログ窓/ステータス行に表示します。

例) ppffix -force -lower path1 path2 path3

SETUP.EXE - PPxセットアップ支援ツール - 概要


PPx のインストール/アンインストール/アップデートを支援します。



インストール
ファイルのコピー、初期カスタマイズの選択、ショートカット登録などを行います。
 尚、メモリ搭載量が256Mbytes以下の場合は、負担が掛かる機能(文字列自動補完、連動表示のサイズ制限等)を使用しないようにする設定が適用されます。

おまかせインストール
インストール先や、ショートカットなどの扱いをお任せでインストールします。基本的なカスタマイズは、途中で選択できます。

カスタムインストール
インストール先等の指定も行いたい時に用います。



アップデート
新しいPPxのファイルに上書きします。
この SETUP.EXE を使わなくてもファイルの上書きを行えばアップデート可能ですが、実行中の PPx がある場合は上書きできません。SETUP.EXE をつかったアップデートは、実行中の PPx を終了させてから上書きするので、上書きミスをすることを防止することができます。
また、新しい PPx のアーカイブに入っている SETUP.EXE を実行した場合、[Enter]を何回か押すだけでアップデートを済ませることができます。

入手済み書庫を使ってアップデート
既に新しい PPx の書庫ファイルがあるときに使用します。書庫ファイルを指定した後にアップデートを行います。

最新版の確認・入手とアップデート
配布ページに最新版があるかを確認し、あればダウンロードとアップデートを行います。「試験公開版含む」のチェックがあると、試験公開版へのアップデートも行います。


アンインストール

インストール内容を削除します。


起動時オプション

SETUP.EXE で /s オプションを指定すると、指定したディレクトリ/書庫ファイルのファイルを使ってアップデートをおこないます。
PPx がインストールされているディレクトリの SETUP.EXE を次のように指定して実行してください。指定されたディレクトリに新しい SETUP.EXE があった場合は SETUP.EXE も更新されます。

・ディレクトリ指定
例) SETUP.EXE /s "新PPxがあるディレクトリ"
ディレクトリ内のPPxを全て実行元の SETUP.EXE があるディレクトリにコピーします。

・書庫指定(※7-zip32.dllかunzip32.dll が必要です)
例) SETUP.EXE /s "新PPxの書庫ファイル"
%temp%\PPXUPDIR に指定された書庫ファイルの中身を展開して、実行元の SETUP.EXE があるディレクトリにコピーします。その後%temp%\PPXUPDIRは削除されます。

・結果表示無し
/sq と指定した場合、エラーがなければ結果の表示を省略します。また、PPcが実行可能であれば実行します。

・ダウンロード指定(※7-zip32.dllかunzip32.dll が必要です)
例) SETUP.EXE /d "ダウンロードした書庫を保存するディレクトリ"
公開ページから最新の書庫を取得した後は /s と同じ動作を行います。
/dq と指定した場合、エラーがなければ結果の表示を省略します。
尚、開発中版(1.23+z等)は、対象外です。

一行編集/PPe - 概要



PPx の文字列編集機能(エディットボックスやテキストボックス等と一般に呼ばれています)は、通常のWindowsの機能を拡張しています。

PPx は、上記文字列編集機能を用いた各種一行編集ダイアログと、簡易テキストエディタ PPe があります。PPe は *ppe コマンドを使ってテキストファイルを開くことができる他、エラー時のログ等の表示に使われます。

一行編集/PPe - 一行編集/PPeのキー割当て


一行編集の割当てのうち、PPc の [C]のときのように、[ALT]+[英数字]が項目の移動に使われる時は、[ALT]+[英数字]は、項目の移動のみとなって、編集機能は無効になります。
「※」が付加されている機能は PPx の拡張機能です。

・[ESC] (一行編集)中止, (PPe)ファイル操作メニュー(※)
・\[ESC] (PPe)最小化(※)
^[]] [F1] ファイル操作メニュー(※)
\[F2] 設定メニュー(※)
^[K] 編集メニュー1(※)
・\[F1] ヘルプ
^[Q] 編集メニュー2(※)
・[←] [→] カーソル移動
・[↑] [↓] (一行編集)ヒストリ(※)
・^[←] ^[→] ワードジャンプ
・\[←] \[→] 選択
・^[↑]^[↓] 論理行移動(※)
・^[Page Up]^[Page Down] 画面上端、画面下端へジャンプ(※)
・[HOME] [END] 行頭・行末
・^[HOME] ^[END] 文章の先頭・末尾
・&[←] &[→] &[↑] &[↓] 窓枠移動(※)
&\[←] &\[→] &\[↑] &\[↓] 窓幅変更(※)
・~[←] ~[→] 補完一覧リストの左右スクロール(※)
・~^[←] ~^[→] 補完一覧リストの幅拡縮(※)
・^[A] 全て選択(※)
・^\[A] 選択を解除(※)
・^[C] コピー
・^[H] [BS] バックスペース
・^[I] (一行編集)部分一致ファイル名補完(※), (PPe)タブ挿入
・^[J] ^[Enter] 改行挿入
・^[M] [Enter]と同じ
・^[O] ファイルを開いて読み込む
・^[P] PPe: PPvで印刷、一行編集: パス挿入
・^[S] ファイルに保存
・^[U] [BS]や[DEL]で削除した文字を挿入(※独自カットバッファから挿入)
^[V]\[INS] ペースト
・^[X] 切り取り
・^[Y] (一行編集)全消去(※), (PPe)一行削除(※)
・^[Z] 元に戻す
・^[+] ^[-] ^[0] フォントのサイズ変更
[F2] 拡張子選択
・[F3] \[F3] [F6] ^[F] 文字列検索
・[F4] (一行編集)ヒストリ一覧(※)
・[F5] 現在日付を挿入
・[F7] 文字列置換
・[F12], ^\[S] 名前を付けて保存
・\[F7] 文字列置換に使う文字列を挿入
・^[BS] ^[DEL] 単語削除
・\[DEL] 行末まで削除
・\[BS] 行頭まで削除(※)
・&[Del] 該当するヒストリを削除(※)
[INS] [TAB] 前方一致ファイル名補完(※)
^\[P] 移動したことがあるパスをメニューで選択して挿入(※)
・^\[D] ディレクトリ名挿入用ツリーを開く
・^\[F] ファイル名挿入用ダイアログを開く
・^\[I] エントリダイアログを開く(参照挿入、Refボタンと同じ)
・^\[L] PPc一覧メニューを選択して、カレントディレクトリを挿入
・^\[N] 新規PPeを開く
・^\[3] PPcの窓数が3枚以上のとき、一覧メニューを選択してカレントディレクトリを挿入
・&[C] ^[N] 対象ファイル名を挿入(※、もしあれば)
・&[P] ^[P] 対象ファイル名を挿入(フルパス)(※、もしあれば。また、PPeのときは^[P]が印刷)
・&[X] ^[E] 対象ファイル名を挿入(拡張子除く)(※、もしあれば)
・&[T] ^[T] 対象ファイル名を挿入(拡張子のみ)(※、もしあれば)
・&[R] ^[R] カーソル位置ファイル名を挿入(※、もしあれば)
・^[0] &[0] PPxのディレクトリを挿入(※)
・^[1] &[1] &[Q] カーソル位置ディレクトリを挿入(※、もしあれば)
・^[2] &[2] &[W] 反対カーソル位置ディレクトリを挿入(※、もしあれば)
&[L] 一行編集へフォーカス移動(一行編集ダイアログ等)
&[SPACE] システムメニュー
[Alt] 単独無効
・[Alt]+10進数値(テンキー入力) 文字コード指定による文字入力


^[]] [F1] ファイル操作メニュー(※)
※[F1]はPPeのときのみ使用可能です。一行編集では^[]]のみ使用可能であって、[F1]はヘルプ表示になります。
Open...    指定のファイルを新しい窓で開く *ppe
Close      内容を保存して編集を終了
Save as    ファイル名を指定して保存
Append to    ファイルの末尾に追加
Duplicate    現在の内容で新規 PPe を開く
Insert File    カーソル位置にファイルを追加 *insertfile
Help    ヘルプを表示
Run as admin  ファイル名を指定して管理者で実行
Exec command  ファイル名を指定して実行
Quit      編集内容を破棄して終了


\[F2] 設定メニュー(※)
Jump to Line    指定の行へジャンプ
    *jumplineと書式が同じです。
View mode    編集の可否を切替
TAB stop    TAB の幅を再設定
Char code    文字コードを変更
Return code    改行コードを変更
Word wrap    右端で折り返す


^[K] 編集メニュー1(※)
Duplicate    編集中の行を複製
Zen/han convert  「0Aガ」<->「0Aガ」変換


^[Q] 編集メニュー2(※)
Word case    「AA」<->「aa」変換
View mode    編集の可否を切替
Insert selected filename  ファイル名を選択して挿入
Jump to Line    指定の行へジャンプ
    *jumplineと書式が同じです。
Top of File    文章の先頭へジャンプ
End of File    文章の末尾へジャンプ
Top of Window    窓の先頭行へジャンプ


&\[←] &\[→] &\[↑] &\[↓] 窓幅変更(※)
窓幅変更は、一行編集/PPeの種類によって変更不可/左右のみ可能/上下左右可能です。


^[V]\[INS] ペースト
一行編集時に改行を含むテキストをペーストした場合、改行が除去された一行の状態で貼り付けられます。


[F2] 拡張子選択
ファイル名の拡張子部分→名前部分→全ての順に選択を行います。


[INS] [TAB] 前方一致ファイル名補完(※)
続けて使用することで次候補になります。
尚、[TAB]は、項目移動である場合があります。


^\[P] 移動したことがあるパスをメニューで選択して挿入(※)
(M_pjump を使用する)


&[L] 一行編集へフォーカス移動(一行編集ダイアログ等)
一行編集ダイアログ、名前変更ダイアログ、PPc のエントリマスク・エントリマークダイアログの時、ボタンやチェックボックス等から一行編集へフォーカス移動するときに使用します。
Mes0411:700A を編集することで別の英字に変更可能です。


&[SPACE] システムメニュー
システムのデフォルトメニューを使いたいときは、\[F10], \[APPS]を使います。


[Alt] 単独無効
※普通はメニューになりますが、メニューバーが無いと判別しづらいのであえて無効にしてあります(X_alt)。

一行編集/PPe - 一行編集の電卓処理、数式演算


入力内容が数式とみなせる場合、32bit 符号付き整数で演算して結果をタイトルバーに表示します。
数式は次の定数・演算子を使用できます。
比較、論理演算、文字列比較の結果は、偽が0、真が1です。
定数
10進数
「12345」
16進数
「0x12345」、「H12345」
2進数
「B010101」
文字
「'A'」、「'あ'」
一項演算子
+
-
ビット反転
~
論理反転
!
二項演算子
加算
+
減算
-
乗算
*
除算
/
余剰
%
or
|
and
&
xor
^
シフト
<< >>
比較
< <= > >= == = !=
※「=」と「==」は同じ結果になります。
論理or
||
論理and
&&
括弧  ( )


文字列比較
「"」で括った文字列を比較することができます。
例) "%C"=="456"

文字列の比較は完全一致(==)か不一致(!=)の2種類です。
Aa区別の無視(i)と、Aa/AA/あア区別の無視(j)を指定できます。
例) ("%T"==i"ext") && ("ファイル"==j"%X")

一行編集/PPe - 一行編集の拡張機能の外部提供


PPTRAY.EXEを起動し、メニュー中の「HookEdit」をチェックすることで、PPx以外のアプリケーションでもエディットボックスの拡張機能を利用することができます

一行編集/PPe - PPeの仕様


PPeで編集することができるテキストファイルのサイズはメモ帳と同じです。
つまり、Win9x系では 32Kbytes まで、WinNT 系では 2Gbyte 程度までです。
尚、WinNT系でも数100kbytesのファイルを開くと各種操作がかなり遅くなって、編集に耐えられなくなります。

PPeは、改行コードがCR, LF, CR+LFの3種類を判別して読み込むことができます。

また、扱うことができる文字コードは、Shift_JIS, EUC-JP, UTF-16(UCS-2, BOM有/無), UTF-8(BOM有/無) を自動認識するほか、Windows が対応している任意のコードページを手動で指定できます。

一行編集/PPe - その他


・[BS]や[Del]で削除された文字は、独自のカットバッファに2000~4000文字分スタックされており、^[U]で削除した単位で挿入可能です。
また、全 PPx で共通となっています。

・ファイルのドロップをおこなうと、一行編集の場合はそのフルパス名に置き換えられます。PPeの場合はそのファイルを同じ窓で開きます。


コマンド実行処理 - 概要


PPc, PPv の [H]コマンドや、ファイル判別(E_cr等), キー割当て(KC_main等)のコマンド実行は、次の方法で実行をすることができます。
また、マクロ文字を使うことができます。
(1)実行ファイル(外部コマンド・アプリケーション)
メモ帳(notepad.exe)等のアプリケーションを実行することができます。
例) notepad
アプリケーションのパスを指定するときに、PPx独自のパス指定を使うこともできます。
例) "#38:\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE" → C:\Program Files\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE 等として実行される。
※現在は、アプリケーションのパラメータにPPx独自のパス指定を使うことはできません。%*name経由なら可能です。
例) explorer "#38:\Internet Explorer" →不可
例) explorer %*name(CDR,"#38:\Internet Explorer") →可
%O, *run, *launch を使用すると実行時の設定を変えることができます。
(2)ファイル
Windows の 設定の規定のアプリや、コントロールパネルのフォルダオプションに拡張子が登録されているファイルを指定した場合は、関連付けされたアプリケーションで開くことができます。
例) readme.txt
%Z, *start を使用すると実行時の設定を変えることができます。
%z, *shellmenu を使用すると、該当ファイルに対するエクスプローラーの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)を使用できます。
(3)PPxの内蔵コマンド, PPx Module(*commandname,%x)
「*」で始まるコマンドは、内蔵コマンドとして実行します。また、該当するコマンドを持つ PPx Module があればその PPx Module を実行します。
例) *file copy,c:\,d:\
「%j」「%K」等も使用できます。
例) %j%2
(4)コマンドプロンプトの内蔵コマンド
cmd.exe / command.com の内蔵コマンドも直接指定することができます。
例) dir
※実行ファイルに該当する名前がない場合は、cmd.exe等を介して実行するようになっています。
(5)ユーザコマンド
_Command に登録されているユーザコマンドを使うことができます。
例) *usercommand parameter1,parameter2
(6)コマンドエイリアス
A_exec に登録されているエイリアスを使うことができます。
例) editor readme.txt
・「editor」は、A_exec の editor に登録された内容に置き換えられます。
・エイリアスの名前は、英数字のみにする必要があります。
・エイリアスに PPx の内蔵コマンドが記載されていても実行されません。*execute ,%'name' としてください。
・エイリアスは、*aliasコマンドを用いるか、A_execを編集することで登録することができます。
  ・エイリアスと同名のファイルを実行したい場合は、パスや拡張子を記載するか、"ファイル名"と""で括る必要があります。



コンソールを要するファイル

CMD.EXE / COMMAND.COM コマンドや DOS アプリ等のコンソールが必要とするファイルは、PPb を起動して、PPb 上で実行します。これによって、メッセージ等が表示されてもすぐに消えることがありません。
また、PPb が実行できないときは自前で実行しますが、実行が終わったコンソール窓はすぐに閉じてしまうことが多いので、表示されたメッセージが読めない場合があります。
オプション %Ob, %OB や、*run, *launch のオプションでこの動作を変えることができます。


ファイルの検索方法

カレントディレクトリに完全一致するファイルがない場合は、%PATHEXT%に記載された拡張子を付加して、次の順番で検索します。
1) カレントディレクトリ
2) PPx があるディレクトリ
3) %PATH% に記載されたディレクトリ
4) レジストリ HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths
5) レジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths


実行単位/一文の単位

各種実行は、マクロ文字 %: か改行で区切られた文を単位に行われます。


パラメータ

タブ、空白、二重引用符「"」を含まないパラメータはそのまま記載可能です。これらを含む場合は「"」で括る必要があります。パラメータに「"」を含める場合は「""」と2重に記載する必要があります。
%が含まれている場合、マクロ文字として解釈されます。文字として扱う場合は、「%%」としてエスケープするか、マクロ文字展開抑制を使用します。
空白+「;」は、テキストファイルによるカスタマイズ時にテキストのコメントとして扱われ、それ以降が無視されます。テキスト・GUIカスタマイザによるカスタマイズの登録時には「%;」としてエスケープする必要があります。



改行、タブ等を含むパラメータ

一部のコマンド・関数は、パラメータに改行等を含めることができます。改行等を含めるときは次のような記載が可能です。
(1)行中にタブや、改行を含めるときは、%bt, %bn を指定します。 line1%bnline2
(2)次のような改行を含めた記載ができます。
  (a)改行エスケーブ %bnを使用
text line1%b
  text line2

  (b)マクロ文字展開抑制を使用
※範囲内のマクロ文字は展開されません。
%(text line1
  text line2%)

  (c)改行をパラメータに含める%OCを使用
%OC text line1
  text line2

参考:改行エスケーブ %bn


関数の返値

「"」で括られた範囲内の関数(%*function)の返値に「"」が含まれる場合、「""」に変換されます。この変換が不要の場合、「%*noq(%*funtion)」と%*noq関数を使用してください。

例)%*function が 123"456 を返すとき
%*function → 123"456
"%*function" → "123""456"
%*noq(%*function) → 123"456
"%*noq(%*function)" → "123"456"


コマンドラインの大きさ

コマンドラインの大きさは標準で約1000文字分用意しています。
実行ファイルを実行するときは、マクロ文字等を展開した後の文字数が約8000文字までとなります。Windows XP以降のcmd.exeのコマンドラインの最大文字数が約8000文字までであるため制限しています。
※ cmd.exe を使わないため文字数を増やせるとき・他の制限があるため更に制限したいときは *maxlength コマンド を使って一時的に文字数を変更できます。
※ %I, %Q, *msgbox, *messagebox, *set, *string, *linemessage, *cliptext, *insert, *insertsel, *replace, *customize, *setcust, *linecust は標準で長さ制限が緩和されています。


PPcのマークエントリの取り扱い

・%C, %F, %#, %@, %a 等のエントリ名取得マクロを用いた場合、%OR, %Or- を指定しなければ、マークした選択エントリ全てについて繰り返しコマンドラインを実行します。 また、PPc はマークした順番を覚えており、選択した順番でエントリ名が取得できます。

・全てのコマンドを実行しても、通常はマークがそのまま残ります。
実行済みのマークが不要なら、コマンドラインの一番最後に *trimmark コマンドを記載すると、実行済みのエントリのマークが順次解除されるようになります。
例) echo %C %: *wait 300 %: *trimmark

・%# や %@, %a を使うと現在参照中のエントリから順番に取り出されます。その結果、全て取り出された後で、更に %C, %F, %a等を使っても空欄になります。

・必ずカーソル位置のエントリを参照したい場合は %R, %Y, %t を使い、場合によっては %*name で加工します。

例) マークしたファイルが filename1~5 のとき、command %C を実行すると、「command filename1」「command filename2」...「command filename5」を順次実行します。
「%OR command %C」のときは「command filename1」のみ実行します。

例) マークしたファイルが filename1~6 のとき、command %C_%FC_%#3C_%FC_%a_%C_%FC を実行すると、「command filename1_filename1_filename1 filename2 filename_filename4_(filename4~filename6のレスポンスファイルのパス)__」となります。
※ %a を使った時点でマーク対象が全て取り出されるため、その後の %C, %FC は取り出す対象がなくなり、空欄になります。

・順次実行中に未処理のエントリのマークが外れると、その未処理のエントリに対する実行がされなくなります。例えば順次実行中に再読み込みを行うとマークがなくなり、実行が途中で終了します。

コマンド実行処理 - マクロ文字


コマンドを実行するとき「%」で始まるマクロ文字があると、それに応じた内容に置き換えられます。
(関連:%*function)
全般
ディレクトリ名取得
エントリ名取得
カーソル位置エントリ名取得
マークの有無に関係なく必ずカーソル位置の内容になります。

ヒストリ内容の取得
編集
実行処理


全般
%% エスケープ
%b 改行エスケープ・制御文字等挿入
%; 「;」
%(...%) マクロ文字展開抑制
%: コマンド区切り
%& コマンド区切り(プロセス終了コードによる判定付き)
%\ パス区切り追加
%"comment" コメント
%mtext メモ・ラベル
%S"command" サブディレクトリ限定コマンド
%'name' エイリアス/環境変数
%G"id|text" ローカライズ付き文字列展開
%g'name' マクロ文字展開付きエイリアス
%s[g]type"name" 特殊環境変数
%N[ID] PPxのWindow Handle値
%n[#] PPxのIDを取得
%M_xxx [,[!]itemname] メニュー
%ME_xxx[,filename] ファイル判別
%Ooptions 実行オプション指定
%W キャプション文字列取得
%Ftype パス生成
%*extract([ID]"command") 指定PPx上でマクロ文字展開
%~macro 反対窓PPcの内容でマクロ文字展開
%*temp[(name[,f|d]))] 一時パス、ファイル、ディレクトリの取得
%*tree(type) ツリー形式のメニュー
%*now[(date)] 現在日時
%*arg([index]) ユーザコマンド・ユーザ関数の引数


ディレクトリ名取得
%0 PPxディレクトリ
%1 現在窓ディレクトリ
%2 反対窓ディレクトリ
%DID PPxディレクトリ


エントリ名取得
エントリ名について
%C name.ext
%#[type] 列挙
%X name
%T ext
%@[*][8|8B|U|UB][type] レスポンスファイル
%a[*][8|8B][type] レスポンスファイル


カーソル位置エントリ名取得
・%R ファイル名(name.ext)
・%Y %R から拡張子部分を省いたもの(name)
・%t %R の拡張子部分のみ(ext)


ヒストリ内容の取得
%H[types]n 実行ヒストリ
%h[types]n パスヒストリ


編集
%!macro 部分編集
%$macro キャッシュ付き部分編集
%E 編集内容を挿入
%P 編集したパスを挿入
%{...%} 範囲編集
%| カーソル/範囲指定
%e[R|E|O][S]type[,reftype] 一行編集の種類・ヒストリ等の設定


実行処理
%v[filename] PPvで表示
%L[V] PPvの論理行
%l[V] PPvの表示行
%lH PPvの表示桁
%u[/]m, n UnXXX.DLL
%Z[name][,command] 拡張子判別実行
%z[pathname][,command] シェルコンテキストメニュー実行
%I"text" メッセージ表示
%Q[Y|N|O|C]"text" 確認表示
・%K"keycommand" キーコマンド実行
%K[ID,]"keycommand" 指定PPxでキーコマンドを実行
%k"key" キー入力エミュレート
%j"path" ディレクトリ移動
%J"filepath" ファイルへ移動/表示


全般


%% エスケープ

% はマクロ記号の印ですので、「%」を実行内容に書きたい場合はこのようにする必要があります。また登録されていないマクロ記号の場合も同じ動作になります。


%b 改行エスケープ・制御文字等挿入

●改行エスケープ
コマンドラインが複数行にわたるとき、通常は行末はコマンド区切りになります。
行末に %b を記載したときは、行末はコマンドのパラメータ中の改行扱いになり、次の行もコマンドのパラメータになります。
*cliptext, *entrytip, *string, *insert, *insertsel, *replace, %I, %Q, *linemessage(log窓出力時)で使用できます。他のコマンドでは検証していません。

例) %I"line1%b
line2"

改行を常時パラメータに含めるときは、%OCを使用します。

●制御文字の挿入
%bt  タブ文字(\t, 9)の挿入
%bl  改行文字 LF(\n, 10)の挿入
%br  改行文字 CR(\r, 13)の挿入
%bn  改行文字 CRLF(\r\n, 13 10)の挿入
*cliptext, *entrytip, *string, *insert, *insertsel, *replace, %I, %Q, *linemessage(log窓出力時)で使用できます。他のコマンドでは検証していません。

●文字コード指定による文字の挿入
文字コード(MultiByte 版なら現在のコードページの文字コード、それ以外なら UNICODE)を数値で指定して挿入します。
%bn;  10進数値nの挿入(例: %b65;)
%bhn; 又は %bxn;  16進数値nの挿入(例: %bx41;)



%; 「;」

テキスト形式設定ファイル中に単独の「;」を書きたい場合、コメントの「;」と区別するためにこのように書きます。



%(...%) マクロ文字展開抑制

%(から%)までの間に記載したマクロ文字の展開と「"」の解釈を行いません。*execute や %*extract 等を使って入れ子記載を行うときに使えます。
例) *linemessage %(%C%'temp'%) →「%C%'temp'」と表示
 ※*linemessage %%C%%'temp' 相当

例) %*input("%("%C%'temp'"%)") →「"%C%'temp'"」を編集
 ※%*input("""%%C%%'temp'""") 相当

例) *execute ~,%(*linemessage "%C"%) →反対窓で「"反対窓のカーソルエントリ名"」と表示

%(...%)を複数組み用いた場合は入れ子として取り扱います。
例) *linemessage %(%1%(%2%(%3%)%4%)%5%) →「%1%(%2%(%3%)%4%)%5」と表示

※注意
「,」「"」が含まれていると意図しない動作になる場合があります。その場合は「"%(~%)"」のように記載してください。
例) *execute %(~,*linemessage %C%) は、*execute ~,%(*linemessage %C%) と同じ動作になる。



%: コマンド区切り

コマンドとコマンドを区切る事によって複数の内容を実行します。
また、改行もコマンド区切りとして扱います。
※ファイルの実行完了を待ちません。待ちたい場合は %Os を指定する必要があります。

例) DIR %: *linemessage TEXT  DIR を実行してその後 "TEXT"を表示します。DIR の実行を待たないため、実行完了前に "TEXT"が表示されることがあります。
例) %Os DIR %: *linemessage TEXT  DIR の実行が完了後、"TEXT"を表示します。


%& コマンド区切り(プロセス終了コードによる判定付き)

コマンドとコマンドを区切る事によって複数の内容を実行します。
最後に実行した外部プロセスの終了コードが 0 のときは以降の内容を実行しますが、0 以外の時は実行を中止します。
尚、%& は、外部プロセスの終了コードを取得できるように自動で %Os (順番に一つずつ実行)を有効にします。


%\ パス区切り追加

直前に「\」がない場合に「\」を付加します。ディレクトリの指定が必ず「xxx\」の形式にする必要がある時に使用します。
参考:%*addchar


%"comment" コメント

編集窓のタイトルに使うコメントcommentを指定します。commentは特殊環境変数titleに保存されます。comment内はマクロ文字の展開が行われません。
展開をしたい場合は、%*input を使うか、次のように*stringコマンドで、特殊環境変数のtitleにcommentを設定してください。
*string o,title=comment(%%FDC)


%mtext メモ・ラベル

コマンドライン中にメモやラベルを記載するときに用いるマクロ文字です「%mtext」そのものは無視され、何か実行することはありません。

次のコマンドでは、ラベルとして利用されます。ラベルとして使うときは、「%m"text"」と「"」で括ると認識できません。

メモとして使うときは「%m"text memo"」と「"」が使用可能です。
*linecust 追加・差し替えする行を識別するラベル
*goto ジャンプ先


%S"command" サブディレクトリ限定コマンド

普通のファイルの場合はこの部分は無効ですが、サブディレクトリが対象の中に含まれると "..." 内が有効になります。
※ %S は %#, %@, %a, %R より後に記載する必要があります。


%'name' エイリアス/環境変数

A_exec または環境変数「name」の内容が入ります。重複する場合は A_exec の内容を優先して使用します。
値の設定は *set, *alias を使用します。
※エイリアスにマクロ文字が記載されていても展開されません。展開が必要なときは、マクロ文字展開付きエイリアス%g'name' を使用します。コマンド実行も行うときは、*execute ,%'name' としてください。


%G"id|text" ローカライズ付き文字列展開

現在の言語に対応した文字列を展開します。現在言語のメッセージ MesXXXX (日本語ならMes0411)に id があればその内容を、なければ text を展開します。

例) %G"CCAN|Cancel" 現在言語が日本語のとき、Mes0411:CCAN があればその内容(デフォルトカスタマイズなら 「キャンセル」)、なければ「Cancel」を展開します。


%g'name' マクロ文字展開付きエイリアス

A_exec 「name」の内容が入ります。また、「name」のマクロ文字が展開されます。
例) A_exec に 「drive = %*name(C,"c:123")」が登録されているとき、%'drive'なら「%*name(C,"c:123")」、%g'drive'なら「123」になります。

値の設定は *set, *alias を使用します。
エイリアス中にコマンド(*xxx)があっても実行しません。*execute ,%'name' としてください。


%s[g]type"name" 特殊環境変数
特殊環境変数
%s は、各PPx内、もしくはコマンドライン内のみ有効な環境変数です。
値の設定は、*string x,name=text の形式でできます。
また、%s"..." の代わりに %s'...' としても機能します。

※ %' で使用できる環境変数はWindowsが提供している1プロセス内で有効な変数です。特に、一体化PPcの場合、コマンドラインに環境変数を使うと、別IDの窓と同時実行するときに内容が不定になりますので使用を避けてください。

「g」が指定されているときは、環境変数のマクロ文字が展開されます。
例) 「*string i,drive=%%*name(C,"c:\123")」を実行した後、%si'drive'なら「%*name(C,"c:\123")」、%sgi'drive'なら「123」になります。

%si"name" 各PPx内のみ有効な環境変数nameです。
異なるID(例えば PPc[A]、PPc[B])で%si"abc"の内容が異なります。一体化窓内であっても同様です。
環境変数の内容は 各PPxが閉じられるまで有効です。

%so"name" 一コマンドライン内のみ有効な環境変数name。
例えば *string o,abc=string を実行した後に、改めて echo %so"abc" を実行すると、%so"abc" の中身は空になります。
*string o,abc=string %: echo %so"abc" であれば、設定した中身を利用できます。

%sp"name" プロセス内用
プロセス内で共通です。一体化窓内で共用したい内容を利用したいときに使用します。
尚、PPc以外は、%si と %sp が同じ内容になります。

%se"name" 一行編集・PPe用
各一行編集・PPeがそれぞれ記憶している内容です。一行編集毎の状態を記憶したいとき等に使用できます。

%su"name" 不揮発・全体用(_User)
ユーザデータ保存用項目 _User に保存される内容です。全PPxで共通です。

以下の環境変数は内部で使用しています。
PPc 内で使用
※これらは使用した後に削除していないので、状況が変わっても前の内容のままになります。
%si"HeaderSortU" MC_click 内の R_HEAD (カラムヘッダを右クリック) 時に設定。クリックしたカラムを昇順ソートするときに *sortentry に指定する値です。
%si"HeaderSortD" MC_click 内の R_HEAD (カラムヘッダを右クリック) 時に設定。クリックしたカラムを降順ソートするときに *sortentry に指定する値です。
%si"LoadCommand" ディレクトリ読み込み時に使用した XC_dset の cmd: (読み込み後実行するコマンド) の内容です。
%si"TipCommand" *entrytip preview -c command で指定した「command」の保存に使用します。
%si"TipText" *entrytip "text" で指定した「text」の保存に使用します。
%si"SyncPathThis", %si"SyncPathPair" 連動パス(^[Y])の基準となるパスです。

PPv 内で使用
%si"Highlight" 単語ハイライト(\[F])の対象となる単語列です。

実行処理中に使用
%so"title" %"タイトル" で保存した内容。ここを書き換えると、一行編集や%O, %I で表示されるタイトルバーのキャプションが変わります。
%so"EditText" キャッシュ付き部分編集(%$)で編集した内容を保存します。
%so"response" レスポンスファイル生成(%@, %a)で生成したレスポンスファイルのファイル名を保存します。

PPe・一行編集 内で使用
%se"filename" テキストファイル保存に用いたファイル名です。

・変数名を指定しない場合は、現在登録されている環境変数の一覧をメニューで表示します。

参考:他の記憶域


%N[ID] PPxのWindow Handle値

10進表記の Window Handle(HWND)値になります。
IDは、PPxのID指定方法を参照してください。
ID指定がなければ実行元のPPxになります。※一行編集窓やツリー等から実行したときは、そのHWND値になります。
また、「C#」(「.」も可)を指定すると一体化窓になります。
窓を操作するときに必要なハンドルを取得するときに用います。


%n[#] PPxのIDを取得

実行元のPPxのIDを取得します。
PPc なら CA~CZ / CZaa~CZzzz
PPb なら BA~BZ、PPv なら VA~VZ、PPtray なら TRA になります。
※ 一体化時において、PPcのIDはフォーカスのあるペイン・タブのIDになります。

%n# と指定したときは、実行元PPxの一体化窓のID(CBA~CBZ)を取得します。


%M_xxx [,[!]itemname] メニュー

メニュー "M_xxx"を開き、その内容を使用します。また、他のメニュー内の先頭に記載された場合は、その下層メニューとして扱われます。
・「%M?drivemenu」などとして特別なメニューを表示・実行することもできます。
・選択した項目中にコマンドやマクロ文字があると、実行したり展開したりします。
「%M:M_xxx」「%M:?xxx」とした場合は、これら動作を行いません。
・%M と、メニュー名を指定しない場合は、メニューの一覧をメニュー表示し、選択したメニューを開きます。
・同等の機能である %*menu もあります。%*menu はメニュー名等を関数で指定できます。
・PPx では、name を任意に指定したユーザ定義メニューを作成することができます。
・%M_name は、メニューで選択した内容を挿入するという動作のため、「dir %M_pjump」を実行すると「dir (%M_pjumpで選択した内容)」が実行されることになります。また、「*set menu=%M_pjump」等と、コマンドのパラメータをメニューで選択することも可能です。
・ツリー形式のポップアップ表示をしてその結果を得るには、%*treeを使用します。
・itemname が指定されている時はそこにカーソル移動し(下層メニューは指定不可)、
!itemnameと、! が指定されている時はメニューを表示しないで結果を取得します。

itemname は、次の指定ができます。
1)該当メニューの内容そのまま
2)ショートカット(下線部分)1文字
※ itemname 中に % が含まれていてもマクロ文字として扱いません。
%*menu("M_xxx","%C")としてください。

この機能で表示されるメニューは、右クリックか[TAB]で、項目の追加・削除・変更を選択できるメニューが表示されます。

itemnameの頭に ?b:n; か ?c:n; が含まれているときは、指定した位置(0なら1番目)の項目をボタンかチェックマークでチェックを行います。チェック指定は複数指定可能です。
例) %M_xxx,?b:0;?c:8;item
一番上(0)と9番目(8)にボタンとチェックマークを付け、表示内容が「item」の項目にカーソル移動した状態でメニュー表示します。


%ME_xxx[,filename] ファイル判別

ファイル判別を行い、その内容を挿入します。
filenameが指定されている時はそのファイルによる判別を行います。

尚、filename中に%が含まれていてもマクロ文字として扱いません。
%*extract("%%ME_cr,%C")*execute ,%%ME_cr,%C 等としてください。


%Ooptions 実行オプション指定

実行オプションを再設定します。指定しなかったオプションは以前と同じ設定です。
オプションは空白を空けずに続けて記載してください。
後ろにコマンド等を記載するときは、空白か「,」で区切る必要があります。
例) %OBA-i execname %C %Or-
  オプション B と i を設定し、オプション A を解除します。
  また、オプション r を解除して、マークがあっても1つのみ実行させます。

オプション一覧(後ろに -を付けるとそのオプションを解除)
・マクロ文字展開制御
A
展開したディレクトリの末尾を \*.* にします。
r
マークエントリ全てを処理します。一回の実行でマークエントリの全てを対象にすることができない場合、繰り返し実行します。
例えば、%C, %X等では、マークエントリの数だけ実行し、各エントリに対して指定したコマンドを実行します。(実行する順番は、マークした順番です)
%# ではコマンドラインに全てのエントリが入りきらない場合は、一旦入る分だけで実行をおこない、続けて残りのエントリの列挙・実行を繰り返します。
逆に、このオプションを指定しないと、マークされていても最初のマークエントリのみ処理し、他のマークエントリは処理しません。
尚、%C, %X等で複数の選択ファイルが対象になる場合は、このオプションが自動付加されます。この動作を抑制したい場合は、%ORを先頭に指定するか、%Or- を%C, %X等の後ろに付加する必要があります。
R
%Or を無効にして、必ず1ファイルのみ処理します。複数の選択ファイルがあっても、%Or を無効にして繰り返し実行しないようにします。
S
展開するパスの区切りを「/」にします。UNZIP32.DLL用のオプションです。
p
"[", "]"を"\[", "\]"にエスケープします。UNZIP32.DLL用のオプションです。
N
編集機能を無効にします。%!x や %E があっても編集を行いません。
C
改行をパラメータに含めます。%I, %Q, *cliptext, *entrytip, *string で改行を含めたテキストを指定したいときなどに使います。尚、普通のアプリケーションのコマンドラインは改行を含めることはできないので、この指定を使用したことにより異常動作を起こす可能性があります。
一時的に改行を含めるときは、改行エスケーブ %bnを使用します。
D
実行、ダイアログ表示、ファイル作成等のマクロ文字、*コマンド、%*関数の動作を無効にします。メニュー表示等に使うため、動作してほしくないときに用います。
無効化されるものは以下の通りです。
・実行、実行制御(各種 *command、%:, %& 等の実行制御)
・入力・表示ダイアログを伴うマクロ文字(%E, %*input, %I, %Q, %}, %!, %$)
・ファイル作成を伴うマクロ文字(%@, %a)
・その他実行を伴うマクロ文字(各種 %*function, %J, %K, %M, %Z, %j %k, %u, %v, %z)
・エラーメッセージの表示
・実行制御
以下の実行制御に関するオプションは、ファイルの実行の他、%Zと *start で機能します。
m
マクロ文字を展開した結果をログファイルに出力します(X_log, X_save)。デバッグ用です。
実行制御-起動時ウィンドウ
x
ウィンドウを最大化した状態で実行します。
n
ウィンドウを最小化した状態で実行します。フォーカス移動も行いません。
d
ウィンドウを表示しない状態で実行します。コンソールを必要とする場合でもコンソールが表示されません。フォーカス移動も行いません。
※この指定をすると動作がおかしくなることがあります。(例:cmd.exeではコードページが英語固定になり、メッセージが英語表記になったり、日本語ファイル名が扱えなくなったりする)
a
フォーカス移動なしで、通常のウィンドウの大きさで実行します。
l
実行優先度を「低」の状態で実行します。%Z, *startでは機能しません。
実行制御-コンソール関連
B
常にPPb経由で実行。通常はコンソールを必要とする場合のみPPbを使いますが、このオプションを指定するとPPbを常に使います。
b
PPb経由で実行しない。通常はコンソールを必要とする場合にPPbを使いますが、このオプションを指定するとPPbを使用せずに自前で実行します。
実行制御-コマンドラインシェル(%COMSPEC%, CMD.EXE)
c
常にコマンドラインシェルを使用する。通常、実行ファイルはコマンドラインシェルを介さずに実行します。
P
パイプ("|")・リダイレクト(">", "<")処理を無効にする。これらの記号をパラメータとして使用するときに指定します。
実行制御-待機・実行後処理
i
起動完了まで待ちます。実行したアプリケーションの起動が完了するまで待ちます。GUIアプリケーションならウィンドウの表示がされたときが起動完了時になります。コンソールアプリケーションなら実行開始したときが起動完了時になります。
I
PPxのキーコマンド(xx = key1 key2... や %K"key1 key1")を実行しているときにエラーが発生しても、実行を中止しないで次のコマンドを実行します。ユーザによるキャンセル操作を行った場合は常に中止します。
s
順番に一つずつ実行します。実行したアプリケーションが終了するまで待機し、終了してから次のコマンドを実行します。
q
静かに待機します。上のオプション s による待機が一定時間経過すると、待機をキャンセルできるようにするダイアログを表示しますが、これを表示しないようにします。また、PPbの空き待ちダイアログも非表示にします。
T
実行後、レスポンスファイル(%@, %a)を削除します。尚、%Os を指定しないと、アプリケーション実行中にレスポンスファイルを削除してしまうことがあります。
W
(PPb)実行後キー入力待ちを行います。PPbで1つコマンドを実行した後に、「キーを押すと続行します...」を表示し、入力を待ちます。何かキーを押すか、マウスクリックした後に、次のコマンドを実行します。
実行制御-実行後PPc処理
O
実行後カーソルを一つ下に移動させます。%K"@down"と同じ効果です。



%W キャプション文字列取得

PPc, PPv, 一行編集窓上からこのマクロ文字を使用すると、これらのタイトルバーのキャプションを取得することができます。
異なる一行編集窓に対して異なる動作を行わせたいときにこのマクロ文字を用いて判別することができます。


%Ftype パス生成

指定したformatを使ってパスを生成します。より高度な指定が必要なら%*nameを使用してください。
[type]
生成するパス形式。指定する順は任意です。
(出力形式)
C
ファイル名+拡張子。%C 相当
X
ファイル名。%X 相当
T
拡張子。%T 相当
D
ディレクトリ名 ※ListFile 内での %FD の取り扱い
(「"」の処理)
B
必ず「"」で括る。この指定がないときも空白を含むときは括る
N
空白があっても「"」で括らない
(その他)
V
ディレクトリ名で「#x:」等の仮想ディレクトリ表記を使う。
ListFile内のときは、そのListFileのパス。
指定しないときは実際にあるディレクトリ名に変換する。
S
SFN(8.3形式)指定。MultiByte版で扱えない文字を含むエントリを扱う場合、または DOSアプリケーションでエントリを指定する場合に用います。
M
(PPc限定)マークしたファイルに限定する。マークしていないときは空欄になる。

例)  ディレクトリが「C:\Program Files」、カーソルが「Accessories」のとき、
%FC  Accessories
%FCB  "Accessories"
%FD  "C:\Program Files"
%FDC  "C:\Program Files\Accessories"
%FDCN  C:\Program Files\Accessories
%FDCS  C:\PROGRA~1\ACCESS~1

ListFile 内での %FD の取り扱い
%FD は、ListFile では参照中のエントリ(マーク無しならカーソル上エントリ、有りなら列挙中のエントリ)に基づいた結果になります。
例1) カーソル上エントリが「c:\dir1\dir2\filename」のとき、%FDは「c:\dir1\dir2」
例1) 基準パスが「c:\dir1\dir2」、カーソル上エントリが「dir3\dir4\filename」のとき、%FDは「c:\dir1\dir2\dir3\dir4」

参考:マークエントリの取り扱い


%*extract([ID]"command") 指定PPx上でマクロ文字展開

他のPPxの内容を取得したい時に用います。
IDは、PPxのID指定方法を参照してください。
ID指定がなければ実行元のPPxになります。C#等と、一体化窓を指定したときは、一体化窓上の現在窓になります。
※実行先で展開したいマクロ文字は"%n"ではなく、"%%n"と、"%"を2つ続けて記載してエスケープする必要があります。エスケープをしないと、実行元でマクロ文字が解釈されてしまいます。
※「"」で括った中に「"」を記載するときは「""」とエスケープする必要があります。
※マクロ文字展開が実行先のみであれば、"%(command%)"とすることで「%」と「"」のエスケープが不要となります。

例) echo %*extract(~"%%FCD")
例) echo %*extract(~"%%*input(""%%1"" -title:""sample"")")
例) echo %*extract(~"%(%*input("%1" -title:"sample")%)") 前行と同じ動作になります
反対窓のPPcの選択パスを取得して、コンソールに表示します。
例) echo %*extract(CB"*string i,val=%%FCD %%: %%si""temp"" ")
%%: や 改行でコマンドラインを区切った場合、最後の展開結果(%si"temp")が取得内容になります。


%~macro 反対窓PPcの内容でマクロ文字展開

反対窓PPcの内容を取得したい時に用います。%*extract(~"%macro")を用いたときと同じ結果が得られます。

例) echo %~FCD
反対窓のPPcの選択パスを取得して、コンソールに表示します。

※展開動作のため、コマンド動作のマクロ文字(%~J等)に対しては使用できません。
※macroは英字のみです。「%~#-FC」のように記号を含むと、正しく解釈できません。「%*extract(~"%%#-FC")」のように %*extract を使用してください。


%*temp[(name[,f|d]))] 一時パス、ファイル、ディレクトリの取得

PPxの終了時に削除される一時ディレクトリのパスや、一時ディレクトリ内に用意されるファイルやディレクトリのパスを取得します。
※一時ディレクトリ(PPXxxxx.TMP)は、ユーザの一時ディレクトリ(%TEMP%)に作成されます。

一時ディレクトリの取得 %*temp, %*temp()
 一時ディレクトリのパス(~\PPXxxxx.TMP\)を取得します。

一時パスの取得 %*temp(name)
 一時ディレクトリの内で重複しない名前を生成し、そのフルパス(~\PPXxxxx.TMP\name、~\PPXxxxx.TMP\name-1…)を取得します。
 ※実際に使用するまでに他のプロセス等で同名の名前を使用してしまうことがあります。確実に取得するには、f / d を指定して作成する必要があります。

一時ファイルの作成 %*temp(name,f)
 一時ディレクトリの内で重複しないファイルを作成し、そのフルパス(~\PPXxxxx.TMP\name、~\PPXxxxx.TMP\name-1…)を取得します。

一時ディレクトリの作成 %*temp(name,d)
 一時ディレクトリの内で重複しないディレクトリを作成し、そのフルパス(~\PPXxxxx.TMP\name、~\PPXxxxx.TMP\name-1…)を取得します。



%*tree(type) ツリー形式のメニュー

ツリー表示のポップアップメニューを表示し、選択した結果を求めます。
一覧形式のメニューは %Mを用います。
常時表示のツリーは*treeを用います。

type は使用するディレクトリやメニュー名等を指定します。
例) %*tree(0), %*tree("C:\Windows"), %*tree(M_pjump) 等
※ ?drivemenu 等の ?や??で始まる特別な指定は、typeの指定、メニュー内の指定のどちらにも対応していません。

空欄なら、お気に入りメニュー(M_pjump)をツリー表示します。
詳細は、*treeと同じですのでこちらを参照してください。


%*now[(date)] 現在日時

現在日時を「2001-01-23 01:34:56」形式で展開します。「date」指定をしたときは「2001-01-23」になります。
他の形式で取得したい場合は、Text Module の %*nowdatetime を使用してください。


%*arg([index]) ユーザコマンド・ユーザ関数の引数

ユーザコマンド・ユーザ関数_Commandで指定したパラメータです。
index が 0 のときはコマンド・関数名、1以降なら指定番目のパラメータです。
index が-1のときは、パースされていないパラメータが取得できます。
例) パラメータが「p1, p2, p3」のとき「%*arg(2)/%*arg(-1)」は「p2/p1, p2, p3」



ディレクトリ名取得


%0 PPxディレクトリ

起動した PPx があるディレクトリです。


%1 現在窓ディレクトリ

現在窓のディレクトリです。細かな指定を行いたいときは %FD(%Fの説明)を使用してください。


%2 反対窓ディレクトリ

反対窓のディレクトリです。なければ空白になります。細かな指定を行いたいときは %~FD(%Fの説明)を使用してください。


%DID PPxディレクトリ

指定したPPx の現在パスを取得します。
IDは、PPxのID指定方法を参照してください。※一体化窓自体( C#,CBA# )は指定できません。
ID指定がなければ実行元のPPxになります。


エントリ名取得


エントリ名について
PPc
マークしたファイルがない場合は現在のカーソル位置のファイル名、マークしたファイルがある場合はマークのついたファイル名が順に設定されます。
※エントリが「c:\windows\win.com」のようにパスになっている場合は、パスのままになります。これを加工するには%*nameを使用してください。

PPv
現在表示しているファイルをエントリ名として扱います。

PPb
カーソル位置にあるパラメータをエントリ名として扱います( %*cursortext(o) 相当)。
例)カーソル位置が"|"のとき、
「abc def| efg」では %C が「def」
「abc "def ef|g」では %C が「def efg」

一行編集
呼び出し元 PPx のエントリ名がエントリ名となります。


%C name.ext

エントリ一つ分の name.ext です。
細かな指定を行いたいときは %FC(%Fの説明)を使用してください。
参考:マークエントリの取り扱い


%#[type] 列挙

マークした複数のエントリがある場合は、空白を開けて列挙します。
・type を指定しない場合は %C 相当で列挙します。
・type に C, X, T, F を指定した場合はそれぞれ %C(ファイル名), %X(拡張子除いたファイル名), %T(拡張子名), %F(詳細指定ありファイル名、指定方法は%Fを参照) を指定したことになります。また、%Fで使用可能な他の指定も有効です。
・コマンドラインに全てのエントリが入りきらない場合は、一旦そこで実行をおこない、続けて残りのエントリの列挙をおこないます。この動作を抑制にしたい場合は %OR を指定するか、%Or- を末尾に指定してください。
・列挙する順番は、マークした順番です
・「%#;FDC」などと#の次に記号が記載されている場合は、その記号を区切り文字にします(例 file1;file2)。
・「%#nFDC」などと#の次に「n」が記載されている場合は、改行(\r\n)を区切り文字にします。
・「%#5FDC」などと#の次に数値が記載されている場合は、その数値が最大列挙数となり、その数値を越えるエントリがあっても数値分しか列挙しません。
 このとき、この記載の後に %# があれば、残りのエントリが取得できます。
 例) 1~5 のエントリがあるとき、「%#2FC-%#3,FC」としたとき、「1 2-3,4,5」となる。
 ※6以降があるとき、%OR / %Or-が無ければ、残りも「%#2FC-%#3,FC」で展開・実行される。(「6 7-8,9,10」「11 12-13,14,15」…)
 ※「%#2FC-%#3,FC-%C」等とした場合は意図しない挙動になります。


%X name

%C から拡張子部分を省いたものです(name)。
細かな指定を行いたいときは %FX(%Fの説明)を使用してください。


%T ext

%C の拡張子のみです(ext)。
細かな指定を行いたいときは %FT(%Fの説明)を使用してください。


%@[*][8|8B|U|UB][type] レスポンスファイル

%temp%内にレスポンスファイルを作成して、この部分には「@filename」に展開します。「@」が不要なら、%aを使用してください。レスポンスファイルの文字コードは指定が無ければシステムロケール設定(Shift_JIS)です。
・* 指定無しの場合は、ディレクトリの末尾に「\*」を付加します。
・8 を指定したときは、UTF-8でレスポンスファイルを作成します。また、8B を指定したときは、先頭にBOMが付加されます。
・U を指定したときは、UCF-2でレスポンスファイルを作成します。また、UB を指定したときは、先頭にBOMが付加されます。
※ U, UB は UNICODE版で機能します。MultiByte版では正常に機能しません。
・レスポンスファイル名頭の「@」が不要の時は %a を使用します。
・type を指定しない場合は %C 相当で列挙します。
・type に C, X, T, F を指定した場合はそれぞれ %C(ファイル名), %X(拡張子除いたファイル名), %T(拡張子名), %F(詳細指定ありファイル名、指定方法は%Fを参照) を指定したことになります。
・%OT を指定しておくと、実行完了後レスポンスファイルを削除します。
・レスポンスファイル名は、%so"response"として再利用できます。
※*, 8, typeの指定は必ずこの順に行う必要があります。


%a[*][8|8B][type] レスポンスファイル

レスポンスファイルを作成して、この部分には「filename」に展開します。
%@ との違いは、filename の頭に @ を付けるかどうかのみです。指定の詳細は %@ を参照してください。


カーソル位置エントリ名取得


ヒストリ内容の取得


%H[types]n 実行ヒストリ

n 番目の実行用のヒストリの内容が入ります。ない場合は何も展開されません。


%h[types]n パスヒストリ

n 番目のパス用のヒストリの内容が入ります。ない場合は何も展開されません。
尚、このヒストリは全PPx共通で使われるヒストリです。PPc の前に戻る/次に進む(^[←], ^[→])のヒストリは指定できません。%*dirhistory(n)を使用してください。

※ n は、0 :最新の内容、1 :一つ前の内容…、となります。
※ n の前にヒストリ種類を表す英字を入れると、該当ヒストリの内容が入ります。
例) %hv0、%hpd1
ヒストリ種類一覧(複数の英字を指定することも可能です。)
g  汎用(%Hn と同じ, PPcのコメント編集、各種メニューの項目名編集等)
p  PPcディレクトリ(PPcで表示したことがあるディレクトリ。%hn と同じ)
v  PPv表示ファイル(PPvで表示したファイル。カーソル位置等も記憶される)
n  数値(各種数値入力、行ジャンプ等)
m  エントリ名マスク(PPcの[F]ind, Find mark[+]等)
s  検索文字列(PPvの[F]ind等)
h  コマンドライン(s[H]ell, PPbのヒストリ等)
d  ディレクトリ(コピー先等、各種ディレクトリ入力用)
c  ファイル名(PPcの[R]ename等)
f  フルパスファイル名(PPv, PPeのOpen等)
u  ユーザ定義1(%eu か %eU で使用可能)
x  ユーザ定義2(%ex か %eX で使用可能)


編集


%!macro 部分編集

指定のマクロ文字「macro」を展開した後、その部分だけ編集します。高度な指定を行う場合は、「%*input("%macro"~)」等と%*input を使用します。
例) *logwindow "%!C"


%$macro キャッシュ付き部分編集

上記 %!macro と基本的な動作は同じですが、選択エントリの連続実行中に、以前の編集内容を用いて編集を行いません。
例) *logwindow "%$1%\%C"

キャッシュは1つのコマンドラインにつき、1箇所のみ使用でき、複数箇所指定した場合は無効になります。複数箇所に対して使いたい場合はスクリプトを使用して、まとめて編集するなどと調整してください。


%E 編集内容を挿入

一行編集でテキストの編集を行い、編集した内容を挿入します。
高度な指定を行う場合は %*input を使用します。


%P 編集したパスを挿入

パス入力の為に編集を行います。入力されたパスは絶対指定の形式に置換します。
(例)「..\DATA」→「C:\BIN\DATA」

高度な指定を行う場合は、「%*name(CD,"%*input(""~)")」等と%*name%*input を使用します。


%{...%} 範囲編集

指定範囲の内容「...」を編集します。高度な指定を行う場合は「%*input("..."~)」等と %*input を使用します。


%| カーソル/範囲指定

%{...%}で編集時のキャレットカーソルの位置をこのマクロの位置に設定します。二つ使った場合はその間を選択します。
例) %{abc%|def%|ghi%} defを選択

高度な指定を行う場合は「%*input("...|...|..." -select:i)」等と %*input を使用します。


%e[R|E|O][S]type[,reftype] 一行編集の種類・ヒストリ等の設定

%{(範囲編集)、%!(部分編集)、%E, %P による一行編集を行うとき、ヒストリや参照の動作を指定するコマンドです。次の%eが指定されるまで変更した設定が有効になります。一行編集内で変更する場合は*editmodeを使います。

一行編集ダイアログ種類
R, E, O のいずれかを指定すると一行編集ダイアログの種類を変更できます。
R  参照行付きの名前編集用ダイアログ
E  参照行と拡張子欄付きの名前編集用ダイアログ。編集中のファイル名の拡張子を編集行から分離し、別の入力欄で編集可能です。
O  オプションボタン付きの一行編集ダイアログ。次の詳細を参照してください。

挿入時挙動
S  ファイル名やディレクトリを挿入したとき、単一項目用動作になります。
  この指定が無いときは、保存ヒストリ種類に応じて動作が切り替わります。
  単一項目用動作: 現在の編集内容が失われ、差し替える
  複数項目用動作: カーソル位置に挿入/選択範囲を差し替える

type 保存ヒストリ種類
type はヒストリの保存や、単語解釈に使用する種類で、次に示す1文字の英字です。
g  初期設定
n  数値(各種数値入力、行ジャンプ等、単一項目)
m  エントリ名マスク(PPcの[F]ind, Find mark[+]等)
s  検索文字列(PPvの[F]ind等、単一項目、ツリー参照)
h  コマンドライン(s[H]ell, PPbのヒストリ等)
d  ディレクトリ(コピー先等、各種ディレクトリ入力用、単一項目、ツリー参照)
c  ファイル名(PPcの[R]ename等、単一項目)
f  フルパスファイル名(PPvの[O]pen, PPeのOpen等、単一項目)
u, U  ユーザ定義1 (uは単一項目)
x, X  ユーザ定義2 (xは単一項目、ツリー参照)
e  ヒストリを使用しない
※ユーザ定義1, 2はPPxで使用していないので、好きな用途に使用できます。
また、u, x は単一項目用として補完動作します。空白区切りの複数項目用として使いたいときは、U, X と大文字にします。

reftype 参照ヒストリ種類
reftype はヒストリを参照するときに利用する種類で、type で記載した英字を複数指定できます。
※reftypeを指定しないときはtypeで指定した種類に対応したヒストリが参照に使われます。

例) echo %ed%!FDC %en,ns%{000%}
%FDC(カーソル位置ファイル)をディレクトリ設定で編集した文字列と、
「000」を数字指定(参照は数字と検索文字列)で編集した文字列を、
コンソールに表示します。

オプションボタン付きの一行編集ダイアログ詳細
「%eOg」等とtypeの前に「O」があると一行編集ダイアログにオプションボタンが追加されます。
オプションボタンは、特殊環境変数の Edit_OptionCmd に記載の内容を実行します。また、特殊環境変数の Edit_OptionTitle があればオプションボタンの名前を変更できます。

例えば、以下のような一連のコマンドを実行すると、内容が「text」のオプションボタン付き編集ダイアログが表示されます。そして、オプションボタン「サンプル(&O)」を押すと特殊環境変数OptionValueの内容である「*value*」の編集が可能です。
*string i,OptionValue=*value* %:
*string i,Edit_OptionTitle=サンプル(&O) %:
*string i,Edit_OptionCmd=%(*string i,OptionValue=%{%si"OptionValue"%}%) %:
%eOn %I"Text:%{text%} Option:%si"OptionValue"

※記載がわかりにくいので頻繁に使うときは、スクリプトやユーザコマンドにして使い回すと扱いやすくなります。
※複数の内容をオプションボタンで扱いたいときは、メニューを使用すると楽になります。


実行処理


%v[filename] PPvで表示

PPvで表示します。
filenameが無い時は%C 相当です。filenameがあればそのファイルを表示します。


%L[V] PPvの論理行

PPvの論理行位置(改行までを1行としたときの行数)が入ります。エディタで編集する行を指定するために用います。
%LV と %L はどちらを使っても同じ動作をします。


%l[V] PPvの表示行

PPvの表示行位置(窓右端までを1行としたときの行数)が入ります。エディタで編集する行を指定するために用います。
%lV と %l はどちらを使っても同じ動作をします。


%lH PPvの表示桁

PPvの表示桁位置(窓左端からの桁数)が入ります。エディタで編集する桁を指定するために用います。


%u[/]m, n UnXXX.DLL

m で指定した UnXXX.DLL を利用して n の内容で圧縮・展開を行います。
/をつけると別プロセスで実行せず、自プロセスで行います。

例)%uUNLHA32.DLL,S "%C" -x0

m には、Windows XP 以降に添付されている zipfldr.dll も指定可能です。
このときの書式は圧縮のみ用意されており、 %uzipfldr.dll,A "書庫フルパス" [*file オプション] になります。

LMZIP32.DLL, LMZIP64.DLL で圧縮を行う場合、「%uLMZIP32.DLL,[Zip] コマンドライン」と、コマンドラインの頭に[Zip]と、API名を指定する必要があります。


%Z[name][,command] 拡張子判別実行

エクスプローラの拡張子判別実行(CMD/COMMANDのSTART相当)の方法で実行します。
パラメータ指定が必要なときは、*start を使用してください。
・name
 実行するファイル名です。省略すると%C相当になります。
 url も指定できます。

・command 実行方法です。%zを参照してください。
 省略した場合はデフォルト設定(通常open)で実行します。

関連 実行処理, *run, *launch, *start, *shellmenu, %z, %O


%z[pathname][,command] シェルコンテキストメニュー実行

エクスプローラの右メニューと同じ、1ファイルの関連づけメニュー表示/実行をします。
細かな指定が必要なときや、マークファイル全てを対象にするときは、*shellmenu を使用してください。

・pathname
 実行するファイルやディレクトリのパスです。省略すると%C相当になります。
 複数指定や url 指定等はできません。

・command 実行方法です。
 省略した場合はメニュー表示します。
 commandを指定したときは、メニューを表示しないでその項目の動作をします。
 ※デフォルト設定で実行したいときは *shellmenu - を使うか、%Z を使用します。
指定方法は、次の3種類があります。
:1)該当メニューの内容そのまま(「開く(&O)」等)
:2)ショートカット(下線部分)1文字(「O」等)
:3)Windows登録済みキーワード。以下のキーワードが使えるときがあります(環境依存)。また、これら以外のキーワードを使えるときがあります。
open  開く
print  印刷
edit  編集
find  検索
explore  エクスプローラ
properties  プロパティ
delete  削除
cut  切り取り
paste  貼り付け
link  ショートカットを作成
pastelink  ショートカットの貼り付け
eject  取り出し
runas  管理者/別のユーザで実行
runasuser  別のユーザで実行
関連 実行処理, *shellmenu, *run, *launch, *start, %Z, %O


%I"text" メッセージ表示

内容textをメッセージボックスで表示します([OK]ボタン付き)
%I, *messagebox, *msgbox はいずれも同じ機能です。

改行等を含む text の記載方法


%Q[Y|N|O|C]"text" 確認表示

内容textをメッセージボックスで表示し、[OK]/[キャンセル]ボタンで選択します。
[OK]なら続行、[キャンセル]なら中止します。繰り返し実行するときは最初の1回のみ確認します。
また、%QN"text" , %QC"text" のように %Qの直後に「N」か「C」を指定すると、メッセージボックスのデフォルト選択肢が「キャンセル」になります。
%Qの直後の指定がないか、「Y」か「O」であればデフォルト選択肢が「OK」になります。
より複雑な指定をしたい場合は、%*choiceを使用します。

改行等を含む text の記載方法


%K[ID,]"keycommand" 指定PPxでキーコマンドを実行

呼び出し元PPxの内蔵機能「keycommand」を実行します。keycommandはキー表記、内蔵キーコマンドを参照してください。
空白を空けてキー名称を記載していくと、順番に実行します。
例) %K"^\A UP"

IDは、PPxのID指定方法を参照してください。※一体化窓自体( C#,CBA# )は指定できません。
ID指定がなければ実行元のPPxになります。

尚、*keycommand [ID,]"keycommand" と記載することも可能です。


%k"key" キー入力エミュレート

キーストローク「key」を順次入力します。keyはキー名称です。キー表記、内蔵キーコマンドを参照してください。
また、空白を空けて複数のキー名称を記載していくこともできます。
※入力されたキーは、実際の入力受け付けをするタイミングまで蓄積されます。このため、「NULL」や *wait を用いてそのタイミングまで待機する必要がある場合があります。
※「NULL」で 0.1秒のウェイトを入れることができます。このウェイトは別プロセスの実行待機に使用できます。例) %K"1 2 NULL NULL 3 4"
※ 入力したキーは、キーを読み取るタイミングで使用されます。
例えば、「%k"enter" %: *delete file %: *makedir name」とした場合、*makedir を実行完了した後に enter を押したことになります。

尚、*emulatekey "key" と記載することも可能です。


%j"path" ディレクトリ移動

(PPc [L])指定した「path」へディレクトリ移動します。
pathにマクロ文字を使用する場合や、細かな指定が必要なら、*jumppathを使用します。


%J"filepath" ファイルへ移動/表示

(PPc)「filepath」へ該当エントリへカーソル移動します。
「dir\filepath」と、ディレクトリ指定が含まれていれば、ディレクトリ移動もおこないます。
(PPv)「filepath」を表示します。
filepathにマクロ文字を使用する場合や、細かな指定が必要なら、*jumppathを使用します。

コマンド実行処理 - 内蔵コマンド・関数(*commandname, %*functionname)


「*」で始める英単語は内蔵コマンドとして実行します。また、「dir *cd」等のようにパラメータ中に「*」で始める文字があってもコマンドとして扱いません。

「%*」で始める英単語は戻り値のある内蔵関数として動作します。(関連:マクロ文字)

パラメータの記載方法は次の通りです。ただし、異なる解釈をするコマンドがいくつかあります。(*cliptext, *set, *linemessage 等)

・パラメータを指定する場合は、「,」で区切って記載します。
例)*command param1,param2...

・パラメータ中に空白・「,」を含める必要がある場合は、「"」で括る必要があります。
例)*command "data1, data2"

・「"」で括った中に「"」を含める必要がある場合は、「""」としてください。
例)"data1 ""data2""" は、「data1 "data2"」として解釈される。

・パラメータ中のオプションは、「-option」「/option」のどちらの記載でも可能です。
・パラメータ解釈は一般的な言語より簡易であり、マクロ文字や関数を展開後、パラメータ区切り等を判断します。展開後空白や「"」「,」が含まれる場合は誤解釈することがあります。これら文字が含まれる可能性がある場合は「"」で括る必要があります。

例) *command %*func1(%*func2(param)) の解釈手順
1) param を展開 *command %*func1(%*func2(paramの展開結果))
2) func2 を解釈・展開 *command %*func1(func2の展開結果)
3) func1 を解釈・展開 *command func1の展開結果
4) command を解釈・実行

誤解釈されない記載例) *command "%*func1("%*func2("param")")"


PPx共用
実行、実行制御
各PPxの実行
ファイル・ディレクトリ操作
ファイル・ディレクトリ操作(PPc専用)
ヒストリ・カスタマイズ操作
PPb, PPe, 一行編集共通
PPe, 一行編集
PPb
PPc
PPc / PPv
PPv
ツリー窓
Windowsログイン・電源管理


PPx共用
%*calc(formula) 数値計算結果
*clearauth ID・パスワードのキャッシュを消去
*cliptext text テキストをクリップボードに登録
*commandhash name モジュールのコマンド名ハッシュの表示
*checksignature [filename] 配布書庫の署名検証
*cursor 移動方法, 移動量, (画面外方法), (画面外他), (範囲外方法), (範囲外他) カーソル移動
*flashwindow [caption|ID] タイトルバーを点滅させる
*focus [!][caption[,filename]] フォーカス移動
*help [keyword] PPxのヘルプを表示
*ime 0|1 IME状態の変更
*layout レイアウトメニューを表示
*linemessage message 一行メッセージを表示
%*choice(option) 選択肢ダイアログの表示・項目の選択
・%*F(format,"filename"[,"path"]) %*nameと同じ
%*name(format,"filename"[,"path"]) ファイル名の加工
%*linkedpath(filename) リンクの対象パスの取得
%*addchar(character) 区切り等の文字の追加
%*menu(xxx[,[!itemname]]) メニュー
%*noq(text) 「"」の変換抑制
%*InsertSource(filename [-notrim]) テキストファイル(コマンドライン)の挿入
%*InsertValue(filename [-notrim]) テキストファイル(パラメータ)の挿入
%*ppxlist([+|-][filter]) 起動中PPxのID列挙・数取得
%*regexp(source,pattern) 正規表現加工
%*screendpi([ID]) 画面の解像度
*maxlength length 展開最大文字数指定
・*messagebox "text" メッセージ表示
*msgbox "text" メッセージ表示
*selectppx [ID] 指定PPxにフォーカス移動
*set [valuename[+[+]]=[strings]] 環境変数の設定、削除
*sound [filename.wav] WAVファイルを再生する
*string [type],[valuename=[strings]] 特殊環境変数の設定、削除
*touch [off|touch|mouse|pen] タッチ操作モードを手動切り替え
*checkupdate [p][y][n][f][i] PPxの更新チェックとアップデート
%*errormsg(no) Win32 API エラーメッセージ
*psinfo プロセス内部情報
%*useapps(filename) 指定ファイルを使用しているプロセスの一覧


実行、実行制御
*alias valuename=[strings] コマンドエイリアスの設定、削除
*closeppx [ID] PPxを一括終了
*execute ID,command 指定PPx上で実行/リストファイル・ディレクトリの列挙実行
・%*errorlevel プロセス終了コード
%*exitcode プロセス終了コード
*goto label labelへジャンプ
・*if formula 数式の条件を満たしたら行を実行
*ifmatch wildcards[,string] ワイルドカード条件を満たしたら行を実行
*job 処理中コマンドの一覧
%*job 処理中コマンドの数
*launch [options] command [parameter] commandをそのディレクトリで実行
*run [options] command [parameter] commandを実行
*shellmenu [pathname1[ pathname2...]] [options] シェルコンテキストメニュー実行
*signal [PPbID],[command] PPbにCtrl+C等を送信
*skip 次の行を実行する
*start [-launch][-command] name [parameter] nameを拡張子判別実行する
*stop [-n][formula] 以降の実行を中止する
*return [value] ユーザコマンド・関数の終了
*wait [option][time[,1|2]] 指定時間が経過するまで待機する


各PPxの実行
*ppb [-runas][param] PPbを実行
*ppc [-runas][param] PPcを実行
・*ppv [-runas][param] PPvを実行
・*pptray [-runas][param] PPtrayを実行
・*ppffix [param] PPffixを実行
・*ppcust [param] PPcustを実行


ファイル・ディレクトリ操作
*cd pathname 作業ディレクトリ変更
*chopdir path ディレクトリの階層を減らす
*delete entryname ファイル・ディレクトリを削除
*file ファイル操作コマンド
*httpget "url","destname" httpでファイルを取得
*makedir directoryname ディレクトリを作成
*makefile filename ファイルを作成
*pack [!][filename][,indiv][,dllname,type[,option1[,option2...]]] 書庫の作成
*rename oldname,newname ファイル・ディレクトリの名前を変更


ファイル・ディレクトリ操作(PPc専用)
*autodragdrop [caption[,id]][,r[,source path]] 自動ドラッグ&ドロップ
*execinarc 書庫内ファイルを使用できるようにする
*freedriveuse [drivename] 指定ドライブの使用を一時停止
*makelistfile [filename][option] ListFile出力
*ppcfile [!]action[...] (PPc)[C]/[M]コマンドを実行
*unpack path 書庫の展開


ヒストリ・カスタマイズ操作
*addhistory type,text ヒストリに登録
*deletehistory type,[ "text" | index ] ヒストリの削除
*customize [ ID=param | ID:SubID=param | ID:SubID,command | @filename ] 部分カスタマイズ
*deletecust [ "ID" | ID:SubID | ID,"SubID" | ID,index ] カスタマイズの削除
%*getcust([ID|ID:SubID]) カスタマイズ読み込み
*linecust [^]label,[ ID=param | ID:SubID=param | ID:SubID,command ] 行操作カスタマイズ
*setcust [ ID=param | ID:SubID=param | ID:SubID,command | @filename ] カスタマイズ書き込み


PPb, PPe, 一行編集共通
・*edit [filename] PPeで編集(終了待ちする)
*ppe [filename] PPeで編集(終了待ちしない)
%*edittext 編集テキスト
*insert "text" テキスト挿入
*insertsel "text" テキスト挿入と選択
*insertfile filename ファイル挿入(PPe)
*replace "text" 全テキスト入れ替え
*replacefile filename ファイルを開き直す(PPe)
%*cursortext カーソル位置テキスト
%*selecttext 選択テキスト


PPe, 一行編集
*completelist [-set][-option] 補完一覧リストの表示・設定
*defaultmenu Windows標準のエディットボックスメニューを表示
*editmode option 一行編集の各種設定の変更
%*editprop(name)
*find ["text"][-back][-previous][-replace[:"new text"][-all][-dialog][-regexp]] 文字列の検索・置換(一行編集・PPe)
%*input[(option)] 一行編集の結果を得る
*setcaption text キャプションの設定
*zenhan [z|h] 文字のa/a変換
*jumpline [L|Y][行番号][,桁番号] 行番号指定カーソル移動


PPb
%*editprop(name)
*image filename 簡易画像表示
*option [type] PPbの編集動作設定


PPc
*cache [on|off|task] ディレクトリ読み込みキャッシュ
*capturewindow caption 任意ウィンドウの取り込み
*checkoffmark 画面外にマークしたエントリがあれば警告
*clearchange 更新状態表示の解除
*clipentry [text|file] 選択エントリのクリップ(コピー)
*color [back|cursor] [color] 色の一時的変更
*comment [id,]["text"|[all] command] コメントの操作
%*comment[(id)] コメント内容
*comparemark 比較方法, マーク属性, サブディレクトリ ファイル比較マーク
*countsize [all|cursor|marked][-clear] マーク総サイズ算出
*cutentry [text|file] 選択エントリの切り取り
%*dirhistory(n) 「戻る」の履歴の取得
*entrytip
*diroption ディレクトリ別の設定のメニュー・変更
*dock dockの操作
*ellipsis [end|top|mid]
*jumppath [path][ -option] 詳細指定付き表示ディレクトリ移動
*logwindow [on|off|focus|"表示文字列"] ログウィンドウの制御
*markentry [option] [wildcards] エントリマーク
*maskpath [on|off|short] 書庫内のディレクトリ仮想移動
*maskentry [option] [wildcards] 一時エントリマスク設定
%*maskentry エントリマスクの取得
*pairrate [L|R|all][+|-]移動量|比率 2枚の窓の幅/丈の比率を変更
*pane commandname [parameter...] ペインの各種操作
*ppvoption command PPv使用時の挙動指定
*range 指定範囲のマーク・ハイライト
*setentryimage filename [-save] サムネイル表示用画像の設定
*setmaskentry [option] [wildcards] 常時エントリマスク設定
*setsortentry [MC_sort名] | ソート1[,ソート2[,ソート3]],ソート属性,オプション エントリのソート(\[S]相当)
*sortentry [option] [MC_sort名] | ソート1[,ソート2[,ソート3]],ソート属性,オプション エントリのソート([S]相当)
%*sortentry(last|id) エントリのソート設定の取得
*trimmark 実行済みマークの調整
*syncpath [on|off|entry] 連動パス・表示パス同期
*syncprop [on|off|focus] 連動プロパティ表示
*unmarkentry [option][wildcards] エントリマーク解除
*viewstyle [option] [MC_celS名|directory|separate|edit|format "formats"] エントリ表示の種類を変更
%*viewstyle 現在のエントリ表示形式
*where [!][option...] ファイル検索ダイアログ
*whereis [option...] ファイル検索


PPc / PPv
*zoom [auto|font|image] 値 拡大縮小


PPv
*reducemode mode 縮小方法指定
*find ["text"] [option] 文字列の検索(PPv)
*highlight ["text"] [-dialog] ハイライトの設定
*jumpline [L|Y][行番号][,桁番号] 行番号指定カーソル移動
%*selecttext 選択テキスト
*viewoption 各種オプション 表示関係オプション


ツリー窓
*tree type ツリー窓の操作(PPc, 一行編集)


Windowsログイン・電源管理
・*screensaver スクリーンセーバを起動
・*monitoroff モニタを省電力モードにする
・*lockpc コンピュータをロックする
・*logoff Windows をログオフ
・*poweroff Windows をシャットダウンし、電源を切る
・*reboot Windows を再起動
・*shutdown Windows をシャットダウン
・*terminate Windows を強制シャットダウン(Windows設定の保存無し)
・*suspend サスペンド状態に移行
・*hibernate 休止状態に移行


PPx共用


%*calc(formula) 数値計算結果

指定された数式(formula)を計算した結果を取得します。

ex) %*calc("1+2*3/4")
結果として「2」が得られます。※整数のみのため2.25→2になります。


*clearauth ID・パスワードのキャッシュを消去

ftp: や aux: で使用した ID・パスワードのキャッシュを消去します。

別の ID・パスワードを入力する前に使用してください。


*cliptext text テキストをクリップボードに登録

text をテキスト形式でクリップボードへコピーします。
改行等を含む text の記載方法

例)
*cliptext "abc"
クリップボードの中身は「"abc"」(「"」も入ります)
*cliptext abc def  クリップボードの中身は「abc def」



*commandhash name モジュールのコマンド名ハッシュの表示

コマンド・関数モジュールの名前の判別に使うハッシュを表示します。
例) *commandhash abc


*checksignature [filename] 配布書庫の署名検証
※本コマンドは、Windows Vista 以降のみ使用できます。XP 以前は動作しません。

PPxの配布元の書庫が、正当であるかを簡易署名(改竄の検証のみ可能な署名)による検証を行います。自動アップデート(*checkupdate)の時も簡易署名による検証を行っています。
filenameを指定していないときは、pplibXXX.dll 自身の検証を行います。
※拙作tfilesignの署名をチェックします。独自署名であり、他の署名には対応していません。
例) *checksignature ppw139.zip


*cursor 移動方法, 移動量, (画面外方法), (画面外他), (範囲外方法), (範囲外他) カーソル移動

PPc
PPv
一行編集・PPe
PPb

PPc
*cursor 移動方法, 移動量, (画面外方法), (画面外他), (範囲外方法), (範囲外他)

カーソル移動を行います。後方のパラメータを省略したときは *cursor 0, 1, 5, 0, 5, 0 の設定を利用します。

詳細の指定方法は、XC_mvXX の指定方法を参照してください。
例
次のエントリに移動 *cursor 0, 1
前のエントリに移動 *cursor 0, -1
1/2次ページ移動 *cursor 12, 5,15,B0000,0,B010
1/2前ページ移動 *cursor 12,-5,15,B0000,0,B010
次ページ移動    *cursor  8, 1, 5,B0000,0,B010
前ページ移動    *cursor  8,-1, 5,B0000,0,B010
前のマークに移動 *cursor 16,-1
次のマークに移動 *cursor 16,1
前選択のマークに移動 *cursor 17,-1
次選択のマークに移動 *cursor 17,1
次のファイルエントリに移動  *cursor 19
次のディレクトリエントリに移動  *cursor 20
前のドライブに移動  *cursor 8,1,12,0,12,0
次のドライブに移動  *cursor 8,1,13,0,13,0


PPv
*cursor 移動方法, 移動量[,選択]

カーソル移動を行います。
移動方法
↓単位 形態:ページ スクロール カーソル移動せずにスクロール
---------------------------------------------------------
上下移動
±1行          0       1        2
±1ページ      8       9       10
±1/10ページ  12      13       14
左右移動
±1桁          4       5        6
±1ページ     16      17       18
±1/10ページ  20      21       22

形態
ページ カーソルが画面上を移動し、画面端まで移動するとスクロールします。
カーソルを表示していないときはスクロールと同じ動作です。
スクロール カーソルが移動し、且つスクロールを行います。カーソルは画面上では略同じ位置になります。
カーソル移動せずにスクロール スクロールとは違い、カーソルは同じ場所に留まりますが、スクロールは行います。

移動量
上記移動方法で移動する量。(移動量)×(単位)の分だけ移動します。

選択
カーソルを表示しているとき、1 を指定したときは範囲選択も行います。

例
1/2次ページ移動   *cursor 12, 5
1/2前ページ移動   *cursor 12,-5
次ページ移動      *cursor  8, 1
前ページ移動+選択 *cursor  8,-1,1


一行編集・PPe
機能によって X/桁方向、Y/行方向の値の単位や始点の値が異なりますので注意が必要です。

X/桁方向の移動単位
文字単位 1単位が1文字分に対応します。改行や絵文字なども1文字分になります。
コード単位 UNICODE版、64bit版の 1単位が 2バイト、MultiByte版は 1単位が 1バイトになります。改行は 2単位(CR + LF分)です。UNICODE版は、絵文字などが 2単位以上になります。MultiByte版は漢字などが 2単位になります。

Y/行方向の種類
表示行数 画面表示の行に対応した行数です。 0が上端行になります。
論理行数 行頭から改行までを 1行とする行数です。 0が上端行になります。
行番号 行頭から改行までを 1行とする行番号です。 1が上端行になります。

・相対移動、選択解除
  *cursor -1, [X移動量(文字単位)][, [Y移動量(表示行数)] [,選択時の移動基準]]
・相対移動、選択あり
  *cursor -2, [X移動量(文字単位)][, [Y移動量(表示行数)] [,選択時の移動基準]]
・絶対移動、選択解除
  *cursor -17, [桁位置(0=X指定なし,1=先頭,文字単位)][, [論理行番号(1=上端)]]
  *cursor -3, X位置(省略or0=先頭,コード単位)[, 表示行数(0=上端)]
・絶対移動、選択あり
  *cursor -4, 選択始点X位置(0=先頭,コード単位), 選択始点表示行数(0=上端), カーソル側X位置(0=先頭,コード単位) [,カーソル側表示行数(0=上端)]
・カーソル位置テキスト選択(「"」含む)
  *cursor -5
  「abc」「"abc def"」等の単語上のカーソルがあるとき、その単語全体を選択します。
・カーソル位置テキスト選択(「"」除く)
  *cursor -6
  「abc」「"abc def"」等の単語上のカーソルがあるとき、「"」を除いた単語全体を選択します。
・カーソル位置ファイル名の選択トグル
  *cursor -7
  「filename.exe」上にカーソルがあるとき、実行する毎に名前部「filename」、拡張子部「ext」、名前+拡張子「filename.exe」を選択します。
・カーソル位置ファイル名の名前部選択
  *cursor -8
  「filename.exe」上にカーソルがあるとき、名前部「filename」を選択します。
・カーソル位置ファイル名の拡張子部選択
  *cursor -9
  「filename.exe」上にカーソルがあるとき、拡張子部「ext」を選択します。

・ページ移動
  *cursor -10, 移動量(1:下方向 -1:上方向)

・ページ移動 / 補完一覧リストのページ移動 兼用
  *cursor -11, 移動量(1:下方向 -1:上方向)

・ページ移動 / 補完一覧リストのページ移動 / キーワード検索 兼用
  *cursor -12, 移動量(1:下方向 -1:上方向)

・画面左端
  *cursor -22

・画面右端
  *cursor -23

・画面上端
  *cursor -13

・画面下端
  *cursor -14

・テキスト先頭
  *cursor -15

・テキスト末尾
  *cursor -16

※X位置が1行を超えた場合、次の行以降に移動します。
※第1項目が正の値の時は、呼び出し元 PPx の移動になります。
※現在、絵文字等があると正しく移動しません。

選択時の移動基準
0又は未指定  カーソル位置を基準にします。
1  選択左側を基準にします。
2  選択右側を基準にします。
3  X移動量が負(左移動)なら選択左側、正なら選択右側にします。

PPb
・相対移動、選択解除
  *cursor -1, X移動量
・相対移動、選択あり
  *cursor -2, X移動量
・絶対移動、選択解除
  *cursor -3, X位置(0=先頭)
・絶対移動、選択有り
  *cursor -4, 選択始点X位置(0=先頭), (未使用), カーソル側X位置(0=先頭)
  例) *cursor -4,2,0,8
・カーソル位置テキスト選択(「"」含む)
  *cursor -5
  「abc」「"abc def」等の単語上のカーソルがあるとき、その単語全体を選択します。
・カーソル位置テキスト選択(「"」除く)
  *cursor -6
  「abc」「"abc def」等の単語上のカーソルがあるとき、「"」を除いた単語全体を選択します。


*flashwindow [caption|ID] タイトルバーを点滅させる

1)パラメータがなければ、実行元のPPxのタイトルバーを点滅させます。
2)caption 指定があればそのウィンドウのタイトルバーを点滅させます。
3)capture に PPxのID指定方法を用いた場合は、該当PPxが対象です。
4)caption を 「#数値」としたときは、指定した数値のウィンドウハンドルのウィンドウが対象です。


*focus [!][caption[,filename]] フォーカス移動

1) 指定の caption をタイトルバーに含むウィンドウにフォーカス移動します。ウィンドウがなければ filename を起動します。
2) caption 指定がなければ、最後にアクティブになった PPc にフォーカス移動します。また、PPcがなければ、PPcを起動します。
3) caption にPPxのID指定方法を用いた場合は、該当PPxにフォーカス移動します。
4) caption に #数値 と指定したときは、指定した数値をウィンドウID(ウィンドウハンドル)として、該当ウィンドウにフォーカス移動します。Message Module を使ってキャプションやクラス名の完全一致でウィンドウを指定するときに使用できます。
例) *focus #%*findwindowtitle("無題 - メモ帳")
5) 先頭に「!」があるとき、対象となるウィンドウがアクティブでなければアクティブにし、アクティブなら最小化するトグル動作になります。PPtrayでホットキー指定したときに便利です。

具体的には、あるソフトを使いたいとき、既に起動しているときはその窓を使い、起動していないときはそのソフトを起動するために用います。


*help [keyword] PPxのヘルプを表示

PPxのヘルプを表示します。
keywordが指定していない場合はトピック表示をし、指定してあるときは指定キーワードの項目を表示します。

windows help
表示するヘルプは、Windows95, 98, Me, NT, 2000, XP, 2003 なら PPX.HLP を使用します。
ヘルプファイル(PPX.HLP)は PPx 本体の配布書庫に同梱していません。別途ダウンロードしてください。

html help
PPX.HLP が存在しないか、WindowsVista 以降ならオンラインヘルプhttp://toro.d.dooo.jp/ppxhlp.htmlを使用します。
オンラインヘルプをダウンロードして使用することもできます。



*ime 0|1 IME状態の変更

IME による入力の on (*ime 1)、off (*ime 0)を切り替えます。各PPxや一行編集で予め IMEの状態を指定するときに使用します。コマンドラインの /k や FIRSTEVENT に記載すると予め指定することができます。


*layout レイアウトメニューを表示

PPc, PPvで、各表示要素の表示on/offなどを行うレイアウトメニューを表示します。

以下のオプションを1つ指定するとトグル切り替えが可能です。
title  タイトルバー
menu  メニューバー
status  ステータス行
toolbar  ツールバー
scrollbar  スクロールバー


PPc は、更に以下の指定ができます。

detail  その他(カスタマイザで「画面構成・タブ」を表示)
option  窓オプションダイアログを表示
columns  カラムヘッダ
panehv  ペインの縦並び / 横並び

1  その他(カスタマイザで「画面構成・タブ」を表示)
2  窓オプションダイアログを表示
3  タイトルバー
4  メニューバー
5  ステータス行
6  (一体化時)共用情報行
7  情報行
10  (一体化時)ペインタイトル
11  カラムヘッダ
12  ツリー
13  ログ
14  ファイル操作処理の一覧表示



*linemessage message 一行メッセージを表示

一行メッセージ「message」を表示します。「"」で括る必要はありません。括った「"」はそのまま表示されます。

PPcの場合は、ログ窓があればログ窓に、そうでなければステータス行に表示します。
また、*linemessage !"message と、「!"」を頭に指定するとログ窓があっても必ずステータス行に表示します。

PPvの場合は、ステータス行に表示します。
一行編集/PPeの場合は、タイトルバーに表示します。
PPbの場合は、コンソールに表示します。



%*choice(option) 選択肢ダイアログの表示・項目の選択

指定された内容で、選択肢ダイアログを表示し、項目の選択を行います。

例) %*choice("test")
"test"ダイアログを表示し、選択肢として「Ok」/「キャンセル」を表示します。結果は1/0です。

例) %*choice(-type:yNc -text:"test")
"test"ダイアログを表示し、選択肢として「Yes」/「No」/「キャンセル」を表示します。
「No」にフォーカスが設定されます。
結果は1/2です。
「キャンセル」か閉じるボタンのときは実行を中止します。


option として次の指定ができます。
"text" 又は -text:"text"
表示するメッセージを指定します。

-title:"text"
キャプションに表示するタイトルを指定します。指定していない場合は、%"~" で指定した内容を用います。

-type:type
選択肢を指定します。
%I 互換指定
ok  %I, *msgbox と同様に「Ok」のみ表示します。cacelstop 指定が有効です。
%Q 互換指定
%Q と同様に「Yes」「No」を表示します。cacelstop 指定が有効です。
Y, O 「Yes」にフォーカスを設定します。
N, C 「No」にフォーカスを設定します。

一般指定
以下の指定は、大文字にした項目にフォーカスを設定します。指定が無ければ1番目の項目にフォーカスが設定されます。
例) oC 「キャンセル」にフォーカスを設定します。
oc 「Ok」「キャンセル」
yn 「はい」「いいえ」
ync 「はい」「いいえ」「キャンセル」
ari 「中止(表示上はキャンセル)」「再試行」「無視」
ri 「再試行」「キャンセル」

-cancelstop
「キャンセル」を選択したときや、閉じるボタンを押したとき、値を戻さずに実行を中止します。%Q / %I 互換指定のときは常に有効です。

戻値
0 「キャンセル」, 閉じるボタン (※一般指定で-cancelstop 指定が無いときのみ)
1 「Ok」,「Yes」
2 「No」
3 「中止(表示上はキャンセル)」
4 「再試行」
5 「無視」


%*name(format,"filename"[,"path"]) ファイル名の加工
関連%F
指定したformatを使ってfilenameを加工します。%*F, %*name は名前が違うだけで動作は同じです。%F と %*F, %*name では動作が異なりますので注意が必要です。

format  加工方法。指定する順は任意です。
(出力形式)
C  ファイル名+拡張子。%C 相当
X  ファイル名。%X 相当
T  拡張子。%T 相当
D  ディレクトリ名
H  ドライブ名("C:", "\\", "\\pcname", "\\pcname\sharename"形式)
L  パス区切りを「/」に統一する
K  パス区切りを「\」に統一する
(「"」の処理)
B  必ず「"」で括る。この指定がないときも空白を含むときは括る
N  空白があっても「"」で括らない
(その他)
P  末尾に「\」が必ず付加される
R  「#0:」などのPPx独自形式を「~\デスクトップ」などの実体に必ず変換
V  「#0:」などのPPx独自形式を実体に変換しない
S  SFN(8.3形式)指定。MultiByte版で扱えない文字を含むエントリを扱う場合、または DOSアプリケーションでエントリを指定する場合に用います。
U  filenameで指定されたディレクトリで重複しない名前にします。
  「filename」で重複しないならそのまま、重複する場合は「filename-1」などと、末尾に数字を追加して重複しないようにします。

filename  加工する名前を指定します。フルパス/ファイル名のみのどちらでも可能です。
path    filenameがフルパスでない相対指定のとき、基準となるディレクトリを指定します。
※filenameとpathは、空白が含まれていても問題なくするため、「"%1"」等と「"」で括るようにしてください。

例)  filenameが「C:\Program Files\Accessories\pinball.exe」のとき
%*name(C,"filename")  pinball.exe
%*name(CB,"filename")  "pinball.exe"
%*name(D,"filename")  "C:\Program Files\Accessories"
%*name(DC,"filename")  "C:\Program Files\Accessories\pinball.exe"
%*name(DCN,"filename")  C:\Program Files\Accessories\pinball.exe
%*name(DCS,"filename")  C:\PROGRA~1\ACCESS~1\PINBALL.EXE
%*name(DCU,"filename")  "C:\Program Files\Accessories\pinball-1.exe"
  (但しC:\Program Files\Accessories\pinball.exeが存在しているとき)


%*linkedpath(filename) リンクの対象パスの取得

ショートカットファイル(.lnk)、シンボリックリンク、ジャンクションのリンク対象パスを取得します。
対象外のファイル、または取得できなかったときは空欄になります。


%*addchar(character) 区切り等の文字の追加

直前に character がなければ、character を追加します。

例1) path%*addchar(/)name → path/name
例2) path/%*addchar(/)name → path/name


%*menu(xxx[,[!itemname]]) メニュー

メニュー "M_xxx" を開き、その内容を使用します。
%M でもメニュー表示します。

itemname が指定されている時はそこにカーソル移動し(下層メニューは指定不可)、
!itemnameと、! が指定されている時はメニューを表示せずに結果を取得します。
itemnameの頭に ?b:n; か ?c:n; が含まれているときは、指定した位置(0なら1番目)の項目をボタンかチェックマークでチェックを行います。チェック指定は複数指定可能です。
例) %*menu(M_xxx,?b:0;?c:8;item)
一番上(0)と9番目(8)にボタンとチェックマークを付け、表示内容が「item」の項目にカーソル移動した状態でメニュー表示します。


%*noq(text) 「"」の変換抑制

「"」で括られた範囲内の通常の関数(%*function)の返値に「"」が含まれる場合、「""」に変換されます。
%*noq はこの変換をしない結果を得ることができます。

例)%*function が 123"456 を返すとき
%*function → 123"456
"%*function" → "123""456"
%*noq(%*function) → 123"456
"%*noq(%*function)" → "123"456"
%*noq("%*function") → 123"456
%*noq(123 "456") → 123 "456"


%*InsertSource(filename [-notrim]) テキストファイル(コマンドライン)の挿入

バッチファイルとして使用するテキストファイルを挿入します。
テキストファイルに記載されたマクロ文字を展開したり、コマンドが実行されたりします。テキストファイルの末尾の改行は1つ分削除されます。-notrim オプションを付けると削除しません。
例) %*insertsource("c:\command\ppx_batch.txt") ppx_batch.txt の内容をバッチ実行します。


%*InsertValue(filename [-notrim]) テキストファイル(パラメータ)の挿入

コマンドラインにテキストファイルを挿入します。
テキストファイルの内容は「"」の「""」変換がされるほかは、そのまま利用されます。マクロ文字展開やコマンド実行をしません。テキストファイルの末尾の改行は1つ分削除されます。-notrim オプションを付けると削除しません。

例) *msgbox %*insertvalue("c:\command\ppx_batch.txt") ppx_batch.txt の内容をダイアログ表示します(内容は展開・実行されません)。

%*InsertSource / %*InsertValue に指定するファイル
・ファイルの文字コードは自動判別しますが、ファイル中に「charset=cp932」「charset=utf-8」等の記載があれば文字コードを指定できます。ファイル名の末尾に「::utf8」等と指定することもできます。
・ \\.\stdin を指定したときは標準入力・リダイレクト入力を対象にします。
・ \\.\conin$ を指定したときはコンソール入力を対象にします。


%*ppxlist([+|-][filter]) 起動中PPxのID列挙・数取得

現在起動中のPPxのID一覧・数取得を行います。得られたIDや数は「,」で区切られているので、スクリプト等で切りわけて参照できます。尚、ID一覧は一体化窓内PPx、独立窓PPxの順に列挙されます。また、ID順にソートされません。

出力形式
"+" 指定あり:起動中PPxの数が得られます。  (例) 3
"-" 指定あり:起動中PPxのID一覧が得られます。  (例) C_A,C_B,V_A,
指定なし:起動中PPxのID一覧と数が得られます。  (例) 3,C_A,C_B,V_A,

filter
対象となるPPxの種類を指定します。指定が無ければ、全てのPPxを対象にします。

"C", "V", "B"  PPc, PPv, PPb に限定します。
"C#"又は"#"  実行元一体化窓に属するPPcに限定します。
"C#A"又は"#A"  指定一体化窓(CBA)に属するPPxに限定します。
"C##"又は"##"  一体化窓の一覧が得られます。

具体例)一体化窓 PPc CBB(2), CBC(1)、独立窓PPc CA, CB、PPv VA があるとき:
%*ppxlist()  起動中PPxの一覧と数「6,C_Zbb,C_Zbc,C_Zcc,C_A,C_B,V_A,」
%*ppxlist(+C)  起動中PPcの数「5」
%*ppxlist(-)  起動中PPxの一覧「C_Zbb,C_Zbc,C_Zcc,C_A,C_B,V_A,」
%*ppxlist(C#B)  一体化窓CBBに属するPPx一覧「2,C_Zbb,C_Zbc,」
%*ppxlist(C##)  起動中一体化窓の一覧「2,CBB,CBC,」


%*regexp(source,pattern) 正規表現加工

文字列source正規表現・置換patternによって加工した結果を取得します。

・正規表現による置換 s/.../.../
ex) %*regexp("abcdef","s/bcd//")
「bcd」が「」に置換された結果「aef」が得られる

ex) %*regexp("%1","s/^(..).*/$1/")
現在パスの頭2文字のみが得られる

・正規表現によるマッチング h/.../
ex) %*regexp("abcdef","h/b.*d/")
「b.*d」にマッチする「bcd」が得られる
ex) %*regexp("abcdef","h/(b.*)d/**$1**/")
1つ目の括弧内「(b.*)」にマッチする「bc」を含む「**bc**」が得られる
※ $0 は、全体のマッチング結果、$1以降は、()で囲んだグループの結果になります。

・指定パターンによる文字置換 tr/.../.../
ex) %*regexp(%E,tr/ZA-Y/a-z/)
一行編集で入力された英大文字を1字ずらした英小文字にした結果が得られる

※ %*regexp("%1","s#^(..).*#$1#") と、区切りに使用する記号を別の記号に変更することができます。

※%*regexp(?) と指定したときは、使用する正規表現ライブラリの名称( IRegExp / bregonig / BREGEXP )が取得できます。


%*screendpi([ID]) 画面の解像度

指定したID(PPxのID指定方法)があるディスプレイ・モニタの解像度が得られます。
通常、画面のスケーリングが 100% のときは 96 (dpi)になります。
このため %*calc(100*%*screendpi()/96) とすることで現在窓のスケーリング値(100%のきは100)が得られます。


*maxlength length 展開最大文字数指定

マクロ文字等を展開したときの文字数の最大値を指定します。
改行や %: で区切られた1文の通常の最大文字数は約1000文字、実行ファイル(外部コマンド)実行時は約8000文字になっていますが、このコマンドで変更することで、より多くの文字を渡せるようにしたり、実行ファイルの制限内におさめたりすることができます。
尚、1000より短くすることはできません。
また、展開文字数の拡大は現在完全に対応しておらず、展開に失敗する場合がありますので、注意してください。
%I, %Q, *set, *string, *linemessage, *cliptext は標準で長さ制限が緩和されています。

例) *maxlength 32000 %: filename.exe %#FDC
%#FDC によるマークファイルの展開を、約 32k 文字まで許容できるようにする。
※ 32k に収まらない場合は、%OR / %Or- を指定しないと自動で分割実行します。

参考値:
command.com  127
PPxの1文の既定最大長  約1000 (内部コマンド実行時の規定値)
Windowsの環境変数編集ダイアログ  約2000
cmd.exeの最大長(XP以降)  約8000 (実行ファイル実行時の規定値)
Windowsの最大コマンドライン長  32K
環境変数の仕様最大長  32K
PPxの各種カスタマイズ内容の最大長  32K
*maxlengthの指定可能最大値  約2000000000


*msgbox "text" メッセージ表示

内容textをメッセージボックスで表示します([OK]ボタン付き)
%I, *messagebox, *msgbox はいずれも同じ機能です。

改行等を含む strings の記載方法


*selectppx [ID] 指定PPxにフォーカス移動

ID指定がなければ、起動中のPPxの一覧をメニュー表示し、選択したPPxにフォーカスを移します。

ID指定(PPxのID指定方法)があればそのIDのPPxにフォーカス移動します。


*set [valuename[+[+]]=[strings]] 環境変数の設定、削除
※*set valuename [strings] も可

・*set ABC=DEFG とすると、環境変数「ABC」に値「DEFG」が設定されます。
・*set ABC= とすると、環境変数「ABC」が削除されます。
・「"」もそのまま含まれた形で設定されます(cmd.exe互換)。
・設定した環境変数nameは、%'name' で利用できます。
%OB と常にPPb経由で実行するオプションが指定されているとき/PPb使用中のときは、経由するPPbの環境変数も同時に変更します。

・*set path+=c:\dir とすると、環境変数「path」の先頭に、値「c:\dir」を「;」区切りで追加します。
 *set path++=c:\dir とすると、環境変数「path」の末尾に、値「c:\dir」を「;」区切りで追加します。
  環境変数「path」のように、「;」区切りで設定が列挙される用途用です。また、追加する値が既に記載されている場合は追加しないので、値の重複が起きません。
  FIRSTEVENT で PPx にDLL等の検索パスを追加指定するときに便利です。

・設定された環境変数は、設定されたPPx上のみで、そのPPxが終了するまで有効です。
・パラメータを指定しない場合は、現在登録されている環境変数の一覧をメニューで表示します。選択しても何も起きません。

参考:他の記憶域


*sound [filename.wav] WAVファイルを再生する

指定した拡張子 wav のファイルを再生します。ファイル名の指定がなければ、再生の停止を行います。


*string [type],[valuename=[strings]] 特殊環境変数の設定、削除

PPx は OS が用意している環境変数の他に、一定の範囲で使える(ローカルな)環境変数を用意しています。
*string はその環境変数の操作を行います。
設定した環境変数nameは、%si"name"や%so"name"として利用できます。

type
p プロセス内用(一体化窓の共用情報向け)
i 各PPx内用(PPcの窓毎に別内容を記憶したいとき)
e 一行編集・PPe用(一行編集毎の状態を記憶したいとき)
o コマンドラインローカル用(コマンドライン毎に別内容を記憶したいとき。ユーザコマンドや*executeも独立して記憶可能)
尚、PPc以外は、i と p が同じ内容になります(*string iで設定した内容が%spで取得できる)。

・*string i,ABC=DEFG とすると、各PPx内用の特殊環境変数「ABC」に値「DEFG」が設定されます。
・*string i,ABC= とすると、各PPx内用の特殊環境変数「ABC」が削除されます。
・*string o,ABC=DEFG とすると、コマンドライン内用の特殊環境変数「ABC」に値「DEFG」が設定されます。
・*string o,ABC= とすると、コマンドライン内用の特殊環境変数「ABC」が削除されます。

参考:他の記憶域
改行等を含む strings の記載方法


*touch [off|touch|mouse|pen] タッチ操作モードを手動切り替え

X_pmcの設定と関わらずタッチ操作モードを手動切り替えます。
空欄 又は touch  タッチ操作モードにします。
off 又は mouse  タッチ操作モードを解除します。
pen  ペン用のタッチ操作モードにします。X_pmc の第4項目の設定を使用します。


*checkupdate [p][y][n][f][i] PPxの更新チェックとアップデート

PPx配布サイトに最新版があるかどうかをチェックし、最新版が見つかった場合は、確認後ダウンロードしてアップデートを行います。
・アップデートには PPx の SETUP.EXE の他、zipfldr.dll(WinXP以降ならWindowsに入っています)、7-zip32.dll、unzip32.dll のどれかが必要です。
・ダウンロードした PPx の配布ファイルは、署名を確認した後にX_save で指定された場所に保管されます。

次のオプションが指定できます。
p 試験公開版(例 1.23+4)も対象になります(試験公開版は常にこの指定が有効になっています)。また、1.22 から 1.23+4 というように、正式公開版と試験公開版の両方を使って更新する必要があるときは、一旦、正式公開版 1.23 にアップデートした後、次回の *checkupdate で試験公開版 1.23+4 にアップデートする動作になります。
y 更新をするかどうかの確認ダイアログが無くなり、即座に更新を開始します。
n 最新版のときは何も表示しません。
i 前回のサーバに問い合わせから指定期間内は再問い合わせしません。数値指定が無ければ7日間隔です。尚、前回確認した時刻は、_Setup:CheckFT に保存されます。
例) i7d 7日間隔
例) i12h 12時間間隔
f 更新の必要が無くても最新の正式公開版の取得・更新が可能になります。ファイルが壊れていた等のために再ダウンロードするために使用します。
※試験公開版の全ファイルの再ダウンロードをするときは、一旦 *checkupdate f を行って正式公開版にした後、*checkupdate fp を行う必要があります。

・昇格・管理者権限がなくてもアップデートできるときは、次のように実行すると現在の権限でアップデートできます。
*set __COMPAT_LAYER=RunAsInvoker %: *checkupdate %: *set __COMPAT_LAYER=
・尚、既に配布書庫ファイルがある場合、SETUP.EXE /s "新PPxの書庫ファイル"で更新できます。
・自動でアップデートしたい場合、KC_main:FIRSTEVENT にコマンド登録して PPc 起動時にチェックするか、タスクスケジューラに登録することで可能です。

例) PPc 起動時にチェック
KC_main = {
  FIRSTEVENT , *checkupdate ni
}

例) タスクスケジューラに登録(一週間毎にチェック)
schtasks.exe /Create /SC WEEKLY /TN "PPx Updater" /TR "(PPxのパス)\pptrayw.exe -c *checkupdate n"

例) タスクスケジューラから登録解除
schtasks.exe /Delete /TN "PPx Updater"



%*errormsg(no) Win32 API エラーメッセージ

デバッグ用の機能です。指定した no のWin32 API エラーメッセージを取得します。
例) *msgbox "%*errormsg(1)"
「ファンクションが間違っています。(1)」が表示されます。



*psinfo プロセス内部情報

デバッグ用の機能です。現在のスレットとモジュールの一覧をPPeで表示します。
※ \[F8] でも機能します。

使用している 統合アーカイバDLL や Susie Plug-in 等の一覧や、読み込みパスを確認するためにも使用できます。



%*useapps(filename) 指定ファイルを使用しているプロセスの一覧

指定した filename を使用しているプロセスの一覧(多いときは一部)を取得します。
取得できたときは、下記例のようにプロセスIDとプロセスの名称の一覧が得られます。ファイルが開けない・該当プロセスがない場合は、空になります。
例) *msgbox "%*useapps(C:\Windows\System32\ntdll.dll)"
結果)
1: System
1234: Windows コマンド プロセッサ
5678: エクスプローラー


実行、実行制御


*alias valuename=[strings] コマンドエイリアスの設定、削除
※*alias valuename [strings] も可

・*alias ABC=DEFG とすると、A_execに「ABC = DEFG」が設定され、コマンドエイリアスとして使用できるようになります。エイリアス名は英数字のみ使用できます。
・*alias ABC= とすると、エイリアス「ABC」が削除されます。
・パラメータを指定しない場合は、現在登録されているエイリアスの一覧をメニューで表示します。選択するとそのエイリアスを実行します。
・エイリアスにマクロ文字を含める場合は「%%C」等とする必要があります。

例) *alias nowpath="%1"
エイリアスnowpathとして登録時点のカレントディレクトリを登録する。
例) *alias nowpath="%%1"
エイリアスnowpathとしてエイリアス実行時のカレントディレクトリを登録する。

参考:他の記憶域


*closeppx [ID] PPxを一括終了

ID(ワイルドカード対応、PPxのID指定方法参照)を指定したときは該当するPPxを全て終了します。ID指定時は、独立窓と一体化窓を混在して指定できません。

※注意:PPc 起動時に再現される 一体化窓のタブ並びは、一体化窓を閉じるときのタブ並びです。各窓/タブ単位でまとめてに閉じると、タブ並びが再現できなくなるため、タブ並びを再現したいときは一体化窓自体( CBx# )を閉じてください。

例) *closeppx
PPxを全て終了させる。

例) *closeppx C*
全てのPPcを終了させる。

例) *closeppx /CB[B-D]#/
一体化窓CBB,CBC,CBDを終了させる。

例) *closeppx "CA,CB,CD,CZcab"
IDが、A, B, D, Zcab のPPcを終了させる。
※ "CA,CBC#" のような独立窓と一体化窓の混在指定はできません。二回に分けてください。

例) *closeppx !%n
自窓以外を終了させる。
※ 以前は、C_A と CA の2形式を考慮した記載が必要でしたが、現在は考慮不要となっています。



*execute ID,command 指定PPx上で実行/リストファイル・ディレクトリの列挙実行

(1)指定PPx上で実行

IDで指定したPPx上でcommandを実行します。
・ 指定PPxを基準としたマクロ文字(指定PPx内で解釈が必要なマクロ文字)を使用するときは、「%%C」などとエスケープする必要があります。「%C」は実行元で展開されます。

・ *execute 実行時のマクロ文字展開が不要であれば、%(command%)とすることで「%」のエスケープが不要となります。

・ command 中に空白がある場合でも「"command"」と括る必要はありません。

・IDは、PPxのID指定方法を参照してください。
ID指定がなければ実行元のPPxで実行します。PPb(BA-BZ)に対しても使用可能です。

例) *execute CA,exec.bat
  PPc[A]でバッチファイルexec.batを実行します。
例) *execute VA,*zoom 50
  PPv[A]で画像を50%に縮小します。
例) *execute ~,*markentry *.%t
  反対窓のPPcで、現在窓のPPxのカーソル位置の拡張子と同じ拡張子を全てマークします。
例) *execute ~,editor %%C
例) *execute ~,%(editor %C%)
  反対窓のPPcで、反対窓のカーソル位置/マークしたエントリをエイリアス editor で開きます。%( %) で括ると % のエスケープが不要となります。

※ *executeは、指定PPxにcommandを送信完了した時点で実行完了となります。
指定PPxと実行元PPxが別プロセスなどの条件次第で、指定PPxと実行元PPxが並行で次のコマンドを実行します。
例) *execute ~,%%I"~" %: %I"%n"
  並行実行しているときは、同時に2つの PPx の ID のダイアログが表示されます。
  並列実行していないときは、「~」のダイアログを閉じた後に実行元の PPx の ID のダイアログが表示されます。

参考 %*extract


(2)リストファイル・ディレクトリの列挙実行

ID に @path / @"path" とリストファイルやディレクトリのパスを指定すると、その内容の列挙実行ができます。% のエスケープが指定 PPx による実行と同様に必要です。

例) *execute %@,*logwindow "%%C"
  PPcで選択したファイルの一覧をログ窓に出力します。%@ により選択ファイルの一覧が書き込まれたレスポンスファイル(@path)を ListFile として指定されます。
  本例では「*logwindow "%C"」と結果が変わりませんが、「pptrayw /c *execute %@,%(%(*msgbox "%#C"%)%)」のように別プロセスで選択ファイルを一括処理することで、実行元のPPcと並列実行できます。

例) *execute @"%'userprofile'",%(*logwindow "%C"%)
  ユーザのホームディレクトリ(%userprofile%, C:\Users\username)の一覧をログ窓に出力します。


PPxのID指定方法

PPxのIDは次の指定が可能です。

指定なし  コマンド毎に異なります。
C  アクティブPPcが対象になります。
~  アクティブPPcの反対窓が対象になります。
C#  アクティブ一体化窓自身が対象になります。%N、*focus、*selectppx、*autodragdrop以外は指定しても正常に機能しません。
C#C  アクティブ一体化窓内における現在窓が対象になります。
C#~  アクティブ一体化窓内における反対窓が対象になります。
C#L  アクティブ一体化窓の現在窓・反対窓のうち、左/上側の窓が対象になります。つまり、現在窓が左側なら現在窓が対象になり、右側なら反対窓が対象になります。
C#R  アクティブ一体化窓の現在窓・反対窓のうち、右/下側の窓が対象になります。
C#数値  アクティブ一体化窓の左端からの位置の表示窓(0:左端、1:左から2番目...)です。

CA~CZ  指定IDのPPcが対象になります。
  ※一体化窓では、CZaa~CZzzzの指定もできます。
VA~VZ  指定IDのPPvが対象になります。
CBA#~CBZ#  指定の一体化窓自身が対象になります。
CBA#C~CBZ#C  指定一体化窓内の現在窓が対象になります。
CBA#~~CBZ#~  指定一体化窓内の反対窓が対象になります。
CBA#L~CBZ#L  指定一体化窓内の左/上側窓が対象になります。
CBA#R~CBZ#R  指定一体化窓内の右/下側窓が対象になります。
CBA#数値  指定一体化窓の左端からの位置の表示窓(0:左端、1:左から2番目...)です。
TRA  常駐しているPPtrayが対象になります。
BA~BZ  指定IDのPPbが対象になります。一部のコマンド(*execute)等のみ指定可能です。%N にも指定可能ですが、使用できない場合があります。

PPv専用
-C  表示するファイルを指示した PPc (PPv限定、%v 等でファイルを指定しないときは、C(アクティブPPc)相当になります)

%N(Window Handle値取得)で使用できる形式
※ Window Module で位置や大きさを変えたり、Message Module で動作を調整したりするときに利用できます。*executeや%*extract等には使用できません。
・PPc
%N-A  アドレスバー
%N-F  チップ・プレビュー表示
%N-I  ファイル情報窓
%N-P  連動プロパティダイアログ
%N-R  ログ窓
%N-T  ツリー窓
・一行編集・PPe
%N  一行編集自身(エディットコントロール)
%N.  親ダイアログ(一行編集の窓、PPe窓)
%N-F  ツールバー
%N-L  第1補完一覧
%N-LS  第2補完一覧
%N-Pxxx  一行編集の実行元の情報(例) %N-P 親自身、%N-PT 親のツリー窓 )
%N-T  ツリー窓

PPx の ID


%*exitcode プロセス終了コード

%Os (順番に一つずつ実行)を有効にした状態で、最後に実行した外部プロセスの終了コードを示します。%*errorlevel と %*exitcode の機能の違いはありません。

例) %Os process1 %: process2 %: *command %: *linemessage %*exitcode
process2 の終了コードを表示する。
※単に process2 が正常終了したときに *command を実行したいときは、 process2 %& *command と記載できます。
関連 %& , *stop ,*if


*goto label labelへジャンプ

コマンドライン中の「%mlabel」を文字列検索し、見つけたところにジャンプし、実行を続けます。
labelはマクロ文字や関数が使えません。
「%mlabel」を複数記載した場合のジャンプ先は不定です。

*goto 実行時に[PAUSE]キーによる中断が可能です。但し、フォーカスが変更された場合は中断できなくなることがあります。


*ifmatch wildcards[,string] ワイルドカード条件を満たしたら行を実行

指定の条件を満たしたら同じ行の以降(と次の行)を実行し、満たしていない場合は次の行を実行する条件分岐を行います。
*if は、指定した数式(formula)が真(0以外)であるかを判断し、
*ifmatch は、指定したワイルドカード(wildcards)を満たすかを判断します。また、ワイルドカードは、string(省略したら%C、改行対応(%bn, %(, %OC 等を使用))に対して判断されます。

簡単な条件分岐に使用するコマンドです。数が多いときは、ファイル判別%ME_xxxを使用するのがお薦めです。
また、Script Moduleを使ってスクリプトによる場合分けをすることもできます。

例)
KC_main = {
B  = *if %*getcust(_User:name) == 1 %: *stop 1)
  *ifmatch .abc %: abc_command %C %: *stop  2)
  *ifmatch def* %: def_command %C %: *stop  3)
  *ifmatch "/word ghi/","%1" %: ghi_command %C %: *stop 4)
  *ifmatch 0,"0%2" %: jkl_command %C %: *stop  5)
  *ifmatch "option:e,attribute:d+" %: jkl_command %C %: *stop  6)
  *ifmatch "option:ex,0",0%si"name" %: mno_command %C %: *stop  7)
  *linemessage "該当はありません"  8)
}

1)_User:nameに保存した値が 1 なら何もしません(*stop により、以降の行は実行しません)。
2)選択ファイルの拡張子が「.abc」なら、abc_commandを実行します。
3)選択ファイルの名前の頭3文字が「def」なら、def_commandを実行します。
4)パスに「word ghi」を含むなら、ghi_commandを実行します。
5)反対窓がない(空欄)なら、jkl_commandを実行します。
6)選択ファイルがディレクトリなら、jkl_commandを実行します。
7)特殊環境変数 name の内容が空であるなら、mno_commandを実行します。
※ "" の比較は、ワイルドカードの仕様により条件が真になるため、適当な文字「0」を追加しています。
8) 1)~7) を満たさない場合は、"該当はありません"と通知します。
※行末に「%: *stop」を記載しないと、1)~7)の条件を満たしても以降の行が実行されます。

注意
・正規表現を使用するとき、使用する正規表現ライブラリがBREGEXP.DLL/bregonig.dllの場合に、stringが空文字列であると正規表現の内容に関わらず常に条件に満たさない扱いとなります。IRegExpではこの問題が生じません。
・ワイルドカードに属性・ファイルサイズ・時刻の条件を指定したときは、string(省略したら%C)が実在するファイルである必要があります。ファイルが見つからない場合はエラーになります。ワイルドカードに option:e を指定するとエラー表示をなくし、条件を満たさない扱いになります。
・空欄かどうかを判断する場合、5) の例のように何らかの文字を1文字、双方に追加することで判断できます。
・「*ifmatch "attribute:d+","c:\"」のように、対象としてルートディレクトリを指定し、且つファイル属性等を指定したときは、次のように扱います。
- ファイル名は空欄になります。
- ファイル属性はディレクトリです。
- 日時関係は 1601-01-01 です。
- ファイルサイズは 0 です。

関連: *stop, %&


*job 処理中コマンドの一覧

処理中の *file/*ppcfile コマンドや、PPtray経由で実行中のコマンドの一覧を表示し、フォーカス切り替え(*job)か終了(*job cancel)を指示できます。

尚、この一覧は、X_fopw = 2 としないと殆ど活用されません。
また、*job cancel は、処理中の内容がなければ一覧表示を行いません。
処理中の内容があれば一覧表示をして、後続のコマンドを実行しません。

このため、PPcの割当てで「*job cancel %: %K"@ESC"」等と指定することで、処理中のコマンドがあれば一覧表示してキャンセルし、なければ終了ダイアログを表示させることができます。

*job 一覧表示し、選択したコマンドの窓を表示。
*job cancel 処理内容があれば一覧表示し、選択したコマンドを一時停止・キャンセルさせる
*job last 処理中コマンドを1つ終了させる
*job start 処理中コマンドとして一覧に登録する。標準の処理中コマンドでない処理を処理中として一覧に登録するときに使用します。
*job start を同じスレッドで複数実行しても、一覧に表示する項目は1つとなります。 また、*job start の数だけ *job end を実行する必要があります。
*job end *job start により登録した処理内容を削除する。


%*job 処理中コマンドの数

処理中の *file/*ppcfile コマンドや、PPtray経由で実行中のコマンドの数が得られます。
尚、X_fopw = 2 としたときに一覧に登録される数が得られます。X_fopw = 0 や 1 のときは 0 になります。


*launch [options] command [parameter] commandをそのディレクトリで実行

指定された command を実行します。そのとき、command があるディレクトリをカレントディレクトリ(作業ディレクトリの設定)として実行します。*run -launch command と同じ動作です。
※*launch を使わない通常の実行は、該当PPxのカレントディレクトリ(PPcなら現在のディレクトリ)になります。

command の先頭の文字が「-」や「/」のときは、「"-…"」と「"」で括る必要があります。マクロ文字を指定するときは「"%C"」等と予め括るようにしてください。※括らないとオプション扱いになります。

launchの名前の通り、任意のcommandを単独で実行(ラウンチ)したいときに使用するコマンドです。

option指定は *run コマンドと共通です。

関連 実行処理, *run, *start, %Z, %z, %O


*run [options] command [parameter] commandを実行

指定された command を実行します。「command」でそのまま実行するときよりも詳細なオプションを指定できます。
command はコマンドエイリアスを使用できます。
command の先頭の文字が「-」や「/」のときは、「"-…"」と「"」で括る必要があります。マクロ文字を指定するときは「"%C"」等と予め括るようにしてください。※括らないとオプション扱いになります。

option指定

-launch  command があるディレクトリをカレントディレクトリ(作業ディレクトリの設定)として実行します。※*launch はこの指定が常時有効です。
-d:path  pathをカレントディレクトリとします。常時指定したいときは *cd を使います。

-onppb  常にPPb経由で実行。通常はコンソールを必要とする場合のみPPbを使いますが、このオプションを指定するとPPbを常に使います。常時指定したいときは %OB を使います。
-noppb  PPb経由で実行しない。通常はコンソールを必要とする場合にPPbを使いますが、このオプションを指定するとPPbを使用せずに自前で実行します。常時指定したいときは %Ob を使います。

-cmd  常にコマンドラインシェル(cmd.exe等)を使用する。常時指定したいときは %Oc を使います。

-min  ウィンドウを最小化した状態で実行します。フォーカス移動も行いません。常時指定したいときは %On を使います。
-max  ウィンドウを最大化した状態で実行します。常時指定したいときは %Ox を使います。
-hide  ウィンドウを表示しない状態で実行します。コンソールを必要とする場合でもコンソールが表示されません。フォーカス移動も行いません。
  ※この指定をすると動作がおかしくなることがあります。(例:cmd.exeではコードページが英語固定になり、メッセージが英語表記になったり、日本語ファイル名が扱えなくなったりする)
  常時指定したいときは %Od を使います。
-noactive  フォーカス移動なしで、通常のウィンドウの大きさで実行します。常時指定したいときは %Oa を使います。
-nostartmsg  実行を開始するときの「開始…」表示をなくします。※「開始…」表示は、セキュリティソフトのファイルスキャンによって実行前に待たされることがあるため用意しています。表示が不要のときは、Mes0411:EXEF (日本語のとき)を空欄にして下さい。

-wait  実行したアプリケーションが終了するまで待機します。常時指定したいときは %Os を使います。
-wait:idle  起動完了まで待ちます。実行したアプリケーションの起動が完了するまで待ちます。GUIアプリケーションならウィンドウの表示がされたときが起動完了時になります。コンソールアプリケーションなら実行開始したときが起動完了時になります。常時指定したいときは %Oi を使います。
-wait:later  *wait -run でアプリケーションの終了を待機できるようにします。特殊環境変数PID/TIDにプロセスID/スレッドIDを記憶します。
  ※現在PPb/PPb経由など、使用できないときが各種有ります。*run -wait:later ~ %: %I"PID=%so,"PID"" 等として、PID が取得できるときだけ使用できます。
  ※-wait:idle を併用するときは -wait:idle -wait:later とします。
-wait:no  終了待機、起動完了待機を行いません。%Os, %Oi, -wait 等が無効になります。
-pid -tid  プロセスID, メインスレッドIDを特殊環境変数PID/TIDに保存します。保存したIDは、「%so,"PID"」「%so,"TID"」で取得できます。尚、メインスレッドIDは取得できないことがあります。
  取得したプロセスIDは、*wait -pid や taskkill.exe 等で使用できます。

・実行ファイル(exeファイル)のみ有効な指定

-low  実行優先度を「低」の状態で実行します。システムがアイドル状態のときだけ実行されます。
-belownormal  実行優先度を「通常以下」の状態で実行します。
-normal  実行優先度を「通常」の状態で実行します。
-abovenormal  実行優先度を「通常以上」の状態で実行します。
-high  実行優先度を「高」の状態で実行します。
-realtime  管理者権限があるときに、実行優先度を「リアルタイム」の状態で実行します。通常の権限のときは「高」になります。

-breakjob  タスクのジョブを分離します。
-newgroup  プロセスグループを分離します。プロセスグループは、コンソールでCtrl+C / Ctrl+Breakを行ったときのシグナルが送信される範囲となります。

-pos:x,y  表示位置を指定します。前回の表示位置で表示するソフトに対しては機能しません。このため、cmd.exe等の一部のソフトのみ使用できます。
-size:width,height  窓の大きさを指定します。前回の表示位置で表示するソフトに対しては機能しません。このため、一部のソフトのみ使用できます。

-log[:utf8]  コンソールアプリの標準出力をログ窓に表示します。PPcからの実行の時のみ有効です。
      オプションとしてutf8を指定すると出力の文字コードをUTF-8として扱います。
      ※utf8オプションはMultiByte版では機能しません。

関連 実行処理, *launch, *start, %Z, *wait, %O


*shellmenu [pathname1[ pathname2...]] [options] シェルコンテキストメニュー実行

エクスプローラの右メニューと同じ、関連づけメニュー表示/実行をします。
%z より細かな指定ができます。
実行方法を指定しないときはメニュー表示になります。

・pathname
 実行するファイルやディレクトリのパスです。省略すると%C相当になります。
 url 指定等はできません。
 
 複数指定ができます。
 選択ファイル全てを対象にするときは、-marks を使うと簡潔に記載できます。
 ※ 複数指定したときは、ファイルが複数のディレクトリにまたがっているとメニューが表示できなかったり、ファイルが開けないことがあります。

・options
 メニューの表示項目の指定、または実行方法です。
 選択ファイル全て
 -marks  全ての選択ファイルを対象にします。pathname の記載は不要です。 例) *shellmenu -marks
 メニューの表示項目の指定
 -extend  拡張項目を表示します。エクスプローラーのShiftキー + 右クリックメニューのように、「パスのコピー」等の項目が増えます。
 -itemmenu  ビュー内のアイテム用の項目を表示します。尚、この指定を行ってもメニュー項目に変化がないことが多いです。
 -viewpane  エクスプローラーツリーが無いときの項目を表示します。尚、この指定を行ってもメニュー項目に変化がないことが多いです。
 -shiftkey  エクスプローラーの右クリックメニューと同じようにShiftキーの有無で表示項目が変化(-extend の切り替え)するようになります。%z はこの指定が有効になっています。
 実行方法
 -キーワード を指定したときは、メニューを表示しないでそのキーワードに対応した項目の動作をします。
 省略した場合はメニュー表示します。
キーワードは、次の4種類があります。
:1)「-」のみ。標準の項目(太字表示されている項目)を実行します。
:2)該当メニューの内容そのまま(「-開く(&O)」等)
:3)ショートカット(下線部分)1文字(「-O」等)
:4)Windows登録済みキーワード。(「-open」等)
以下のキーワードが使えるときがあります(環境依存)。また、これら以外のキーワードを使えるときがあります。
open  開く
print  印刷
edit  編集
find  検索
explore  エクスプローラ
properties  プロパティ
delete  削除
cut  切り取り
paste  貼り付け
link  ショートカットを作成
pastelink  ショートカットの貼り付け
eject  取り出し
runas  管理者/別のユーザで実行
runasuser  別のユーザで実行

関連 実行処理, %z, *start, %Z


*signal [PPbID],[command] PPbにCtrl+C等を送信
実行中・実行完了待ちの PPb に対してコマンドを送信します。

PPbID
ba, b_a などで対象とする PPb の ID を指定します。空欄・「b」のときは、アクティブ PPb が対象になります。

command
c  ctrl+c を送信します。
break  ctrl+break を送信します。
focus  フォーカスを PPb に設定します。
kill  ctrl+c を送信した後、実行中のプロセスを強制終了させます。
killone  実行中のプロセスを強制終了させます。※ killone は PPb が直接実行したプロセスのみを強制終了させるため、実行中プロセスが起動したプロセスが残ることがあります。


*skip 次の行を実行する

行末までスキップを行い、次の行を実行するようにします。コメント行に用いることを想定しています。
例) 2行目を実行しない
*linemessage line1
*skip *linemessage line2
*linemessage line3


*start [-launch][-command] name [parameter] nameを拡張子判別実行する

指定されたfilenameをエクスプローラの拡張子判別で実行します。%Zと同じ処理ですが、*startは、パラメータ指定ができ、更に追加の指定ができます。

・name
 実行するファイル名です。
 url も指定できます。
 name の先頭の文字が「-」や「/」のときは、「"-…"」と「"」で括る必要があります。マクロ文字を指定するときは「"%C"」等と予め括るようにしてください。※括らないとオプション扱いになります。

・command 実行方法です。使用できる指定は%zを参照してください。
 省略した場合はデフォルト設定(通常open)で実行します。
 例) *start -runas cmd cmd.exeを管理者/別のユーザで実行する。

・-launch カレントディレクトリを、name があるディレクトリにします。この指定がなければ現在のカレントディレクトリを使用します。※*launchと同じ処理です。

関連 実行処理, *run, *launch, %Z, %z, %O


*stop [-n][formula] 以降の実行を中止する

「*stop %: command」と書いたとき、command を実行しないようにします。ユーザコマンド・関数で使用したときは、呼び出し元の実行の継続も行いません。
主に *ifmatch と組み合わせたり、ユーザコマンド・関数でコマンドラインの実行を中止するためのコマンドです。ユーザコマンド・関数から戻りたいときは、*stopでなく、*return を使用します。

また「*stop %so"value"==3 %: command」と数式(formula)を記載したときは、その結果が真(0以外)の時のみ実行を中止し、偽(0)のときは、後続の command を実行します。

「-n」が付加されていないときは、まだ処理していないマークエントリがあっても実行中止します。
「-n」が付加されていると、次のマークエントリの実行に移ります。
※ユーザコマンド・関数内では -n 指定が機能しません。

関連 *if, *ifmatch


*return [value] ユーザコマンド・関数の終了

ユーザコマンド・関数(_Command)を途中で終了し、呼び出し元の実行を続けます。ユーザ関数の場合は、value が戻値になります。

ユーザコマンド・関数外で使用したときは、*stop のように実行中止になります。
常に実行中止するときは、*stop を使用します。


*wait [option][time[,1|2]] 指定時間が経過するまで待機する

%k によるキー入力エミュレートや、外部アプリケーションの動作完了待ち等をするための待機を行うためのコマンドです。

time の単位はmsで、*wait 1000で1秒間待機します。

無条件待機
*wait 1000などとした場合は、指定時間待機します。待機の前後でPPxのメッセージループを回さないので、キー入力(%kを含む)の影響が無いタイミング待ちをすることができます。

間欠キー入力向け指定(,1)
*wait 1000,1などと「,1」を付加した場合は、待機後実行したPPxのメッセージループを回します。%k で入力したキーがメッセージループによって処理されるので、キーが実際に使われるタイミングを変えることができます。

ウィンドウ表示待ち向け指定(,2)
*wait 1000,2などと「,2」を付加した場合は、待機中、PPxのメッセージループを回します。ウィンドウが表示されるのを待機する等の場合に使用することができます。

中断について
*wait n,1 または *wait n,2 を実行中に[PAUSE]/[STOP]を押していると実行の中断を行うことができます。
*wait n はキーボードの仕様上、中断できないことがあります。
*wait n,1 は仕様上、待機終了直後にしか中断できません。

プロセスの待機
・*run -wait:later ~ %: ~ %: *wait -run
-run オプションを指定すると、-wait:later を指定した *run コマンド対象のプロセス終了を待つことができます。また、取得可能であれば、プロセス終了コードを取得し%*exitcodeで参照することができます。
*wait -run 1000 と待機時間の指定も可能です。

・*wait -pid:12345
-pid オプションを指定すると、指定したプロセスIDのプロセスの終了を待つことができます。プロセスID は、*run -pid で実行したときに %so,"PID" で取得できるほか、タスクマネージャ、tasklist.exe 等で確認できます。
*wait -pid:12345 1000 とタイムアウト時間の指定も可能です。



各PPxの実行


*ppb [-runas][param] PPbを実行

PPLIBxxx.DLLがある場所にあるPPbを実行します。MultiByte版ならPPB.EXE、UNICODE版ならPPBW.EXEになります。このコマンドを使用するとPPbを実行するのに、パスを考慮したり、MultiByte版/UNICODE版に気をつけたりする必要が無くなります。


*ppc [-runas][param] PPcを実行

PPcをパラメータ付きで実行します。
-runas が指定されているときは、管理者/別のユーザで実行します。
-runas 指定は他のパラメータよりも前に記載する必要があります。


ファイル・ディレクトリ操作


*cd pathname 作業ディレクトリ変更

カレントディレクトリ(ショートカットのプロパティでいう作業ディレクトリ)を指定します。このカレントディレクトリは、以降のコマンドを実行する時のカレントディレクトリであり、PPbやPPc等のカレントディレクトリを変更するものではありません(こちらは %j で指定します。)。
また、実行ファイルを、その実行ファイルの場所をカレントディレクトリで実行する場合は、*launch コマンドを使うと便利です。
例) *cd"c:\windows" %: editor win.ini


*chopdir path ディレクトリの階層を減らす

X_arcdr=2のときにPPx内部で使用するコマンドです。

指定したpathの直下にディレクトリが1つしかないときは、そのディレクトリを一つ上に移動させて、pathを削除します。
 *chopdir dir1 を実行したとき…
(1)
dir1---dir2...
 ↓
dir2...

(2)
dir1-+-dir2...  又は  dir1-+-dir2...
     +-file                +-dir3...
                 ↓
              変化無し





*delete entryname ファイル・ディレクトリを削除

指定したentrynameのファイルまたはディレクトリを削除します。
削除に失敗しても次のコマンドを実行します。


*file ファイル操作コマンド

*fileコマンドコマンドオプション一般シート名前シートその他シート)を参照してください。PPc上で使うなら、より高度な*ppcfileも使えます。



*httpget "url","destname" httpでファイルを取得

url 上のファイルを destname で保存します。


*makedir directoryname ディレクトリを作成

指定したdirectorynameのディレクトリを作成します。作成できなかったときはエラー表示します。同名のディレクトリがあったときは何もしません。


*makefile filename ファイルを作成

指定したfilenameでサイズ0のファイルを作成します。作成できなかったときはエラー表示します。


*pack [!][filename][,indiv][,dllname,type[,option1[,option2...]]] 書庫の作成

 指定した filename で選択したエントリの書庫/圧縮ファイルを作成します。
filename がない場合は、「%2%\|%X|」(PPcの反対窓ディレクトリ\現在窓の選択ファイル名、編集あり)相当になります。

編集無し実行
*pack !%2%\filename.ext と、先頭に「!」を付加した場合は、編集無しですぐに作成します。

カーソル・範囲指定
 *pack "%2%\|" などと filename に「|」を指定すると、その位置にカーソルを合わせた状態でダイアログが表示され編集できます。このときに書庫の選択や動作オプションの指定ができます。
 *pack "%2%\|%X|" %Or- などと「|」が2つあるときは範囲指定となります。

個別圧縮
 *pack "%2",indiv などと、「,indiv」を付加した場合は、マークしたエントリ毎に書庫を作成します。作成する書庫名は各エントリ名を用います。

使用DLL・書庫種指定
 *pack filename,unlha32.dll,lzh 等と指定したときは、P_arc の unlha32.dll の項目の、p:lzh の設定で書庫を作成します。

オプション指定
以下の例のようにオプション指定ができます。

 *pack filename,7-zip32.dll,zip,password,method:no compress,-skip
この場合、P_arc の 7-zip32.dll の項目の、po:password と po:method:no compress の指定を有効にし、po:skip が指定されていたら無効にします。
また、次のように dllname と type を省略できます。
 *pack filename,,,password,method:no compress,-skip


*rename oldname,newname ファイル・ディレクトリの名前を変更

oldnameのファイルまたはディレクトリをnewnameに変更します。失敗したときはエラー表示します。newnameがディレクトリ指定付きならファイルの移動になります。


ファイル・ディレクトリ操作(PPc専用)


*autodragdrop [caption[,id]][,r[,source path]] 自動ドラッグ&ドロップ

自動ドラッグ&ドロップ(^[D])を指定したcaptionに対して行います。
次の方法のどれかでD&Dを行います。
・File Manager(WM_DROPFILES) 形式 D&D
・OLE D&D(直接操作)
・OLE D&D(マウス操作の代行)

パラメータ次第で次に示す動作になります。
1) captionがない場合は ^[D]と同じくD&D先一覧が表示され選択できます。
2) captionをタイトルバーに一部/全部含むウィンドウが対象です。
3) captionにPPxのID指定方法を用いた場合は、該当PPxが対象になります。
4) caption に #数値 と指定したときは、指定した数値をウィンドウID(ウィンドウハンドル)として、該当ウィンドウを対象とします。Message Module を使ってキャプションやクラス名の完全一致でウィンドウを指定するときに使用できます。
例) *autodragdrop #%*findwindowclass("CabinetWClass")
5) ,r を付加した場合は、必ず右ボタンによるドラッグ&ドロップを行います。
6) *autodragdrop caption,id[,r] という指定も可能です。追加される id は子ウィンドウのidです。このidはD&D先一覧中に表示される「()」内の数値です。
※idは 0 以外のときのみ有効です。また、アプリケーションによっては、同じ子ウィンドウでも開く度に違うidになることもありますので、使用するときは予め確認してください。
7)source pathとしてディレクトリやファイルを指定したときは、指定したディレクトリ等をD&Dの対象とします。※カーソル・マークエントリを対象としたときと比べて、D&D可能な対象が制限されます(マウス操作の代行によるOLE D&Dができません。)。


*execinarc 書庫内ファイルを使用できるようにする
例)*execinarc %: edit %C

前記例のように、このコマンド以降で、選択した書庫内ファイルを実行や開いたりすることができるようになります。具体的には、%temp% ディレクトリにファイルを展開し、%C等のマクロ文字が展開したファイルを示すようになります。
尚、書庫外でこのコマンドを使っても何もしないため、各種割り当てたコマンドに*execinarcを記載しておくことで書庫対応になります。

※このコマンドは、キー割当て、マウス割当て、ツールバー、M_Ccr、M_Ccr.ext 内でのみ使用可能です。他の場所で使用した場合、その後のPPcの動作がおかしくなります。

※このコマンドは、試作品です。将来無くなったり、別の名前になったりする場合があります。


*freedriveuse [drivename] 指定ドライブの使用を一時停止

ドライブの取り外しやフォーマット等を行うために、各PPxのドライブ使用を一時停止させます。
例えば、PPcでは、ディレクトリ更新の監視を一時停止します。表示ディレクトリを変更したり、手動で更新したりすれば監視が再度行われます。

drivenameを指定しないときは、全ドライブの使用を一時停止します。
drivename(頭の1文字のみ認識)を指定したときは、そのドライブの使用を一時停止します。
ex) *freedriveuse E  ドライブE:の使用を一時停止します。
ex) *freedriveuse %1  現在ディレクトリがあるドライブの使用を一時停止します。


*makelistfile [filename][option] ListFile出力

現在表示しているディレクトリをListFileとして書き出します。

filenameが指定されていればその名前で、無ければ既存の名前と被らない名前を生成します。

次のオプションが指定できます。
・出力形式の指定(追加項目指定より前に記載してください)
-name  エントリ名のみ出力します。("entryname")
-basic  エントリ名と各種属性を出力します。マーク情報、コメントは含まれません。("entryname","shortname",A:H20,…)
-all  エントリ名と各種属性を出力します。マーク情報、色、コメント等も出力します。
-normal  (規定値)エントリ名、各種属性、コメント、csv取り込み用文字列を出力します。マーク情報は含まれません。("entryname","shortname",A:H20,…,Size,123,Create,2001-1-1…)

・追加項目指定
-marked  マークしたエントリのみ書き出します。
-marktag  -basic, -normal のとき、マークしたエントリにマーク情報「,M:1」を追記します。
-color  -basic のとき、拡張子色を指定しているときは追記します(X:~)。
-comment  -basic のとき、コメント情報(T:"~")を追記します。
-highlight  -basic のとき、ハイライトがあれば追記します(H:1~7)。
-message  システムメッセージも出力対象にします

・ファイル指定
-append  同名のファイルがある場合、追記します。
-noheader  ヘッダ(;ListFile)や追加情報(;Base 等)を無くします。
-utf8, -utf8bom  出力文字コードを UTF-8 / BOM 有り UTF-8 にします。指定が無いときは Unicode版/64bit版は BOM 有り UTF-16、MultiByte 版はシステムロケール設定(Shift_JIS)です。

例) *makelistfile "x:\folder\file name.txt" -basic -comment -message

例) マークを記憶、再現する例
マークの記憶
*string p,markinf=%*temp()markinf.txt %: *makelistfile "%sp"markinf"" -name -marked

マークの再現
*markentry -list:"%sp"markinf"" -mark

※以下は旧様式です。こちらの様式も受け付けます。
「*makeListFile filename,marked」か「*makeListFile filename,1」と指定すると、マークしたエントリのみ書き出します。
「*makeListFile filename,marktag」と指定すると、マーク情報付きで書き出します。※マークしないエントリも書き出します。

・表示形式指定
-dirshow  階層表示を行います。指定がなければXC_pmskの指定に従います。※-noheader指定があると機能しません。


*ppcfile [!]action[...] (PPc)[C]/[M]コマンドを実行

PPcの[C]相当の処理を行います。*file コマンド+α(並行実行処理、書庫内のファイル抽出、httpコピー)の高度な処理を行うことができます。

コマンド書式として、オプション指定形式と「,」区切り形式のいずれかが使用できます。詳細は、*file コマンドを参照してください。
オプション指定形式
*ppcfile [!]action [options]

「,」区切り形式
*ppcfile [!]action[,[destination][,options]]
※*fileにあるsource欄が無いことに注意してください。sourceを指定したいときは -src オプションが使用できます。
!
「!」が付加されているときは処理先入力無しで、即座に実行します。
順番待ちをなくすには -qstart、総ファイル数・サイズの算出をなくすには -nocount を追記する必要があります。
展開などでは、destdirを記載すると常に入力無しになります。
action
*fileの登録された設定を指定します。[C]ならCopy, [M]ならMove, \[R]ならRenameを使用しています。
destination
複写先・展開先等を指定します。2窓時に省略すると反対窓になります。
options *file のオプション指定をおこないたい時に使用します。

(例) *ppcfile !move -qstart -nocount
反対窓へのファイルの移動を、入力待ちなし, 順番待ち無し, 総数算出無しで開始します。

(例) *ppcfile !copy,"C:\Documents and Settings\user\デスクトップ"
ファイルの複写を、入力待ちなしでデスクトップに対して行います。


*unpack path 書庫の展開

カーソル上/マークした書庫の展開([U])を指定した場所に行います。

1)pathがない場合は、現在窓と同じディレクトリ上
2)pathが有る場合は、そのpathに展開します。

※書庫名のディレクトリを作成する専用の設定(X_arcdr)があります。


ヒストリ・カスタマイズ操作


*addhistory type,text ヒストリに登録

指定された種類のヒストリにtextを登録します。
例) *addhistory u,"%1"
ユーザ定義 u のヒストリに %1 の内容が登録されます。

type は、以下の英字のどれか1つです。
※ *addhistory は、%h等で使用できる p (PPcディレクトリ)、 v (PPv表示ファイル)は指定できません。*deletehistory は使用できます。
g  汎用(%Hn と同じ, PPcのコメント編集、各種メニューの項目名編集等)
n  数値(各種数値入力、行ジャンプ等)
m  エントリ名マスク(PPcの[F]ind, Find mark[+]等)
s  検索文字列(PPvの[F]ind等)
h  コマンドライン(s[H]ell, PPbのヒストリ等)
d  ディレクトリ(コピー先等、各種ディレクトリ入力用)
c  ファイル名(PPcの[R]ename等)
f  フルパスファイル名(PPv, PPeのOpen等)
u  ユーザ定義1(%eu か %eU で使用可能、小文字は単一項目)
x  ユーザ定義2(%ex か %eX で使用可能、小文字は単一項目)


*deletehistory type,[ "text" | index ] ヒストリの削除

指定された種類 typeのヒストリの1項目を削除します。
例)削除する項目の文字列を指定して削除
※index 指定と判断されないように「"」で括ってください。
*deletehistory g,"cmd.exe"

例)削除する項目の場所を指定して削除
※index は0から始まる場所です。
*deletehistory g,1 ; 2番目を削除


*customize [ ID=param | ID:SubID=param | ID:SubID,command | @filename ] 部分カスタマイズ

テキスト形式による部分カスタマイズを行います。PPcust の CA コマンド相当ですので、IDにE_cr等のブロック項目を指定しても、変更しない項目は維持されます。
現在、カスタマイズに失敗してもエラー表示はされません。
※*customizeは*setcustに比べると、設定の反映処理を行うため低速です。
 設定した内容がすぐに反映される、ユーザデータ保存用項目 _User、KC_main などのキー設定、MC_click などのマウス設定、E_cr などのファイル判別、%M で表示させるメニューは、*setcust で変更するのがお薦めです。

例) 書庫等内のディレクトリ仮想移動を常時有効にする
*customize XC_pmsk = 1

例) カーソル上のファイルを壁紙にする
*setcust X_bg:Path=%FDC %: *customize X_bg:Type=1

例) カーソル上のファイルをアプリケーションに関連づける
%"アプリケーションを指定してください" *customize E_cr:%T,"%E" %%FCD

例) カーソル上のファイルのアプリケーション関連づけを解除
*customize E_cr:-|%T=
※頭に「-|」を付けると、その項目を削除します。カスタマイズの反映が不要なら、*deletecust を使用してください。

例) カーソル上のファイルを用いて追加カスタマイズ
*customize @%FCD

参考:*setcust,*linecust


*deletecust [ "ID" | ID:SubID | ID,"SubID" | ID,index ] カスタマイズの削除

指定したカスタマイズ項目を削除します。
※削除してもカスタマイズの再読み込み操作は行われません。必要なときは、%K"savecust" / %K"loadcust" を使って手動反映をしてください。

・指定ID を削除
X_alt のような単一項目の削除や、M_pjump のような一覧の丸ごと削除を行います。
誤削除を防止するために必ず「"」で括る必要があります。
例) *deletecust "X_alt"

・指定ID:SubID を削除
M_pjump のような一覧の一項目を削除します。複数の"SubID"があるときは始めの1つを削除します。「ID,"SubID"」形式の時は、誤削除を防止するために必ずSubIDを「"」で括る必要があります。
例) *deletecust M_pjump:data1
例) *deletecust M_pjump,"data1"

・指定IDの index が示す場所を削除
M_pjump のような一覧の一項目を削除します。index は0から始まる一覧の場所です。
例) *deletecust M_pjump,1 ; 2番目を削除


%*getcust([ID|ID:SubID]) カスタマイズ読み込み

指定のカスタマイズ内容を読み込みます。起動中のPPxが内部に保持する設定は、%*getcustを実行しただけでは取得できません。予めSAVECUSTを実行すると反映されます。
例)*linemessage %*getcust(X_save)%\%*getcust(Mes0411:NWFN)


*linecust [^]label,[ ID=param | ID:SubID=param | ID:SubID,command ] 行操作カスタマイズ

ファイル判別ファイル判別では、1項目に対して複数の行を記載できますが、その行単位で記載を追加・差し替えしたり、削除したりするコマンドです。
イベントに複数の機能を追加・解除する時等に便利です。

^  labelの前に記載すると、記載の追加/削除のトグル動作になります。
label  記載内容を識別するためのラベルです。また、記載内容の頭に「%mlabel」が追加されます。

(1)追加・差し替え例
*linecust crc32,KC_main:LOADEVENT,*comment all crc32 %: %K"loadcust"

KC_main の LOADEVENT に「%mcrc32 *comment all crc32」という行を末尾に追加し、その後 loadcust コマンドで反映します。これによって、ディレクトリ読み込み時に必ず CRC32 が全ファイルで算出されてコメントに設定されます。
既に LOADEVENT に %mcrc32 から始まる行があれば、その行と差し替えられます。
LOADEVNT に他の行があってもそのまま維持します。

(2)削除例
*linecust id1,M_xxx:item=

id1(%mid1) の行を削除します。
※末尾の区切り「=(,)」は必須です。

(3)トグル例
*linecust ^crc32,KC_main:LOADEVENT,*comment all crc32 %: %K"loadcust"

%mcrc32 の行の挿入・削除を行い、crc32算出機能のトグル動作を行います。

参考:*customize, *setcust


*setcust [ ID=param | ID:SubID=param | ID:SubID,command | @filename ] カスタマイズ書き込み

テキスト形式による部分カスタマイズを行います。*customizeコマンドは、全PPxに反映させる処理(LOADCUST)が付いていますが、*setcustは反映処理が付いていません。このため、X_winなどの多くの設定を変更するには使えませんが、速く動作します。必要に応じて個別のPPxにLOADCUSTを実行させれば反映させることもできます。
 設定した内容がすぐに反映される、ユーザデータ保存用項目 _User のほか、KC_main などのキー設定、MC_click などのマウス設定、E_cr などのファイル判別、%M で表示させるメニューは、*setcust で変更するのがお薦めです。

例)*setcust X_bg:Path=%FDC
参考:*customize, *linecust


PPb, PPe, 一行編集共通


*ppe [filename] PPeで編集(終了待ちしない)
filename をPPeで開きます。
*ppe は、PPeを開いた後、そのまま次の動作に移ります。このため ppb/pptray の -c オプションを使用して実行したときは、PPeが開いてもすぐに閉じて終了してしまいます。
*edit は、PPeを閉じるまで待機し、次の動作に移りません。ppb/pptray の -c オプションを使用してPPeでファイルを開くときは *edit を使用してください。

次のオプションを併用できます。
-new  指定したファイルが無い場合は、新規ファイルとして扱います。
-k  起動後、実行するコマンドを指定します。このオプション以降は全て実行するコマンドと解釈しますので、最後に指定する必要があります。
-sjis, -euc, -utf8, -utf8bom, -unicode / -utf16, -unicodeb / -utf16be, -unicodebom, -unicodebbom, -ibm, -us, -ansi, -latin1, -system, -codepage:n
  ファイルの文字コードを手動で指定します。
  -utf8bom, -unicodebom, -unicodebbom は保存時に BOM を付加します。
  -system は、システム標準の文字コード(日本の場合は sjis)を指定します。
  -codepage:n は、指定した数値のコードページ nを指定します。指定できるコードページは、Windowsに登録済みのコードページ(PPv 文字コード切り替え[@] - other CP の一覧に表示された内容)です。
-crlf, -cr, -lf
  保存時の改行コードを指定します。
-tab:n
  タブ桁数を指定します。



%*edittext 編集テキスト

現在編集中の文字列全体を取得します。

参考 選択文字列 %*selecttext, カーソル位置 %*cursortext


*insert "text" テキスト挿入

選択していない場合はカーソル位置にtextを挿入します。
選択している場合は選択内容をtextに置き換えます。
カーソルは、text の右端に移動します。
改行等を含む text の記載方法


*insertsel "text" テキスト挿入と選択

選択していない場合はカーソル位置にtextを挿入します。
選択している場合は選択内容をtextに置き換えます。
挿入された text は選択状態になります。
改行等を含む text の記載方法


*insertfile filename ファイル挿入(PPe)

指定位置に、指定したテキストファイルの中身を挿入します。
*edit/*ppe と同じオプションを指定できます。


*replace "text" 全テキスト入れ替え

編集内容をまるごとtextと入れ替えます。
改行等を含む text の記載方法


*replacefile filename ファイルを開き直す(PPe)

編集内容をまるごと新しいテキストファイルの内容に入れ替えます。
*edit/*ppe と同じオプションを指定できます。


%*cursortext カーソル位置テキスト

カーソル位置にある単語等のテキストを取得します。
「abc def ghi」というテキストがあったとき、カーソルが「def」の先頭から末尾のどこかにあれば、「def」を取得できます。また、範囲選択があれば、単語単位に拡張します(選択範囲より多くテキストを取得します)。
尚、対象が「"abc def"」などの「"」区切りの場合、「abc def」を取得します。
%*cursortext(option) としたときは、「-option:param」の「:」以降にカーソルがあるときに「param」を取得します。

参考 文字列全体 %*edittext, 選択文字列 %*selecttext



%*selecttext 選択テキスト

範囲選択中のテキストを取得します。範囲選択していないときは空になります。
参考 文字列全体 %*edittext, カーソル位置 %*cursortext


PPe, 一行編集


*completelist [-set][-option] 補完一覧リストの表示・設定

入力内容に応じて表示される補完一覧リスト( X_flst≧3 )を手動で表示させたり、表示内容を設定したりするときに使用するコマンドです。

手動表示
*completelist で表示されます。

設定
-set 設定の変更のみを行います。

一覧の操作
-close  補完一覧リストを表示しているときは閉じます。

-scroll:n  左右にスクロールします
例) *completelist -scroll:-1  左スクロール (~[←] 相当。~ は通常[無変換]キー)
例) *completelist -scroll:1  右スクロール (~[→] 相当)

-wide:n  幅を変更します
例) *completelist -wide:-1  狭くする (~^[←] 相当)
例) *completelist -wide:1  拡げる (~^[→] 相当)
例) *completelist -wide:500  指定したピクセル数(500)にする

-free  補完一覧内部情報を解放します。-close、-reload の動作に加えて、一覧作成スレッドを全て終了させます。

オプション
手動表示・設定では次のオプションを指定できます。

-list[:off] 編集中の文字列を全て置き換える一覧モードになります。この指定がなければ、1パラメータ分の補完になります。

-file:"ファイル名" 一覧表示に使用する追加の補完候補ファイルを指定します(X_flst)。既に指定されていた場合は置き換えます。 -file のようにファイル名の指定がない場合は、追加した補完候補を消去します。
ファイル名の指定中に文字コードを指定できます。-file:"ファイル名::文字コード" としてください。文字コードは、sjis, euc, utf8, unicode, utf16, unicodeb, utf16be, ibm, us, ansi, latin1, system, codepage:n が指定できます。

-reload 標準の補完候補ファイル(PPXUCMD.TXT等)を再読み込みします。-file で指定した追加分はそのまま維持します。

-history:type[,reftype] 一覧表示するヒストリの種類(%e)を指定します。typeを変更しても、一行編集後に保存するヒストリ種類は変化しません。

-match:n 文字列の一致方法を指定します。n の値は X_ltab の第2項目と同じです。
3  部分一致ファイル名補完。同じディレクトリ上の全ての一致エントリを検索し、検索結果の一致しない部分を選択した状態にする。
4  ローマ字読み部分一致ファイル名補完
5  ドット区切りの and検索。「abc.def」とすると「abc」と「def」を両方含むものを抽出します。
6  ドット区切りの and と migemo検索。「abc.def」とすると「abc」と「def」を両方含むものを抽出します。また、「abc」はローマ字読み検索します。
7  正規表現検索。「([a-g])|(abc)」等と正規表現で抽出します。

-module:off 検索モジュール(ets, etp, ws module等)の使用を一時的に無効にします。

-detail:"formats" 一覧の内容を詳細に指定します。-detail の後に -history を記載すると -detail が無効になります。
formats の概要
・「-detail:"entry env alias"」等と、空白区切りで一覧の対象を指定すると、その順番で一覧を用意します。
・頭に「^」があると、2枚表示指定であれば(X_flst≧4)、第2リスト(上側)を使用します(例) -detail:"alias ^calc cmd ^env")。1枚表示指定のときは第1リストのままです。
・頭に「1」「2」があると編集中のコマンド文字列(1番目の単語)やパラメータ文字列(2番目以降の単語)のときだけ対象になります。
例) -detail:"1path ^2mask" ... 1番目の単語編集時のみ「path」が機能し、2番目以降の単語編集時のみ「mask」が機能します。

formats の詳細
・alias  エイリアスA_execを対象にします。
・aux  base指定があるaux:パスを対象にします。
・calc  数式の計算結果を一覧に加えます。
・cmd  コマンド補完候補ファイル(PPXUCMD.TXT)を対象にします。コマンド・パラメータを判別します。
・cmd1  コマンド補完候補ファイル(PPXUCMD.TXT)を対象にします。常にコマンド扱いになります。
・entry  カレントディレクトリのファイル・ディレクトリを対象にします。
・env  環境変数(%'~')を対象にします。
・hist  既定のヒストリを対象にします。
・hist:reftype  指定したreftype(%e)のヒストリを対象にします。ここで指定したreftypeは*editmodeや*completelist -historyには影響しません。
・mask  マスク補完候補ファイル(PPXUMASK.TXT)を対象にします。
・module  検索モジュールを対象にします。
・path  ファイル名・パス補完候補ファイル(PPXUPATH.TXT)を対象にします。
・shell  shell:形式のドライブを対象にします。
・user  -fileで指定した追加補完候補ファイルを対象にします。コマンド・パラメータを判別します。
・user1  -fileで指定した追加補完候補ファイルを対象にします。常にコマンド扱いになります。


*defaultmenu Windows標準のエディットボックスメニューを表示

右クリックやアプリケーションキーを使うとでるWindows標準のメニューを表示します。


*editmode option 一行編集の各種設定の変更
・*editmode type[,reftype]

ヒストリ種類や参照の動作を変更します。type, reftypeの詳細と、%!x, %E 等の動作を変更する場合は%eを参照してください。
※ダイアログ種類の指定(R, E, O)は使用できません。

以下の各オプションは列記可能です。
・*editmode -sjis|-euc|-utf8|-utf8bom|-unicode|-utf16|-unicodebom|-unicodeb|-utf16be|-unicodebbom|-ibm|-us|-ansi|-latin1|-system|-codepage:n
 保存時の文字コードを指定します。-utf8bom, -unicodebom, -unicodebbom は、保存時に BOM を追加します。
 ※現在開いているテキストの文字コードを切り替える場合、編集前に行ってください。

・*editmode -crlf|-cr|-lf
 保存時の改行コードを指定します。

・*editmode -tab:n
 タブ桁数を指定します。

・*editmode -modify:query|silent|write|readonly|clear|modify
 編集の有無・編集後の保存の確認等の動作を指定します。

query / save / silent
PPe 終了時に未保存のテキストを保存をするかどうか確認する指定です。
query 初期値。確認ダイアログを表示します。
save 確認が無くなり、未保存のテキストを保存して終了します。ファイル名が指定していないときはファイル名入力になります。
silent 確認が無くなり、未保存のテキストを破棄して終了します。

clear / modify
PPe 終了時に未保存のテキストを保存をするかどうかを決める更新フラグを操作します。
clear で未更新状態、modify で更新状態になります。
※更新フラグの状態は %*editprop(modify) で取得できます。

write / readonly
文字入力や削除を有効にするかどうかの指定です。readonly で入力等ができなくなります。※補完による入力や文字変換等ができてしまうことがあります。

・*editmode -linebreak:on|off
窓の幅に収まるように右端で折り返すかどうかの指定です。規定値はonです。
※メモ帳(notepad.exe)と同じく窓の再作成により機能を実現しているため、使用すると、ウィンドウハンドル(%N)の値が変化し、一部の設定が失われたり、コマンドが正常に動作しなくなることがあります。

・*editmode -leavecancel
一行編集ダイアログ上で使用したとき、その一行編集ダイアログ以外がアクティブになったとき、一行編集を中止し、一行編集ダイアログを閉じます。%*input の -leavecancel と同じ設定です。

・*editmode -tabkey[:on|off]
[TAB]キーをカスタマイズ可能にするかどうかの指定です。初期値はX_ltabに従います。
-tabkey:off のときは、TABコード入力(テキスト編集時)、フォーカス移動(ダイアログ時)になります。
-tabkey か -tabkey:on のときは、[TAB]キーのカスタマイズが可能になり、規定動作は、TABコード入力(テキスト編集時)、補完候補の表示(ダイアログ時)になります。

・*editmode -allkey[:on|off]
ダイアログで使用されている[Enter],[ESC],[TAB]キーをカスタマイズ可能にするかどうかの指定です。初期値はoffです。onにするとカスタマイズができるようにする処理が追加されるため、わずかですが負荷が増えます。また、挙動が変化することがあります。
尚、[Enter],[ESC],[TAB]は、ENTER,ESC,TABの他に制御文字のキーコードが出力されるため、不用意に改行したり、表示したメニューが消えたりすることがあります。その時は「%K"removechar"」をENTER,ESC,TABのカスタマイズに含めると制御文字のキーコードを除去することができます。

※ 参考、-tabkey / -allkey で各キーをカスタマイズしたときに、元の機能に対応するコマンド・操作
[TAB]
・TAB 文字入力 *insert "%bt"、Ctrl + [I]
・ダイアログのフォーカス変更 %K"@TAB"、%K"@\TAB"
・補完候補の表示 *completelist、[F4](トグル)

[Enter]
・改行 Ctrl + [M]
・ダイアログの[Ok] *postmessage %N.,273,1,0 ※要 Message Module

[Esc]
・ダイアログの[キャンセル] *postmessage %N.,273,2,0 ※要 Message Module
・ファイル操作メニュー %K"@F1"、[F1]、Ctrl + []]
・補完一覧リストを閉じる *completelist -close、[F4](トグル)



%*editprop(name)

PPeや一行編集の動作情報を取得します。
・文字位置(1行目先頭からの文字数)
%*editprop(start)  選択開始位置/カーソル位置を示す数値(0~)
%*editprop(end)  選択終了位置/カーソル位置を示す数値(0~)
・表示行(画面上の行数による位置)
%*editprop(startline)  選択開始/カーソルの表示行数(1~)
%*editprop(endline)  選択終了/カーソルの表示行数(1~)
・論理行(改行までを1行とする位置)
%*editprop(startlogcolumn)  選択開始/カーソル位置の論理桁(1~)
%*editprop(startlogline)  選択開始/カーソル位置の論理行番号(1~)
%*editprop(endlogcolumn)  選択終了/カーソル位置の論理桁(1~)
%*editprop(endlogline)  選択終了/カーソル位置の論理行番号(1~)
・編集情報
%*editprop(findtext)  検索に用いるテキスト
%*editprop(replacetext)  置換に用いるテキスト
%*editprop(modify)  テキストの更新(一部操作は現在未対応)があれば 1(*editmode)
・編集ファイルの情報
%*editprop(name)  保存に用いるファイル名(%se"filename"と同じ)
%*editprop(codepage)  文字コード(コードページを示す数値)
%*editprop(returncode)  改行コード(CRLF/CR/LF、*editmode)
%*editprop(lines)  全表示行数(1~) ※ %*editprop(line)でも機能します。
%*editprop(loglines)  全論理行数(1~)
・一行編集用の情報、ヒストリ
%*editprop(history)  参照ヒストリ種類(gnm…、*editmode, %e)
%*editprop(whistory)  保存ヒストリ種類(gnm…、*editmode, %e)
%*editprop(list)  補完一覧リストの状態(0:表示なし、1:表示あり、2:2枚目のリストを選択中)
%*editprop(liststatus)  補完一覧リスト内部情報(リストの表示状態、使用スレッド数、ユーザリストの有無等)
・画面情報
%*editprop(mode)  編集機能の情報
    1文字目: L 一行編集、T テキスト編集(PPe等)
    2文字目: M 複数行一行編集
    3文字目以降: 詳細情報(現在仮の数値を記載)
%*editprop(tab)  タブ桁数(*editmode)
%*editprop(pagex)  画面表示桁数(1~、プロポーショナルフォントのときは概算)
%*editprop(pagey)  画面表示行数(1~)
%*editprop(displaytop)  表示上端の表示行数(1~)



*find ["text"][-back][-previous][-replace[:"new text"][-all][-dialog][-regexp]] 文字列の検索・置換(一行編集・PPe)

・検索
text の位置を検索し、該当 text を選択します。-back / -previous で検索方向を後方に指定できます。text がないときは以前の text を用います。

・置換
text の位置を検索し、該当 text を new text に置換します。未検索の時は検索のみ行います。textがないときは以前の text を用います。
-all を指定すると全て一括で置換します。

・オプション
-dialog 入力ダイアログを表示します。
-regexp[:on|off] 正規表現による検索・置換を有効にするかどうかを指定します。
正規表現ライブラリ が必要です。
※ グループを使った置換(例: -replace:"1:$1 2:$2") は現在対応していません。



%*input[(option)] 一行編集の結果を得る

一行編集でテキストの編集を行い、編集した内容を挿入します。
例) *linemessage {%*input("text" -title:"Input title" -mode:g)}

次の指定が可能です。
"text" 又は -text:"text"  編集するテキストを指定する

-k:"command line" 又は -k command line  一行編集開始時に実行する内容
  後者の記載の場合は、それ以降の記載が全て実行する内容になります。
  必要に応じてマクロ文字や「"」のエスケープ(%%C, ""等)が必要です。
  尚、-k で実行する内容は、K_edit/K_lied:FIRSTEVENT の後に実行されます。

-leavecancel  非アクティブ時に中止し、ダイアログを閉じる
  一行編集以外がアクティブになったとき、一行編集を中止し、一行編集ダイアログを閉じます。
  一行編集内で *editmode -leavecancel を実行しても同様です。

-title:"text"  textを一行編集のタイトルにします。指定しない場合は、%"text"の内容になります。

-mode:[R|E|O][S]type[,reftype]  ダイアログ種類、ヒストリ種類や参照の動作を変更します。詳細は%eを参照してください。

-multi  改行を含む text 用のテキスト編集になります。Enter は改行の入力になり、編集完了は &[Enter] (Alt + Enter)になります。また、補完一覧の動作が PPe と同じになります。

-select[:i|a|t|l|first[,last]]  キャレットカーソルの位置・選択範囲を指定する
  未指定、-select または -select:a  全て選択になります。
  -select:t  先頭
  -select:l  末尾
  -select:m  指定桁m (0が先頭)
  -select:m,n  指定桁m~nを選択 (0が先頭)
  -select:f / fs  ファイル名末尾 / ファイル名選択
  -select:e / es  拡張子先頭 / 拡張子選択
  -select:i  編集するテキスト中の「|」を指定・範囲位置にする

-forpath  ファイル名・パス名に使えない文字(改行、<,> , |)を除去した結果を返します。
-fordigit  「0123456789」(FULLWIDTH DIGIT)を「0123456789」(ASCII DIGIT)に変換します。

参考: %E %! %{



*setcaption text キャプションの設定

タイトルバーのキャプションを指定されたtextに変更します。


*zenhan [z|h] 文字のa/a変換

カーソル位置/選択範囲の文字のa/a変換を行います。
パラメータ無しのときは、a/aのトグル動作を行います。
*zenhan h なら、a→a変換を行います。
*zenhan z なら、a→a変換を行います。


*jumpline [L|Y][行番号][,桁番号] 行番号指定カーソル移動

指定した論理行番号(1=先頭)にカーソルを移動させます。
行番号の頭に「L」を付けた場合は論理行番号、「Y」を付けた場合は表示行番号で移動します。


PPb


%*editprop(name)

%*editprop(mode)  種類
    1文字目: B
    2文字目: E 編集モード、L 編集モード一覧表示中
     R 参照モード、S 参照モード選択中
    3文字目以降: 詳細情報(現在空白)



*image filename 簡易画像表示

指定した画像を読み込み、コンソール内に表示します。
表示にはターミナルの ESC シーケンス対応が必要です。Windows 単体の場合は、Windows 10 RS2/1703 等にする必要があります。
画像表示は1/2セル(Multibyte版は1セル)が1画素になり、1画面で表示します。
※現在縦横比の調整を行っていません。Sixel は現在対応していません。
※conhost内に表示したとき、選択や窓の大きさ変更等の加工を行うと、16色に減色されます。



*option [type] PPbの編集動作設定

・編集時のカレントディレクトリ
*option separete(初期値)
PPbの編集した内容を実行するときのカレントディレクトリと、PPc等からPPbを使って実行するときのカレントディレクトリを分けます。
編集内容を実行するときのカレントディレクトリは、PPb 上で *cd を実行する必要があります。

*option common
PPbの編集した内容を実行するときのカレントディレクトリと、PPc等からPPbを使って実行するときのカレントディレクトリを共通にします。
PPc等からPPb経由で実行したときのカレントディレクトリが編集時にも反映されます。

・メニューやダイアログの種類
*option desktop
デスクトップ向けに設定を変更します。GUIメニュー、一行編集ダイアログを有効にします。

*option terminal
ターミナル用に設定を変更します。GUIメニュー、一行編集ダイアログの表示の代わりにターミナル内のメニュー表示、行入力を行います。



PPc


*cache [on|off|task] ディレクトリ読み込みキャッシュ

*cache on/off ファイルを使うキャッシュの on/off
読み込みが分単位等の非常に低速なディレクトリで、本来のディレクトリの代わりに予め保存しておいたListFileの内容を用いて高速表示する機能です。

該当ディレクトリ上で[H]コマンドから「*cache on」( *cache 1 も可)を実行するか、XC_dset で第1パラメータのBit0を1にした内容を追加することで、そのディレクトリに対してキャッシュが有効になります。
有効になったディレクトリは、該当ディレクトリのListFileがX_cache上にある場合はその内容を用いて表示され、無ければ普通に読み込んだ後X_cacheに読み込んだ内容をListFileとして保存します。読み込んだ後は、普通のディレクトリとして操作可能です。また、[F5]で最新の内容のListFileを再作成します。

機能の解除は、該当ディレクトリ上で[H]コマンドから「*cache off」( *cahce 0 も可)を実行するか、XC_dsetの該当ディレクトリの設定を削除することでできます。

パラメータを指定せず「*cache」と実行した場合は、キャッシュのon/offのトグルを行います。

※似たような機能としてX_ardirによる非同期読み込みがありますが、*cacheは一度指定すると、[F5]等で再読込を指示しない限りそのディレクトリの読み込みを行いません。X_ardirは、読み込みを行います

*cache task 非同期読み込み中のディレクトリの一覧
非同期読み込み中/読み込み後待機中のディレクトリの一覧を表示します。
(cache)付きのディレクトリは、メモリ上のキャッシュとして保存されています。


*capturewindow caption 任意ウィンドウの取り込み

PPcを一体化で使用しているときに利用できるコマンドです。
指定したウィンドウを取り込んで、PPcの1ペインにします。
※現在は取り込むだけで実用性があまりないかもしれません。

1)指定の caption をタイトルバーに含む(部分一致)ウィンドウが対象です。
2)caption に PPxのID指定方法を用いた場合は、該当PPxが取り込まれます。
3)caption を 「#数値」としたときは、指定した数値のウィンドウハンドルのウィンドウが対象です。

次のオプションが指定できます。
-noactive
アクティブになりません。タブ使用時は、タブの選択も行いません。

-selectnoactive
アクティブになりません。タブ使用時は、タブ選択を行います。

-pane
一体化時に表示する一覧ペインを指定します。既存のペインがあればタブが増え、無ければ各種設定(X_mpane等)に従います。
これらオプションがなければ、現在窓のペインを基準として各種設定(X_mpane等)に従います。
-pane は必ず新規ペインを用意します。
-pane:~ は反対窓のペインを使用します。
-pane:n は指定した数値n(0:左端、1:左から2番目…)のペインを使用します。
-pane:l ,-pane:r は現在窓・反対窓の左側/右側を指定します。


*checkoffmark 画面外にマークしたエントリがあれば警告

画面外にマークしたエントリがあれば警告のダイアログボックスを表示します。
マークしていない、画面内にマークがあるなど、条件を満たさない場合は何もしません。
警告ダイアログボックスで「いいえ」を選んだときは、実行を中止し後続のコマンドを実行しません。

画面外にマークがあることを忘れて作業を進めてしまうことを防止するための警告ダイアログボックスです。


*clearchange 更新状態表示の解除

削除表示以外の更新状態表示を解除します。
新規や更新状態のエントリは、通常表示に戻ります。
削除状態のエントリは、非表示状態になります(エントリ自体はそのまま記憶されているため、全エントリ数は変化しません。)。


*clipentry [text|file] 選択エントリのクリップ(コピー)

*cutentryを参照してください。


*color [back|cursor] [color] 色の一時的変更

指定された箇所の色を指定した色へ一時的に変更します。
変更する色は、窓別に維持されます。
変更された色は、該当窓を閉じるまで/カスタマイズするまで(*customize による任意の項目のカスタマイズを含む)/*color で再設定するまで維持されます。
[color] が空欄か、_AUTOの時は、元の色に戻ります。
※タブの色は *pane コマンドで変更します。

*color cursor [color] カーソル色(C_eInfo中の枠、下線、選択の項目) を変更します。
*color back [color] 背景色(C_back) を変更します。
  ※背景画像(X_bg)が指定されている場合、背景画像が無効になります。
   「*color back」等と、背景色を戻すとき、背景画像(X_bg)の再読み込みを行います。
   このため「*setcust X_bg:Path=xx %: *setcust X_bg:Type=1 %: *color back」とすることで、他のカスタマイズ項目を再読み込みすることなく、背景画像の変更を行うことができます。

例)
*color cursor _DRED カーソル色を暗赤に変更します。
*color back 背景色を元に戻します。背景画像が指定されているときは表示します。


*comment [id,]["text"|[all] command] コメントの操作

・パラメータがないときは、コメント操作メニュー\[O]を表示します。
カラム拡張は、Explorer のカラムに表示可能な項目の内容を取得します。(カラム拡張に関する注意)
bcrypt は、Windows の暗号化ライブラリ bcrypt.dll のハッシュアルゴリズムで取得可能な内容を取得します。

・「"」で括ったテキストがあれば、そのテキストをカーソル上のエントリに設定します。
・先頭にidとして1~10の数字を指定したときは、その番号の拡張コメントに対して操作をします。
・commandが指定してあれば、指定されたコメントの操作を行います。
また、「all extract」のように、頭に「all」が指定されているコマンドは、常に全エントリを対象とします(マークを無視します)。

edit  カーソル上のエントリのコメントを一行編集で編集します。※all 指定は無効です。
extract  選択エントリのコメントを指定した文字列にします。文字列はマクロ文字が使用できます。
  ※ *comment extract,%X 等とした場合は、最後の選択エントリの「%X」の内容になります(全部の選択エントリで同じ処理をした結果)。
   各エントリに対する内容を取得したい場合は、以下の例のように「%」のエスケープが必要です。
  例) *comment extract,"%%FT"
  選択エントリのコメントをそれぞれの拡張子にする
  例) *comment 1,all extract,"拡張子=%%FT"
  全エントリのID:1の拡張コメントを"拡張子=(エントリの拡張子)"にする

clear  選択エントリのコメントを消去します。
crc32, md5, sha1, sha224, sha256
  指定された crc や ハッシュ の値を設定します。
hardlinks  ハードリンクの数を設定します。
linkedpath  シンボリックリンク、ジャンクション、ショートカットのリンク先を設定します。※一部のシンボリックリンクのリンク先は取得できません。
filetype  ファイル種別を設定します。
owner  ファイルの所有者(NTFS等)を設定します。
infotip  インフォチップの内容を設定します。
※現在、カラム拡張、bcrypt はメニュー上のみ使用可能です。



%*comment[(id)] コメント内容

カーソル上のエントリのコメント内容です。コメントがなければ空欄になります。
%*comment とした場合は通常のコメント、%*comment(1)などとID指定した場合は拡張コメントが取得できます。


*comparemark 比較方法, マーク属性, サブディレクトリ ファイル比較マーク

ファイル比較マーク([O]コマンド)を実行します。
比較方法
比較方法を省略したときは、メニュー表示します。
数値を指定したときは次の通りです。
1
詳細指定ダイアログ
比較方法 - 1窓内比較
11
同じ大きさ
12
同じコメント
比較方法 - 2窓間比較(* : サブディレクトリ対応)
21
現在窓側が新規又は新しい同名ファイル
22
現在窓側が新しい同名ファイル
23
どちらにも存在する同名ファイル *
24
大きさが異なる同名ファイル
25
現在窓側が大きい同名ファイル
26
大きさと時刻が同じ同名ファイル *
27
中身(バイナリ)が完全一致する同名ファイル *
28
同じ大きさ(ファイル名問わず、反対窓側でハイライト処理がされる)
29
孤立(その窓のみ存在しているエントリ)
30
中身のSHA-1が一致する同名ファイル *
87
同ファイル名(拡張子除く)
比較方法 - 選択ファイルと比較
10
クリップボード内ハッシュと選択ファイルを比較
マーク属性
B00000 属性無しファイルのみ
B00111 全てのファイル
B10111 全てのファイルとディレクトリ
詳細はファイル属性の指定方法を参照してください。
サブディレクトリ(比較方法が 23, 26, 27, 30のみ使用可)
0
サブディレクトリ内は調べない
1
サブディレクトリ内も同じエントリ構成であり、条件が一致しているときにディレクトリをマーク
例) 同名ファイルあればマーク: *comparemark 23,B00111,0
※同名ファイル・ディレクトリがあればマーク: *comparemark 23,B10111,0
※ディレクトリ内も一致するときのみマーク: *comparemark 23,B10111,1
※ディレクトリ内も一致、ファイルの内容も一致のときマーク: *comparemark 27,B10111,1
※メニュー作成例
KC_main = {
O , *comparemark %M_compare
}
M_compare = {
新規又は新しい
= 21,B00111,0
新しいファイル
= 22,B00111,0
どちらにも存在
= 23,B00111,0
両存在(ディレクトリ含)
= 23,B10111,1
大きさが異なる
= 24,B00111,0
大きさと時刻が同じ
= 26,B00111,0
中身が一致
= 27,B10111,1
}



*countsize [all|cursor|marked][-clear] マーク総サイズ算出

ファイル・ディレクトリのファイル総サイズを算出して表示します。ディレクトリが含まれているときは、ディレクトリ以下のファイルサイズを算出します。
パラメータ未指定、または marked のときは、マークがあればマークエントリ、なければカーソル位置のエントリを対象にします。
all のときは、一覧上の全てのエントリを対象にします。
cursor のときは、カーソル位置のエントリを対象にします。

結果は次のように表示されます。
(ファイルサイズの総計) bytes/ (ファイル数) files/ (ディレクトリ数) directorys[(クラスタ換算したサイズ総計)] / (アクセスできなかったディレクトリ数) skip dir. / (シンボリックリンクやジャンクションの数) s.links

ファイルのシンボリックリンクがある場合は、リンク先のファイルサイズを加算します。
ディレクトリの算出サイズの消去
ディレクトリの総サイズは、XC_szcm の設定に対応された場所に記憶されます。
記憶した総サイズを削除したいときは、該当ディレクトリを選択して *countsize -clear を実行してください。※ファイルサイズはそのままです。


*cutentry [text|file] 選択エントリの切り取り

*clipentry/*cutentryは、カーソル上/選択ファイル(マーク時)のエントリを、クリップボードにクリップ(コピー)したり、切り取りをしたりします。text, fileを指定すると、テキスト形式, ファイル形式(DnD形式)を選択でき、指定がないと両方(^[C], ^[X]相当)になります。
※ファイル形式は、エクスプローラやPPc上で貼り付けると、選択したエントリのコピーや移動が行えます。
※一部のソフトは ^[C]や^[X] を使うとテキスト形式かファイル形式かを決め打ちして意図した動作をしないことがあります。この問題を回避するためのコマンドです。

例) *clipentry テキスト+ファイル形式でクリップします。^[C]コマンドと同じ動作になります。
例) *cutentry テキスト+ファイル形式で切り取ります。^[X]コマンドと同じ動作になります。
例) *clipentry text テキスト形式でクリップします。
例) *cutentry file ファイル形式でクリップします。


%*dirhistory(n) 「戻る」の履歴の取得

「戻る」(^[←], ^\[←])、「進む」(^[→], ^\[→])の履歴を取得します。n は数値で、
0 なら現在のディレクトリの取得、1 なら1つ前のディレクトリ…となります。
また -1 より小さい場合は1つ先のディレクトリ…となります。


*entrytip

選択しているエントリに関する情報を、そのエントリの下にチップ表示します。
X_stip の設定にかかわらず、即時に表示します。

*entrytip または *entrytip toggle  実行する度に ファイル名/ファイル情報を交互に表示します。
*entrytip filename  ファイル名を表示します。
*entrytip fileinfo  ファイル情報を表示します。
*entrytip comment  コメントを表示します。
*entrytip preview [-focus][-c command]  プレビューを表示します。(プレビュー詳細
*entrytip "text"  指定された text を表示します。
改行等を含む text の記載方法
*entrytip close  表示中のチップを閉じます。
*entrytip previous  前回の *entrytip と同じ形式で表示します。

オプション
-cell チップの表示位置をエントリの表示位置にします。
-mouse チップの表示位置をマウスポインタの位置に調整します。
-combo チップの表示位置を一体化窓の位置と大きさに調整します。一体化窓が無い場合は現在窓になります。キーボード操作前提の指定です。
-ppc チップの表示位置を現在窓の位置と大きさに調整します。キーボード操作前提の指定です。
-pair チップの表示位置を反対窓の位置と大きさに調整します。
-ppv チップの表示位置をPPvの位置と大きさに調整します。

※上記位置・大きさ以外にしたい場合は、%si"TipWnd"にウィンドウハンドルが入るため、「*entrytip %: *fitwindow %NVA,%si"TipWnd"」などとしてください。*fitwindow は Window Module のコマンドです。


*diroption ディレクトリ別の設定のメニュー・変更

パス・ディレクトリ別の設定(XC_dset)を参照・変更します。
メニュー表示
*diroption [option]
指定されたパスの設定を参照・変更するメニュー(%M?diroption)を表示します。

設定変更
*diroption [option] type[:value]
指定されたパスの type を変更します。
type
以下の指定は value に on / off を指定できます。空欄ならトグルになります。
cache  キャッシュ表示(B0)
watch  ディレクトリの更新監視の無効(B1)
async  非同期読み込み(B2)
everysave  非同期読み込み後、常にキャッシュを更新(B3)
savetodisk  非同期読み込み内容をメモリのみに保存(B4)
slow  低速モードの設定。この指定は、XC_dset に記憶されません。

以下の指定は XC_dset で説明した表示設定を示す数値nを指定します。
infoicon:n  情報行アイコン
entryicon:n  エントリ(カーソル)アイコン

その他
cmd:"command line"  ディレクトリ読み込み完了後、実行する内容(command line)を記載します。「"」で括ったcommand line内に記載する「"」は、「""」にする必要があります。「%」も必要に応じて「%%」にする必要があります。*diroption実行時のマクロ文字展開が不要であれば、「"%(command line%)"」とすれば「"」「%」のエスケープが不要になります。

関連:
ソート設定 *sortentry
保持ソート *setsortentry
エントリマスク設定 *setmaskentry
表示書式設定 *viewstyle


*dock dockの操作

表示レイアウト関連の操作コマンドです。
*dock menu
*dock add
*dock delete
*dock toggle
*dock focus
*dock sendkey
*dock drop

*dock menu,t|b
*dock menu,t
現在窓/一体化窓の上側のレイアウト編集メニューを表示します。

*dock menu,b
現在窓/一体化窓の下側のレイアウト編集メニューを表示します。

*dock add,t|b,名前
現在窓/一体化窓の上|下側に指定のバーを追加します。
登録可能な名前
B_cdef 等 : ツールバー
XC_stat : PPcステータス行
XC_inf : PPc情報行
address : アドレスバー
blank : 空欄。見た目調整用です
drives : ドライブ一覧バー
input : 入力バー
log : ログ表示(独立窓にログウィンドウを埋め込むときに使います)
C:\WINDOWS\system32\ssstars.scr 等; 実行ファイル(スクリーンセーバ)

入力バー

入力バーは、入力したファイルを実行するコマンドバーとして使用できます。
(1) 専用キー割当て
*dock add,t,input K_xxx
ユーザ定義名のキー割当て K_xxx で入力バー内のキーカスタマイズが可能です。K_xxx は、focus や delete のための ID としても使用されます
このとき、K_xxx に ENTER のカスタマイズ入れることで、コマンド実行以外の入力バーとして使用できます。
FIRSTEVENT も使用できますが、FIRSTEVENT を実行する段階では PPc の初期化が完了していないので、PPc 専用の機能は使用できません。

K_test = {
ENTER , %*edittext ; 編集文字列を実行。マクロ文字使用不可。入力した文字列はそのまま残る
ENTER , *execute ,%*edittext %: %K"@^Y" ; 編集文字列を実行。マクロ文字使用可能。実行後、入力文字列を消去
}

(2) ID 指定あり
*dock add,t,input ID
任意のIDを指定すると、focus や delete のための ID として使用できます。

実行ファイル
実行ファイルは、次の形式で詳細を指定できます。
[Dockオプション] 実行ファイルのパス [実行ファイルのオプション]
Dockオプション
/once
一時登録を行います。この指定を使うとX_dockに書き込まれないので、再カスタマイズ時やPPc再起動時にこの実行ファイルが使われません。

/size:[width][*height]
実行ファイルの表示領域の横幅(width)と縦幅(height)を指定します。
実行ファイル側で大きさ調節ができないときに使います。
例) /size:100*200 PPV.EXE

実行ファイルのパス
絶対パスか相対パスで指定します。相対パスの時は、PPcのあるディレクトリからの相対位置になります。空白を含むときは「"」で括る必要があります。

*dock delete,t|b,ID

指定したID(実行ファイル名、名前)の登録を削除します。IDは部分一致検索を行います。

*dock toggle,t|b,名前

指定した名前の登録/削除トグルを行います。

*dock focus,t|b,ID

指定したID(実行ファイル名、名前)にフォーカスをセットして、キー操作をできるようにします。IDは部分一致検索を行います。

*dock sendkey,t|b,ID,キーコード

指定したID(実行ファイル名、名前)に、キーコードを送信します。IDは部分一致検索を行います。
キーコードは、%k と同じですが、多少挙動が変化します。

*dock drop,t|b,ID

指定したID(実行ファイル名、input)に、auto D&D でポインタ位置のファイルをドロップします。IDは実行ファイル名の部分一致検索を行います。


*ellipsis [end|top|mid]

ファイル名が表示枠内に表示しきれない場合、どの部分を省略するかを変更できます。

*ellipsis  end, top, mid のトグル切り替え
*ellipsis end  後部を省略「filename.」(規定値)
*ellipsis top  前部を省略「..filename」
*ellipsis mid  前後を省略「..filename.」



*jumppath [path][ -option] 詳細指定付き表示ディレクトリ移動

表示ディレクトリを変える%jよりも細かな指定をおこなうことができる表示ディレクトリ移動コマンドです。
path 新しい表示ディレクトリを指定します。%j/%Jでできなかったマクロ文字の使用や、相対指定 ".." 等が可能です。

-option 読み込み方法の指定です。複数指定もできます。

-update 更新(^[F5])を行います。
-savelocate 読み込み前のカーソルの位置と同じ位置にします。-entry による位置が優先されます。
-entry[:name] カーソルの位置を、name上にします。nameの指定がない場合は、path の最終エントリ上にします。
-noasync 非同期読み込みを設定(XC_dset)によらず常に無効にします。
-nofixpath 移動先が存在しないディレクトリのとき、親のディレクトリを表示する機能を無効にします。
-usecache キャッシュを設定によらず常に有効にします。
-refreshcache 読み込んだ内容でキャッシュの内容を更新します。

例)
・%jpathと同等の指定
*jumppath path

・%Jfilename 相当の指定 ※%Jはディレクトリ読み込みを行いませんが、*jumppath では行います。
*jumppath -entry:filename

・%Jpath\filename と同等の指定 ※path指定があるときは%Jでも読み込み動作があります。
*jumppath path -entry:filename

・F5 (再読み込み, XC_acsr = 0)と同等の指定
*jumppath -savelocate -refreshcache

・F5 (再読み込み, XC_acsr = 1)と同等の指定
*jumppath -savelocate -entry:"%R" -refreshcache

・^F5 (更新)と同等の指定
*jumppath -update -savelocate

・確実に指定ディレクトリを読み込む(スクリプト内で使う時用)
*jumppath path -noasync -nofixpath


*logwindow [on|off|focus|"表示文字列"] ログウィンドウの制御

ログウィンドウの制御を行います。ログウィンドウを表示している間は、各種処理結果や一行メッセージがログウィンドウ上に表示されます。
また、ログウィンドウは、通常は独立した窓ですが、一体化時は下側のペインとして表示されます。

*logwindow
ログウィンドウの表示/消去を交互に行います。

*logwindow on(*logwindow 1 も可)
ログウィンドウを表示します。

*logwindow off(*logwindow 0 も可)
ログウィンドウを消去します。

*logwindow focus
ログウィンドウにカーソルのフォーカスを移動します。

*logwindow "表示文字列"
ログウィンドウに「表示文字列」を表示します。

※独立窓PPcでもツールバー(X_dock)にログウィンドウを埋め込み、一体表示することができます。ただし、ツールバーではドラッグによる高さ調整ができないため、行数が10行固定になっています。さらに、複数窓の場合は1つしか使われません。
 この方法を使うときは、メニューのレイアウト/*layout コマンド/*dock add,b,log で表示できます。*logwindow コマンドでは必ず独立した窓になります。


*markentry [option] [wildcards] エントリマーク

エントリマーク([+]相当)を行います。
wildcards中に"|"が含まれているとき、又はオプション「-dialog」を指定しているときに編集ダイアログを表示し、"|"の位置でカーソル表示・範囲選択を行います。

option は次の指定ができます。
-dialog  ダイアログを表示する
-mark  マーク
-unmark  マーク解除
-reversemark  マーク反転
-highlight[:n]  ハイライト。:nがなければハイライト1、:0ならハイライト解除、:1~:7なら指定ハイライトになります。
-list:filepath  ListFileを用いたマーク・ハイライト操作
  ワイルドカードの代わりに、ListFileに列挙されているファイル名と完全一致するエントリをマーク・ハイライト操作します。ファイル中に列挙するファイル名は、通常パスの場合ファイル名のみ記載します。ListFileならフルパスで記載します。
例) *markentry -mark -list:ファイル名
例) *markentry -highlight:2 -list:"ファイル名"
-k[:]command  ダイアログ表示後、コマンド実行
  ダイアログを表示した後にマスク入力の一行編集上で commands を実行します。
  X_jinfc:markshowcmd で指定したコマンドの実行後、実行されます。
  注意-k command と空白区切りで command を指定したときは、-k 以降を全て実行するコマンド扱いにするため、最後に記載してください。

-set:filepath  ListFileのマーク・ハイライト・拡張子色・コメント情報を反映
  ListFileに列挙されているファイル名のマーク(M:1/0/-1)、ハイライト(H:x)、拡張子色(X:x)、コメント(T:x)の情報を反映します。列挙されていない項目の情報は変化しません。ファイル中に列挙するファイル名は、通常パスの場合ファイル名のみ記載します。ListFileならフルパスで記載します。
例) *markentry -set:"ファイル名"


関連:ワイルドカードの指定方法, *unmarkentry


*maskpath [on|off|short] 書庫内のディレクトリ仮想移動

ディレクトリ指定付きの書庫を、ディレクトリ移動可能にするかどうかを切り換えます。通常は表示方法メニュー[;]MC_celSで切り替えるか、XC_pmskに設定しますが、コマンドで切り換えたいときに使うコマンドです。
※書庫内に移動してから実行してください。書庫外で設定しても(書庫外に移動したり、再読込をしたりしても同様) XC_pmsk の設定に戻ります。

指定無し  階層化の有無を交互に切り換えます。
off (0も可)  階層化は行わず、書庫内の全てのエントリを1階層で表示します。
on (1も可)  階層化を行い、ディレクトリエントリ経由で階層内移動ができるようになります。
short    階層化は行わず、ディレクトリ部分を除いて表示します。



*maskentry [option] [wildcards] 一時エントリマスク設定

エントリマスク(一時用, [F]相当, option -temp相当)を行います。
wildcards中に"|"が含まれているとき、又はオプション「-dialog」を指定しているときに編集ダイアログを表示し、"|"の位置でカーソル表示・範囲選択を行います。
ワイルドカードの指定方法

option は次の指定ができます。
 適用するパス(-thispath 等 optionの指定方法)
 -dialog ダイアログを常に表示する
 -k[:]command  ダイアログ表示後、コマンド実行
  ダイアログを表示した後にマスク入力の一行編集上で commands を実行します。
  X_jinfc:maskshowcmd で指定したコマンドの実行後、実行されます。
  注意-k command と空白区切りで command を指定したときは、-k 以降を全て実行するコマンド扱いにするため、最後に記載してください。

関連:
ソート設定 *sortentry
保持ソート *setsortentry
ディレクトリ別設定 *diroption
エントリマスク設定 *setmaskentry
表示書式設定 *viewstyle


%*maskentry エントリマスクの取得

エントリマスク設定(常時用, \[F]相当)の設定値を取得できます。


*pairrate [L|R|all][+|-]移動量|比率 2枚の窓の幅/丈の比率を変更

ペアとなっている一組の連動窓/一体化窓の幅などの比率を変更します。
横に並んでいるときは幅、縦に並んでいるときは丈が変化します。
一体化窓で3ペイン以上で all 指定以外を用いたときは、現在窓ペインと反対窓ペインの比率のみ変化します。

例)*pairrate +10  現在窓の大きさを10文字分広くします。
例)*pairrate 70  現在窓と反対窓の大きさの比率を70:30にします。
例)*pairrate L-20  左/上側窓の大きさを20文字分狭くします。
例)*pairrate R30  左/上側窓と右/下側窓の比率を70:30にします。
例)*pairrate all  一体化窓の時は、全てのペインが同じ幅/丈になります。連動窓の時は 50:50 になります。


*pane commandname [parameter...] ペインの各種操作

一体化時のペインの各種操作を行います。commandnameによって行う操作を選択します。

IDの指定方法
parameterとして、どのペインかを表すIDが指定できます。
※指定したIDが存在しない場合は、何も実行しません。
[e|t|te|h][Cx|~|l|r][+|-][数値]
空欄 ...現在窓
e ...右端/下端窓 のペイン
t ...タブ表示を基準に数値指定する
te ...タブ表示(右端)を基準に数値指定する
h ...タブ表示(表示されていないもの限定)を基準に数値指定する
Cx ...番号xのPPc(CA:PPc[A], CB:PPc[B]…)
C ...現在窓
~ ...反対窓
l ...左端/上端側窓
r ...右/下側窓(現在窓・反対窓の右側)
数値 ... 指定したペイン窓からの相対値
例)
・ペイン指定
0 ...表示ペイン番号(0:左/上端、1:左/上端から2番目…)
+1 ...現在窓から右のペイン(+1:現在窓の右隣、+2:現在窓から右2番目…)
-1 ...現在窓から左のペイン(-1:現在窓の左隣、-2:現在窓から左2番目…)
e ...右端/下端ペイン
e-1 ...右端/下端から1つ左/上のペイン
l ...左端/上端ペイン(窓)
r ...右/下側ペイン(現在窓・反対窓の右側)
・タブ指定
t ... 現在タブ(マウスやキーで指定したタブ)
t0 ...タブ上の位置(0:タブの左端、1:左端から2番目…)。タブ非表示の時は表示ペイン番号と同じ
te ...右端のタブ
t+1 / t-1 ...タブ上の現在窓からの相対値(t-1:現在タブの左隣、t+1:現在タブの右隣)
te-1 ...右端のタブの左隣のタブ
t~+1 / t~-1 ...タブ上の反対窓からの相対値 ※同じタブバー内に反対窓があるとき限定。反対窓を操作するなら、「*execute ~,*pane …t+n…」を使用します。
h+1 / h-1 ...タブ上の現在窓からの相対値。但し表示されているタブをカウントしない(h-1:現在タブの左側、h+1:現在タブの右側)。※この指定(hの相対指定)に限り、タブの右端/左端を越えると反対側にループします。
ta+1 / ta-1 ...次/前のアクティブタブ
・窓指定
空欄 ... 現在窓
CB ...IDが[B]のPPc
~ ...反対窓のPPc
commandname 一覧
*pane change [ID],pane ID
pane IDで指定したペインを、指定したIDに変更します。反対窓などの現在窓以外のペインを変えるのに使用します。
関連: select, focus
注意 フォーカスを変更しないので、フォーカスがある窓に対してこのコマンドを指定すると一時的に操作不能の状態になります。
*pane closeleft [ID][,all]
*pane closeright [ID][,all]
指定したIDのタブより左/右のタブを閉じます。窓増減時の注意
all 指定がないときは、ロック・PPc以外のタブを閉じます。
all 指定があると、全てのタブを閉じます。
*pane closeother [ID][,all]
指定したIDの以外のタブを全て閉じます。窓増減時の注意
all 指定がないときは、ロック・PPc以外のタブを閉じます。
all 指定があると、全てのタブを閉じます。
*pane closepane [ID][,all]
ペインを閉じます。そのペインのみにあるタブも全て閉じます。窓増減時の注意
all 指定がないときは、ロック・PPc以外のタブを閉じます。
all 指定があると、全てのタブを閉じます。
*pane closetab [ID]
タブを閉じます。窓増減時の注意
*pane color [ID][,[text color][,back color]]
タブの色を指定した色 に指定します。色に _AUTO を指定したときは色指定を解除します。
*pane eject [ID]
指定したIDを一体化PPcから分離します。具体的には指定IDのペインを閉じ、独立した形に再起動します。窓増減時の注意
関連: hide, closeXXX
*pane execute ID command
指定したIDのPPc上で command を実行します。
※指定PPxを基準としたマクロ文字を使用するときは、「%%C」などとエスケープする必要があります。「%C」は実行元で展開されます。
関連: *execute
*pane focus [ID]
指定したIDにフォーカスを設定します。非表示(タブ選択されていないとき)のときは、ペインを追加して表示します。タブの切替を行う場合は、select か change を使用します。
関連: change, select, focustab
*pane focustab [ID]
指定したIDが所属するタブ一覧にフォーカスを設定し、タブ一覧でタブの選択([Enter], [SPACE])や、カーソル上のタブのメニュー表示の操作([F10], [APPS])を行います。
関連: change, select, focus
*pane hide [ID]
指定したIDを隠して、そのペインを無くします。
タブがペイン間で共用されているときに使えます。
(タブがペイン毎に独立しているときは使えません。)
ペイン数が1のときは使えません。
関連: eject, closeXXX
*pane lock [ID],[on|off]
指定したIDのカレントディレクトリの変更を禁止するロックを行うかを設定します。on, off指定がなければトグルで切り替わります。
*pane menu [ID]
指定したIDのペイン操作メニュー(&[-]相当)を表示します。指定がなければ現在窓のメニューになります。
※メニュー中のまとめてタブを閉じる項目は、ロック中のタブを閉じません。
[Shift]を押しながら選択するとロック中のタブも閉じます。
*pane move [ID][,pane ID]
指定したIDのタブを pane IDで指定したペインのタブの末尾に移動します。
ID と pane ID が同じペインのときはペイン内移動になります。
pane ID を省略した場合は反対窓になります。
*pane newgroup [pane] ["group name" ["path"]] [option]
グループを1つ追加し、そこにタブを追加します。
paneが指定されているときは、そのペインにタブを追加します。窓増減時の注意
"group name" を指定すると、グループ名を指定できます。必ず「"」で括る必要があります。未指定又は「""」の時は、「group 連番」になります。
"path" を指定すると、そのパスを開きます。ただし、必ず「"」で括る必要があり、更に "group name" が必要です。グループ名前を指定しなくても、*pane newgroup "" "path" 等とする必要があります。
option は、*pane newtab -noactive -k %%K"@^A" などと、起動時オプション の -bootid, -k, -noactive を使用することができます。
関連: newpane, newtab
*pane newpane [ID] ["path"] [option]
ペインを1つ追加します。追加したペインに表示される窓は、IDが指定されていればそのIDの窓です。IDが無ければ、新規PPcを用意します。窓増減時の注意
"path" を指定すると、そのパスを開きます。必ず「"」で括る必要があります。
option は、*pane newpane -noactive -k %%K"@^A" などと、起動時オプション の -k , -noactive を使用することができます。
関連: newtab
*pane newtab [pane] ["path"] [option]
タブを1つ追加します。paneが指定されているときは、そのペインにタブを追加します。窓増減時の注意
"path" を指定すると、そのパスを開きます。必ず「"」で括る必要があります。
option は、*pane newtab -noactive -k %%K"@^A" などと、起動時オプション の -bootid, -k, -noactive を使用することができます。
関連: newpane
*pane reopen [ID][,[index][-] [option]]
閉じたタブをIDの場所で再び開きます。再び開くことができるタブは、最大24程度蓄積されています。
index を指定した場合は、直近から index 番目に閉じたタブを対象にします。
- を指定した場合は、閉じたタブの蓄積を1つ消去します。
option は -pane -k -noactive 等の起動時オプションを使用できます。
※「ID A の一体化窓でも常に"Zxxx"形式IDを使用する」(X_combos 2項目目,B7)を有効にしておかないと、閉じたIDがすぐに再利用されて再び開けなくなるため、設定をお勧めします。
*pane select [ID][,pane ID]
指定したIDにフォーカスを設定します。ペインが設定されていなければ現在ペインを指定したIDに変更します。pane IDが指定されていれば、そのペインを切り替え対象にします。
関連: change, focus
*pane shift [ID], dir
指定したIDのペインをdirで指定した量だけ左右に移動します。
関連: swappane, swaptab, tabshift
*pane swappane
現在窓のペインと反対窓のペインを入れ替えます。
タブの入れ替え(現在窓と反対窓)は、[G]か *pane swaptab コマンドを使用します。
関連: shift, swaptab, tabshift
*pane swaptab
現在窓と反対窓を入れ替えます。[G]と同じです。
ペインの入れ替えは、*pane swappane コマンドを使用します。
関連: shift, swappane, tabshift
*pane tabshift [ID],dir
指定したIDのタブをdirで指定した量だけ左右に移動します。
関連: shift, swappane, swaptab

*pane 使用例
*pane menu
現在ペインのペインメニューを表示
*pane eject ~
反対窓を切り離す
*pane focus ~
反対ペインに切り替える
*pane focus +1
一つ右/下のペインに移動 ※ -1 なら一つ左/上
*pane hide
現在ペインを隠す
*pane lock ,on
現在ペインのディレクトリ変更のロックを有効にする
*pane select t+1
現在ペインを一つ右タブのPPcに変更 ※ -1 なら一つ左
*pane select ta+1
現在ペインを一番古いアクティブPPcに変更 ※ -1 なら直前アクティブ
*pane select h+1
現在ペインを一つ右の非表示PPcに変更 ※ -1 なら一つ左
*pane change h+1,~
反対窓ペインを一つ右の非表示PPcに変更 ※ -1 なら一つ左
*pane shift +0,1
現在ペインを一つ右にずらす
*pane tabshift +0,1
現在ペインのタブを一つ右にずらす
*pane color ,_BLA,H00eeee
現在ペインのタブ文字を黒、タブ背景を黄色にする
*pane color ,,_AUTO
現在ペインのタブ背景の色指定を解除する。文字色は変更無



*ppvoption command PPv使用時の挙動指定
PPcからPPvを使用するとき(PPvによる表示 [N]、連動ビュー \[Y]、[Y])に、どのIDのPPvを使用するかを指定することができます。

・通常表示に使う PPv の ID 指定
*ppvoption id [ID]
IDにa~zを指定することで、[N]や[Y]で使用するPPvのIDをA~Zに限定することができます。
例) *ppvoption id z
IDの指定がなければIDの限定を解除します。

・連動ビューのon/off/PPv ID指定
連動ビュー on
*ppvoption sync on
連動ビュー off
*ppvoption sync off
連動ビュートグル
*ppvoption sync
連動ビュー用PPvのID指定
*ppvoption sync ID
IDにa~zを指定することで、連動ビューで使用するPPvのIDをA~Zに限定することができます。
※ここで指定した内容は、このコマンドを実行したPPcのみ有効です。また、連動ビューを終了するまで有効です。
連動ビュー用PPvのID指定を記憶する
*ppvoption setsync [ID]
IDにa~zを指定することで、連動ビューで使用するPPvのIDをA~Zに限定することができます。IDが無ければ設定を解除します。
ここで記憶された内容は、_others:SyncViewIDに保存され、今後全てのPPcが連動ビューを使うときの設定となります。


*range 指定範囲のマーク・ハイライト

指定した任意範囲のエントリに対してマーク操作やハイライト操作を行います。
各種条件(ワイルドカード、ファイル属性、Listfile、その他)によるマーク操作は、*markentry やスクリプトを使ってください。
(1)1つのみ操作
*range 対象 [-操作]
(2)指示した2つの対象を範囲として操作。対象1, 2 の順番は -order の有無により変化します。 ※「,」は無くても動作します。
*range 対象1,対象2 [-操作]
(3)全エントリを操作
*range all [-操作]
(4)マークエントリを操作
*range marked -highlight

対象
数値  0を上端とした位置
cursor  カーソル位置
firstmark  1番目にマークしたエントリ
lastmark  最後にマークしたエントリ
point  マウスポインタが示すエントリ

操作
-mark  マーク(規定値)
-unmark  マーク解除
-reversemark  マーク反転
-highlight[:n]  ハイライト。:nがなければハイライト1、:0ならハイライト解除、:1~:7なら指定ハイライトになります。

種類
-file  ファイルのみ。指定しない場合はファイルとディレクトリの両方になります。

順序
-order  マークの順番を記載順にします。ハイライトのときは影響されません。
  PPc のマークはマークした順番を覚えており、マークした順番で各エントリを処理できます。
  通常の *range コマンドは記載した範囲が「上,下」「下,上」のどちらでも上から下の順番にマークします。
  -order オプションを指定すると、「下,上」のときは下から上の順番でマークを行うようになります。

例)
*range point -mark  マウスポインタが示すエントリをマークします。
*range lastmark cursor  最後にマークしたエントリからカーソルエントリまでマークします。
*range 5,firstmark -highlight:0  上から6番目のエントリから最初にマークしたエントリのハイライトを解除します。


*setentryimage filename [-save] サムネイル表示用画像の設定

カーソル位置のファイルのファイルのサムネイル表示用画像(表示書式の n[m,n] ) を指定した filename の画像に変更します。

また、-save を指定するとその画像をキャッシュとして記憶(filename:thumbnail.jpg)して、再読込後もその画像を使用するようになります。※拙作Susie Plug-inが必要です。

現在表示している画像をキャッシュとして記憶するには、 *setentryimage "" -save とします。

保存したかどうかを確認するには、 %v%C:thumbnail.jpg として PPv に表示させてみたり、PPc 表示ディレクトリを %C::stream に移動して(コマンド実行なら %j%C::stream )、一覧表示させることでできます。

設定した画像の削除は、*delete "%C:thumbnail.jpg" でできます。


*setmaskentry [option] [wildcards] 常時エントリマスク設定

エントリマスク設定(常時用, \[F]相当, option -id相当)を行います。%*maskentryで設定値を取得できます。

wildcards中に"|"が含まれているとき、又はオプション「-dialog」を指定しているときに編集ダイアログを表示し、"|"の位置でカーソル表示・範囲選択を行います。
ワイルドカードの指定方法

option は次の指定ができます。
 適用するパス(-thispath 等 optionの指定方法)
 -dialog ダイアログを常に表示する
 -k[:]command  ダイアログ表示後、コマンド実行
  ダイアログを表示した後にマスク入力の一行編集上で commands を実行します。
  X_jinfc:maskshowcmd で指定したコマンドの実行後、実行されます。
  注意-k command と空白区切りで command を指定したときは、-k 以降を全て実行するコマンド扱いにするため、最後に記載してください。

関連:
ソート設定 *sortentry
保持ソート *setsortentry
ディレクトリ別設定 *diroption
表示書式設定 *viewstyle


*setsortentry [MC_sort名] | ソート1[,ソート2[,ソート3]],ソート属性,オプション エントリのソート(\[S]相当)

エントリのソート(常時用, \[S], *sortentry -id相当)を行います。
指定方法は、*sortentryと同じです。


*sortentry [option] [MC_sort名] | ソート1[,ソート2[,ソート3]],ソート属性,オプション エントリのソート([S]相当)

エントリのソート(一時用, [S]相当, option -temp相当)を行います。常時ソートは -id 指定を行うか、*setsortentryで指定できます。

ソート方法の指定方法
ソート方法は以下の方法を選べます。
(1) MC_sort名
MC_sort名(MC_sort内に記載した項目の表示名)を指定したときはその名前の設定を使用します。
例) *sortentry &N\t名前順

(2) 直接指定
「,」で各指定を指定した場合は直接指定になります。
例) *sortentry 0,-1,-1,B11111,1
ソートの指定方法

(3) ソート解除
パス限定や保持ソート等の解除は次のように "" を指定します。
例) *sortentry -thispath ""

(4) メニュー表示
パラメータがないときはメニュー表示します。
例) *sortentry -thispath

(5) 再ソート
*sortentry react で直前に行ったソート方法を使い再度ソートします。
ディレクトリの更新(^[F5])や、エントリ位置の移動([INS] [DEL])で並び順が乱れたときに使用できます。

ソート、マスク、エントリ表示種類等のオプション
option 指定として次の指定が可能です。
-id
窓毎(窓ID毎)に記憶される設定です
-temp
設定として保存されない一時設定であり、次のディレクトリ読み込み時に設定が解除されます。
-thispath
現在のディレクトリのみ適用されるように記憶します。
-thisbranch
現在のディレクトリとその下層ディレクトリに適用されるように記憶します。
-archive
書庫内に限り適用されるように記憶します。
-listfile
ListFile 内に限り適用されるように記憶します。
-used
現在適用されている設定です。例えば -id 適用中なら窓毎設定として記憶され、-thispath 適用中なら現在ディレクトリ限定として記憶されます。
-"path"
指定したpath(フルパス)に対して適用されるように記憶します。pathの末尾が「\」なら、現在のディレクトリとその下層ディレクトリに適用されます。


関連:
ソート設定の優先順位
ディレクトリ別設定 *diroption
詳細設定ダイアログ


%*sortentry(last|id) エントリのソート設定の取得

指定したソート設定を「0,-1,-1,B011111,B00000000100000000000000011」の形で取得します。このソート設定は、*sortentry %*sortentry などとして利用できます。

%*sortentry(last)
-id, -temp 等の指定や *sortentry / *setsortentry / カラム選択ソート / ディレクトリ読み込み時等によらず、最後に行ったソート設定です。

%*sortentry(id)
窓毎(窓ID毎)に記憶される設定です。最後に行ったソートの指定が -temp 等であっても取得可能です。



*trimmark 実行済みマークの調整

コマンドラインの一番最後にこのコマンドを記載すると、実行済みのエントリのマークが解除されます。

例) echo %C %: *wait 300 %: *trimmark

*trimmark がなくてもコマンドラインの実行動作は変わらず、マークしたエントリを全て実行できます。
*trimmark は、操作が完了したエントリを目視できるようにしたり、実行を中断したときに途中から実行できるようにしたりするときに用います。

※ *trimmark %: echo %C などと、*trimmark の後に %C 等を書くと、その %C 等の中身が空になります。
※ %# のあとに *trimmark を書いても機能しません。


*syncpath [on|off|entry] 連動パス・表示パス同期

off  連動パス・表示パスを無効にします。
on  カーソルの同期(反対窓のカーソルを同名エントリに移動)と、表示パスの同期(現在窓のディレクトリ移動に合わせて反対窓も移動)を有効にします。
entry  カーソルの同期のみ有効にします。


*syncprop [on|off|focus] 連動プロパティ表示

現在窓の右側にプロパティを連動表示します。連動時はできるだけ同じタブを表示するようにしています。
*syncprop focus として実行するとプロパティにフォーカスが移動します。
プロパティ窓でPageUp/PageDownを押すとPPcのカーソルが上下に移動します。

指定なしの時は on/off トグルです。
※連動プロパティは、Windows標準のプロパティが使用できないため独自表示をしています。このため、一部のタブの表示内容が異なったり、無いページがあったりします。


*unmarkentry [option][wildcards] エントリマーク解除

エントリマーク解除([-]相当)を行います。指定方法は *markentry と共通です。
ワイルドカードの指定方法
オプションの指定方法
関連:*markentry


*viewstyle [option] [MC_celS名|directory|separate|edit|format "formats"] エントリ表示の種類を変更

エントリ表示の種類の変更(初期設定, [;]コマンド, option -id相当)を行います。
何も指定しない場合は、メニューで選択できます。

MC_celS名 MC_celSに登録されている名前を指定すると、その書式に変更します。
  例) *viewstyle -id "写真(&P)"

directory 階層表示(XC_pmsk)・一覧表示の一時的なトグル切り替えを行います。option 指定は無視されます。
separate ファイル名のみ表示(XC_pmsk)の一時的なトグル切り替えを行います。option 指定は無視されます。

edit 現在の表示をダイアログで編集します。
  例) *viewstyle edit
format 表示書式を直接指定します。
  例) *viewstyle format "M F16,5 z10 S1 T14 s1"

関連:
optionの指定方法
%*viewstyle 現在のエントリ表示形式
ソート設定 *sortentry
保持ソート *setsortentry
ディレクトリ別設定 *diroption
エントリマスク設定 *setmaskentry


%*viewstyle 現在のエントリ表示形式

現在エントリ表示に使用している表示書式(「M wF16,5」等)を取得します。

表示書式設定 *viewstyle


*where [!][option...] ファイル検索ダイアログ

*whereisを参照してください。


*whereis [option...] ファイル検索

*where / *whereisは、^[W] コマンドと同様に、指定した条件に該当するエントリを検索し、その結果を一覧表示します。旧書式

*where は、指定した内容の検索ダイアログを表示します。また、先頭に「!」を付加した場合、または「-start」オプションを指定した場合は、*whereis と同じ動作になります。
*whereis は、検索ダイアログを表示することなく、即座に検索を開始します。

例)カレントディレクトリとその下位の全てのファイルを検索
*whereis

例)カレントディレクトリとその下位でファイル名に PPx を含むファイルを検索
*whereis -mask:"*ppx*"

例)3つのディレクトリ dir1, dir2, dir3 の中身をディレクトリを含めてまとめて表示する
*whereis -path:"dir1;dir2;dir3" -dir -subdir:off

例)検索モジュール(ets, etp, ws module等)で検索する検索ダイアログを表示する
*where -type:5

-path[:source]
検索元のディレクトリ名。「;」で複数列挙が可能です。%'path'を指定することで path で実行されるファイルがどこにあるかも探すことができます。
空欄の場合はカレントディレクトリが検索元になります。
例1) -mask:"%C" -path:"dir1;dir2;dir3"
例2) -mask:cmd.exe -path:"%'path'" -subdir:off

-mask:wildcard1, -mask1:wildcard1, -mask2:wildcard2
ファイル名のマスク。両方の欄に記載した場合は両者が共にある場合のみ列挙します。
※-maskと-mask1 は名前が異なるだけで同じ設定です。

例) -mask1:"*name1*" -mask2:"*name2*"

ワイルドカードの指定方法

-text:"text"
typeで指定した種類毎の検索内容です。
仮想ディレクトリ内の検索に対応していません。
1文字目が「/」のときは正規表現で検索します。 例) -text:"/name.*file/"

・-type:1/指定無し
ファイル内の文字列を、英大小を区別せずに検索します。PPe で開くことができるファイルに限定されます。
・-type:2
コメント(00_INDEX.TXT)に記載したコメントを指定します。
・-type:3
チップテキスト(エクスプローラのチップテキスト拡張で取得できる文字列)を指定します。
・-type:5
検索モジュールに指定する文字列を指定します。

-start
*where のみ有効です。ダイアログ表示をしないで、すぐに検索を開始します。

-dir[:on|off]
ディレクトリエントリを検索対象にするかどうかの指定です。
off 又は 0 : 対象にしない(規定値)
空欄、on、1 : 対象にする。結果一覧にディレクトリが入ります。

-subdir:on|off
サブディレクトリ内を検索するかどうかの指定です。
off 又は 0 : 対象にしない
on 又は 1 : 対象にする(規定値)

-vfs[:on|off]
仮想ディレクトリ内を検索するかどうかの指定です。
off 又は 0 : 対象にしない(規定値)
空欄、on、1 : 対象にする

-type:数値
textで指定した内容の種類です。※仮想ディレクトリ内の検索に対応していません。
1 : テキストファイル内の文字列(default)
2 : コメント(00_INDEX.TXT)
3 : チップテキスト
4 : 指定不可
5 : 検索モジュール

-marked[:off|on]
sourceの代わりにマークしたディレクトリを検索元にするかどうかの指定です。
off 又は 0 : sourceが検索元(規定値)
空欄、on、1 : マークしたディレクトリが検索元

-search
検索後、その listfile にディレクトリ移動しないで終了します。
指定が無ければ、ディレクトリ移動して一覧表示します。

-listfile:path
検索結果を保存するListFileのフルパス名を指定します。指定が無ければ%temp%内に保存します。
例) -listfile:"%'temp'%\result.txt"

-name
検索結果を保存するListFileに保存するエントリをエントリ名にします("entryname")。PPx以外で結果を利用するため用です。
尚、-search も有効になります。

-utf8, -utf8bom
出力文字コードを UTF-8 / BOM 有り UTF-8 にします。指定が無いときは Unicode版/64bit版は BOM 有り UTF-16、MultiByte 版はシステムロケール設定(Shift_JIS)です。

-dirshow
検索結果の表示が階層表示になります。指定がなければXC_pmskの指定に従います。

-k[:]command  ダイアログ表示後、コマンド実行
  ダイアログを表示した後にマスク入力の一行編集上で commands を実行します。
  X_jinfc:whereisshowcmd で指定したコマンドの実行後、実行されます。
  注意-k command と空白区切りで command を指定したときは、-k 以降を全て実行するコマンド扱いにするため、最後に記載してください。


旧書式
※各パラメータを「,」区切りで記載するときは次の書式になります。各項目の内容は同名のオプションの記載に従います。また、on/off指定ができる項目は、数値による記載のみ有効です。

*where [!]source[,mask1[,mask2[,text[,dir[,subdir[,vfs[,type[,marked[,listfile]]]]]]]]]
*whereis source[,mask1[,mask2[,text[,dir[,subdir[,vfs[,type[,marked[,listfile]]]]]]]]]


PPc / PPv


*zoom [auto|font|image] 値 拡大縮小

フォントや画像の拡縮を設定します。
・PPc
値指定のみ / auto 値
テキスト表示時なら font、サムネイル画像表示時なら image の動作になります。

font 値
font の大きさを % で指定します。符号「+」「-」があるときは増減します。
*zoom font 100 100%で表示
*zoom font +10 10%拡大

image 幅[,高さ]
サムネイル画像の大きさを文字の幅と高さで指定します。幅指定に符号「+」「-」があるときは増減します。高さ指定が無いときは、幅の半分の値になります。
*zoom image 20,5 幅を20文字分、高さを5文字分にします。
*zoom font +10,3 幅を10文字分、高さを3文字分増やします。

・PPv
値指定のみ
XV_imgDの第1引数と同じです。
-1  窓枠に合う大きさに画像を拡大・縮小します
-2  窓枠より小さな画像は等倍、大きな画像は窓枠に合うように縮小します
-3  画像の大きさに合わせて窓枠の大きさを変更します
-4  画像の大きさに合わせて窓枠の大きさを変更し、最大化した窓より大きな画像は窓枠に合うように縮小します
-5  画像の幅が窓枠より大きいとき、窓枠に合うように縮小します
-6  画像の高さが窓枠より大きいとき、窓枠に合うように縮小します
-7  画像の縦横比率が大きいときは短辺が窓枠に合うように縮小し、そうでなければ窓枠に合うように縮小します
0  100%
1-10000  倍率(%)

auto 値
テキスト表示時なら font、画像表示時なら image の動作になります。

font 値
font の大きさを % で指定します。符号「+」「-」があるときは増減します。
*zoom font 100 100%で表示
*zoom font +10 10%拡大

image 値
画像の大きさを % で指定します。符号「+」「-」があるときは増減します。
*zoom image 100 100%で表示
*zoom image +10 10%拡大


PPv


*reducemode mode 縮小方法指定

画像の拡大・縮小表示方法を設定します。
XV_imgDの第2引数と同じです。
1  白地に黒文字(モノクロ画像向け)
2  黒地に白文字(モノクロ画像向け)
3  カラー高速(2000年頃PC向け)
4  混合(推奨設定, Win9x系では 3相当)
20  平均画素法(高速PC向け, 低速)
※ 1, 2, 20 は、文章等の画像が縮小しても文字が潰れにくくなります。

1. 白地に黒文字(モノクロ文書向け)
利点: 縮小時に、黒文字・黒線が消えず、文字と背景のコントラスト比を高く維持します。白地に黒文字のモノクロ2値文書の画像向けです。
欠点: カラー画像・グレー画像の場合、偽色が生じるため不適切な方法です。モノクロ画像の場合、縮小率が大きいと線間の白がなくなり、黒つぶれになります。
速度: 高速です。
方法: 該当全画素のANDをとります。拡大時は実質3と同じです。

2. 黒地に白文字(モノクロ文書向け)
利点: 縮小時に、白文字・白線が消えず、文字と背景のコントラスト比を高く維持します。黒地に白文字のモノクロ2値文書の画像向けです。
欠点: カラー画像・グレー画像の場合、偽色が生じるため不適切な方法です。モノクロ画像の場合、縮小率が大きいと線間の黒がなくなり、白つぶれになります。
速度: 高速です。
方法: 該当全画素のORをとります。拡大時は実質3と同じです。

3. カラー高速(2000年頃PC向け)
利点: 中間色が生じず、輪郭部分のコントラスト比を高く維持します。ドット絵の色が変化しないように拡大するときに適します。
欠点: ストライプ模様等では線幅が不均一になり、ジャギー、がたつき、モアレ等が発生します。縮小時は使われない元画像の画素が生じ、点や線が消えることがあります。
速度: 高速です。
方法: ニアレストネイバー法(最近傍法, Nearest Neighbor)。元画像から1画素のみ選びます。

4. 混合(推奨設定、高速PC向け)
利点: ジャギーが少ないため、色がなだらかに変化する写真等に適します。
欠点: 拡大・縮小にかかわらず、常にぼかしが入った状態になります。縮小時にモアレが強調されることがあります。また、細い線が消えて文字が読めなくなることがあります。
速度: 2000年頃のグラフィックボードでは 1-3 と比べて明らかに遅かったのですが、今では違いが分からない程度になっています。
方法: グラフィックボードによって違いますが概ねリニア法(Linear)と思われます。元画像から数画素を選び、平均化や強調等を行います。

20. 平均画素法(高速PC向け, 低速)
利点: 強調がなくアナログな拡大縮小方法に近いため、違和感が少ない画像になります。ドット絵を拡大しても、ドットを維持し、中間色になる画素が最小限になります。縮小時にモアレが発生しにくく、線が消えにくく縮小します。
このため、文字や線画が多い文書を大きく縮小するときに適しています。
欠点: 縮小時は境界部分のコントラスト比が低くなり、境界がぼやけがちになります。
速度: 1-4 に比べて低速です。
方法: 平均画素法/面積平均法。先画像の画素に対応する元画像の全画素をその面積比を考慮して平均化します。



*find ["text"] [option] 文字列の検索(PPv)

text の位置を検索し、該当 text の行に移動します。
text がないときは以前の text を用います。
text に "" を指定したときは、検索結果を廃棄し、ハイライトと前回の位置を消去します。

検索の開始位置は、キャレットカーソル表示時は、キャレットカーソルがある行になります。非表示時は、1度目の検索のときは画面上端、2度目以降は前回の1つめの候補がある行になります。

option
-forward (規定値)末尾に向かって検索します。
-back 又は -previous で検索方向を先頭に指定できます。
-next 検索ダイアログを表示したときでも2度目の検索扱いにします。
-top 検索開始位置をテキスト先頭行にします。検索方向が先頭の時は、テキスト末尾行が検索開始位置になります。
-dialog text を入力するダイアログを表示します。



*highlight ["text"] [-dialog] ハイライトの設定

空白区切りで指定した文字列 textをハイライト表示します。
-dialog を指定するとダイアログを表示します。

入力内容は、特殊環境変数 %si"Highlight" に保存されます。
常時使用する固定キーワードハイライトは、CV_hkeyで指定可能です。


*jumpline [L|Y][行番号][,桁番号] 行番号指定カーソル移動

指定した行番号(1=先頭)にカーソルを移動させます。
行番号の頭に「L」を付けた場合は論理行番号、「Y」を付けた場合は表示行番号で移動します。
テキスト表示の時、L/Yが無いときは、XV_numtの設定に従います。


%*selecttext 選択テキスト

範囲選択した部分の表示文字列を取得します。
・テキスト表示時に範囲選択していないときは、キャレットカーソル表示時はカーソル行、非表示時は表示分を取得します。
・改行コードは除去されます。
・%*selecttext(u)とした場合、UTF-8でURLエンコードした内容を得ることができます。Web検索用です。
参考 文字列全体 %*edittext, カーソル位置 %*cursortext


*viewoption 各種オプション 表示関係オプション

以下の起動時オプションを指定して、表示を変更します。複数のオプションを同時に指定することもできます。
例) *viewoption -tag:tag -utf8

表示形式(-hex等)
テキスト表示コード(-ibm等)
SI/SO(-siso:off等)
ESCシーケンス(-esc)
「<~>」タグ(-tag)
タブ桁数(-tab:n)
桁数(-width:n)
アニメーション(-animate)
カラープロファイル(-colorprofile)
行間隔(-linespace:n)

※特定の種類のファイルに対してオプションを常時指定したいときは、XV_optsで指定できます。
※タブ桁数、桁数については専用の設定 XV_tab, XV_cols が用意されています。


ツリー窓


*tree type ツリー窓の操作(PPc, 一行編集)

PPcと一行編集で使用可能なツリー窓の表示を、指定した種類に変更する等の操作を行います。
ツリーをポップアップ表示してその結果を得るには、%*treeを使用します。

typeの値
空欄  表示トグル
0 又は root  フォルダツリーを表示
1 又は favorite  お気に入りメニュー(M_pjump)を表示
2 又は ppclist  各PPcの現在開いているディレクトリ一覧を表示
focusppc  フォーカス変更用の各PPc一覧を表示

on  ツリー窓を表示
once  ツリー窓を表示(PPcで選択後はツリー窓を消去)
off  ツリー窓を閉じる
focus  ツリー窓にフォーカス移動する
unfocus  フォーカスを元に戻す
menu  ツリー表示形式等を変えるメニューを表示
メニュー名(M_xxx) 指定したメニューをツリー表示
ディレクトリ・ファイル名  指定したディレクトリ、ListFile、書庫等を親としたツリーを表示

例) *tree favorite, *tree "C:\Windows", *tree M_pjump


Windowsログイン・電源管理

コマンド実行処理 - *file - ファイル操作コマンド


*file は PPc のファイルコピー[C]、移動コマンド[M]、一括名前変更コマンド\[R]の本体となるコマンドです。
また、処理先のディレクトリの内容を処理元と同じになるようにコピー・削除するミラー処理、ショートカットの一括作成、ハードリンクやジャンクションの一括作成、エントリ削除もおこなうことができます。

※PPcの[C]や[M]で可能な、マルチスレッド処理、書庫内のファイル抽出、httpコピーは *file には含まれていません(疑似バックグラウンド処理はあります)。これらは*ppcfileで利用できます。
逆に *file は PPc 以外の PPb, PPtray, PPv などで実行できます。
※PPcからは基本的に *ppcfile を使うようにしてください。 *file を使った場合は、*file 処理中に PPc の操作の反応が鈍くなったり、*file 処理中に PPc を終了させると *file処理が強制終了してデータが破損したりすることがあります。
コマンド書式
ファイル操作コマンドの操作方法等 fileoperation
名前変更
その他
バーストモード
エラー時の動作
Undo


コマンド書式
オプション指定形式と「,」区切り形式のいずれかが使用できます。
オプション指定形式
*file [!]action [options]

「,」区切り形式
*file [!]action[,[source][,[destination][,options]]]

! : 「!」が付加されているときはダイアログ表示後、即座に実行します。-start と同じ指定です。
順番待ちをなくすには -qstart、総ファイル数・サイズの算出をなくすには -nocount を追記する必要があります。
action
X_foptに登録された設定を選択します。いくつかの設定が予め登録されていますが、任意の設定をX_foptに追加することによりテンプレートとして使用することができます。

source
コピー元を指定します。ワイルドカードを指定することができます。
頭に「@」があればレスポンスファイル指定(ワイルドカード不可)
指定がなければ、カーソル位置/マーク/開いているファイルです。
この欄を空欄にして、-src: オプションで指定することもできます。

destination
コピー先を指定します。指定がなければ action で指定された内容のままになります。
この欄を空欄にして、-dest: オプションで指定することもできます。
「|」を記載することでカーソル位置を指定したり、2つの「|」で囲むことで範囲選択をしたりすることができます。

options
空白区切りで次の指定ができます。
on|off指定は「1」か「0」でも指定でき、何も指定しない場合はon扱いになります。
一般シート名前シートその他シート
・共通指定
-src:source path
  コピー元の名前を指定します。ワイルドカード*, ?、レスポンスファイルListFile も指定できます。
  例) -src:"*.txt", -src:"@c:\dir\response.txt", -src:"@listfile.txt"

-mask:wildcards
  指定したワイルドカードに該当するファイルのみ実際に処理します。-srcで限定できないファイル(ディレクトリ内のファイル等)を絞るのに使用します。
  例) *file copy -mask:.doc 拡張子が doc のファイルのみコピーします。
  また、このオプションを使うと、コピー元と同じディレクトリツリーの作成(ファイルはコピーしない)が可能です。
  例) *file copy -mask:a:d+

-dest:destination path
  コピー先のディレクトリを指定します。ex) -dest:"d:\"
  また、「|」を記載することでダイアログ上のカーソル位置を指定したり、2つの「|」で囲むことで範囲選択をしたりすることができます。

-sheet:sheet no
  始めに開くシートを指定します。ex) -sheet:1
  no = 1:一般シート、2:名前関連シート、3:その他シート

-mode:type
  作業の種類を指定します。type は以下の値又は英単語を指定できます。
  0 move 移動
  1 copy 複写
  2 mirror ミラー処理。コピー後、コピー元に存在しないコピー先のファイルを削除します。
  3 shortcut ショートカットファイル(.lnk)作成
  4 link ハードリンク(ファイル)/ジャンクション(ディレクトリ)を作成
  5 delete 削除
  6 undo アンドゥ。/undolog:on で記録したログを使って元に戻します。
  7 symbolic シンボリックリンク作成(Vista以降、要シンボリックリンク作成権限)
   ※シンボリックリンクは通常管理者のみ作成できますが、グループポリシーの設定次第で他のユーザでも使用できるようになります。

-start
  ダイアログ表示後、即座に処理を開始します。「!」と同じ設定です。
  順番待ちをなくすには -qstart、総ファイル数・サイズの算出をなくすには -nocount を追記する必要があります。

-min
  ダイアログを予め最小化した状態にします。-start か !action の指定で即座に実行させるとき、この指定をしておくと次のキー入力がもとの窓になるため、操作がしやすくなります。

-retry:n
  ファイル操作時にエラーが発生したとき、ダイアログ表示などをしないで再試行する回数です。n = 0の時は自動の再試行はしません。nが記載されていなければ3回再試行します。

-error:type
  ファイル操作時にエラーが発生したときの対処方法を指定します。
0 または dialog
  中止/再試行/無視を選択できるダイアログを表示します。
1 または abort
  中止します
2 または retry
  再試行します
3 または ignore
  無視します
※ dialog 等は頭1文字のみでも可です。

-symcopy:type
  シンボリックリンクやジャンクションのファイル・ディレクトリをコピーするときの対処方法を指定します。指定がなければ「query」(確認ダイアログ)です。
sym (sのみも可)
  シンボリックリンク・ジャンクションとしてコピーします。コピー先にコピー元のリンク先へのリンクが張られたシンボリックリンク・ジャンクションを作成します。
file (fのみも可)
  通常のファイル・ディレクトリとしてコピーします。リンク先とは別のエントリになります。
query (qのみも可)
  sym/file を選択するダイアログを表示します。

-symdel:type
  シンボリックリンクやジャンクションのディレクトリを削除するときの対処方法を指定します。指定がなければ「query」(確認ダイアログ)です。
  ※シンボリックリンクのファイルは、常にリンクの解除を行います。
sym (sのみも可)
  シンボリックリンク・ジャンクションの解除を行います。リンク先は、削除されません。
file (fのみも可)
  ディレクトリとして削除します。リンクを解除し、リンク先も削除されます。
query (qのみも可)
  sym/file を選択するダイアログを表示します。

-k commands
-showcmd commands
-showcmd:commands
  ファイル操作ダイアログを表示した後に commands を実行します。
  X_jinfc:showcmd で指定したコマンドの実行後、実行されます。
  
  また、一般シートを開いた状態のときは、処理先の一行編集上で実行し、
  名前シートを開いた状態の時は、名前の一行編集上で実行します。

  注意1 : 常時実行するコマンドは X_jinfc:showcmd、特定の状況のみ使うときは -showcmd を使うことを想定しています。
  注意2 : -k/-showcmd commands と空白区切りで記載した場合、後ろは全て commands と見なしますので、-k / -showcmd は一番最後に記載してください。また、マクロ文字を使うときは *file/*ppcfile の実行前に解釈されないよう、%(~%) 指定を用いたり、%%K などと % をエスケープすることを忘れないようにしてください。
   -initcmd:commands の場合は、後ろに他のオプションを記載可能です。
  注意3 : *ppcfile の場合、-initcmd の実行時には既に実行元の窓が存在しないことがあり、%1, %C, %F等を使用すると動作がおかしくなることがあります。

-compcmd commands
-compcmd:commands
  ファイル操作が完了した後に commands を実行します。
  X_jinfcで指定したコマンドの実行よりも先に実行されます。
  注意1 : 常時実行するコマンドは X_jinfc:compcmd、特定の状況のみ使うときは -compcmd を使うことを想定しています。
  注意2 : -compcmd commands と空白区切りで記載した場合、後ろは全て commands と見なしますので、-compcmd は一番最後に記載してください。また、マクロ文字を使うときは *file/*ppcfile の実行前に解釈されないよう、%%K などと % をエスケープすることを忘れないようにしてください。
   -compcmd:commands の場合は、後ろに他のオプションを記載可能です。
  注意3 : *ppcfile の場合、-compcmd の実行時には既に実行元の窓が存在しないことがあり、%1, %C, %F等を使用すると動作がおかしくなることがあります。

・一般シート
-same:n
  同名ファイル処理を指定します。n は以下の値又は英単語を指定できます。
  0 new 最新のみ上書き
  1 rename 名前を入力
  2 overwrite 上書き
  3 skip 処理しない
  4 archive 更新のみ処理
  5 number 数字を追加
  6 append 追加(ファイル末尾に追加)
  7 size ファイルサイズが異なるときのみ上書き

-burst:[on|off]
  バーストモードを有効にするかの指定です。

-flat:[on|off]
  ディレクトリの平坦化/階層無しを有効にするかの指定です。

-security:[on|off]
  セキュリティ属性コピーを有効にするかの指定です。

-sacl:[on|off]
  監査属性コピーを有効にするかの指定です。

-keepdir:[on|off]
  ListFileから複写するときに、ディレクトリ階層を再現します。

-renamedest:[on|off]
  同名ファイルがあって上書きするときに、上書きしないで処理先ファイルを名前変更するかどうかを指定します。
  off そのまま上書きし、元々あったファイルを削除する。
  on 元々あったファイルを「filename-old.ext」の形式で名前変更し、保存する
  ※/backup で、「deleted$」ディレクトリに移動させることもできます。

-autosameall:[on|off]
  同名ファイルが見つかったときに、「全て同じ同名対処」をチェック(-sameall)するかどうかの指定です。
  off 何もしません
  on 同名ファイルが見つかったときに「全て同じ同名対処」をチェックします。

-sameall:[on|off]
  同名ファイルが見つかったときに、対処方法の選択をしたことにするかを指定します。
  off 見つかったときにダイアログで選択する
  on 予め指定した対処方法で対処する

・名前シート
-name:names
  コピー先の名前を指定します。ex) -name:"/old/new/"
  名前変更用ワイルドカード連番指定正規表現・置換も使用可能です。
  例) -name:abc  名前をabc001にする。※拡張子は元の拡張子を維持。
   -name:abc.ext  名前・拡張子をabc.extにする。
   -name:abc\.ext  名前・拡張子をabc001.ext等の連番にする
  対象ファイル名のマクロ展開(%)を行うときは、-extractname を指定するか、「-name:":[%%C]"」等と頭に「:」を付加します。

-extractname:[on|off]
  /name 内に記載したマクロ文字の展開を行うかどうかの指定です。
  処理元ファイル名は、%1, %C, %R 等で取得できます。

  例) *file /name:"%%*script(""%1\rename.js"")" -extractname
  ※ *fileの実行前にも%の展開がされるので、実際は「%*script("(%1の展開結果)\rename.js")」になります。

-snum:number
  連番に使用するはじめの数値を指定します。ex) -snum:1001

-div:filesize
  分割するファイルサイズを指定します。ex) -div:300k
  サイズは 9桁以内の数字で指定し、k, m, g, t を末尾につけて、単位を指定することができます。
  単位を小文字で記載したときは、それぞれ k(x1,000), M(x1,000,000), G(x1,000,000,000), T(x1,000,000,000,000)です。単位が大文字 (K,M,G,T) のときは、Ki(2の10乗, 1,024), Mi(2の20乗, 1,048,576), Gi(2の30乗), Ti(2の40乗)になります。

-joinbatch:[on|off]
  分割を行ったときに、結合用バッチファイルを作成するかどうかの指定です。

-upper:[on|off]
  英字を大文字に変換するかの指定です。

-lower:[on|off]
  英字を小文字に変換するかの指定です。

-sfn:[on|off]
  DOS等で認識可能なSFN(8.3)形式に収まらない場合は末尾を削除するかの指定です。

-deletespace:[on|off]
  トラブルが起きやすい空白やカンマ(,)、ファイル名に指定できない文字を削除するかの指定です。-deleteinvalid による設定を上書きします。

-deleteinvalid:[on|off]
  ファイル名に指定できない文字を削除するかの指定です。-deletespace による設定を上書きします。

-deletenumber:[on|off]
  末尾の「-n」「_n」「(n)」「[n]」「 - コピー」や先頭の「コピー(n)~」を削除するかの指定です。

-attributes:指定属性
  コピー時に設定・解除する属性を指定します。指定方法はワイルドカードのエントリ属性と同じです。
  例) -attributes:r+h- 読み取り専用属性を設定、隠し属性を解除、その他は元のファイル属性と同じ。

-renamefile:[on|off]
  「名前」欄で指定した内容でファイル名を変更するかの指定です。

-renameext:[on|off]
  「名前」欄で指定した正規表現・マクロ展開で拡張子を変更するかの指定です。
  名前変更用ワイルドカードのときは、常にワイルドカード指定に従います。

-renamedirectory:[on|off]
  「名前」欄で指定した内容でディレクトリ名を変更するかの指定です。

・その他シート
-querycreatedirectory:[on|off]
  処理先のディレクトリが無いときに作成するかどうかを確認するかの指定です。

-skiperror:[on|off]
  軽微エラーを無視するかどうかを確認するかの指定です。

-waitresult:[on|off]
  処理完了後、エラー等のログがあるときにダイアログを閉じないようにするかの指定です。

-backup:[on|off]
  削除・上書きしたファイルを「deleted$」ディレクトリに保存するかの指定です。

-log:[on|off]
  処理経過をログに保存するかの指定です。

-undolog:[on|off]
  undoアクションに必要なログを作成するかの指定です。

-lowpri:[on|off]
  ファイルオペレーションの処理優先度を下げるかどうかの指定です。
  Vista より前なら、スレッドの優先度を下げ、
  Vista 以降なら、I/O処理の優先度を下げます。

-preventsleep:[on|off]
  ファイルオペレーション中は、Windowsがスリープしないようにします。

-allowdecrypt:[on|off]
  暗号化属性を設定したファイルを、暗号化非対応ドライブへコピーすることを許可します。

-waittilldone:[on|off]
  移動元ファイルが使用中の時は、ダイアログを表示して使用終了するまで待機します。

-keepsrctime:[on|off]
  複写・移動時に元ファイルのアクセス日時が更新されないように再設定します。offにすると処理速度が上がります。

-keepdesttime:[on|off]
  複写・移動時に先ファイルのアクセス日時や作成日時が元ファイルと同じになるように再設定します。offにすると処理速度が上がります。

-nocount
  作業開始時に総ファイル数・サイズの算出を行いません。経過表示が簡易になりますが、算出しない分だけ早くなります。

-checkexistfirst:on|off
  作業開始時の総ファイル数・サイズの算出時に、処理先に同名ファイルがないかの存在チェックを行うかどうかの指定です。
  存在チェックをすると同名ファイルがあったときに、概数が表示され、同名のファイルの一覧を確認しながら同名ファイルの対処方法を選択できます。
  存在チェックをしない場合は、早くなります。

-qstart
  X_fopw=1のときでも実行の順番待ちを行いません。*fileを実行したらすぐに作業を開始します。



ファイル操作コマンドの操作方法等 fileoperation

・「?」ボタンでヘルプが表示されます。

・コピー開始時に、コピー状況表示のための処理対象の算出を行います。ただし、算出に10秒以上掛かった場合は算出を中止し、コピー・移動等を開始します。算出を行わなくても、% によるコピー状況表示ができなくなるだけで、コピー等は正常に行われます。

また、「計数省略/Skip」ボタンを押すことで、即座に算出を中止し、コピー等を開始することもできます。
※X_cntt によってカスタマイズできます。

・変更した設定は 設定ボタンを押すと表示されるメニューの「設定保存/Save」を選択することで保存できます。また、いろいろな設定に自由な名前を付けて保存できます。


名前変更

コピーや移動と同時に名前を変更するときは名前変更シート(&2)に切り替えることで各種指定が可能です。
一括で一定の条件で名前を変更するときは 設定(Action)を"Rename"にすると便利です。

名前変更用ワイルドカードとして次の指定が使用できます。
ワイルドカード ?
cmd/commandのrenameと同様に、元の名前の同じ位置の1文字を挿入します。

ワイルドカード *
cmd/commandのrenameと同様に、元の名前の同じ位置以降の文字列を挿入します。

例)
t?y?v*.w?x のとき、abcdefg.hij → tbydvfg.wix
t*y.ext のとき、abcdefg.hij → tbcdefgy.ext
*. のとき、abcdefg.hij → abcdefg

連番置換 \
連番(S_Num, /snum)の内容を挿入します。数値は1エントリ毎に1ずつ増えます。

例えば、「file\.ext」等と入れると、「\」の部分が「連番」の内容に置き換わったファイル名となり、「連番」の値が1ずつ増えます。
例の場合だと「file001.ext」「file002.ext」…となります。
「連番」の内容を変えることで、好きな桁数や値にすることができます。

正規表現・置換
[s/]正規表現/置換文字列[/修飾子 g, i等]
tr/変換対象文字/変換文字/

正規表現ライブラリがあれば正規表現が使用できます。使用する正規表現はライブラリに依存します。ライブラリの切り替えはX_retypで指定できます。
bregonig.dll : Perl 互換 http://k-takata.o.oo7.jp/mysoft/bregonig.html
bregexp.dll : Perl 互換 http://www.hi-ho.ne.jp/babaq/bregexp.html
IRegExp : WSH VBScript https://learn.microsoft.com/ja-jp/previous-versions/windows/scripting/cc392437(v=msdn.10)
Perl互換の場合は、正規表現による置換(s/src/dest/)とパターンによる変換(tr/src/dest/)を使用できます。修飾子はgicds等が指定できます。
WSH VBScriptの場合は、置換(s/src/dest/)のみ使用できます。修飾子はgiが指定できます。変換(tr/src/dest/)はbregonig.dll か bregexp.dllを使用します。

尚、置換をおこなうときは、頭の「s/」と末尾の「/i」を省略できます。
※末尾を省略したときは、修飾子が「/i」(英字大小を区別しない)の
扱いになります。
例) src/dest
s/src/dest/i 扱いになる

また、正規表現中内にワイルドカード「?」「*」は使用できませんが、連番置換は「\\」と指定することによって使用することができます。


その他

「削除ファイルを保存/Back up old file」は処理先ディレクトリにdeleted$ディレクトリを作成し、そこにファイルを保存します。ファイルが重複する場合は-n形式で番号を付加します。

「平坦化/階層無し/Flat」は処理先ディレクトリにディレクトリを作成しないようにします。このため、複数ディレクトリに散らばったファイルを一つのディレクトリにまとめることができます。


バーストモード

複写・移動にバーストモードを用いると、OSのファイルキャッシュを使用しないため、物理メモリがファイルキャッシュに占有されて、システム全体のパフォーマンスを低下する状態を防止することができます。
また、約1Mbytesを越える大きなファイルのコピーを高速に行うことができます。
ただし、
・小さなファイルのコピーパフォーマンスが低下する
・マルチストリームや拡張属性等がコピーされない(NTFS)
という問題があります。
このため、約1Mbytesを超え、特殊な属性を持たないファイルをコピーする場合にこのモードを利用するようにすると、コピー中に他の作業を行うときでも、ストレス無く作業でき効果的です。

参考
通常のコピー(CopyFileEx)
・読み書き並行、OSファイルキャッシュ使用、マルチストリームコピー有り
・小さなファイルを多数コピーするときに最適
バーストモードコピー
・読み書き交互、自前ファイルバッファ(X_cbsz)、マルチストリームコピー無し
・同一物理ドライブ内で大きなファイルをコピーするときに最適
キャッシュ未使用コピー(CopyFileEx)
・読み書き並行、OSファイルキャッシュなし、マルチストリームコピー有り
・異なる物理ドライブ間で大きなファイルをコピーするときに最適
バッファサイズの指定


エラー時の動作

・「軽微エラー無視」を有効にしている場合は、コピー元が「アクセスできない」、「見つからない」、「既に開かれている」などのときは、エラーダイアログを表示せずに次のエントリを処理します。

・コピー元で読み込み時にエラーが発生したときは、コピーを中止するか、読み込みを再試行するか、無視するかをダイアログで選択できます。無視したときは、読めなかったブロックを 0x55/('U')で埋めてコピーを続行します。

部分的に読めないファイルをコピーするときは、バーストモードを使用すると、試行回数が減り、より短時間で読み込むことができます。

・ファイル削除時の該当ファイル等や、ファイルコピー時のコピー先が使用中の時は、ダイアログ表示中も自動で再試行し、再試行に成功したときは、ダイアログを閉じて続きの処理を行います。
アンチウィルスソフトによるファイルチェック等で一時的にファイルが使用中の時も、継続して処理ができるようにするための動作です。


Undo

・「3:その他/option」シートの「元に戻す為のログを作成/Undo log」が設定された操作に対してUndoが可能です。
現在は、Copy, Move, Renameなどのコピー・移動系の処理に対応し、ショートカット作成などは使えません。
※上書きコピー/移動は、「削除ファイルを保存」を有効にしないとUndoできません。

・Undoを行うには、設定をUndoに切り替えて実行してください。
任意のキーに登録するときは次のように指定します。

例) *file Undo -start

・「元に戻す為のログを作成」を有効にしたとき、X_saveにPPXUNDO.LOGに結果が保存されます。
また、結果は1回ごとで上書きされ、前の結果は残りません。
同時に複数のUndoを有効にした操作を行ったときは、一つずつ実行されて
最後に実行した操作のみUndo可能となります。

コマンド実行処理 - ファイルオペレーションダイアログ-一般


設定
予めテンプレート(X_fopt)として登録されている設定を切り替えます。
また、現在の設定を保存することもできます。このとき「先」に記載した処理先パスを反対窓にするかの問い合わせがあります。また、処理先パスに「|」を記載することでカーソル位置を指定したり、2つの「|」で囲むことで範囲選択をしたりすることができます。
1:一般
このシートです。
2:名前
名前シートに切り替えます。
3:その他
その他シートに切り替えます。
処理先を指定します。空欄ならカレントディレクトリです。ListFileも指定できます。(/dest)
同名ファイル処理
処理先に同名のファイルがあるときの処理方法を選択します。(/same)
最新のみ上書き 処理元が処理先より新しければ上書きします
名前を入力 処理元の名前を手入力で変更してコピーします
上書き 常に上書きします
処理しない 常に処理しません
更新のみ処理 処理元にArchive属性がついている場合だけコピーしますまた、処理元のArchive属性は解除されます。※同名ファイルがないときでもArchive属性は解除されます。
数字を追加 処理元の名前の末尾に「-n」形式で数字を追加します
追加 処理先の末尾に処理元を追加します。※テキストファイルなど、単純に追加できるファイル形式が対象です。
異サイズ 処理元と処理先のファイルサイズが異なれば上書きします
Burst(自前バッファ)
バーストモードを使うかどうかを選択します。(/burst)
平坦化/階層無し
ディレクトリを含むコピーを行うとき、ディレクトリの再現を行わずに一つのディレクトリにまとめます。(/flat)
セキュリティ属性
セキュリティ(ACL)もコピーします。(/security)
監査
セキュリティ属性に加えて監査の設定もコピーします。(/sacl)
階層を再現する
ListFileのディレクトリ階層を再現します。(/keepdir)
上書き先を名前変更 処理先を処理元で上書きしないで、「filename-old.ext」の形式で保存する。(/renamedest)
※その他シートの「削除ファイルを保存」で、「deleted$」ディレクトリに移動させることもできます。
「全て」を指定
同名のファイルを見つけたときに、「全て同じ同名対処」をチェックします。(-autosameall)
一度同名ファイルを見つけた後、処理方法の選択を1度だけ行って後は使い回すときに便利です。
全て同じ同名対処 同名の対処方法を尋ねずに指定の対処方法で対処します(/sameall)
試行
設定された内容で挙動を確認する試験を行います。実際にコピーや削除等をすることはありません。
処理対象となるファイル名と、名前が変わる場合はその名前が一覧表示されます。
処理先にファイルがある場合は「Exist」と印が付きます。
※ Win9x系では一覧表示の大きさが 32Kbytes に限られるため、結果が全て表示できない場合があります。
Copy/Move/Mirrorなど
処理方法をメニューで選択します。(/mode)
Move 移動
Copy 複写
Mirror ディレクトリミラー
Shortcut ショートカットファイル(.lnk)の作成
Hard link/Junction ファイルならハードリンク、ディレクトリならジャンクションを作成します。(Win2000, XP以降)
Delete 削除
Undo 「元に戻す為のログを作成」を有効にして行った作業を元に戻す。
Symbolic link シンボリックリンクの作成(WinVista以降, 要シンボリックリンク作成権限)


コマンド実行処理 - ファイルオペレーションダイアログ-名前


設定
予めテンプレート(X_fopt)として登録されている設定を切り替えます。
1:一般
一般シートに切り替えます。
2:名前
このシートです。
3:その他
その他シートに切り替えます。
名前
名前変更の方法を指定します。処理する名前をここに記載したルールで変更可能です。(/name)
ここが空欄だと変更されずに処理元の名前になります。
名前変更用ワイルドカード、連番指定 \、正規表現 s/~/~/、パターン置換 tr/~/~/ の指定が可能です。
例)拡張子をまとめて変える *.newext
※ワイルドカード指定のときは、拡張子指定が無ければ拡張子を変更しないで維持します。
例)拡張子は維持 abc
拡張子も変更 abc.
正規表現で英字の大小を区別しないようにするには s/xxx/yyy/gi 等とします。
マクロ文字や関数モジュールを使いたいときは、この欄の頭に「:」を記載するか、「'%'を展開」をチェックする必要があります。このとき、対象ファイル等は、次のマクロ文字で取得できます。
%1 対象ファイルのディレクトリ
%C, %R, %F, %X, %T等 対象ファイル名
連番
名前欄で使用する連番指定 \ で使用する数値の初期値を指定します。1つ処理する毎に1ずつ増加します。(/snum)
分割
ファイル分割する大きさを指定します(/div)。
大きさは 9桁以内の数字で指定し、k, m, g, t を末尾につけて、単位を指定することができます。
単位を小文字で記載したときは、それぞれ k(x1,000), M(x1,000,000), G(x1,000,000,000), T(x1,000,000,000,000)です。単位が大文字 (K, M, G, T) のときは、Ki(2の10乗, 1,024), Mi(2の20乗, 1,048,576), Gi(2の30乗), Ti(2の40乗)になります。
0を指定した場合、処理先の空き容量が無くなったときに分割するかどうかを尋ねます。
結合BATファイル
ファイル分割を行ったとき、分割したファイルを元に戻すバッチファイルを出力します。このバッチファイルを使うと、PPx が無くても結合して元に戻すことができます。作成されるバッチファイルの名前は「分割元のファイル名.bat」です。(/joinbatch)
名前加工
一定条件で処理先の名前を加工する条件を指定します。
大文字化 全ての英字を大文字にします(/upper)
小文字化 全ての英字を小文字にします(/lower)
8.3形式 DOS等で認識可能なSFN(8.3)形式に収まらない場合は末尾を削除します(/sfn)
空白除去 トラブルが起きやすい空白やカンマ(,)や、ファイル名として使用できない文字「" ' \ / | <> * ?」等を削除します(-deletespace)。グレー状態の場合はファイル名として使用できない文字のみ削除します(-deleteinvalid)。
数値除去 末尾の「-n」「_n」「(n)」「[n]」や先頭の「コピー(n)~」を削除します(/deletenumber)
'%'を展開 「名前」欄に記載したマクロ文字(%Cや関数モジュール)を使った名前変更をします。(/extractname)
       処理元ファイル名は、%1, %C, %R 等で取得できます。
ファイル属性
コピー時に設定・解除する属性を指定します。(-attributes)
チェック無 解除
灰色    変更しない
チェック有 付加
CDの読取専用解除 処理元がCD, DVDなどのとき読取専用属性を解除します。
その他の属性の説明
ファイル名変更
このシートの設定をファイルに対して処理します(/renamefile)。
拡張子変更
名前欄に書いた内容が正規表現か、マクロ文字を使った名前変更の時、拡張子も対象にするかどうかの指定です(/renameext)。名前変更用ワイルドカードのときはワイルドカード指定に従います。
ディレクトリ名を変更
このシートの設定をディレクトリに対して処理します。(/renamedirectory)
開始シート
*fileを実行したときに最初に開くシートを、この名前シートにします。(/sheet:2)


コマンド実行処理 - ファイルオペレーションダイアログ-その他


設定
予めテンプレート(X_fopt)として登録されている設定を切り替えます。
1:一般
一般シートに切り替えます。
2:名前
名前シートに切り替えます。
3:その他
このシートです。
ディレクトリ作成の確認無
コピー先に無いディレクトリを処理先にしたときに、作成するかどうかを確認しません。(-querycreatedirectory)
軽微エラー無視
次のエラーが出たファイルは無視して次のエントリを処理します。また、エラー内容はログに残します。(-skiperror)
・アクセスできない
・見つからない
・既に開かれている
・使用できない文字が含まれている(「?」など)
ログ有でも終了時待機無
ファイルオペレーションダイアログにログを表示したときは、処理が終わってもログを表示したままになりますが、ここにチェックを付けるとダイアログをそのまま閉じます。(-waitresult)
削除ファイルを保存
削除したファイルを deleted$ ディレクトリに保存します。Undoしたいときに必要です。(-backup)
処理結果をログに表示
処理結果をログに残します。(-log)
元に戻す為のログを作成
X_saveの PPXUNDO.LOG に結果が保存されます。Undoしたいときに必要です。(-undolog)
実行優先順位を低くする
実行優先順位を下げて他の作業の邪魔にならないようにします。Windows Vista以降の場合はファイルI/Oの優先順位が下がるので更に邪魔にならないようになります。(-lowpri)
処理中はスリープを抑制
ファイルオペレーションの処理中にWindowsが自動でスリープしないように抑制します。(-preventsleep)
暗号化ファイルの復号許可
NTFSの暗号化属性を設定した暗号化済みファイルを、FAT等の暗号化属性がない暗号化非対応ドライブへコピーすることを許可します。許可したときは、暗号化が解除された状態でコピーされます。(-allowdecrypt)
開始時総サイズ算出
作業開始時に総ファイル数・サイズの算出を行います。(-nocount)
開始時存在チェック
作業開始時の総ファイル数・サイズの算出時に、処理先に同名ファイルがないかの存在チェックを行います(-checkexistfirst)
順番に処理を行う
他のファイル操作が完了するまで順番待ちを行います。(-qstart)
ファイル使用後移動
移動元ファイルが使用中の時は、ダイアログを表示して使用終了するまで待機します。


カスタマイズ詳細 - カスタマイズ詳細について


PPx の売りの一つに K-Launcher 譲りの複雑なカスタマイズがあります(^^;。
カスタマイズの設定自体は PPWCxxxx.DAT というバイナリファイルに全て保存されますが、その設定をカスタマイザ(PPcust)のGUI(プロパティシート)か、カスタマイザで書き出したテキストファイルで編集できます。(それぞれの利用方法は PPcust で)
基本的にどちらでも同じことができますが、プロパティシートは視覚的な操作(色設定など)、テキストファイルは一括操作が得意ですので、適当に使い分けるとよいでしょう。

また、GUIによるカスタマイズは操作しやすくするために、テキストファイルで可能なカスタマイズの一部に対応していません。

尚、作者が常用しているカスタマイズは、デフォルトカスタマイズに近い環境であって、独立した 2枚のPPc + PPv + PPbを主に使用しています。他の設定(PPcの連結・一体化・タブ等)は、開発のときに使用しているだけですので問題や、常用していたら気づく使いにくさなどが残っている可能性が高くなっています。改善が必要な部分があれば指摘をお願いします。対処するか検討します。

カスタマイズ詳細 - カスタマイズひな形、カスタマイズ内容の手動アップデート


http://toro.d.dooo.jp/index.html の Configuration file & Memo で、PPx に内蔵されているテキスト形式設定ファイルや、カスタマイズのひな形をいくつか公開しています。
これらをダウンロードして、カスタマイズの「取込」(コマンドラインなら PPCUST(W) CS filename)で取り込むことで使用することができます。

また、カスタマイズ内容を手動でアップデートしたい場合は、「初期設定値」をダウンロードし、「更新」(PPCUST(W) CU filename)を行うことでアップデートが可能です。

なお、PPxに内蔵されている最新の各種テキスト形式設定ファイルが上記ページに登録されていない場合は、PPLIB32/PPLIB32W.DLL, SETUP.EXE のリソースから取得するか、PPx のソースファイル中の DEFxxx.CFG を取りだして、使用することができます。

カスタマイズ詳細 - 基本事項(テキスト形式設定ファイル)



・「[n]」等の記載は、「n」が省略可能であることを表します。また、「[」、「]」は記述する必要ありません。

・「項目名 = 内容」の形で記載がされます。複数行にわたって記載する場合は、
項目名 = {
内容1 = 内容2
内容1 = 内容2
内容1 = 内容2
:
}
の形になります。ただし、「項目名 = {内容1 = 内容2} 」と一行に書き換えることはできません。

・文字列部分においては空白も有効です。

・英大文字・小文字は区別されます。

・空白を空ける場合、空白/TABの2種類がありますが、空白は、内容の一部とみなされるのに対し、TABは無視されるという違いがあります。

・コメントを記載する場合は「;」のあとに記載して下さい。また、項目の内容として使う場合は、「%;」等として指定します。
※コメントの「;」は、行頭か、空白又はタブの次に記載します。
string1 ;string2   「;」以降はコメント
string1;string2   「;」はコメント指定ではない

・見出しとして「;・」と「;**」を使用しています。

・2行目付近に「;charset=cp932」「;charset=utf-8」等と記載することで、ファイルの文字コードを指定できます。

・すべての文字の大文字や小文字は区別しています。このため、「%C」と「%c」とは違う意味になりますし、拡張子判別の拡張子を小文字で書いたりしますと認識しませんので注意してください。

・テキストの先頭行にある「PPxCFG = x.xx」は、このテキストが想定する PPx のバージョンを示します。

・数値の指定は、通常の10進数の他に、16進数「Hxxx」、2進数「Bxxx」による記載が可能です。

・拡張子実行やメニューの数については特に制限がありません。

・文中などで「B12」等と表記されている場合がありますが 12 はビットの位置を表し、次のように右端の0から始まる位置となっています(本例では右から13番目のビット)。右の方が小さいことに注意が必要です。
 76543210
B00000000

・項目名の頭には、以下の指定が可能です。これらを使うことで、高度な登録処理が行えます。(主にバージョンアップ時の自動設定更新のために使用しています。)
「-|」  指定の項目を削除します。内容は空欄でかまいませんが、「=」は必要です。
「+|」  指定の項目を update 時でも常に登録します。
「^|」  update時に項目内の不足部分を補います。※配列名では使用できません。
「?|」  update時、指定の項目において、該当項目が無い場合のみ登録します。update以外では、常に登録します。
「+x.xx|」「-x.xx|」「?x.xx|」  store/add 時は、数値が無い場合と同じ動作をします。
update時はPPxの現在のカスタマイズ内容のバージョン(PPxCFG)がx.xx以内の場合のみ有効になります。
例) PPxCFG = 1.00 のとき、
+1.01|keyword =  更新される
+1.00|keyword =  更新される
+0.99|keyword =  更新されない

・色の指定
色の指定方法は文字で書く方法と、数値で書く方法があります。
文字で書く場合は原色を即座に指定でき、画面の解像度が256色でも表示に支障がありません。
逆に数値で書く方法は中間色が使えるため、表現力が大きくなりますが、解像度によっては正しく表現できない場合があります。

文字形式:
_BLA : 黒  _BLU : 青  _RED : 赤  _MAG : 紫
_GRE : 緑  _CYA : 明水色  _BRO : 黄色  _WHI : 白
_DBLA: 暗灰  _DBLU: 暗青  _DRED: 暗赤/茶  _DMAG: 暗紫
_DGRE: 暗緑  _DCYA: 暗水  _DBRO: 暗黄  _DWHI: 灰
_MGRE: 明緑  _SBLU: 水色/空  _CREM: 暗白  _GRAY: 明灰
_AUTO: 既定の色を使います。使用する色は項目毎に異なります。
※_MGRE, _SBLU, _CREM は 256色で正しく表示できません。

数値形式:
基本色以外は Hbbggrr と、16進数で指定すると分かりやすくなります。

カスタマイズ詳細 - キー表記、内蔵キーコマンド、イベント


キーボード上の特定のキーを指定する場合は次のように指定を行います。
また、複数のキーを並べるときは空白を空けないと誤認識します。
具体的なキーがよくわからない場合は、PPcustの「キー調査」を使うとわかります。これを使うと実際には使えない組み合わせることができないキーもわかります。

・シフトキーを押しながらの場合は、次の記号を頭に付加します。
[Shift]
\
[Ctrl]
^
[Alt][GRPH]
&
[ExSHIFT]
~ ※ 通常は[無変換]。X_esを参照

・[A]~[Z], [0]~[9] はそのまま表記します(A~Z, 0~9)。

・記号は「'」で括ります。([=]→'='等)ただし、Shiftの有無は問いません。
例えば、'!'は、日本語キーボードでは Shift + 1 になります。
また、'*'は、日本語キーボードでは、フルキーのShift+:、又はテンキーの*になります。このように該当キーが複数ある場合は、仮想キーコード(V_xx)で使い分けることができます。
※使い分けは、キーボードを変えると別のキーになってしまい、意図しないキー割当てになることがあるのでお薦めしません。
※Windowsの仕様により、1つのキーを押した場合でも、仮想キーコード→文字キーコードの順に2つの入力があります。既に割当て済みのキーと同じ仮想キーコードへ割当てを行う場合、元のキーを無効にしないと両方機能します。
A  = NULL
V_H41  = @'*'
上記の例は、[A]を押すと「V_H41」、「A」の順に実行されるため、[A]が実行されないように NULL で無効にしています。

・PPxの初期割当てキーを指定する場合(再帰エイリアス禁止)は「@」を頭に付加する
※この指定をしない場合は、指定したキーに新たに割り当てた内容を優先で使用します。このため、指定内容によっては無限ループに陥る場合があります。
例)下記設定の場合、A→B→C→A と無限ループに陥る。
  A = B
  B = C
  C = A

・既に割り当てられているキーを使用できなくするには、「NULL」を使用する。

・カーソルなど、文字でないキーは次のように記載します。
カスタマイザのファイルタブ、「キー調査」で確認できます。
[BS]
BS
[TAB]
TAB
[CLEAR]
CLEAR
[RETURN][ENTER]
ENTER又はRETURNのいずれでも可
[SHIFT]
SHIFT ※単体押しの場合
[CTRL]
CTRL ※単体押しの場合
[ALT][GRPH]
ALT又はGRPH ※単体押しの場合
[PAUSE]
PAUSE
\[Caps Lock]
CAPS ※Shiftを押さない場合は普通V_HF0
^\[カタカナ]
KANA
&[漢字]
KANJI
[ESC]
ESC
スペースキー
SPACE (' 'でも可)
[ROLL DW][PgUP]
PUP
[ROLL UP][PgDW]
PDOWN
[END]
END
[HOME]
HOME
[←]
LEFT
[→]
RIGHT
[↑]
UP
[↓]
DOWN
[SELECT]
SELECT
[INS]
INS
[DEL]
DEL
[HELP]
HELP
[変換][XFER]
XFER
[無変換][NFER]
NFER
[F1]~[F15]
F1 ~ F15
[vf・1]~[vf・5]
F11~ F15
左Windows Key[ミ田]
LWIN
右Windows Key[ミ田]
RWIN
アプリケーションメニュー[APPS]
APPS
テンキー0-9
NUM0~NUM9 注意

・仮想キーコード(上記例に無いキーの表現方法)の直接指定はV_(値)注意


・PPxの初期割当てキーを指定する場合(再帰エイリアス禁止)は「@」を頭に付加するようにしてください。例) @ESC

・PPx 内蔵キーコマンド

PPxのキーに割り当てられていないコマンドの一部は、次のキー表記を使うことで使うことができます。
NULL
何もしない。主に割り当てを無効にする時に使用する
WTOP
現在の窓を最前面に移動する
WBOTTOM
現在の窓を最背面に移動する
LOGOFF
現在のユーザのセッションを終了する。
POWEROFF
シャットダウンし、電源を切る
REBOOT
シャットダウンし、再起動する
SHUTDOWN
シャットダウンする
TERMINATE
強制シャットダウンする
SUSPEND
サスペンド状態に移行する
HIBERNATE
休止状態に移行する
SSAVER
スクリーンセーバを起動する
NETUSE
ネットワークドライブ接続ダイアログを表示する
NETUNUSE
ネットワークドライブ切断ダイアログを表示する
ABOUT
PPx の About を表示する
SUPPORT
PPx のサポートページを表示する
SAVECUST
PPx の現在状態をカスタマイズファイルに保存する
LOADCUST
カスタマイズファイルを読み、その内容に PPx の現在状態を反映させる。
CUSTOMIZE
PPcust を起動する
TOGGLEVFS
VFSの使用状態のトグル
LOADVFS
VFSのプラグインを読み込む
FREEVFS
VFSのプラグインの使用を終了する。
(PPc専用)
C_WIND
Window オプションダイアログ
C_DIR
カーソルが示すディレクトリ・仮想ディレクトリに移動する
NEXTITEM
カーソルを1つ次のエントリに移動
PREVITEM
カーソルを1つ前のエントリに移動
PWTOP
反対窓を最前面に移動する
PWBOTTOM
反対窓を最背面に移動する
(イベント用)
これらのキーは、キー入力に用いられませんが、カスタマイズで登録しておくことで特定の条件の時に使用されます。
FIRSTEVENT
(PPc KC_main)窓を1枚開いた直後に使用します。一体化窓の時は窓/タブ毎に使用します。
(PPv KV_main, PPb KB_edit)起動直後に使用します。
(一行編集窓, アドレスバー等の文字列入力 K_lied, K_editのいずれか)一行編集窓が開いたときに使用します。
(PPe K_ppe, K_editのいずれか)PPeが開いたときに使用します。
(ファイル操作、ファイル検索等ダイアログ、ログ窓、入力バー等 K_edit)ファイル操作、ファイル検索等の一行編集ダイアログでない文字列編集を開いたときに使用します。
ファイル操作では最初に開くページの処理先/名前、ファイル検索では検索対象上で実行します(検索名前等は LOADEVENTです)。
あらかじめ特定のカスタマイズをしたり、環境変数等の設定をするときに使用できます。
例えば、次のようなカスタマイズを行うと、PPc.EXEのディレクトリ下のDLLPATH内のDLLやEXEをPPcがパス指定無しで実行できます。但し、条件によってはできない場合もあります。
KC_main = {
FIRSTEVENT , *set PATH+=%0\DLLPATH
}
ACTIVEEVENT
(PPc KC_main, PPv KV_main, KV_img, KV_page)窓がアクティブになったときに使用します。
尚、状況によっては、既にアクティブになっているときに更に生じたりすることがあります。このため、トグル処理をしていると動作がおかしくなる場合があります。
CLOSEEVENT
(PPc KC_main, PPv KV_main, KV_img, KV_page)窓を1枚閉じた直後に使用します。
CLOSEEVENTは、閉じた後の後始末をしたり、フォーカス制御をするときなどに使用できます。
※このイベントによるプロセスの生成(アプリケーションの実行)は避けてください。ログオフ時・シャットダウン時は新たなプロセス生成ができないため、意図した動作をしない場合があります。
LOADEVENT
(PPc KC_main)ディレクトリの読み込みが完了したときに使用します。※動的カスタマイズで、PPc 起動後に追加したときは %K"LOADCUST" を使わないと反映されません。
(PPv KV_main, KV_img, KV_crt, KV_page)ファイルの読み込みが完了したときに使用します。
(PPe K_ppe)ファイルの読み込みが完了したときに使用します。
LOADEVENTは、開いたディレクトリ/ファイル別に設定を変えたりするときに使用します。
ファイル名やパスで変えるときは、*ifmatch やスクリプト、他の条件ならスクリプトで対応できます。
(ファイル操作 K_edit)ファイル操作ダイアログ中のタブ切替を行ったときに使用します。ファイル操作では最初に開いたページの処理先/名前で実行します。
(ファイル検索 K_edit)ファイル検索ダイアログを開いたとき、2行目以降の検索名前、限定名前、ファイル内で実行します。1行目の検索対象は FIRSTEVENT が使用されます。
SELECTEVENT
(PPc KC_main)カーソルが移動したときに使用します。
カーソル移動に合わせた連携処理に使用できます。
COMMENTEVENT1 ~ COMMENTEVENT10
(PPc KC_main)拡張コメントの内容が必要なときに使用します。
拡張コメントが未設定の時に、拡張コメントによるソート、又は拡張コメントの表示が必要になったときに呼び出されます。このとき、*comment コマンドやスクリプトを用いて拡張コメントの内容を設定することができます。
例) COMMENTEVENT1 , *comment 1,all extract,"拡張子=%%FT"
例) COMMENTEVENT2 , *comment 2,all extract,"%%ME_comment2"
RANGEEVENT1 ~ RANGEEVENT8
(PPc KC_main)XC_mvUD等のカーソル移動設定で画面外方法・範囲外方法にこれらEVENTを指定したときに使用されます。独自の画面外等への移動動作を記述するときに使用します。
REFBUTTON
(一行編集)参照ボタンを押したときに使用します。
標準の動作(^\[I])と異なる参照機能を用意したり、一時的に別の機能を割り当てたい時に使用できます。


・Windows 制御用のキー
以下のキーは、%k で使うことで各種操作を行うことができます。
CAPS  Caps Lock の on/off
KANJI  IME の on/off
NUMLOCK  Num Lock の on/off
SCROLL  Scroll Lock の on/off
V_HAD  音量ミュートの on/off(Windows2000以降)
V_HAE  音量小(Windows2000以降)
V_HAF  音量大(Windows2000以降)

カスタマイズ詳細 - 全般設定


PPx 共通の設定です。



PPxCFG

このファイルが対象にしている PPx のバージョン「x.xx」を指定します。ここで指定したバージョン値は、カスタマイザの「更新」(PPCUST(W) CU filename)や、PPxのバージョンアップ時のカスタマイズアップデートの判断に使用します。
この項目を意図しない形式に書き換えた場合、アップデート機能が誤って動作したり、意図しない項目が変更されたりしますので、注意が必要です。


X_LANG

表示に使う言語の設定です。

・GUIカスタマイズ(PPcust)では、読み込み済みの言語に切り替え、Webから言語ファイルをダウンロードして切り替え、言語ファイルを指定して読み込んでから切り替え、Webの言語ファイル一覧へ移動、をメニューで選べます。
※メニュー表示と、言語ファイルのダウンロードのときに、インターネット接続を行います。

・X_LANG=xxxx と直接操作を行う場合、ロケール識別子(LCID)で指定します。指定したLCIDに対応するMesXXXXが必要です。英語表示用(Mes0409)はなくても表示でき、日本語表示用(Mes0411)は内蔵しています。それ以外は、言語ファイルを入手してカスタマイザで読み込む必要があります。言語ファイルのダウンロードはGUIカスタマイズの全般タブ、「Display language/表示言語」から行えます。

X_LANG=1041  日本語表示(Mes0411 を使用)
X_LANG=1033  English(use Mes0409)


X_mmon 強制でマルチモニタとみなした動作をする

&[↑], &[←], &[→], &[↑]では、窓が画面外にある時、手近のモニタへ強制移動させます。
しかし、仮想デスクトップソフトを使用していると必要な位置へ移動できずかえって不便になります。X_mmon = 1 とすると、強制移動機能が無効になります。

0  強制移動を行う。OSサポート(Win98/2000)によるマルチモニタでは、各モニタを考慮する。
1  強制移動機能を無効にする。


X_win

各窓における表示全般の設定です。
B000000000
 |||||||||
 ||||||||+--1=メニューバーを表示する
 |||||||+---1=タスクバーに表示させない。ただし、不都合有り
 ||||||+----1=スクロールバーを表示させない。
 |||||+-----1=(PPcのみ)スクロールバーの位置を下端⇔右端で切替(XC_page参照)
 ||||+------1=標準のツールバーを表示する
 |||+-------1=標準のステータス行を表示させない
 ||+--------1=(PPcのみ)標準の情報行を表示させない
 |+---------1=(PPcのみ)カラムヘッダを表示する
 +----------1=タイトルバーを表示させない

B0 メニューバーを表示する
メニューバーは、初期カスタマイズでは、メニューバー自身をダブルクリックすると非表示にすることができます。また、メニューバーがあった位置(情報表示行)をダブルクリックするとメニューバーを表示することができます。キーボードの場合は[^]です。
 メニューバーを非表示にしていても、タイトルバー右クリック/Alt+Spaceでシステムメニューを表示すると、その下位下層としてメニューバーと同じ内容が使用できます。
 Alt+英数字によるメニュー表示はメニューバーが表示されていない時でも有効なので、たまにメニューを使いたい人でもメニューバーを非表示にしたままでもメニューを簡単に呼び出すことができます。

B1 タスクバーに表示させない
PPtrayを用いて、設定されているPPxを全て一つのタスクバーにまとめます。
PPtrayがないと正常に機能しません。
また、フォーカスの挙動などがおかしいなど、問題がいくつかあります。

B4 標準のツールバーを表示する
初期カスタマイズで登録済みのツールバーを表示します。
PPcはB_cdef、PPvはB_vdefの設定を用います。

B7 カラムヘッダを表示する
エントリ一覧にヘッダを表示します。各項目の幅の変更ができますが、細かなカスタマイズはできません。


X_dss 画面のスケーリング対応

コントロールパネルのデスクトップ上のテキストやその他の項目を縮小又は拡大する設定(画面スケーリング)を反映させるかどうかの設定です。
0 全て無効
-1 全て有効

細かい設定を行いたいときは、 X_dss をビット指定で変更してください
B000000
 ||||||
 |||||+--1=フォントサイズの変更を有効にする
 ||||+---1=フォントサイズが 8pt(X_tous第1項目) より大きくなるように補正する
 |||+----1=アイコンサイズの変更を有効にする
 ||+-----1=ツールバー等のサイズの変更を有効にする
 |+------1=動的変更(Win8.1以降)を有効にする
 +-------1=ダイアログを画面に収まるように縮小する



X_scrm スクロール処理の方法

画面のスクロールに用いる方法を指定します。
0  全画面書換。スクロールにバグがあったり、スクロール中は割込みが禁止されたりするドライバに対してこの設定を使うとよいかも。また、Win95が発売された時期のPCはこちらの方が早いようです。
1  ScrollWindow APIによるハードウェアスクロール。
2  ScrollDC APIによるハードウェアスクロール。既定値


X_tray 最小化時にタスクトレイに入れる(要PPTRAY.EXE)

PPc, PPv を最小化したときにタスクトレイに入れるように動作するかどうかの指定です。
0  最小化のみ。
1  最小化時にタスクトレイに入る。尚、タスクトレイの為にPPtrayが起動する。
以下はPPc/PPvのどちらかのみタスクトレイに入れる設定です。
16  一体化PPcのみタスクトレイに入れる
32  独立PPcのみタスクトレイに入れる
48  一体化・独立PPcのみタスクトレイに入れる
64  PPvのみタスクトレイに入れる

尚、元に戻すための専用ホットキーは特に用意していないので、
K_tray ={
&\P , *focus
&\V , *focus "PPV["
}
等とカスタマイズしてホットキーを登録してください。


X_mwid メニューの最大桁数

各種メニューの項目の最大桁数を指定します。項目の長さがX_mwidを越えるときは、末尾を切り捨てます。
長いパスなどを頻繁に扱うとき、無駄にメニューが大きくならないようにするために用います。
尚、設定を変更した場合はPPxを再起動するまで反映されません。


X_dlim 管理者権限の制限時(Vista以降)にタイトルバーに表示

Vista以降で追加されたUACによって管理者権限が制限されているときに「PPC[A](Limit)C:~」等と表示を行うかどうかの指定です。
尚、設定を変更した場合はPPxを全て終了後、再起動するまで反映されません。

0  表示しない
1  制限時に表示する

※高権限状態を表す(Elevate)表示は、通常の状態と異なることを警告するために非表示にすることはできません。


X_tskb Win7以降でPPxを1つのタスクバーボタンにまとめる

Windows7以降で追加されたタスクバーのボタンの制御機能を使い、PPx(PPc, PPv…)を一つのタスクバーのボタンにまとめるかどうかの指定です。
設定は次にPPxを起動させたときに反映されます。

0  まとめず、各PPxが別のボタンに割り当てられる
1,2  各PPxが1つのボタンにまとまる。

ピン止めの注意


X_uxt ダイアログやメニュー等のダークモード, 窓の角形状

ダイアログやメニュー等のダークモード
Win10 1903以降で、ダイアログやメニュー等の配色をダークモードにするかどうかの設定です。
設定を変えたとき、起動中であってもある程度反映されますが、完全に反映させるには、PPxの再起動が必要です。
-3  なし。何も行いません。WindowsのGDI描画の配色になります。
-2  Windows準拠(GDI)。デザインをダークモード用に切り替えますが、配色はWindows準拠(GDI)のままです。
-1  自動。Windowsの「既定のアプリ モードを選択します」に従います。
0  黒・ダークモード。「黒」配色になります。C_winの指定があれば、それを用いた色になります。
1  白・ライトモード。「白」配色になります。

※ダークモードの注意
・この設定は、Windows の非公開機能を使っています。今後の Windows の更新により異常終了したり使えなくなったりする場合があることに留意していください。
もし、異常終了するようになった場合、コマンドプロンプト等で「 ppbw -c *setcust X_uxt=-3 」を実行して設定を無効にしてください。
・この設定で変化する箇所は、ダイアログやメニュー等です。背景色(C_back)やPPc エントリ文字、拡張子色等は変化しませんので、カスタマイザの色タブの配色テーマ等を用いて変える必要があります。
・メニューバーや、複数段のメニュー、一部のスクロールバーの色は現在変えることができません。
 尚、メニューバーは、PPc の場合、レイアウトの上部ドック-MC_menuを使うと代用できます。
・「なし」以外に設定すると、タブやチェックボックス等を独自描画に切り替え、見た目が変化します。尚、独自描画に切り替える都合上、僅かですが余分な負荷が掛かります。リソース、速度、電力消費を少しでも気にする場合は、なしのままにしてください。

窓の角形状(Windows 11)
窓の角部分の形状を指定します。
0  システムの設定値
1  丸めなし。
2  大きな丸め。通常の大きさです。
3  小さな丸め


X_es 拡張シフトキーに使用するキー

拡張シフトキー。PPx では [SHIFT][CTRL][ALT] の他に、ここで指定したキーをシフトキー[ExShift]として使用できます。


X_wheel ホイール1目盛り分の行数

ホイールを行のスクロールに用いるとき、スクロールする行数を指定します。


X_askp クリックによるアクティブ化時にクリック動作を行う

非アクティブ時の窓をクリックしたとき、アクティブ化と同時に選択等のクリック動作を行うか、アクティブ化のみするかの指定です。
0  アクティブ化と、選択等のクリック動作を行います。
1  アクティブ化のみ行います。


X_menu メニューをショートカット未定義のキーで閉じる

メニュー上で英数字キーを押したとき、そのキーがショートカットキー(メニュー項目に下線が引かれているキー、その項目を直接選択できる)以外のときの動作を指定します。
0  エラー音を出す。Windowsの既定動作です。
1  メニューを閉じる。


X_alt ALTキーのみでメニューにしない

通常 [ALT] のみを押すと、メニューバーの操作になりますが、[F10]等で代用でき、しかも、[ALT]+[?]の押し間違いや、切替わったことが分かりにくいことで、個人的には不便です(^^;。この設定を 1 にすると [ALT] によるメニュー切替を無効にします。ただし、[ALT]+[?] 等は無効になりません。
0  無効にしない
1  [ALT]のみによるメニュー切替を無効にする


X_IME IME制御をして、不要なときはOFFにする

起動後や、一行編集ダイアログ等でIMEの直接入力に自動切替するかどうかの指定です。

0  何もしない
1  起動後、一行編集ダイアログを閉じたとき、アクティブ時にIMEをOFFにする
  ※アクティブ時はPPc, PPvのみ
2  起動後や一行編集ダイアログを閉じたときに、IMEをOFFにする


X_ltab TABキーの動作は、 補完するときの検索動作

TABキーの動作は
一行編集や PPe で [TAB] キーのカスタマイズを有効にするかどうかの指定です。標準動作の項目移動や Tab 入力ができなくなるので、あまりお薦めしません。

この設定を有効にした場合、デフォルトで[TAB]にファイル名(エントリ名)補完が割り当てられます。
[TAB]に補完以外の機能を割り当てたいときは K_lied / K_editに TAB に関する登録をしてください。
0  [TAB]はWindows標準の項目のフォーカス移動動作。カスタマイズ不可。※[INS]で補完できます
1  [TAB]が補完になり、カスタマイズ可能になる。

補完するときの検索動作
ファイル名の補完を行うときの検索動作の指定です。
※ 0 のときは、旧版との互換性のため、第1項目の値で検索動作が変わります。
1  前方一致ファイル名補完 ※一覧表示のときは常に部分一致になります。
2  部分一致ファイル名補完
3  部分一致ファイル名補完。同じディレクトリ上の全ての一致エントリを検索し、検索結果の一致しない部分を選択した状態にする。
4  ローマ字読み部分一致ファイル名補完
5  ドット区切りの and検索。「abc.def」とすると「abc」と「def」を両方含むものを抽出します。
6  ドット区切りの and と migemo検索。「abc.def」とすると「abc」と「def」を両方含むものを抽出します。また、「abc」はローマ字読み検索します。
7  正規表現検索。「([a-g])|(abc)」等と正規表現で抽出します。


X_iacc PPc,PPvでスクリーンリーダ対応

IAccessible を使ったスクリーンリーダ対応を有効にするかどうかの指定です。有効にすると PPc, PPv が表示している文字列の取得やカーソル操作が可能になります。

注意 この設定を有効にすると、メニューやダイアログを表示するタイミングで応答無し状態になることがあります。


X_hisr PPc,PPvの履歴をヒストリ記憶

PPcの表示ディレクトリの履歴、PPvの表示ファイルの履歴をヒストリに記憶するかどうかの指定です。
・PPcの表示ディレクトリ・カーソル位置の履歴
0  記憶しない
1  常に記憶する。記憶した履歴を用いてカレントディレクトリやカーソル位置を再現する。
  ※カーソル位置の再現のみを変更したい場合は、X_acr の第2項目を変更してください。

・PPvの表示ファイル・カーソル位置・表示設定の履歴
0  記憶しない
1  常に記憶する。記憶した履歴を用いてカーソル位置や表示設定を再現する。
2  表示位置を変えたり、表示方法を変えたりしたら記憶する


X_save カスタマイズバックアップ&ログの保存場所

以下の用途に使われるディレクトリです。
・カスタマイズのバックアップ先
新しいバージョンの PPx を起動した時、カスタマイズのアップデートが行われますが、その時に以前のカスタマイズ内容(PPXxxx_O.TXT)の保存場所になります。
・ログの保存先
X_log によるログファイル(PPX.LOG)の保存場所になります。
・Undoログの保存先
ファイル操作コマンド(PPcの[C], [D]や*file)のアンドゥを行うためのログファイル(PPXUNDO.LOG)の保存場所に使われます。
・ダウンロードした PPx の配布ファイルの保存先
アップデート(*checkupdate)のときにダウンロードした PPx の配布ファイルを保存する場所になります。

例)X_save = c:\backup
ここのディレクトリ指定は、#n: 等の指定が使用できます。相対指定を用いたときは、PPxがあるディレクトリが基準になります。
例)X_save = backup
※ X_save が空欄のときは PPx があるディレクトリになります。
※ %0 等のマクロ文字は使えません。
誤削除による設定喪失を避けるため、 X_save は実行ファイルや通常の設定ファイルがあるディレクトリとは全く異なるディレクトリに設定することをお薦めします。
例)
設定ファイルの場所 : c:\bin\ppx
X_saveの場所 : c:\bin\backup , d:\backup
不適切なX_saveの場所の例 : c:\bin\ppx\backup , c:\bin\ppx , PPxの実行ファイルと同じ場所かそのサブディレクトリ


X_cache 各種キャッシュの保存場所

X_ardirと、*cacheが作成するキャッシュファイルの保存先です。
ここのディレクトリ指定は、#n: 等の指定が使用できます。相対指定を用いたときは、PPxがあるディレクトリが基準になります。
※ %0 等のマクロ文字は使えません。
※ 保存されるファイルの削除は現在行っていません。手動で削除してください。

X_cacheが空欄のときは、%temp% 内に保存します。そして、PPc終了時に削除されます。


X_upm カスタマイズ内容の自動更新方法

アップデート時のカスタマイズ方法などを指定します。

0  毎回処理方法を選択
1  何もしない
2  バージョン通知のみ
3  更新後通知(バックアップ無)
4  更新後通知(バックアップ有)
5  更新・非通知(バックアップ無)
6  更新・非通知(バックアップ有)


X_beep エラー時などでサウンドを鳴らす

各場面に使われるサウンドの有無を指定します。


X_evoc 一行メッセージ表示時にタイトルバーを点滅する

PPc/PPvは各種メッセージを最上位行に表示しますが、表示した時にタイトルバーを点滅させるかどうかの指定です。


X_pmc タッチ操作モード
タッチ設定, タッチ用詳細設定, マウス用詳細設定, ペン用詳細設定

タッチ設定 タッチ操作向けに挙動を変えるかの指定です。一時的に変更するときは *touch コマンドを使用します。
0  常にタッチ操作モードを無効にします。
1  タッチ操作モードを有効にします。
-1  タッチ操作を検出したらタッチ操作モードを有効にします。
  2点タップやパン操作等を行うとタッチ操作として検出します。

詳細設定 以下に説明する機能を有効にするかの指定です。
B00000000
 ||||||||
 |||||||+--- B0=0 タッチ領域の幅を拡大します
 ||||||+---- B1=0 タッチ領域の高さを拡大します
 |||||+----- B2=0 ドラッグ開始を禁止します
 ||||+------ B3=0 隠しメニューを無効にします
 |||+------- B4=0 ダブルクリックをシングルタップで行います
 ||+-------- B5=0 2窓の並びを縦/横に自動変更します
 |+--------- B6=0 アクティブ化時は、タッチ操作を無効にします
 +---------- B7=0 一行編集でコマンドバーを表示します

具体的には、次のような挙動になります。
※(PPc, PPv, PPe, 一行編集) 2点タップと、1点プレスしながらダブルタップをアプリケーションメニュー[APPS]扱いにする処理は常時機能します。

B0 (PPc)エントリ左端のマーク検出領域と、窓右端の空白領域の幅を 12mm に拡大し、タッチしやすくします。
(一行編集)新規に開いたとき、参照ボタンを除去し、キャンセルボタンを小さくして編集領域を幅広にします。※参照は、「OK」ボタンの長押しになります。
B1 (PPc, ツリー)エントリの高さを 6mm に拡大し、タッチしやすくします。
B2 (PPc)タッチ/ペンによるドラッグを無効にします。(ドロップと、マウスによるドラッグ開始は有効です。)
B3 (PPc, PPv)隠しメニューを無効にします。
B4 (PPc)選択済みのエントリのタップをダブルクリック扱いにします。
B5 (PPc)一体化窓で、2窓以上を並べて最大化しているとき、縦長窓なら縦に並べ、横長窓なら横に並べます。
B6 (PPc)非アクティブ時のタップは、選択動作を行わず、フォーカス切替のみになります(強制X_askp=1状態)。
B7 (一行編集)一行編集の編集欄をタッチしたときに、コマンドバー(B_flm / B_flp / B_flt)を表示します。


X_tous タッチ操作モード時の最小大きさ
文字サイズ,ボタン,ツールバー,行
単位はいずれもmmの10倍です。例) 5.0mm のときは 50

文字サイズ  文字が小さくなりすぎて見えなくなるのを防止するための最小サイズです
ボタン  各種ボタン(ツールバー除く)の最小サイズです。
ツールバー  ツールバーのボタンの最小サイズです。
行  PPcの行高さや、ツリー、リストの高さの最小サイズです。


X_jinfo ダイアログ表示時・選択要求時の通知方法
実行完了時の通知方法

確認や選択のためのダイアログが表示されたとき、ファイル操作コマンド実行中に同名ファイルの対処方法を選択する必要があるとき、時間の掛かるファイル操作が完了したときに、通知を行うかどうかの指定です。

ダイアログ表示/同名ファイルの対処方法選択時と、操作完了時の2つの状況において、それぞれタイトルバー点滅と、wavファイル再生の2種類の通知方法があり、次の設定が可能です。また、同じタイミングでコマンド実行(X_jinfc:~cmd)が可能です。

0  常に通知しない。
1  ダイアログがアクティブになっておらず、他の窓がアクティブになっているときのみ通知する。
2  常に通知する。

尚、wavファイル再生/コマンド実行は X_jinfc で詳細指定ができます。


X_jinfc ダイアログ表示時・選択要求時の音/コマンド

(1)通知音
X_jinfo でwavファイル再生による通知を有効にしているときの音を指定します。

・汎用設定。個別設定がないときに使われます。
showwav/compwav  表示時/完了時再生wavファイル名。PPxがあるディレクトリからの相対指定が可能です。また、マクロ文字は使えません。※ showcmd/compcmdがあればそれのみ実行されます。showcmd/compcmd 内でwav再生するときは、*sound コマンドを使用してください。

・個別設定
msgshowwav 各種確認ダイアログの表示時。
fopshowwav ファイル操作コマンドの同名ファイルの対処方法の選択開始時。
fopcompwav ファイル操作コマンドの完了時。※ダイアログ内ログ表示無し。
foplogcompwav ファイル操作コマンドの完了、且つダイアログ内ログ表示有りの時。
foptestcompwav ファイル操作コマンドの試行完了時。
attrcompwav PPcの属性変更 [A] の完了時。
comparecompwav PPcのファイル比較 [O] の完了時。
deletecompwav PPcのファイル削除 \[D] の完了時。
whereiscompwav PPcのファイル検索 ^[W] の完了時。


(2)ダイアログ表示、実行開始、実行完了コマンド
特定の条件のときに記載されているコマンドを実行します。
※ウィンドウハンドル(%N)で得られる内容は、項目毎に異なります。
※一部の項目は、現在窓PPcから実行してもその情報(%C, %1等)が取得できません。
※1.75 以前は X_jinfo の指定によっては実行されませんでした。

・ダイアログ表示(~showcmd)
ダイアログ表示直後に実行します。ウィンドウハンドル(%N)を使ってダイアログの表示位置の調整をしたり、設定やフォーカス操作をすることができます。

・実行開始(~startcmd)
[Ok]を押して実行開始したときに実行します。ウィンドウハンドル(%N)を使ってダイアログの表示位置を調整することができます。

・実行完了(~compcmd)
実行完了直後に実行します。実行の完了を通知したり、実行結果の調整(表示変更等)をしたりすることができます。


・汎用設定。個別設定がないときに使われます。
showcmd/compcmd  表示時/完了時コマンド実行。マクロ文字等を使用できます。

・個別設定
・各種選択・表示ダイアログ(%*choice, %I, %Q, *msgbox など)
msgshowcmd ダイアログ表示時。%N : ダイアログ

ファイル操作コマンド(*file, *ppcfile)
※各設定中の %N は、ファイル操作ダイアログのウィンドウハンドルです。
※一行編集上で実行していないため、一行編集関係のコマンドは使えません。代わりに K_edit の FIRSTEVENT / LOADEVENT を使うか、%k でキーを送信してください。
fopshowcmd ダイアログ表示時(1.83以前は 同名ファイル対処時に使われていました)
fopstartcmd 実行開始時
fopexistcmd 同名ファイルがあるときの対処方法の選択を始める時
fopcompcmd 実行完了時。※ダイアログ内ログ表示無し
foplogcompcmd 実行完了、且つダイアログ内ログ表示有りの時
foptestcompcmd 試行完了時

・PPc 属性変更 [A]
attrshowcmd ダイアログ表示時。%N : ダイアログ
attrcompcmd 実行完了時。%N : 現在窓

・PPc ファイル削除 \[D]
deletecompcmd 実行完了時。%N : 現在窓

・PPc ファイルマスク[F], \[F], *maskentry, *setmaskentry
maskshowcmd ダイアログ表示時。%N : ダイアログ

・PPc ファイルマーク[+][-], *markentry
markshowcmd ダイアログ表示時。%N : ダイアログ

・PPc インクリメンタルサーチダイアログ [J]
incshowcmd ダイアログ表示時。%N : ダイアログ。※ K_edit:FIRSTEVENT も使用可能

・PPc ファイル比較 [O], *comparemark
compareshowcmd 詳細ダイアログ表示時。%N : ダイアログ。※現在窓情報の取得不可
comparecompcmd 実行完了時。%N : 現在窓

・PPc ソート[S]\[S], *sortentry
sortshowcmd 詳細ダイアログ表示時。%N : ダイアログ

・PPc ファイル検索 ^[W], *where, *whereis
whereisshowcmd ダイアログ表示時。%N : ダイアログ
whereiscompcmd 実行完了時。%N : 現在窓

例)
X_jinfc = {
showwav = c:\media\ding.wav ; ダイアログ表示時に ding.wav を再生
compcmd = *execute C,*logwindow "完了。" ; 完了時にログ表示
compwav = c:\media\ding.wav ; compcmd が使われているので再生しない。
fopstartcmd = *minimize %N ; 実行開始時にファイル操作ダイアログを最小化 ※要 Window Module
fopstartcmd = *fitwindow %NC,%N,8 ; 実行開始時にファイル操作ダイアログを現在PPcの右下へ移動 ※要 Window Module
fopshowcmd = %k"&o" ; 「上書き(&O)」にフォーカス移動する ※ Alt+Oで移動している
}
注意 : X_jinfc が使用されるときは、既に実行元の PPc 等が終了していたり、カレントディレクトリが変更されていたりすることがあります。関連するマクロ文字等の使用を避ける必要があります。


X_log ステータス行などのログをファイルに保存する
共用ログ窓のログをファイルに保存する

ステータス行やメッセージボックスで表示された内容をログとして X_save にファイル保存するかどうかの指定です。主にデバッグ用ですが、バッチ処理のときはログを残しておくといいかもしれません。

Bit 14 を 1 (X_log = 16384) にした場合、PPc の共用ログ窓に表示される内容を X_save にファイル保存します。


X_exts ファイルの判別順は(%ME_cr等)

PPcの[Enter]や%ME_xxx等のファイル判別を行うとき、その判別をどのような順番で行うかの設定です。
通常は0、細かな設定をしたいときは1を指定します。

0  始めに該当するファイル種別(:xxx)が無いかを判定し、その次に拡張子等(exe, file.等)を記載順で判定します。
1  ファイル種別(:xxx)、拡張子等を記載順で判定します。


X_extl 拡張子とみなして分離する最大長さ

PPxが一定長を越えた時に拡張子と見なさないようにする桁数を指定します。
「temporary.filename」等のように通常は拡張子として扱わない名前を扱うための指定です。

0    拡張子を分離しない。
-1    必ず拡張子を分離する。
1以上の数値  指定長さまでは拡張子と見なして分離する


X_tree ツリー窓の設定

各種ツリー窓の設定を指定します。
B000000000, 一行編集等用のツリーの高さ
 |||||||||
 ||||||||+--- 1=アイコン表示をする
 |||||||+---- 1=アイコンを簡易表示する。ドライブ以外は全て同じアイコンを使って表示を高速化します。
 ||||||+----- 1=ツールバーを表示する
 |||||+------ 1=名前変更ダイアログを使う
 ||||+------- 1=PPc上ツリー窓で選択したとき、PPcを同期表示
 |||+-------- 1:保護されたシステムフォルダ(属性がシステム+隠し のフォルダ)を表示
 ||+--------- 1:現在項目以外の枝を畳む
 |+---------- 1:項目間の線を隠す
 +----------- 1:アイコンオーバレイ表示をなくす、アイコン表示の高速化や、オーバレイ表示時に異常終了するときの対策に使用できます。


※参考 X_poshl(マウスポインタ位置の項目の下線表示)


X_odrv パス入力時に1文字だけ入力したときは、ドライブ名にするか

パスを一行編集で入力したり、パスを指定したりしたときに、1文字だけ入力してドライブ指定のみを可能にするかどうかを指定します。
0  1文字ドライブ指定を行わない
1  英字のみする(A~ZをA:~Z:扱いに)
2  英数字ならする(A~ZをA:~Z:扱い、1~9をA:~I:扱い)


X_acr Enter/ダブルクリック(M_Ccr等)で拡張子の選択肢を自動記憶する
ディレクトリ内移動後、以前のカーソル位置を再現する

X_acr = (1なら選択肢自動記憶), (1なら位置再現)

・Enter/ダブルクリック(M_Ccr等)で拡張子の選択肢を自動記憶する
PPcで[Enter]を押した時、対象となるファイルの拡張子判別実行指定がされていない場合、メニュー選択で選んだ項目でE_crに自動登録するかどうかの指定です。再指定する時は^[Enter]でメニューがでますので、[Shift]+[Ctrl]を押しながら選択して下さい。

・ディレクトリ内移動後、以前のカーソル位置を再現する
ディレクトリを選択してディレクトリ内へ移動後、以前のカーソル位置を再現するかどうかの指定です。
再現しないときは、一番上のファイル/ディレクトリエントリ(「..」があれば「..」)に移動します。
※この設定は、再現するかどうかの設定です。以前のカーソル位置の記憶自体を変更したいときは、X_hisr を変更してください。但し、記憶しないとカレントディレクトリが再現できなくなります。


X_lddm 左D&D時でも必ずメニューを表示
自窓内の左D&D時に、必ずメニューを表示
左D&Dのデフォルト動作は

左D&D時でも必ずメニューを表示 / 自窓内の左D&D時に、必ずメニューを表示
PPx 上に左ボタンを押しながらドロップを行ったとき、右ボタンを押しながらドロップを行ったときと同様にメニューを表示するかどうかの設定です。
他のアプリケーションからの場合と、自窓内からの場合と個別に指定可能です。

左D&Dのデフォルト動作は
左D&Dのデフォルト動作を、エクスプローラ互換にするか、複写・移動のどちらかにするかの指定です。デフォルト以外にするには[Shift]や[Ctrl]を押すことで変えることができます。
0  同じドライブ内なら移動、異なるなら複写(エクスプローラ互換)
1  複写
2  移動


X_ddex ドラッグ中のホバーによるディレクトリ移動の時間

ドラッグ中にディレクトリエントリ上にしばらく位置するとディレクトリ移動ができます。その時間をミリ秒で指定します。


XC_mdd エディットボックスへの拡張D&Dを有効にする

D&Dできないエディットボックスにメニュー MC_mdds に登録した文字列を貼り付ける、拡張D&Dを行うかどうかの指定です。


X_tdd テキスト形式のD&Dを行う(要注意)

PPc で D&D を行うとき、D&D対象にテキスト形式を含めるかどうかの指定です。
この設定を有効にしたとき、エクスプローラ等からドラッグすると正しくD&DができるのにPPcからのドラッグではできないアプリケーションがあります。


X_rtree ディレクトリ入力方法

各種ディレクトリ入力の方法をディレクトリツリーで行うかを指定します。

0  ディレクトリツリーは使用せず、常にテキストのみで行う。
1  PPc等で、1枚しか開いていないときのみディレクトリツリーを表示する
2  必ずディレクトリツリーを使用する


X_rclst ディレクトリ入力は、起動中PPcが3枚以上であればPPc一覧から選択

各種ディレクトリ入力で、起動中 PPc が3枚以上あるときに PPc一覧から選択して選択したディレクトリを入力するかどうかを指定します。

0  一覧入力をしない。
1  3枚以上PPcが起動している場合は、PPc 一覧から選択入力する。
  ※ PPc 一覧を手動表示するときは、一行編集上で、コンテキストメニュー(右クリック、[APPS])から選ぶか、[Ctrl]+[Shift]+[L]/[Ctrl]+[Shift]+[3]を押します。メニュー %M?ppclist も用意しています。

・X_rclst = 1 のときの PPc 一覧からの自動選択入力は、ファイルの複写等(PPc の [C], [M], \[C], \[M]) で使用できます。
また、ヒストリ種類がディレクトリ(d)か単一項目のユーザ定義2(x)で%2等を編集するときに使用できます。
例)
%ed %!2
%ex %!2
%*input("%2" -mode:d)
%*input("%2" -mode:x)


X_calc 数式が入力されたら計算して、結果を表示する

一行編集のタイトルバーに、入力中の内容を数式として計算し、結果を表示するかどうかを指定します。
また、名前変更ダイアログ等でファイル名長が一定以上(ファイル名が140字以上、フルパスが200字以上)のとき、文字数制限の注意喚起のために、タイトルバーに文字数を表示します。


X_esel 名前編集時のカーソル状態・拡張子編集

PPcの名前変更[R]、ファイル複写時等の同名ファイル存在時の名前変更等で使用されている名前編集用ダイアログが表示されたときに、カーソルがどのような位置にあり、選択されているかどうかを指定する設定です。

カーソルの位置
名前の先頭/拡張子の前(ピリオドの位置)/拡張子の末尾のいずれかが選択できます。

選択
名前か拡張子を選択するかどうかの指定です。

名前と拡張子を分離しない
拡張子を編集可能にするか、隠して編集できないようにするかの設定です。この設定は名前編集中に変更できます。

変更前の名前を表示する
変更前の名前を上段に表示するかどうかの指定です。


X_fdir 補完でディレクトリ入力の時は、ディレクトリ以外を候補にしない

ファイル名(エントリ名)補完で、ディレクトリ入力用の一行編集では、ディレクトリのみ候補にするようにします。PPcのディレクトリ変更入力や、File Operation の対象ディレクトリ等が対象です。

尚、PPxでは書庫やListFile等のファイルも仮想ディレクトリとして扱い、先述の一行編集で指定可能ですが、X_fdir=1のときは補完の候補から外れます。


X_mled 一行編集を複数行表示にする

一行編集ダイアログで編集文字列が一行に収まらないとき、複数行で表示するかどうかの設定です。複数行表示の時でも、カーソルの上下はキャレット上下ではなく、ヒストリ等の操作になります。


X_flst 補完の結果を一覧表示する、検索を部分一致にする、一覧の最低表示文字数、一覧の行数
補完の結果を一覧表示する
ファイル名(エントリ名)補完で、2以上該当する候補がある場合は一覧表示し、カーソル上下で選択できるようにするかどうかを指定します。

0  一覧表示をしない
1  [INS], ^[I], [TAB](X_ltab)で一覧表示をする
2  Windows2000, XP, 2003の自動補完機能付きの一覧表示を使用する。
  ※ 2 は、おまけ機能です。相対指定の補完は正しい結果とならない場合があります。
3  自動補完機能付きの一覧表示(一覧が1枚)
4  自動補完機能付きの一覧表示(一覧が上下2枚)
5  自動補完機能付きの一覧表示(一覧が上下2枚、UNCパスの補完をしない、補完位置が拡張子なら、拡張子を除いた補完処理をする)

一覧検索を部分一致にする

一覧の候補を前方一致(0)か、部分一致(1)で検索するかを指定します。

一覧の最低表示文字数

0:一行編集と同じ幅にする
1以上:指定した文字数よりも一行編集の幅が狭いときは、指定した文字数分の幅にします。尚、文字の幅は概算なので実際の文字幅と異なります。

一覧の行数

一覧に表示する行数を指定します。

自動補完機能付きの一覧表示
・X_flst=3, 4時は、文字を入力する毎に補完一覧を作成し、一覧表示を行います。
・X_flstの3と4の違いは、表示方法の違いです。
・概ね「ヒストリの一覧」→「補完候補ファイルの一覧」→「カレントディレクトで該当するファイル名の一覧」の順で表示します。(状況によって順番が変わります。)
・入力内容が数式であれば計算結果が一覧に含まれます。
・% で始まるパス入力時に該当環境変数の一覧が含まれます。
補完候補ファイル
補完候補ファイルは、各行に1つの補完候補を記載したテキストファイルです。補完候補は現在行頭から約1000文字まで認識し、それ以降は無視します。
・補完候補ファイルは、*completelistで指定しなければ、目的に応じて以下のファイルが使われます。これらファイルは、添付PPXFxxx.TXTを元にして設定を保存するPPxxxxx.DATと同じ場所に作成されます。
  PPXUPATH.TXT  ファイル名・パスの候補用
  PPXUCMD.TXT  コマンドの候補用
  PPXUMASK.TXT  マスクの候補用
・文字コード
 文字コードは自動判別しますが、「;charset=cp932」「;charset=utf-8」等と記載することで文字コードが指定できます。
・コメント
 「;」(直前に空白が必要)でコメントを記載することで、一覧中にコメントを表示できます。「 ;」と空白を2文字入れると末尾に1文字空白が入ります。パラメータを指定するコマンドを記載するときはこうすると入力しやすくなります。
 「;; text」と行頭に「;<~>;」を記載することで行頭にコメントを表示できます。この例では「text」が補完内容になります。コメント直後の1文字分の空白は補完結果に含まれません。
 ※エントリマスクやマークのダイアログでは行頭コメントが入力欄に残りますが、コメント部分は無視されるため、そのまま使用できます。
・正規表現(おまけ機能)
 「;!/pattern/replace text/」と行頭に「;!」から始まる / 区切りの正規表現を記載することで入力された文字を正規表現で置換した結果を補完候補に含めることができます。尚、置換した結果、文字が長すぎる場合は無視されることがあります。
・パラメータ補完記載
 PPXUCMD.TXT は添付ファイルのようにタブで字下げして記載すると、各コマンドに対応したパラメータを一覧表示することが可能です。
・反映タイミング
 補完候補ファイルを編集した場合、*completelist -reload や、カスタマイズの再読込(%K"LOADCUST")をしないと反映されない場合があります。


X_flto 補完結果一覧の強制表示時間, 補完結果一覧の一覧作成打ち切り時間

補完結果一覧の強制表示時間
文字が入力されて自動補完を開始してから一覧表示を開始するまでの時間(ms)を指定します。
※ 一覧作成がこの時間より早く終わったときは、すぐに表示します。
※ 一覧表示しても一覧作成が終わらない場合、逐次一覧に候補が追加されて表示が変化します。このため、表示がちらついたり、一覧作成に掛かる時間が著しく長くなったり、文字入力の反応が遅くなったりしますので、短い時間(200ms 未満)にしない方が使いやすくなります。

補完結果一覧の一覧作成打ち切り時間
自動補完を打ち切る時間(ms)を指定します。
0 のときは Windows Vista 以前では 100ms、以降では 3000ms です。


X_svsz 連動ビューで表示するファイルサイズの最大値

PPc の連動ビュー \[Y] を有効にしたとき、カーソル移動時に表示するファイルの大きさに応じて表示を簡略化するための設定です。
例えば X_svsz = 3000000 (3Mbytes) とすれば、3Mbytes 以上のファイルは連動ビューによる表示を止めたり、3Mbytes分のみ表示したりします。


X_wsiz ファイルの読み込みで警告する大きさ

各種ファイルの読み込みで、ファイルの大きさが指定以上の場合はすべて読み込むかどうかを確認する設定です。
例えば X_wsiz = 40000000 (40Mbytes) とすれば、40Mbytes 以上のファイルはすべて読み込むか確認します。

尚、いくつかの機能は警告なしで読み込みが行われなくなります。この例として、PPc のサムネイル画像の取得や、ファイル検索(Where is)のファイル内の文字列検索があります。


X_dlf  ドライブリストの挙動設定
    ドライブメニュー(PPc \[L])の挙動設定
    ドライブジャンプ(PPc [1]~[9])の挙動設定
    PC一覧(\\, \\pc)の挙動設定

各機能で選択したドライブのディレクトリの扱い方を指定する設定です。
ドライブリストの挙動設定 はツリーにも影響します。
B0000000000  LMJP
 ||||||||||  ||||
 |||||||||+- ooo- 0=以前のカレントディレクトリに移動、1=ルートディレクトリに移動
 ||||||||+-- o--- 0=メニュー列挙を利用するときは実ディレクトリ名、1=メニューの表示名
 |||||||+--- o--- 0=ドライブの一覧はドライブ名のみ、1=マイコンピュータの表示名も併記(各ドライブにアクセスするので、列挙が遅くなります。)
 ||||||+---- o--- 0=使用可能ドライブ名一覧を列挙する, 1=しない
 |||||+----- o--o 0=ネットワーク共有(\\pc\share)をヒストリから抽出して列挙する, 1=しない
 ||||+------ o--- 0=指定したメニューの内容を列挙する, 1=しない
 |||+------- o--- 0=親ディレクトリに戻る操作でドライブリストを表示する
 ||+-------- o--- 列挙メニュー名 0=M_pjump 1=M_drives
 ||+-------- --o- 1=他のPPcで表示されているディレクトリには移動しない
 |+--------- -o-- 1=ドライブの総容量を表記する(容量計算のためにハードディスクの電源が入ることあり)
 +---------- ---o 1=共有一覧(\\pc)に管理共有「C$」を追加する

L:ドライブリスト(パス :)に影響がある設定
M:ドライブメニュー(\[L])に影響がある設定
J:ドライブジャンプ([1]~[9])に影響がある設定
P:PC一覧(\\, \\pc)に影響がある設定


X_wppb  実行時にPPbが必要なとき、空きPPbがないときの挙動

コンソールアプリケーションなどのPPbを使う必要があるアプリケーションを実行するときの挙動を指定できます。値が0以上であれば、指定秒後、対処方法を選択するダイアログを表示します。
-1 空いているPPbが無ければ、PPbなしで直接実行します。
-2 空いているPPbが無ければ、新規PPbで実行します


X_fatim  時刻の比較はFATによる誤差(±2秒)を考慮する

ファイルシステムにFATを用いたドライブは、更新時刻などの秒が00, 02, 04…などと偶数秒単位でしか保存できません。このため100n秒単位で保存できるNTFS等に保存したファイルと単純に比較しても、時刻が一致しないことがあります。
X_fatim=1とすることで、このような誤差があっても同一時刻となるように、±2秒以内なら同時刻と扱うようになります。

0 時刻を厳密に比較する
1 ±2秒以内なら同時刻として扱う

尚、OSによって時刻の切り上げしたり、切り下げしたりするため、最大±4秒の差でも同じ時刻となる場合があったりしますが、範囲が大きすぎるため、この設定では±2秒固定としています。


X_wnam 書庫中のファイル名チェックをする

書庫ファイル中のファイル名を調べ、意図しない場所に展開される恐れがある場合は警告するかどうかを指定します。

0  しない
1  する

このチェックは、次の2カ所で行われます。
(1)PPc のディレクトリ読み込み処理。該当エントリは「更新」の配色で背景色がマークされます。
(2)[U]コマンドによる全ファイル展開。該当エントリがあると、確認のダイアログがでます。
尚、書庫内のエントリを指定して展開する場合は、既に(1)でチェック済みのため、更に確認をとりません。

ファイル名のチェック内容は以下の通りです。
(a)絶対パス指定
\windows\win.ini
(b)ドライブ名
a:autoexec.bat
(c)ストリーム
hidden.txt:exec
(d)親ディレクトリ指定
..\..\..\windows\win.ini , this\.......\windows\explorer.exe
(e)環境変数
%windir%\win.ini


X_fopw  ファイル操作の同時実行を抑制する

ファイル操作コマンド(PPcの[C], [D]や*file)を複数実行しても同時に1つのみ実際の処理を行い、残りは待機するようになります。
待機を中止したいときは、「Start(Ok)」を押してください。

0  常に同時並行実行
1  同時に1つのみ実行(数制限無し)
2  1つのみ、指定した順番に実行(32個を越えた場合は待機無し)


X_jlst  ファイル操作等の一覧表示

ファイル操作コマンドや PPc の削除処理、書庫操作等の処理の一覧表示をするかどうかの設定です。
X_jlst = 表示設定, 格納設定

表示設定
0  一覧表示をしません。
1, 2  ファイル操作等があるときに表示をし、処理が全て終わると非表示になります。  1は決まった位置、2は現在窓の右に表示します。
3  一体化窓のPPcに一覧表示を埋め込み、常時表示をします。※一体化窓が2枚以上あっても、最初の一体化窓にしか表示されません。

格納設定
一覧表示が有効なとき、ファイル操作コマンドが実行中なら、そのダイアログを非表示にする(一覧表示内に格納する)設定です。
1 を指定すると 処理の一覧表示時は、処理中のファイル操作ダイアログを隠します。
また、%Os+ のときの実行完了待ちのダイアログにも適用されます。



X_keyra  キー割当ての再帰エイリアスを有効にする

KC_mainなどのキー割当てで、再帰エイリアスを有効にするかどうかの指定です。
例えば次のような設定をした場合、[A]を押したときに1行目の[B]を押したことになりますが、再帰エイリアスが有効の時は、更に2行目の「B = C」も有効になって、[A]を押すと、[C]が押されたことになります。
A = B
B = C
再帰エイリアスを使うことで、キー割当てした内容を使い回すことができるようになりますが、逆に意図した動作でなく、再帰エイリアスした結果の動作になることがあります。
※MC_click等のマウス割当て、HM_ppc等の隠しメニュー、B_cdef等のツールバーは常にX_keyra=1相当です。

0 再帰エイリアスを行いません。
1 再帰エイリアスを行います。キー割当てで個別に再帰エイリアスを行わないようにするには、「A = @B」等と該当キーに「@」を付けます。


X_cbsz  ファイル操作のバーストモードバッファの大きさ、バーストモードを自動適用する最小ファイルサイズ、キャッシュ使用を止める最小ファイルサイズ

ファイル操作のバーストモードバッファの大きさ
ファイル操作コマンド(PPcの[C], [D]や*file)で、Win9x系でコピーする場合か、バーストモードでコピーする場合のバッファのサイズを指定します。単位はKbyteで例えば1000を指定すると1000Kbyte(1Mbyte)を指定したことになります。

指定していない場合は2Mbytesになります。
指定する大きさは、通常はハードディスクのキャッシュサイズ程度を用意すればよく、1000~60000(1~60Mbytes)が目安になります。
また、同一ハードディスク内でのファイルコピーにおいて、シーク動作を減らすことを目的とする場合は、更に大きくすることも有効です。
※バッファの大きさをあまり大きくすると、読み書き対象のドライブを占有する時間が増加し、他のアプリケーションの実行に支障がでることがあります。

バーストモードを自動適用する最小ファイルサイズ
バーストモードを指定していないときでも、一定以上のファイルサイズのファイルに対してバーストモードを有効にすることができます。
単位はKbyteで例えば1000を指定するとファイルサイズが1000Kbyte(1Mbyte)以上のときはバーストモードを有効にします。0 のときはバーストモードを自動適用しません。

キャッシュ使用を止める最小ファイルサイズ
バーストモードを使用していないときは、Windows のファイルコピー機能(CopyFileEx)を用いてコピーを行いますが、その時にファイルキャッシュを使用するファイルサイズを指定する設定です。バーストモードと同様に、大きなファイルコピーによるシステム全体のパフォーマンス低下防止に利用できます。

単位はKbyteで例えば1000を指定するとファイルサイズが1000Kbyte(1Mbyte)未満のときはファイルキャッシュを使用し、1000Kbyte以上のときはファイルキャッシュを使用しません。0 のときは常にファイルキャッシュを使用します。初期値は 64Mbytes です。


X_fc  ファイル操作のFCボタンで実行するコマンド

ファイル操作コマンド(PPcの[C], [D]や*file)で、同名ファイルの対象方法を選択するときに使用できるFCボタンの実行内容の設定です。通常ファイルの比較を行うためのコマンドを登録します。初期設定ではWindowsの標準コマンド fc.exe が登録されています。
X_fcでは %Fxxxや%C 等が処理元のパス、%2 が処理先のパス、%1 が PPxのあるディレクトリになっています。


X_wdel  削除時にディレクトリ内にファイルがあったら警告する
  削除時に読み取り専用/隠し/システム属性があれば警告する
  ごみ箱削除([D])の開始確認を常に行う
  削除(\[D])の開始確認

PPcの\[D]や*fileのdeleteで、ファイルを削除するときに警告のダイアログボックスを表示するかどうかの指定です。

X_wdel = 削除設定, 属性警告, 削除(\[D])の開始確認, ごみ箱削除([D])の開始確認

削除設定
 B000000
  ||||||
  |||||+-- 1=ディレクトリ内にファイルがあれば警告ダイアログを表示する
  ||||+--- 1=常に削除ログを出力する
  |||+---- 1=確認なしにシンボリックリンク・ジャンクション等を解除する
  ||+----- 1=確認なしにシンボリックリンクを解除する
  |+------ 1=画面外にマークがあるときに警告する
  +------- 1=削除ファイルが無い等の軽微エラーのときは無視して続行する


ディレクトリ内ファイル警告 : ディレクトリを削除するときにファイルがあると警告を出します。警告は1回のみで、一旦「はい」を選択すると別のディレクトリにもファイルがあっても削除します。

属性警告
1で指定した属性を持つファイルがあると警告します。属性はファイル属性の指定方法を参照してください。

削除(\[D])の開始確認
PPcのファイル削除\[D]を実行するときに表示するダイアログの形式です。[…]で括った項目がデフォルト選択項目です。

0 ダイアログを表示しないですぐ実行する
1 [Ok]/Cancel
2 Ok/[Cancel]

ごみ箱削除([D])の開始確認
PPcのごみ箱に移動して削除[D]を使うとき、エクスプローラのごみ箱の設定で、「削除の確認メッセージを表示」のチェックが外れている場合でも削除を確認するダイアログを表示するかどうかの設定です。

0 エクスプローラの「削除の確認メッセージを表示」の設定通りの挙動をする
1 「削除の確認メッセージを表示」が無い場合でも、確認ダイアログを表示する


X_flogh  処理結果ログの出力項目

ファイル操作(*file, *ppcfile)の処理結果ログに出力する項目です。

 B000000
  ||||||
  |||||+-- 0=処理完了通知「完了しました」
  ||||+--- 0=処理元パス「Source:~」
  |||+---- 0=処理先パス「Destination:~」
  ||+----- 0=バックアップしたファイル「Backup:~」
  |+------ 0=スキップ「Skip:~」
  +------- 0=フォルダ作成「MakeDir:~」



X_retyp  使用する正規表現

ワイルドカードなどの正規表現に、どの正規表現ライブラリを使用するかどうかの設定です。文字の範囲指定の時、UNICODE順かShift_JIS順かに気を付ける必要があります。
bregonig.dllは、MultiByte/UNICODE対応で、Perl互換の正規表現が使えます。
BRegExp.dllは、MultiByte用なので、UNICODE版で使用するときに使用できる文字の制限がありますが、Perl互換の正規表現が使えます。
IRegExp はWindows Script Host(WSH)の正規表現ライブラリで、UNICODEに対応しています。
bregonig.dllと、BRegExp.dllの両方があった場合は、bregonig.dllを使用します。

0 bregonig.dllかBRegExp.dllを優先して使用し、なければIRegExpを使用します。
1 bregonig.dllかBRegExp.dll(Shift_JIS相当限定, Perl互換)のみを使用し、無ければエラーになります。
2 IRegExp(UNICODE対応)のみを使用し、無ければエラーになります。


X_execs  (おまけ)初めて実行する実行可能ファイルを警告

1を設定したとき、_Execsに登録されていないか、先頭32KBytesが変化した実行可能ファイル(.exe)を実行するときに実行するかどうかの確認ダイアログを表示します。

誤って不審なファイルを実行しないようにするために使用することができます。

カスタマイズ詳細 - フォント等


F_mes フォント-汎用

共通で使用されるフォントです。LOGFONT構造体と設定時の画面密度が記録されています。


X_lspc フォント-汎用 の行間隔

共通で使用されるフォントの行間隔をピクセル単位で指定します。


X_ffix 文字の右端が表示されない対策を行う

一部のフォントを使用すると意図した表示範囲からはみ出して表示しようとするため、右端まで表示されずに切れてしまうことがあります。
この設定を用いると PPc のエントリの表示方法を変更してはみ出した分を消去しないようにします。
※この設定を有効にするとPPcの反転表示カーソルの幅が変化します。
また、文字が重なったり、以前の表示がゴミとして残る場合があります。


F_dlg フォント-ダイアログ

ダイアログで使用されるフォントです。LOGFONT構造体を利用し、文字高さはピクセル単位ではなく、ポイント単位(1/72inch)となります。


F_tree フォント-ツリー

ツリー窓で使用されるフォントです。F_mesと同じ構成で記録されています。
フォント名が空欄の場合は、Windowsの標準フォントになります。


F_ctrl フォント-タブ・ヘッダ

タブやカラムヘッダで使用されるフォントです。F_mesと同じ構成で記録されています。
フォント名が空欄の場合は、Windowsの標準フォントになります。


F_fix フォント-PPv固定ピッチ

PPvで、固定ピッチのテキストを表示するために用いるフォントです。F_mesと同じ構成で記録されています。
フォント名が空欄の場合は、F_mesを使います。


F_unfix フォント-PPvプロポーショナル

PPvで、[W]コマンドで切り換えて、プロポーショナルのテキストを表示するために用いるフォントです。F_mesと同じ構成で記録されています。
設定されるフォントサイズは使用されず、F_fix / F_mes の高さになります。
フォント名が空欄の場合は、F_mesを使います。


F_con フォント-PPb

PPb が使用するコンソールのフォントです。F_mesと同じ構成で記録されています。
WindowsVista 以降で使用できます。
フォント名が空欄の場合は、システムで設定したフォントのままになります。
現在、PPb を終了しても変更したフォントがそのままになります。

カスタマイズ詳細 - エイリアス設定


A_color

標準で登録されている20種類の文字表記による色指定の他、追加したい文字表記を追加する項目です。「表記=色」です。

例) USERCOLOR = H123456


A_exec

1)コマンドのエイリアスを登録することができます。例えば
A_exec = {
editor = notepad.exe
cust = *set cfg=%'tmp'%\ppx.cfg %: ppcust cd %'cfg' %: editor %'cfg'
}

と登録してある場合、「editor text.txt」と実行すると「notepad.exe text.txt」に置き換えられて実行されます。また、「dir editor」とコマンドでない記載をしても「dir editor」と置き換えられません。
エイリアス名は英数字のみ使用できます。
更に、上記エイリアス「cust」の例のように「*cd」等のコマンドや「%C」「%j」等のマクロ文字も使用することができますし、他のエイリアスを記載することもできます。

2)%'…' で使用されます。上記登録例の場合、「%'editor'」は「notepad.exe」に置き換えられます。

3)PPxの定義済みエイリアスは、browser, editor, editorL, viewerです。
browser はPPxが使用するWeb ブラウザの実行ファイルのパスを記載します。現在は、ヘルプをブラウザで表示するときに使われます。記載がないときは既定のブラウザが使用されます。※Chromium系は、ローカルファイルをコマンドラインで指定できないため、ヘルプファイル(ppxhelp.html)を開くことができません。
editorviewer は、PPc の \[E] と \[V], PPvの\[Enter]で使われる実行ファイルのパスを記載します。初期状態は、.txt の拡張子に割り当てられたアプリケーションが登録されています。
editorL は、PPvの\[Enter]で実行するときに行番号を指定するためのオプションを記載します。次のような形で使われます。
editor "ファイル名" editorL行番号
例)※editor に「notepad.exe」、editorLに「/L」が入っている場合
notepad.exe "c:\windows\WindowsUpdate.log" /L10

4)*aliasコマンドを使用することで、起動中のPPxからエイリアスの登録をおこなうことができます。

5)引数が必要なときは_Commandにユーザコマンドとして登録してください。

カスタマイズ詳細 - PPc 設定


PPc 固有の設定です。



エントリカーソル移動カスタマイズ

XC_mvUD カーソル↑↓の設定
XC_mvLR カーソル←→の設定
XC_mvPG Page Up/Page Downの設定
XC_mvSC スクロールバーの設定
XC_mvWH ホイールの設定

XC_mvXX は 移動方法, 移動量, 画面外方法, 画面外他, 範囲外方法, 範囲外他 の設定をすることによりカーソルの動きを細かく指定できます。
カーソル移動をコマンドで実行するときは *cursor を使います。
尚、*cursor で後方のパラメータを省略したときは *cursor 0, 1, 5, 0, 5, 0 の設定を利用します。

GUIカスタマイズでは、~で窓外に移動したときはの項目で、画面外方法画面外他の設定ができます。
また、~で先頭/末端外に移動したときはの項目で、範囲外方法範囲外他の設定ができます。

画面外方法は、カーソルが画面外にはみ出したときの動作指定であり、ページ切換を行ったり、2画面時の窓間移動やディレクトリ移動を指定したりするときに使います。
範囲外方法は、カーソルが一覧の先頭や末尾よりはみ出したときの動作指定であり、ページ切換(先頭<-> 末尾間移動)を行ったり、2画面時の窓間移動やディレクトリ移動を指定したりするときに使います。

移動方法
↓単位 形態:既定値 ページ スクロール カーソル移動せずにスクロール
---------------------------------------------------------
±1行(上下)   0       1        2        3
±1桁(左右)   4       5        6        7
±1ページ     8       9       10       11
±1/10ページ 12      13       14       15

16 上方/下方のマーク
17 次/前に選択したマーク
18 最初/最後に選択したマーク
19 次/前のファイルエントリ(ディレクトリをスキップ)
20 次/前のディレクトリエントリ(ファイルをスキップ)

形態
既定値  XC_pageの設定に基づいてページ/スクロール単位移動を行います。
ページ  カーソルが画面上を移動し、画面端まで移動すると(画面外方法)の指定方法でページ切り替えしたりスクロールしたりします。
スクロール カーソルが画面上を移動し、且つスクロールを行います。カーソルは画面上では同じ位置になります。
※(画面外方法)を3や4にしてスクロール出来るようにする必要が有ります。
カーソル移動せずにスクロール スクロールとは違い、カーソルは同じエントリ上に留まりますが、スクロールは行います。
※(画面外方法)を3や4にしてスクロール出来るようにする必要が有ります。

移動量
XC_mvUD, XC_mvLR, XC_mvPG で使用する上記移動方法で移動する量。(移動量)×(単位)の分だけ移動します。
XC_mvSC, XC_mvWH ではスクロールバーの移動量・ホイールの回転量が移動量になります。

画面外方法, 範囲外方法
  0:停止
  はみ出す場合は移動しません。
  1:画面反対(線対称)
  左端なら右端に、右端なら左端に水平方向移動します。ページ移動は行いません。
  2:画面反対(点対称)
  左上端なら右下端に、右下端なら左上端に移動します。ページ移動は行いません。
  3:一行分スクロール
  上下方向に1行スクロールします
  4:一桁分スクロール
  左右方向に1桁スクロールします
  5:ページ切替
  6:親ディレクトリへ
  7:ドライブ選択
  8:[←]/[→]使用
  9:page up/down使用
 10:前のPPcへ
 11:次のPPcへ
 12:前のドライブへ
 13:次のドライブへ
 14:反対窓のPPcへ
 15:半ページ切替
 16: KC_main の RANGEEVENT1 / RANGEEVENT2 を実行
 17: KC_main の RANGEEVENT3 / RANGEEVENT4 を実行
 18: KC_main の RANGEEVENT5 / RANGEEVENT6 を実行
 19: KC_main の RANGEEVENT7 / RANGEEVENT8 を実行

画面外他, 範囲外他
 B0000
  ||||
  |||+-- 1=リピート無し→「方法」を実行  リピート中→停止
  ||+--- 1=末端/先頭に到達していない時は移動する
  |+---- 1=二枚窓時は窓間移動を優先(移動方向が隣接窓側なら窓移動)
  +----- 1=移動時にマークする(Explorer風選択, 画面外他のみ有効)


例えば「XC_mvUD = 0,1, 3,B110, 5,B111」等と指定します。
この例だと、
 上下方向に1行単位で移動量1(計1行分)のカーソル移動を行い、
 画面からはみ出したときは、行スクロールで補正し、
 先頭/末端を超えたときは、ページを切り替えて反対側に移動
という動作になります。
また、2窓動作時は、窓が隣り合う画面端の時は、窓間移動になります。

移動方法の「0」はXC_pageの値に応じた動作をします。
その他の例
1/2次ページ移動 XC_mvUD = 12,5,15,B0000,0,B0010
1/2前ページ移動 XC_mvUD = 12,-5,15,B0000,0,B0010
次ページ移動    XC_mvUD = 8,1,5,B0000,0,B0010
前ページ移動    XC_mvUD = 8,-1,5,B0000,0,B0010
前のドライブに移動  *cursor 8,1,12,0,12,0
次のドライブに移動  *cursor 8,1,13,0,13,0
最初に選択したマークに移動  *cursor 18,1
次のファイルに移動  *cursor 19
次のディレクトリに移動  *cursor 20



X_combo 複数PPcを一体化させ、1ウィンドウにする(要PPc再起動)

各PPcを一つの窓にまとめるかどうかの指定です。まとめることによって一般的な2画面ファイラの画面構成にすることができます。

0  一体化しない
1  一体化する

※Win9x系で一体化指定を用いた場合、特定の機能を使うと異常終了が頻繁に発生します。
※コマンドラインオプション(-combo, -single)で、この設定にかかわらず任意の画面構成を指定できます。


X_combos 一体化時の各種表示方法(要PPc再起動)
X_combou 一体化時の各種表示方法(個別設定用、要PPc再起動)

一体化時の画面構成の設定です。一体化していない独立時は、X_win等の設定が使われます。
X_combou の該当IDの設定があればその設定を用い、なければ X_combos を使用します。

1項目目
(B30←) B0000000000000000000000000000000 (→B0)
 B0 1にすると情報行を共用にします
 B1 1にすると標準アドレスバーを表示します
 B2 1にするとツリーを共用にします
 B3 1にすると共用ログ窓を表示します(*logwindow)

 B4 ペインを並べる方向です 0=左右(横配列) 1=上下(縦配列)
 B5 1にするとタブを常時表示します
 B6 1にすると窓の増減時に、一体窓の大きさも変更します
 B7 1にすると(障害対策)特定の窓で異常がある問題に対処できます

 B8 1にすると標準ツールバーを表示します
 B9 1にするとカラムヘッダを表示します
B10 1にすると各PPcのタイトルバーを非表示にします
B11 1にするとタイトルバーを非表示にします

B12 1にするとメニューバーを非表示にします
B13 1にするとタブをペイン毎に表示します
B14 1にすると*fileのログ指定がなくても共用ログ窓にログ表示させる処理を無効にします
B15 1にすると、共用ログ窓に大量のログ表示をするときに(*fileやファイル削除)、表示を間引いて高速動作させる処理を無効にします

B16 1にすると、タブの幅を固定にします。幅はX_twidか、タブの端のドラッグで指定できます。
B17 1にすると、タブの数が多いときに複数行になります。
B18 1にすると、タブに色を付けることができるようになります。タブの色は手動で変更できます。また、現在窓/反対窓/ペイン表示中の窓のときは、上辺の色をC_captの背景色にします。
B19 B13=1のときに1にすると、タブ一覧がペイン毎に用意され、内容が完全に独立するようになります。

B20 1にすると新規タブの位置がアクティブタブの右隣になります。(B21=1なら、B21が優先されます。)
B21 1にするとタブの並びがディレクトリ順となるように、新規タブが挿入されます。
B22 1にすると、アクティブタブを閉じたときにそのタブが表示していたディレクトリの親を表示するタブがあれば、そのタブがアクティブになります。

B24 1のとき、F11で窓を増やすときに、現在のペイン数がX_mpane の最大同時表示ペイン数と同じなら、-alone 指定で新規の一体化窓を開きます。
     ペインが増えたら新しい一体化窓にしたいときの設定です。
B25 1のとき、現在のペイン数がX_mpane の起動時のペイン数と同じなら、一体化窓を終了します。
     起動時のタブ数以下はPPcを終わらせたいときの設定です。
B26 1のとき、ディレクトリ変更のロック中の窓でディレクトリ移動したとき、移動先のディレクトリを表示している窓があれば、再利用します。
B27 1のとき、ディレクトリ変更のロック状態を初期状態にします。
B28 1のとき、タブの形状がボタンになります。
       タブが複数行の時、タブを選択しても位置が変化しないようになります。
B29 (開発中)
B30 (開発中、1にするとペインが横配列の上下2段になります。)


2項目目
(B10←) B00000000000 (→B0)
 B0 横並び & ペイン毎タブ(B4=0, B13=1)、1にすると各ペインのタブ表示領域は、ペイン並びの比率と異なる比率で配置されます。
一部のペインを幅狭にしたとき、タブ表示領域が無駄に大きく確保されるのを抑制するための設定です。
 B1 1項目目のB5(常時表示)が0のとき、
     0 のときはタブの数がペインの数を越えたときにタブを表示します。
     1 のときは2ペイン以上のときにタブを表示します。
 B2 (障害対策)スクロールバーを省リソース表示する
     0 のときはWinNT系でスクロールバーをより自然な配置にします。
     1 のときは配置を雑に行いますが、使用リソースが少なくなります。
 B3 起動時にタブを復元しない
     0 のときは前回終了時(&[F4])のタブの並びを復元します。
     1 のときは復元を行わず、初期ペインの数だけタブを表示します。
 B4 ダイアログをペインの位置に表示させる
     0 のときはダイアログの表示位置がペインの中央になります。
     1 のときはダイアログの表示位置が一体化窓の中央になります。
 B5 タブを一覧ペインの下に表示
     0 のときは一覧ペインの上に表示します。
     1 のときは一覧ペインの下に表示します。
 B6 タブに閉じるボタンを表示する
     0 のときは表示します
     1 のときは無くします
 B7 ID A の一体化窓でも常に "Zxxx"形式IDを使用する
     一体化窓の最初の ID A で用いる PPc の ID の割当て方法を指定します。
     0: A~Z (CA~CZ)を用い、足りなくなったら Zaa~ (CZaa~)を使用する。(規定値)
     1: 始めから Zaa~ を使用する。独立窓も頻繁に使う場合は、この設定のほうが割り当てる ID のずれが起きにくくなります。
 B8 タブの閉じるボタンを、マウスがタブ上にあるときだけ表示します。
     0 のときはマウスがタブから離れているときは隠します。
     1 のときは常時表示します。
 B9 ペインの数が減るとき、各ペインの間隔(横配列なら幅、縦配列なら高さ)をどのようにするかの設定です。
     0 のときは最も左/下のペインの間隔を増やし、他のペインの間隔はそのままです。
     1 のときは各ペインの比率を維持しつつ拡げます。
 B10 横配列で、あるタブ列のタブが複数行分あって、他のタブ列に空行部分が生じるとき、その空行にペインを表示させるかどうかの設定です。
     0 のときは、空行のままにします。
     1 のときは、空行を埋めるようにペインの高さを増やします。


(障害対策)特定の窓で異常があるときに設定する
設定すると、次の効果が得られます。
・窓毎メインスレッドに対応していないソフト(kbdaccなど)の問題が無くなる
・使用メモリを節約することができる

但し、以下のデメリットがあります。
・ある窓でコマンドを実行中の時に、他の窓で操作できないことが増える
・安定度が多少低下する

※ Windows10 1607(RS1, Anniversary Update)では、メニューバー表示に問題があるため、常時有効の状態になります。


X_tcap タブのキャプション表示

タブに表示する内容を指定します。
0  "パス名" を表示します。
1  "[ID]パス名" を表示します。IDは、PPcのID(A-Z)です。
上記以外 指定した内容を表示します。マクロ文字を使用できます。
例1) [%n]%*name(H,"%1")%*regexp(%*name(CB,"%1"),"s/(.{1,10}).*/$1/")
「[A]a:dirname」のように、[ID]ドライブ名+現在のディレクトリ名(10字以内) 形式で表示する
例2) %*regexp(%*name(H,"%FNVD")-%*name(C,"%FNVD"),"/(^(.+)\-$)|([^\-]+\-(.+))/$2$4/")
「0」に近い表示をする


X_twid タブ幅固定のときの幅

X_combos B16=1のときは、タブ幅が固定ですが、その時の幅を指定します。初期値は96です。


XC_pmsk 書庫等内のディレクトリ仮想移動を有効にする
ListFile内のファイル名表示

ディレクトリ指定付きの書庫を、ディレクトリ移動可能にするかどうかを切り換えます。
-1  階層化は行わず、ディレクトリ部分を除いてファイル名のみ一覧表示します。
0  階層化は行わず、書庫内の全てのエントリを1階層で一覧表示します。
1  階層表示にして、ディレクトリエントリ経由で階層内移動ができるようになります。
2  1と同様に階層表示を行います。更に書庫内に移動したときは、ファイルがなく、1つのディレクトリしかない階層をスキップし、より下層の階層に移動します。第1階層が書庫と同じ名前のディレクトリになっている書庫などで、余分な階層移動を省略できます。


X_mpane 一体化時の最大同時表示ペイン数, 起動時のペイン数

最大同時表示ペイン数
一体化時にこの数を超えてPPcを開いたとき、ペイン表示はおこなわず、タブ登録のみします。手動でペインを追加したときはここで指定した数を超えて表示できます。

起動時のペイン数
一体化時の起動時に最低開くペイン数を指定します。


X_sps 複数 PPc を1プロセスで実行する

各PPc毎に一つのプロセスを割り当てるか、全PPcを1プロセスにするかどうかの指定です。尚、PPcの起動時に -mps, -sps オプションを指定することによって本指定以外の動作にすることができます。
※X_spsは、PPcを再起動しないと反映されません。

0  各PPc毎に一つのプロセスを割り当てます。ただし、-combo 動作時は、常に全PPcが1プロセスになります。(-mpsオプション相当)
  並列動作の性能が上がり、他の窓が原因による応答無し状態を軽減できます。
1  全PPcを1プロセスで実行します。省メモリですが、並列動作の性能が下がり操作が一時できなくなることが増えます。(-spsオプション相当)
  一体化窓は必ず1相当になります。


XC_page 窓越えカーソル移動はスクロールする

エントリ移動カスタマイズの主方法を指定します。
ここで指定した内容は表示やスクロールバーなどの処理に影響します。

0  ページ切換を使う(スクロールバーは横向き)
1  行スクロールを使う(スクロールバーは縦向き)
※ X_win を変更することでスクロールバーの位置を変えることができます。
XC_page は他にも全体としてスクロール向けの処理を行うかどうかの切り替えを行うので、行スクロール移動を基本にするときは1にして、それ以外の時は0にするといいと思います。


XC_fwin 上記窓越えカーソル移動でスクロールしないときのエントリ表示

XC_page = 0 のときのエントリ表示カスタマイズです。

0  空欄が生じないように詰めます
1  各種切換の単位を列にします
2  各種切換の単位をページにします


XC_smar 一覧をスクロール表示するときの上下端部の移動抑制行数

XC_page = 1 時など、上下スクロール方式のカーソル移動を行っているとき、上下の端で移動を抑制する行数を指定します。
数行分指定しておくと、スクロール時に画面上下端にカーソルが移動しても、数行先が見えるので、必要なエントリを探しやすくなります。


XC_msel エントリクリック動作はExplorer風にする

エントリをマウスでクリックしたときの選択方法を指定します。
0  マークは改めて選択しない限り解除されません。
1  シフトキー(Shift, Ctrl等)を押さずにクリックするとすべてのマークが解除されて、クリックしたエントリのみマークされるエクスプローラ風の設定になります。
※エントリの左端(マーク・アイコンの表示位置)は、この設定にかかわらずクリックしたエントリのマーク操作となり、他のマークは変化しないので、使い分けができます。

[Shift]+クリック動作を直前マークからの範囲選択にする
0  [Shift]+クリックは、カーソルからの範囲選択
1  [Shift]+クリックは、直前マークからの範囲選択


XC_limc エントリを選択可能な範囲は

エントリ一覧で、エントリを選択するときのクリック可能な範囲の指定です。
※クリック可能な範囲は、見た目より広めになっています。
0  行全体。エントリ行のどの位置をクリックしても選択できます。
1  エントリ名表示欄。エントリ名を表示する範囲のみ選択可能となり、エントリ名より右側のファイルサイズや時刻等をクリックしても空欄クリック扱いになります。
2  エントリ名の上。表示されているエントリ名のみ選択可能となり、それ以外をクリックしても空欄クリック扱いになります。



XC_cdc ディレクトリ選択時、マウス割当てを無視してサイズ計算を行うマウスボタン

エントリをクリックしたとき、カーソル位置のエントリ、又はマークしたエントリにディレクトリが含まれている場合、MC_clickの設定を無視してディレクトリ内のファイルサイズ計算を行うかどうかの指定です。

B000000
  ||
  |+----B3 1にすると中/ホイールクリックが対象になります。
  +-----B4 1にすると左右同時クリックが対象になります。



XC_nsbf スクロールバー使用時でもカーソルは画面外に移動させない

0  エクスプローラと同じ動作をします。つまり、カーソルが画面外にあってもそのままになります。
1  カーソルが画面外にある場合は、画面内に移動させます。この移動によってカーソルが示すエントリが変わります。


XC_exem ダブルクリック, [Enter], [Z]はマークエントリを対象にする

ダブルクリック, [Enter], [Z]による拡張子判別による実行で、マークエントリ実行対象にするかどうかの指定です。
0  マークがあってもカーソル位置のエントリのみ実行対象にします。※シェルコンテキストメニュー等はマークエントリが対象になります。
1  マークがある場合はマークしたエントリ全てを実行対象にします。エクスプローラ風になります。


XC_sdir ディレクトリ中の「.」以降を拡張子として扱う

ディレクトリ名もファイルと同じように最後の「.」以降を拡張子として扱うかどうかの指定です。
設定によってエントリ名表示、ソート、ファイルマスク等の挙動が変わります。
また、拡張子別の色(C_ext)がディレクトリ名にも反映されるようになります。

※設定は、ディレクトリの再読込後有効になります。


XC_fexc ファイル名の文字色は
色に反映するファイル属性は(要再読込)

第1項目 - ファイル名の文字色
ファイル名の文字色をどのような色にするかの指定です。
0  属性別の色。ファイル名部分は読み取り専用、ディレクトリ等のエントリの属性を表す色で表示します。
1  拡張子別の色。拡張子がC_extに登録されている場合はその色で表示します。これにより、ファイル名と拡張子名が同じ色になります。
  拡張子別の色が自動(_AUTO)なら、属性別の色で表示します。
2  属性別(エクスプローラ風、サイズ欄の色)。圧縮、暗号化等の属性を表す色で表示します。これにより、ファイル名とサイズ欄が同じ色になります。
  該当属性がなければ、属性別の色で表示します。

第2項目 - 色に反映するファイル属性
ファイル名の文字色に反映するファイル属性を指定します。色自体はC_entryを使用します。
16 (B10000)  なし。ディレクトリのみ色を変えます。
31 (B11111)  基本。読み取り専用など、基本的な属性があるときに色を変えます。
5575696 (B10101010001010000010000)  オンライン拡張のみ。仮想ディレクトリ(VIRTUAL)、オフライン(OFFLINE, RECALL_ON_OPEN等)等の属性があるときに色を変えます。
5575711 (B10101010001010000011111)  基本 + オンライン拡張
8380255 (B11111111101111101011111)  全拡張。基本, オンライン拡張に加え、スパースファイル(SPARSE_FILE)等の属性も対象にします。

上記値以外にも指定できます。各属性の詳細は各属性の詳細説明を参照してください。
※-1を指定すると通常属性(NORMAL)も含まれるため、普通のファイルの色も変わってしまいます。

※基本指定の対象属性(優先順): システム, 隠し, 読出専用, ディレクトリ, ラベル
※オンライン拡張指定の対象属性(優先順): リパースポイント, 仮想化/アクセス時に生成/オープン時に生成/保持していない, 圧縮, 暗号化


X_acf ファイル名の幅計算を正確にする(低速)

一覧に表示するファイル名の幅計算を正確にするかどうかの指定です。
0  簡略高速。MSゴシック等のWindows用等幅フォントを使っているときは、こちらの指定を使うと高速表示できます。プロポーショナルフォントや Windows を考慮していない等幅フォントだと、幅計算の誤差により余分な空白が生じたりします。
1  正確低速。0 のときより低速ですが、幅計算を正確に行うため、表示可能な幅いっぱいにファイル名を表示できます。


XC_emov INS/DELによる移動はリング方式にする

[INS], [DEL]によるエントリ順の編集の際に使用するエントリ移動方法を指定します。

0  スタック方式。[DEL] でステータス行に一時保存しておきます。
1  リング方式。[DEL] で末尾に移動し、[INS] で末尾から挿入します。


XC_gmod 窓交換なしで[G]を処理する(低速)

[G]による窓の入れ換え方法を指定します。
0  窓自体を入れ換えるため、高速ですが、場所が入れ代わるために戸惑うかもしれません。
1  ディレクトリを再読み込みして中身を入れかえます。マーク情報などが失われます。


XC_szcm 算出したディレクトリサイズの記録

・第1項目
\[Enter] でディレクトリサイズを求めたときに、各ディレクトリ以下のファイルサイズを、記録するかどうかの指定です。
※どの設定であっても、エントリのサイズ欄にサイズが設定されます。

0  保存しません。
1  コメントに登録します。
2  ヒストリに保存して、次回の読み込み時に表示します。この設定により表示されるディレクトリサイズは、算出したサイズと違いを出す為、背景の色が異なります。再算出すると色が戻ります。
3  ログ窓に出力します。

・第1項目
1のときはディレクトリ別のファイル数・ディレクトリ数をそのエントリに記録します。
記録先は、第1項目が 3以外のときはコメント、 3 のときはログ窓になります。


X_fstff 一覧取得を高速化する(Windows7以降)

OSのディレクトリ一覧取得方法を変更して高速化させるかどうかの設定です。
Windows7以降で有効です。
注意 高速化しても最高で10%位の時間が減る設定ですので、体感しにくいと思います。

0  高速化しません。
1(初期値)  ディレクトリ一覧のフェッチに使用するメモリを増やして、読み込み速度を向上させます。
2  1の設定に加えて、DOS用のSFN(8.3)形式エントリ名の生成&読み込みを省略して、読み込み速度を更に向上させます。


X_Slow 低速モードを開始する係数

低速モードを使用するかどうか係数です。

数値が大きいほど、低速ドライブとして判断されにくくなり、低速モードが使われないようになります。
-1 を指定すると、低速モードを常に使用しません。


XC_rrt 更新検出後、読み込みを待つ秒数

XC_rrt = アクティブ時開始秒数, 非アクティブ時開始秒数, 強制開始秒数
アクティブ時開始秒数、非アクティブ時開始秒数
ディレクトリ内容がファイル追加・削除等により更新した場合、最後のディレクトリ更新検出からどれぐらい経ってから一覧を更新するかどうかの指定です。始めがアクティブ時、2番目が非アクティブ時の更新秒数です。

強制開始秒数
3番目は、長時間にわたってディレクトリ更新が行われているときに強制的に一覧更新を開始する秒数です。PPc はディレクトリ更新が終わってから(非)アクティブ時開始秒数経過後、一覧更新を行いますが、この指定によりディレクトリ更新中でも一覧更新を行えます。

どの項目も、-1 で検出を停止します。0 は1秒扱いになります。
※XC_rrt=-1,-1,-1にすると、次回のPPc起動後以降はディレクトリ更新検知を行わないようになりますが、お薦めしません
比較コマンド([O])などは、取得したディレクトリ内容を元に動作していますので、内容変更後は正しい結果が得られなくなるからです。


XC_tdir このディレクトリ「.」を表示する
  親ディレクトリ「..」を表示する
  相対ディレクトリ「.」「..」を上の設定で強制表示する

自分自身を示すエントリ「.」、現在位置の親を示すエントリを表示するかどうかの指定です。1は、通常の表示、0は、表示しないようにします。

強制表示は、ドライブのルートなど、本来は「.」「..」が存在しなくても表示を行うための設定です。

※「.」上でファイル操作をすると、現在のディレクトリ以下のすべてのエントリがファイル操作対象になります。
また、PPc では、「.」上で[Enter]を押すとルートディレクトリに移動できるようになっています。


X_ardir 非同期によるディレクトリ読み込み/キャッシュ付読み込み
メモリキャッシュとして保存する大きさ(単位M)

X_ardir = 待機時間, メモリキャッシュサイズ

ネットワークドライブ等の読み込み時間が掛かるディレクトリを手軽に参照するための、非同期読み込み処理を行うかどうかの指定です。
ディレクトリ読み込みに時間が掛かるときは、PPc 内のファイルキャッシュやメモリキャッシュによる表示を行うため、単なるディレクトリの移動などには効果的です。
この X_ardir で待機時間を指定し、XC_dsetで有効にするパスを指定することによって動作します。

非同期読み込みの動作は、待機時間に指定した時間だけ読み込みを待ち、読み込みが
終わらなかったらキャッシュを使って表示するか、「要求されたリソースは使用中です。」のエラーになります。その後、非同期読み込みが完了したら読み込んだ内容で更新され、ファイルキャッシュ/メモリキャッシュの保存も行います。ファイルキャッシュの保存先はX_cacheです。
尚、エラーが出たときにエラーメッセージのエントリから親ディレクトリに戻れます。

待機時間
X_ardirで指定した時間だけ読み込み完了できるか待機し、できなかった場合は非同期読み込みを行います。
時間は0.1秒単位で 0 以上が指定でき、例えば21を指定すると2.1秒待機します。あまり短くすると操作中に更新が掛かったりして却って操作しづらいので、設定するときは3~30位(0.3~3秒待ち)がよいと思います。初期値は5(0.5秒)です。
また、-1 を指定すると、始めにキャッシュ内容を表示してからディレクトリの読み込みを行います。

メモリキャッシュサイズ
読み込んだエントリをメモリキャッシュとして保存する大きさを指定します。
メモリキャッシュはファイルキャッシュより早く使用できます。
単位はメガバイトで、5~25 (5~25M)あれば十分だと思います。初期値は10(10M)です。
1Mbytes で約1500エントリ分(System32 の 1/4)が保存できます(UNICODE/64bit版)。
14 にすると、\Windows\WinSxS (約17,000エントリ)がキャッシュに収まります。

関連:*cache


X_prtg 独立窓・連結窓のとき、反対パス(%2等)を反対窓から直前アクティブ窓に変更する

%2 等の反対窓のパスを取得する処理を、1つ前にアクティブにしたPPc窓のパスの取得に変更するかどうかの指定です。
0  反対窓のパスを反対パスにする
1  直前アクティブ窓のパスを反対パスにする


XC_dpmk 現在のエントリマスク文字列をタイトルバーに表示する

ワイルドカード指定(\[F])で指定したマスクを現在のディレクトリの末尾に追加してタイトルバーに表示するかどうかを指定します。
設定は、次のディレクトリ読み込み時に反映されます。
0  マスク内容を表示しません
1  空白を空けてディレクトリの後に追加します。
2  隙間無くディレクトリの後に追加します。
3以上  指定した文字コードの文字を間に入れて追加します。


XC_swin

窓の連結関係の設定です。通常は、PPc の [Window]→[オプション/Option]で設定するので、テキストで設定する必要はありません。一体化時は全ての項目が無視されて、X_combos の設定が使われます。

XC_swin = {
(窓ID) = (設定),(状態保存用、設定不要)
}
窓ID
A, C, E…のPPcの窓IDが指定できます。B, D, F…は、A, C, E…の設定を使用します。
※B, D, F…をXC_swinに記載しても無視します。

設定
B000000000
 |~~||||||
 || |||||+- B0 窓の連結を   0:しない  1:する
 || ||||+-- B1 反対窓の大きさを同じに  0:しない 1:する
 || |||+--- B2 連結起動時は 0:一枚    1:二枚
 || ||+---- B3 連結終了時は 0:単独    1:二枚組
 || |+----- B4 アクティブ窓を固定 0:しない  1:する
 || +------ B5 B4=1 のとき  0:大きさ  1:大きさ+位置
 |+-------- B6, B7 連結方法  00:左右   01:上下 10:重ねる
 +--------- B8:1=両方同時に前面に出す

※B3の設定は連結用です。一体化時は&[F4]で終了します。


XC_sort

保持ソート(\[S])の設定です。通常は \[S]で指定すればいいでしょう。
窓名  = ソート1, ソート2, ソート3, ソート属性, オプション
ソートの指定方法


X_dsst ソート・マスク・表示形式の設定変更時の保持時初期対象, 一時向け初期対象

エントリマスク([F], \[F])、ソート([S], \[S])、エントリ表示の種類([;])により設定変更するときの対象(一時、パス、窓別)の初期設定です。
独立窓の保持時は窓別設定、タブ使用時のの保持はこのパス/このパス以降設定にすると扱いやすくなると思います。

1  一時設定
2  このパス限定
3  このパス以降
4  窓別設定


XC_tree

ツリーの状態、ツリー窓の幅、ツリーの種類を記憶するための場所です。[T], \[T]コマンドやツリー窓のドラッグで設定を変えてください。


XC_mask

ワイルドカード指定(\[F])の設定を記憶する場所です。\[F]コマンドで設定してください。


XC_rmsk

エントリマスク([F]/\[F])のダイアログの設定です。また、単語単位(部分一致)についてはファイル検索(^[W])のダイアログにも反映されます。

リアルタイム(0=無効,1=有効), ディレクトリ(1=有効), 単語単位(部分一致)(1=有効), 拡張子を分離判定(0=分離,1=一体判定)


XC_rmrk

ファイルマーク([+][-])のダイアログの設定です。

未使用, ディレクトリ(1=有効), 単語単位(部分一致)(1=有効), 拡張子を分離判定(0=分離,1=一体判定)


XC_drag 窓のドラッグ移動ボタン(おまけ機能)

PPc をドラッグにより窓移動するために用いるボタンを指定します。
XC_drag = 0 とすると、中ボタンによるドラッグが無効になります。


X_cntt 処理ファイル数算出の自動中止

ファイルコピーなどで予めファイル数を算出し、コピー時間の目安を求めることができますが、その算出を行わないようにしたり、一定時間を越えた場合は打ち切ったりするための指定です。
尚、算出中に算出の中断を行うこともできます。

単位は秒で、0を指定すると算出を行いません。


X_unbg UNxxxを別プロセスで動作

UNxxx.DLL を使った書庫の展開、作成時に、PPTRAY.EXE を起動してその上で行うかどうかの指定です。

0  書庫の操作を指定したソフト上で行います。
1  PPTRAY.EXE を起動して行います。これによって書庫の操作を指定したソフトは次の操作を行うことができます。また、実行優先度は通常です。
3  PPTRAY.EXE を起動して行います。また、実行優先度は他のソフトより低く、空き時間に行います。このため、書庫操作中でも他のソフトへの操作性の影響が低くなります。


X_arcdr 書庫内ファイルの全展開時に書庫名のフォルダを作成

書庫内ファイルを全展開するとき([U])に、展開先に書庫名のフォルダを作成して、その中に書庫内のファイルを展開するかどうかの指定です。

0  しない
1  する
2  自動
書庫をそのまま展開したときに1フォルダにまとまるときは、書庫名フォルダを作成しません。
1フォルダにまとまっていないときは書庫名フォルダ作成して、その中に展開します。


XC_cwrt コメントを編集したときの保存方法

各種コマンドを使ってエントリのコメントを編集しても、すぐ保存されず、選択した以下の条件に該当するときに保存します。

0  手動(\[W])。\[W]コマンドを実行しない限り保存されません。
1  確認してから保存。終了時やディレクトリを新しく読み込むときに、保存するか聞いてきます。
2  自動保存。終了時やディレクトリを新しく読み込むときに、保存します。


XC_Gest マウス右ボタンでジェスチャーを使用

PPc 使用時に、マウス右ボタンでジェスチャーを使用するかどうかを指定します。
ジェスチャーの内容は、MC_click で指定します。

0  ジェスチャーを使用しない
1  ジェスチャーを使う(D&D不可)
2  ジェスチャーを使う(D&D可)。カーソルの上で右ボタンを押しながら移動するとドラッグになります。カーソル以外の場所はジェスチャーになります。


XC_seat &\[英数字]又は[無変換]の動作

[Alt]+[Shift]+[英数字] か 拡張シフトキー(初期値は[無変換])+[英数字]で行う検索方法を指定します。
0  頭文字検索
1  インクリメンタルサーチ。はじめの1文字を入力した後は&\[英数字]/[無変換]を離して入力してもそのまま検索できます。
2  頭文字検索/インクリメンタルサーチ兼用。頭文字検索とインクリメンタルサーチを使い分けることができます。同じ文字を続けて入力した場合は頭文字検索のままです(例: aaaa...)。別の文字を入力するとその時点でインクリメンタルサーチに切り替わります(例: command...)


XC_seam 頭文字検索の検索開始位置

&\[英数字]による頭文字検索の検索開始位置を指定します。
0  新規は先頭。カーソル位置が検索に該当するエントリであればその次から検索を開始します。そうでなければ先頭から検索開始します。
1  常にカーソル位置の次から検索開始します。


XC_isea インクリメンタルサーチの動作

インクリメンタルサーチの動作設定を指定します。

入力方法(Alt+Oで一時変更可能)
0  通常入力
2  ローマ字読み入力(migemo)

検索位置(Alt+Fで一時変更可能)
0  前方一致
1  部分一致

検索対象(Alt+Tで一時変更可能)
0, 1  ファイル名
2  コメント
3  ファイル名とコメントの両方

カーソル位置以外で条件に一致するエントリをハイライト表示
0  しない
1  する

ダイアログで入力した検索文字をヒストリに記憶する
0  しない
8192  検索文字として記憶する(\[↑], \[↓]で参照可能)


XC_ito &\[英数字]によるインクリメンタルサーチのタイムアウト時間

&\[英数字]によるインクリメンタルサーチを行ったときに、最後に押したキーからここで指定した時間を経過したときに、インクリメンタルサーチを解除できます。
単位はミリ秒です。


X_rscah ローマ字検索キャッシュを行う最長文字数

XC_isea=2のときのローマ字読みインクリメンタルサーチで、始めの数文字を入力しているときにかなり時間が掛かるため、migemoの結果の正規表現をキャッシュすることで高速化することができます。
入力した文字列の長さがここで指定した長さ以下であれば、キャッシュを使用します。

通常はX_rscah=2、多くても3~4を指定しておけば十分高速になります。検索文字列が長いと、キャッシュを使わないときと比べてそれほど変わらない所要時間になりますので、あまり長くする必要はありません。

尚、キャッシュ内容はヒストリ領域に保存しますが、かなり大きくヒストリ領域を使用します。ヒストリ領域の初期値である64Kbytesでは、キャッシュの効果が十分に得られないかもしれません。
ローマ字読みインクリメンタルサーチを多用し、X_rscah≧2を指定する場合は「ppcust hsize 100000」等と実行して、100kbytes以上のヒストリ領域を用意するようにしてください。用意したヒストリ領域の半分強までキャッシュが保存されます。


XC_alst ディレクトリの一覧の更新方法

コマンドの実行後、ディレクトリのエントリ一覧の更新方法を指定します。
また、エントリ属性の変更[A],
エントリのコピー等[C]/[M]/\[R],
エントリの削除[D]/\[D],
エントリの名前変更[R],
アクティブ時に更新が必要なとき(注意、下記参照)
の5種類を別個に指定できます。

0  更新
1  更新(更新情報は非表示)
2  更新(マークがないときは再読込)
3  更新(非表示, マークがないときは再読込)
4  再読込
-1  何もしない

更新は、現在表示している状態を元に更新し、マーク、並び順、マスクなどの一時的な指定を維持することができます。また、非表示は、削除されたエントリ(デフォルトで背景赤色)を隠し、追加・更新されたエントリの色を元に戻します。
再読込は、読み込み直して最新の状態にするので、マークなどの一時的な指定が全て解除されます。
 アクティブ時の設定に再読込を使うのは危険です。他のPPcやアプリによる書き込みによってマーク等が解除されるためです。


XC_alac 属性変更、コピー、削除等の終了を全PPcに通知し、更新等する

各コマンドの実行後、全てのPPcにその旨を通知し、XC_alstに基づいた更新を行うかどうかの指定です。
0
しない。コマンドを実行したPPcのみXC_alstに基づいた更新を行い、他のPPcは更新検知による更新を行います。
コマンド実行によって他のPPcのカーソル位置やマーク等が変更されないようにするには 0 を指定します。
1
する。他のPPcもXC_alstに基づいた更新を行います。
何はともあれ、画面状態を各PPcで一致させたいときは 1 を指定します。


X_mcc 各種表示用記号

マーク(M), 未選択時のチェック(b), 選択時のチェック(b), 未選択時のチェックボックス(B), 選択時のチェックボックス(B), タブロック表示
例) *setcust X_mcc = '*',' ',H2713,H2610,H2611,'#'

表示に用いている記号をUNICODEで指定することができます。
使用できる文字は、1文字分であり、結合文字や他の制御文字は使用できません。
記載方法は「'文字'」「10進数値」「H16進数値」のいずれかを選べます。
但し、「'文字'」の指定は設定ファイル経由の場合、設定ファイルの文字コードに制限されますので注意が必要です。また、MultiByte版はチェック/チェックボックスのみUNICODE文字が使えます。


XC_awid エントリ表示幅が変わったら窓幅を調節する

[;]コマンドや、エントリ表示幅が変化する表示書式を使っているとき、エントリ表示幅が変化しますが、そのとき窓幅をエントリ表示幅に合わせて調節するかどうかの指定です。


X_inag 現在窓以外はグレー調にする

フォーカスが当たっていない窓の色彩を減らしてグレー調にします。ディスプレイの表示可能色が256色/8bit以下の時は正常に表示できません。


X_stip (1)ファイル名が表示しきれないときチップ表示
(2)マウスポインタが滞在しているエントリの情報をチップ表示
(3)エントリ右端クリックでプレビュー表示

x_stip = (1)表示時間, 1, (2)表示時間, 表示方法, (3)ボタン幅, 表示方法 ,(4) プレビュー幅, 高さ, 位置

(1)ファイル名が長くて省略される場合、ファイル名をチップ表示するかどうかの指定です。
表示時間が 0 なら使用されず、1 以上なら、選択してから表示されるまでの時間(ms)になります。


(2)あるエントリ上にマウスポインタが指定した表示時間以上滞在しているとき、表示方法で指定したチップ表示を行います。

(3)エントリ右端部分をクリックすると、表示方法で指定したチップ表示を行います。クリック可能な右端部分の幅は、ピクセル単位で(3)ボタン幅に指定します。

(2)/(3)の表示方法は次の一覧から選択できます。
0 初期値
1 ファイル名のみ(長いファイル名の表示用)
2 ファイル情報
3 ファイルコメント
4 プレビュー表示

(4)表示方法がプレビュー表示のとき、その大きさや位置を指定できます
位置指定として次の位置が指定できます。
0 カーソル・マウスポインタ位置に、X_stip に指定した大きさで表示(初期値)
1 反対窓に合わせる
2 一体化窓/現在窓に合わせる(キーボード操作向け)
4 現在窓に合わせる(キーボード操作向け)
8 PPvに合わせる

※ 値を足すと状況に応じて使い分けます。
例) 9 (8+1) なら、PPv か 反対窓に合わせて表示

プレビュー表示は、ファイル種類判別 E_TipView に該当ファイル種類が指定されていればその内容を実行し、無ければ PPv / ツリー / Windows Media Player(Vista以降) で使って表示・再生します。
また、*entrytip preview -c command で、E_TipView の設定を使わず、指定したcommandを実行します。
*entrytip preview -focus 等と -focus を追加した場合は、プレビュー表示にフォーカス設定します。但し、現在は PPv と ツリーのみ動作確認しており、他は操作できない等の不都合があります。
尚、プレビュー表示が不要なファイルがある場合、「*postmessage %si"TipWnd",16,0,0」を使うと、プレビュー表示のウィンドウを閉じることができます(要 Message Module)。

ファイル種類判別 E_TipView / *entrytip preview -c では、次の特殊環境変数が使用できます。
%si"TipTarget" チップ表示するファイルのフルパス(適宜 " 等で括る必要があります。)
%si"TipWnd" チップ表示ウィンドウのウィンドウハンドル。この値を用いて、任意のウィンドウをチップ表示ウィンドウ内に埋め込むことができます。また、このウィンドウのウィンドウタイトルに文字列を設定すると、チップ表示ウィンドウ内に表示されます。

また、E_TipView では *apptext, *appview, *WMP, *IE コマンドが使用できます。

*apptext は、Windows search 用のテキスト取得機能(IFilter)を使って取得したテキストのプレビュー表示をするコマンドです。未対応のファイル形式や、単純なテキストについては PPv で表示します。

*appview は、エクスプローラのプレビュー表示機能を使ってプレビュー表示をするコマンドです。ただし、エクスプローラと完全互換ではなく、IPreviewHandler による表示(Excel, Word, html 等)のみ対応しており、テキストや画像は、*apptext や PPv による表示になります。

*WMP / *IE は、Windows Media Player / Internet Explorer のコンポーネントを使ってプレビュー表示をするコマンドです。

例)
E_TipView = {
txt , ppvw.exe "%si"TipTarget"" -P%si"TipWnd"
dat , convert "%si"TipTarget"" | ppvw.exe -P%si"TipWnd"
mp3 , *WMP
html , *IE
swf , *IE
pdf , *apptext
xlsx , *appview
dll, *postmessage %si"TipWnd", 16, 0, 0 ; dll のプレビュー表示は不要(要 Message Module)
exe, *postmessage %si"TipWnd", 16, 0, 0 %: %z"%si"TipTarget"",properties ; exe は、プレビュー表示ではなく、プロパティ表示を行う(要 Message Module)
}
※ *appview, *apptext, *WMP, *IE は、E_TipView 内のみ使用可能です。


X_poshl マウスポインタ下のエントリ背景色を変化させる

マウスを動かしたとき、マウス下のエントリの背景色を変化させるかどうかの設定です。
0 機能を無効にします。
1 C_eInfoで指定したマウスポインタ下色(自動なら文字色)と、背景色との合成色に変化させます。
2 C_eInfoで指定したマウスポインタ下色に変化させます。


X_nfmt サイズ表示の書式

エントリ表示書式のファイルサイズ(Z, z)、空き容量(DF, Df)、使用中容量(DU, Du)、容量総計(DT, Dt)の詳細です。

単位用に1桁確保する
確保すると「123456_」「123456k」等のように単位表示の桁を常に確保します。単位がないときは空白(例では_)になります。

1024で単位計算する
次の例のように、接頭語を付ける倍数を1,000 / 1,000,000… にするか、1,024 / 1,048,576… にするかの指定です。
       2000 1,000,000
しない   2k        1M
する     1k      976K


小数点表示を優先使用する
単位付き表示をしているときに、表示桁数の余裕があっても小数点表示を行うかどうかの指定です。小数部の桁数は条件によって1桁又は2桁になります。
※小数点2桁表示は7桁以上必要です。

優先使用しない: 123,456k
優先使用する: 123.45M

指定方法
X_nfmt = Zの指定, zの指定, DF/DU/DT/mSの指定, Df/Du/Dt/msの指定
B0000000000
 ||||||||||
 |||||||||+- B0
 ||||||||+-- B1
 |||||||+--- B2
 ||||||+---- B3 単位用に1桁確保する
 |||||+----- B4 1024で単位計算する
 ||||+------ B5
 |||+------- B6 必ず「k」以上の単位にする
 ||+-------- B7 必ず「M」以上の単位にする
 |+--------- B8 必ず「T」以上の単位にする
 +---------- B9 小数点表示を優先使用する
 ※B6, B7が共に1のときは「G」以上の単位になります

※テキスト形式設定ファイル経由でここに記載していない項目の変更もできますが、通常は変える必要がないものであるため説明を省略しています。(どうしても気になる人はソースのFormatNumber の定数 XFN_xxxを参照してください)


XC_ocig エントリ表示書式に画像(n)を使用したときのサムネイル処理

MC_celS等 に画像表示をする書式(n)を指定し、各エントリのサムネイル画像表示を行ったときの各種処理方法です。
以下に示す 7種の項目を指定できます。

(1)画像枠内にアイコンを表示
画像表示の枠内にアイコンを表示させるかどうかの設定です。
0  しない。常にアイコンを表示しません。画像がないときは「x」印が表示されます。
1  する。画像の右下にアイコンを表示します。画像がないときは中央にアイコンを表示します。
2  画像があるなら、しない。画像がないときは中央にアイコンを表示します。
(3, 4 旧 エクスプローラ互換画像取得 設定です。現在も機能しますが、2項目目で設定するようにしてください。)

(2)エクスプローラ互換画像取得
画像をエクスプローラの機能を用いて取得するかどうかの設定です。
0  しない。Susie plug-inか内蔵機能のみで取得します。
1  する。エクスプローラ互換で取得し、できなかったらSusie plug-inか内蔵機能で取得します。
2  Susie優先。Susie plug-inか内蔵機能で取得できないときにエクスプローラ互換で取得します。

(3)書庫内でも取得する
書庫内の画像もサムネイルとして表示できるようにします。但し、いちいち展開する必要があるので、通常より操作性が低下したり、不安定だったりします。
0  しない
1  する

(4)取得した画像をキャッシュする
取得したサムネイル画像を、名前付ストリーム(ファイル名:thumbnail.jpg)に保存し、次回は保存した画像をキャッシュとして用いるかどうかの指定です。
0  しない
1  する

※キャッシュの手動保存は*setentryimageを使用します。
※書庫内のサムネイル画像は、書庫ファイル:画像の書庫内パスthumbnail.jpg に保存されます。
※保存したキャッシュは、PPc 表示ディレクトリを %C::stream にする(コマンド実行なら %j%C::stream )ことで一覧表示させることでできます。

(5)テキストファイルの内容を表示
ファイルが画像でない場合、テキストファイルとして扱い、その内容を表示するかどうかの指定です。テキストの文字数が、指定した文字数以上のときに表示を行います。
尚、この表示は、テキスト内容を画像に変換して行っているため、その画像のキャッシュが可能です。

(6)サムネイル専用画像を取得する縦横ピクセル数の上限値
画像の種類によっては、通常の画像取得よりも高速で画像取得が可能なサムネイル専用画像が使用できることがあります。
サムネイルとして使用する画像の縦・横のピクセル数がここで指定した値以下であれば、サムネイル専用画像を使用します。値を超えたり、サムネイル専用画像が使用できない場合は、通常の画像を取得して縮小します。

(7)画像全体が表示できるように縮小する
0  画像の全体が必ず表示できるように縮小します。
1  画像の一部が隠れることを許容します。画像の大きさの縦横比が大きいため、全体を表示できるように縮小すると小さくなりすぎるときに指定します。
2以上  画像の大きさの縦横比が指定値未満のときは全体表示し、指定値以上のときは画像の一部が隠れることを許容します。


X_dicn ディレクトリ用のアイコン

ディレクトリのアイコンとして使用するアイコンファイル(.ico)のパスを設定します。
WinXPではディレクトリに使用できるアイコンの変更が一般的な設定方法でできないため、専用の設定を用意しています。

空欄ならエクスプローラーのフォルダアイコンを取得します。
絵文字指定も可能です。

※マクロ文字は使用できません。PPcのパスを基準にするときは「resource\icon.ico」と相対指定で指定できます。
※変更したアイコンはPPcを全て起動し直さないと反映されない場合があります。


X_uicn 不明のアイコン用のアイコン

アイコンが取得できなかったときに表示する、アイコンに使用するアイコンファイル(.ico)のパスを設定します。

空欄なら内蔵の「?」アイコンを使用します。
絵文字指定も可能です。

※マクロ文字は使用できません。PPcのパスを基準にするときは「resource\icon.ico」と相対指定で指定できます。
※変更したアイコンはPPcを全て起動し直さないと反映されない場合があります。


X_icnl 拡張子別アイコンファイル

任意の拡張子やワイルドカードに合致するファイルに対応するアイコンファイル(.ico)の一覧を指定します。おまけ機能です。

「TXT = iconfile.ico」のように、ピリオド以降の拡張子と、対応するアイコンファイルを記載します。絵文字指定も可能です。
例示のようにディレクトリを指定しない場合は、PPx ディレクトリからの相対指定となります。
X_icnl の最終行に「* = c:\icons\defaulticon.ico」などと指定すると、対応する拡張子がないときのアイコンが指定できます。
※拡張子の指定に ワイルドカード(例: .EXE,.COM,.BAT 、size:>=10k、 date:<1)、正規表現(例: /.jpe/)も使用できますが、時間が掛かる処理なので最小限の使用が好ましいと思います。
※マクロ文字は使用できません。

絵文字指定
アイコンの画像ファイルの代わりに絵文字をアイコンにすることが可能です。次の例のように 「<」「>」の間に使用する絵文字等を記載することでアイコンになります。
※カラー絵文字は単色で表示されます。

また、書式「p」で文字の位置を変更することができ、繰り返し同じ位置を指定することで重ね書きができます。
例) <f'Segoe MDL2 Assets' u59188 p2 u59152>

文字指定
'絵文字'  絵文字を直接記載します。絵文字に限らず、他の文字も使えます。2文字以上も可能です。
u(UNICODE コード)  絵文字が直接記載できないときに文字コードで指定します。

色指定
b'色指定方法'  背景色を指定し、アイコンをその色で塗りつぶします。※この指定より前に書いた文字も消えます。
bd  背景色を標準の色にします。※この指定より前に書いた文字も消えます。
c'色指定方法'  以降に指定する文字の色を指定します 例) c'_RED' p8'A' c'Hffffff' p4'B'
cd  以降に指定する文字の色を標準の色にします。

フォント指定
f'フォント名'  以降に指定する文字のフォントを指定します。 例) f'MS ゴシック'

配置・全サイズ指定
p0  中央に全サイズで表示します。
配置・1/2サイズ指定
p1  上
p2  右上
p3  右
p4  右下
p5  下
p6  左下
p7  左
p8  左上
p9  中央

ツールバー専用指定
,  次のアイコンとの区切りを示します。フォントや色、配置等の設定はそのまま残ります。
z(大きさ)  「<」の直後に記載することで、ツールバーのアイコンサイズが指定できます。


XC_acsr  再読込([.]等)で、ディレクトリを読み込んだ後のカーソル位置
  / ソート([S], \[S])で、ソート後のカーソル位置

コマンドの実行後、ディレクトリの一覧の更新後のカーソル位置を指定します。
また、[.]等の再読込, [S/\S]の2種類を別個に指定できます。

0  読み込み前と同じ画面上の位置にします
1  読み込み前と同じエントリ名にします


XC_ulh カーソル/マークに使用する下線の高さ

XC_celDなどで、カーソル/マークに下線を指定したとき、その下線の高さを指定します。


XC_dset

エントリの読込時に使われる、特定のディレクトリ・パスに対する指定です。
設定方法が複雑であるため、ディレクトリ設定メニュー(空欄右クリックで表示されるメニュー)、%M?diroptionmenu、*diroption で設定することをお勧めします。

パス = フラグ, 情報行アイコン, カーソルアイコン, ソート1, ソート2, ソート3, ソート属性, ソートオプション, その他

パス
(1)「*」、「A:\」、「C:\WINDOWS\SYSTEM32」等と設定を有効にするパスを指定します。パスの末尾に「\」がある場合は、指定したパス自身と、それ以降のパスも有効になります。例えば、「C:\WINDOWS\SYSTEM32\」なら「C:\WINDOWS\SYSTEM32\drivers」等も有効になります。

(2)包括的な指定方法
*  他に該当するパスがないときに使われる
:  drivelist
\\  UNC指定のパス
archive  書庫ファイル内
listfile  ListFile

あるパスについて有効な指定が複数ある場合は、次の優先順位で設定が使われます。
 「C:\DIR1\DIR2」の場合
 (高) archive / listfile ← C:\DIR1\DIR2 ← C:\DIR1\DIR2\ ← C:\DIR1\ ← C:\ ← * (低)

 「\\PC\SHARE\DIR1」の場合
 (高) archive / listfile ← \\PC\SHARE\DIR1 ← \\PC\SHARE\DIR1\ ← \\PC\SHARE\ ← \\PC\ ← \\ ← * (低)

 「:」(DriveList)の場合
 (高) : ← * (低)

※ 以下(3)~(5)はおまけ機能です。
_others:exdset が 1 の時に機能します。カスタマイザのその他タブ、その他設定で exdset に 1 を設定したり、*customize _others:exdset=1 を実行したりしてください。
また、時間が掛かる処理なので最小限の使用が好ましいと思います。

(3)ワイルドカード(おまけ機能)
ワイルドカード(例: *picture* 。名前以外の指定(size:>10k等)は不可)、正規表現(例: /picture/)が使用できます。

(4)SHN実体指定(おまけ機能)
Shell's Namespace形式を使ったSHN実体形式のパスが使用できます。
例) -#0: / -shell:Desktop → C:\Users\(user名)\Desktop
-#0:\ / -shell:Desktop\ → C:\Users\(user名)\Desktop とその下位階層
-#0:\dir / -shell:Desktop\dir → C:\Users\(user名)\Desktop\dir

(5)PPx指定(おまけ機能)
PPxの場所を基準とするパスが使用できます。
例) -ppx: → PPx があるディレクトリ
-ppx:\ → PPx があるディレクトリとその下位階層
-ppx:\dir → (PPx があるディレクトリ)\dir


フラグ
読み込みの各種動作を指定します。

B00000
 ||||+- B0=1 キャッシュがある場合はキャッシュを表示することによって、ディレクトリ読込をなくします(*diroption cache)。*cacheコマンドでも設定可能です。
 |||+-- B1=1 ディレクトリの更新監視を無効にします(*diroption watch)。
 ||+--- B2=1 読み込みをX_ardirで指定した時間だけ待ち、間に合わないときはキャッシュを使って表示します(*diroption async)。非同期読み込みが終わったら、その読み込み内容で更新します。
 |+---- B3=1 非同期読み込み完了後、常にキャッシュを更新します(*diroption everysave) 0のときは、キャッシュを使ったときだけキャッシュを更新します。1にするとキャッシュの内容が古くなりにくいですが、キャッシュの保存のために余分なディスクアクセスが増えます。
 +----- B4=1 非同期読み込みした内容をメモリに保存します(*diroption savetodisk)。ディレクトリ(X_cache)には保存しません。

※ここに挙げるフラグは、B0~B4 ですが、実際は、B16~B20 も使用します。B16~B20 が 1 になっているときは、対応する B0~B4 を反映することを意味します。B16~B20が「0」のときは、対応する B0~B4 を「0」に指示することができません。

情報行アイコン PPcの情報行に表示されるアイコンの表示方法です(*diroption infoicon)。
-1:設定無効。既定設定として優先順位のより低い設定を使用します。
0:アイコン表示無しにして、詰める
1:アイコン表示せず、空欄にする
2:アイコン表示せず、枠のみにする
3:簡易。拡張子で決定したアイコンを表示(高速)
4:通常。拡張子+ファイルの内容で決定したアイコンを表示(中速)
5:オーバレイ有。拡張子+ファイルの内容+オーバレイアイコン(PPc内キャッシュ有効、やや低速)
6:オーバレイ(キャッシュ無)。拡張子+ファイルの内容+オーバレイアイコン(PPc内キャッシュ無効、低速)
7:オーバレイ(安定性重視)。拡張子+ファイルの内容+オーバレイアイコン(PPc内キャッシュ無効、低速、異常終了対策付き)
3~6はアイコン表示ですが表示内容と表示速度が変化します。好みに合わせて指定してください。
7 は、特殊なアイコン(オーバレイ処理、ファイル内用表示)を取得するときに異常終了する場合に使用する設定です。通常はマルチスレッドで複数のアイコンを並行して取得しますが、この設定はシングルスレッド相当で取得して安定性を高めます。

エントリ(カーソル)アイコン PPcの一覧に表示されるアイコンの表示方法です(infoicon entryicon)。
-1:設定無効。既定設定として優先順位のより低い設定を使用します。
0:情報行アイコン指定を利用。情報行アイコンの設定が3~7ならその設定を使います。0なら5の設定でアイコンを取得表示します。
1:アイコンを取得せず、全て「?」(X_uicn)で表示する。ネットワークドライブ等の遅い場所で、アイコンを一時的に取得したくないときに使う設定です。
3:簡易。拡張子で決定したアイコンを表示(高速)
4:通常。拡張子+ファイルの内容で決定したアイコンを表示(中速)
5:オーバレイ有。拡張子+ファイルの内容+オーバレイアイコン(PPc内キャッシュ有効、やや低速)
6:オーバレイ(キャッシュ無)。拡張子+ファイルの内容+オーバレイアイコン(PPc内キャッシュ無効、低速)
7:オーバレイ(安定性重視)。拡張子+ファイルの内容+オーバレイアイコン(PPc内キャッシュ無効、低速、異常終了対策付き)
3~6はアイコン表示ですが表示内容と表示速度が変化します。好みに合わせて指定してください。
7 は情報行アイコンの設定と同様に、異常終了対策の為の設定です。

ソート1など ソート方法です(*sortentry)。ソート1が-1のときは設定無効となり、優先順位のより低い設定を使用します。
ソート方法の設定は、[S], \[S]による指定が分かりやすいため、お勧めします。
また、保持ソートXC_sortが有効の時は、保持ソートの設定が優先されます。保持ソートはソートメニューでは「窓別強制設定」の名前で表示されます。
ソートの指定方法

その他
前記以外の項目です。複数あるときは「mask:*.txt disp:"default2"」のように、空白で区切ります。記載の順番は問いません。
disp:"MC_celS項目名" MC_celSの同名項目名の表示書式を使ってエントリを表示します(*viewstyle)。[;] コマンドで指定可能です。
mask:"ワイルドカード" エントリのワイルドカード指定/保持マスクの設定の代わりに使用するファイルの表示条件を指定します(*setmaskentry)。※「mask:""」のように空欄だと全てのエントリを表示します。
cmd:"実行するコマンド" ディレクトリの読み込み完了後、LOADEVENT の直前に実行するコマンドを指定します(*diroption cmd)。


XC_ifix 上側(情報行)に表示するアイコンの大きさ

情報行に表示するアイコンの大きさを指定します。
0 のときは自動で、フォントの高さに合わせて調整されます。
0 以外の時は、指定したピクセル数の大きさになります。

カスタマイズ詳細 - PPc エントリ表示設定


XC_stat ステータス行
XC_inf1 情報行1行目
XC_inf2 情報行2行目
XC_celD エントリ表示(表示書式を除く)
XC_celF エントリ表示(表示書式のみ)
MC_celS エントリ表示 ([;]メニュー)

表示内容の設定

PPcのエントリ内容の表示は細かい表示方法を指定することができます。そのかわり細かな表示方法の指定をする必要があります。
おおまかな表示指定として、文字、背景、カーソル、マーク、表示書式があります。
また、一覧表示の表示書式を MC_celS を記載することで、[;]キーによる切り替えを行うことができます。
[;]メニューXC_dsetの「編集」や、PPcustの「その他」タブでGUIによる編集も可能です。

※ XC_celF の内容は、直接変更しないほうがよいです。
[;]メニューXC_dsetや、ヘッダーバーの操作などで上書きされるからです。

・文字
文字色の指定です。_AUTO なら C_entry の指定を用い、エントリの属性(読み取り専用、ディレクトリ等)に応じた色表示がされます。

・背景
背景色の指定です。_AUTO なら C_eInfo の指定を用い、エントリの状態(削除、更新等)に応じた色表示がされます。

・カーソル、マーク
カーソルの現在位置、マークの有無を表現する方法です

0:表現しない
1:文字/背景色を反転。MS-DOS用ファイラ風です。
2:色をネガ反転
3:枠で囲う
4:下線を引く
5:「*」の有無(書式M使用時)、アイコンを枠で囲う(書式N使用時)
6:点線枠で囲う。Explorerのフォーカス風です。
7:背景を選択色にする。Explorerのマーク風です。

エントリ表示書式
エントリ内容を表示するための具体的な書式です。次のエントリ表示書式を組み合わせると、その順番に指定された内容を表示します。
PPc のエントリ表示書式のカスタマイズ説明

※各書式に記載されている桁数は、指定したときに確保される桁数です。この桁数はフォントの平均幅を用いています。このため指定した桁数通りに表示されないことがありますので、そのときは適当に桁数を増減してみてください。

※各設定の末尾に s1 か s2 をいれて空白を用意すると、窓枠の大きさ調整をしたときに見栄えがよくなるように調整されています。

固定表示
エントリ表示-マーク・アイコン・画像
エントリ表示-エントリ名
エントリ表示-サイズ・時刻・属性
エントリ表示-その他
ディレクトリ情報
ドライブ情報
動作設定


固定表示
Sn
空白。n:桁数。0のときは右端まで。
sn
空欄(行の左端や右端に使用する為の空白)。n:桁数
L
区切り線「|」
Hn
水平区切り線、行を2分する横線です。n:桁数。0のときは右端まで。
/
改行
i"…"
文字列「…」を表示
I"…"
文字列「…」をC_mesの色で表示、項目名表示用です。
v"…"
PPcのid別特殊文字列「%si"…"」を表示。%si"…"の内容を書き換えた後は、自動で表示に反映されるとは限りませんので、「%K"^L"」で再描画をしてください。
O"color"
文字色を「color」に変更
Ob"color"
背景色を「color」に変更。どんな種類(更新表示等)でも書き換えるので、実際の用途はステータス・情報行用となります。
j
詰めて表示。直後の書式の右側の空欄を詰めて表示します。
例)
「wF20.6 S1 C10 z5」 →「filename .ext comment 345」
「jwF20.6 S1 jC10 jz5」→「filename.ext comment 345」
ファイル名と、コメントの右側空欄が詰まって表示されます。サイズの左側空欄は変化しません。

GLn GRn
左端/右端からの文字数単位のインデント。

gLn gRn
左端/右端からの画素数単位のインデント。

GL, GR, gL, gR の注意

・複数行で桁揃えなど、微調整をどうしても行いたいとき用です。使い方によっては表示が重なったり、表示されなかったりするので注意が必要です。

・wF等の桁数を調整する書式と併用すると桁数が正しく計算されず、表示が重なります。

・画素数指定(gL, gR)の時、一時的な拡大縮小や、画面スケーリングに対応していません。




エントリ表示-マーク・アイコン・画像
M
マーク「*」。1桁固定で、左端に指定することを意図しています。
b
チェック。2桁固定で、左端に指定することを意図しています。
B
チェックボックス。2桁固定で、左端に指定することを意図しています。
チェック・チェックボックスは、F_mesに指定したフォントに該当文字が含まれていないと文字化けします。
N[n]
アイコン。左端に指定することを意図しています。
nを指定しないときは2桁固定となり、描画範囲全体にアイコン表示します。このため、縦横比が1:1以外になります。
nを指定したときは縦横がその大きさ(ピクセル数)のアイコンを表示します。また、左端にこの書式を指定して、「/」を使って複数行にするときは、2行目以降はアイコンより右に字下げします。
n[m,n]
画像(ファイルのサムネイル表示用)。この指定の後に他の表示がない場合は、上段に指定した大きさの画像を表示し、下段にファイル名を表示します。「/」を使って複数行にするときは、2行目以降は画像より右に字下げします。
この指定はおまけ機能の位置付けのため、細かな動作確認をしていません。
m, n はそれぞれ幅と高さ(文字数)で、省略したときは 20,8 が指定されます。
例)
MC_celS = {
縮小画像 = n8,6s1
}
続いて他の書式を書いたときは、N[n]と同じ挙動です。
画像の表示は、(1)該当ファイル名:thumbnail.jpg があればその画像を使用します。*setentryimageで画像を変更可能です。
(2)XC_ocig=3のとき、エクスプローラの縮小表示画像を取得します。
(3)該当Susie Plug-inがあればそれで画像を取得します。



エントリ表示-エントリ名

※拡張子は、「.ext」と最後の「.」以降の部分を拡張子とします。また、拡張子の文字数が X_extl の設定を超えるとファイル名の一部として扱われます。
F[m][,n]
長いファイル名(file name.ext)。
f[m][,n]
短いファイル名(FILENA~1.EXT)。
m:ファイル名の桁数、省略すると全ての桁を使います。
n:拡張子名の桁数、nを省略すると拡張子名を分離しない
F0,n のように、ファイル名を0桁にすると拡張子名のみ表示します。
Fm,0 のように、拡張子名を0桁にするとファイル名のみ表示します。
FE[m][,n]
長いファイル名(拡張子優先)。
fE[m][,n]
短いファイル名(拡張子優先)。
X_extlの設定によらず、ファイルの拡張子が n より長い場合、ファイル名の表示桁数を減らして拡張子を全て表示できるようにします。このときエントリ名全体の半分まで拡張子部分が拡張されます。
短いファイル名の場合、拡張子が長いファイルのときは、長いファイル名による表示となります。
n = 0 のときは、拡張子を右詰で表示します。
FM[m][,n]
複数行表示用長いファイル名(file name.ext)。ファイル名を複数行に分けて表示するための書式です。
例)icon2M = N32 w255FM40,5 / w255FM40,5 / z16 S1 T17 S1 A10 s1
F[m][,n]と混在して使用できます。このため、FM[m][,n]でファイル名を表示させ、F[m][,n]で拡張子を表示させるなどといったことができます。
W[i]x
x(xはF又はf)のファイル名部を可変長にします。
また、同ディレクトリの中で一番長いファイル名長に合わせます。
i:最大値、省略した場合は制限無しになります。
また、直後に記載するF[m][,n] / f[m][,n]で記載する桁数は最小値になります。
例) W80F9,5
ファイル名部を 9~80桁の範囲で長いファイル名に合わせる。
拡張子部は 5桁
w[i]x
x(xは C, F, f, H, n, R, S, s, V)を可変長にします。
窓枠内に収まるように長さを調節します。
i:最大値、これを越えないように列の数を調整します。省略した場合は常に一列表示になります。
また、直後に記載するF[m][,n] / f[m][,n]で記載する桁数は最小値になります。
例) w40F16,5
ファイル名部を 16~40桁の範囲で窓の幅に合わせる。
拡張子部は 5桁
例) wF16,5
ファイル名部を窓の幅に合わせる。16桁より狭くしない。
拡張子部は 5桁
注意: 調節される長さは、表示幅から他の書式の幅を全て差し引いた残り幅から算出されます。「wF C200」や「wF C」のように他の書式の桁数が大きすぎると、桁数が常時最小値になります。



エントリ表示-サイズ・時刻・属性
Z[n]
ファイルサイズ(123456789)
z[n]
ファイルサイズ(桁区切り付き、123,456,789)
zK[n]
ファイルサイズ(桁区切り付き 最小単位がK(explorer風)、1K)
※ n:桁数。n=4のときは小数点表示を行います(1.2k)。
※ 各ファイルサイズは、どの書式でも桁数が増えてはみ出すようになると、単位を増やして全桁表示できるように調整します。
Tn
更新時刻(05-12-31 1:02:03.004)。n:桁数(1-21)
※8:年月日、14:年月日+時分、17:年月日+時分秒、21:全て
t[l]"fmt"
時刻詳細指定
l:A アクセス日時 C 作成日時 W 更新日時
fmt:下記参照
y:西暦(00) Y:西暦(2000)
g:元号(H12) G:元号(平成12)
jM, jT, jS, jH, jR:元号固定(S75やR-18等の表示、M133, … R-18)
JM, JT, JS, JH, JR:元号固定(明治133, … 令和-18)
n:( 1) N:(01) a:Jan, Feb, Mar...
d:( 1) D:(01)
曜日 w:Sun, Mon, Tue, Wed, Thu, Fri, Sat
W:日, 月, 火, 水, 木, 金, 土
24時 h:( 0) H:(00)
12時 u:( 0) U:(00)
m:( 0) M:(00)
s:( 0) S:(00)
ミリ秒 I:(000)
t:am/pm T:午前/午後
空白の他、「,.':-」等の記号が使えます。
例) tA"Y-n-d(w) u:M:St"→「2001- 2- 3(Sat) 12:03:04pm」
An
エントリ属性と状態(末尾1文字)(RHSPDATCnN)。n:桁数(1-10)
・エントリ属性:ファイルの属性です。字下げされている属性は同じ場所で表示されます。
R:Readonly, 読取専用
H:Hidden, 隠し
S:System, システム
P:reParse point, シンボリックリンク、ジャンクション等
 f:Sparse file, スパースファイル
 L:Label, ボリュームラベル
 V:Virtual, 仮想化
 x:device, デバイス
D:Directory, ディレクトリ、フォルダ
A:Archive, アーカイブ
T:Temporary, 一時作成ファイル
 o:Offline, オフラインファイル
 g:recall on open, オープン時に生成
 w:recall on data access, アクセス時に生成
C:Compress, ファイル単位圧縮
 e:Encrypt, 暗号化
 i:Integrity stream, 整合性ストリーム
 B:No scrub data, スクラブ不要
 k:pinned, 常に保持
 u:unpinned, 保持していない
n:Not indexed, インデックス不要
・状態:最初に読み込んでからの状態の変化を示します。
S:PPcシステムメッセージ
D:Deleted, 削除済み
N:Normal, 通常。変更点はありません
G:Gray, 状態未確定
C:Changed, 変更点有り。ファイルサイズ、属性、各種時刻のどれかが変化しています。
A:Added, 追加



エントリ表示-その他
C[n]
コメント。n:桁数 nを省略すると桁数が最大。次の「c」を使用した場合は、「c」指定した表示の桁数を足した桁数になります。このため、多めに確保したい場合は「cS5」等と空白を足して調整してください。
c
コメントがあるときは直後の書式をスキップ。コメントがあるときは、他の表示内容を非表示にして、コメントを長く表示するために用います。
※c指定はCよりも前側にくるようにしてください。
例) cZ8 cT10 C18
コメントがなければファイルサイズと更新時刻、コメントがあればコメントを表示
uid[,n]
拡張コメント。idは使用する拡張コメントの種類(1~10)、n は桁数です。
例) u1,40
IDが1の拡張コメントを40桁で表示。
※c 指定による、拡張コメントあるときの書式スキップはできません。
※該当拡張コメントが未設定の場合は"COMMENTEVENTn"が実行されます。
U"名前"[,n]
Explorerのカラム拡張の項目です。指定された名前の項目を表示します。
nは桁数です。
どの名前でどんな内容が表示されるかを確認したいときは、PPc の ^[I](詳細情報)、^\[I](連動詳細表示)を使ってください。
例)
MC_celS = {
タイトル = U"タイトル",25
音楽(&M) = s1 M U"タイトル",25 S1 U"参加者",9 S1 U"作曲者",10 S1 U"長さ",9 U"ビット レート",8 U"アルバム",20 S1 w40F16,5 z5 S1 T8 s1
写真(&P) = n20,8 S1 U"件名",30 / i" 撮影日時:" U"撮影日時",21 / S1 U"ISO 速度",15 U"露出時間",15 / i" カメラ:" U"カメラのモデル",23 / S1 U"向き",9 i"大きさ:" U"大きさ",14 / S1 w40F25,5 / z15 S2 T14 s1
}
カラム拡張に関する注意
X"名前", 幅, 行数
PPxモジュール拡張。指定された名前の拡張表示を行います。
ファイル描画モジュール(CFX module等)が必要です。



ディレクトリ情報
mn
マーク数情報 3桁
mS[n]
マークサイズ情報 桁区切りなし,nは最低確保する桁数
ms[n]
マークサイズ情報 桁区切りあり
mK[n]
マークサイズ情報 桁区切り付き、最小単位がK(explorer風)
n:桁数。n=4のときは小数点表示を行います。
P
全ページ数 3桁
p
現在ページ数 3桁
Y
表示ディレクトリの種類(通常のディレクトリ、書庫、ネットワーク等)
R[n]
現在のディレクトリ、nは最低確保する桁数、省略すると60桁
XC_dpmk = 1のときはディレクトリの末尾にマスクも表示します。
RM[n]
現在のエントリマスク文字列、nは最低確保する桁数、省略すると60桁
E[n]
エントリ数情報
n=省略
表示分/全体 7桁 (e0 i"/" E0 相当)
0 非表示分も含む全体 3桁
1 E0 から ./..を除く 3桁
e[n]
エントリ数情報(表示分のみ)3桁
n=0/省略
全て
1 e0 から ./..を除く
2 dirのみ
3 fileのみ



ドライブ情報
V[n]
ボリュームラベル、nは最低確保する桁数、省略すると8桁
DF[n] / Df[n]
空き容量
DU[n] / Du[n]
使用中容量
DT[n] / Dt[n]
容量総計
n:桁数。n=4のときは小数点表示を行います。



動作設定
Qn  エントリ一覧の配置方法
  エントリ表示の表示書式(MC_celS, XC_celF)に記載することにより、1ページを超えるときの表示方法と、並び順(開発中)を変更することができます。
  ※この指定をすると、XC_page の指定を無視します。
  ページ切り替え: カーソルが画面を越えたときにページ切り替えします(XC_page = 0)
  スクロール: カーソルが画面を越えたときにスクロールします(XC_page = 1)
  逆N配列: 上から下、一つ右の上から下…の順に配列します。
  Z配列: 左から右、一つ下の左から右…の順に配列します。

  Q0 ページ切り替え・逆N配列
  Q1 スクロール・逆N配列
  Q2(開発中) ページ切り替え・Z配列
  Q3(開発中) スクロール・Z配列

カスタマイズ詳細 - PPv 設定


XV_cols

拡張子に応じた桁折りする文字数を指定します。指定がなければ80です。
0 を指定すると最大幅になります(800~1000桁程度)。
-1 を指定すると窓幅に合わせます。
※窓幅を変える度に全体の行数を再算出する必要が起きるため、もたつくことがあります。

次のように、「桁折り文字数 = ワイルドカード」の形で指定します。
また、上から順番に解釈されます。
例)
XV_cols = {
76 = .doc,.html
-1 = .txt
80 = *
}



XV_tab

拡張子に応じたタブ区切り桁を指定します(PPv, PPe)。指定がなければ8です。
次のように、「タブ = ワイルドカード」の形で指定します。
また、上から順番に解釈されます。
※PPv は [Tab]キーで一時的に変更可能です。
※PPe は \[F2] の TAB stop で一時的に変更可能です。

例)
XV_tab = {
4 = .c,.cpp
8 = *
}



XV_opts

ファイルに応じたオプションを指定します。左辺はファイル判別と同じように指定し、右辺はPPvの起動時オプションのうち、表示方法に関係するオプションを列挙します。
※タブ桁数、桁数については専用の設定 XV_tab, XV_cols が用意されています。
※*viewoptionで動作中にオプションを変更できます。

例)
XV_opts = {
txt = -text -sjis
:html = -tag:tag -utf8
:doc = -linespace:2
}



XV_bctl  タブを記号表示
      改行を記号表示
      2bytes空白を記号表示

各種制御文字を表示するかどうかの指定です。タブ, 改行, 2bytes空白(全角空白)の順に指定します。

0  表示しない
1  表示する
2  高速表示する、ただし F_mes に指定したフォントによっては正常に表示されない場合があります。また、改行記号は CRLF / LF / CR で異なる表示になります。
3  WinXP以前なら低速表示(1)、WinVista以降なら高速表示(2)


XV_ctls  制御文字の高速表示に使うUNICODE文字

XV_bctlでタブや改行の制御文字を高速表示するときに使用する文字(CRLF, LF, CR, HT, VT, FF)です。UNICODE(BMPの範囲に限定)で指定します。
例) XV_ctls = H21b5,Hffec,H2190,H2192,H21a7,H2190


XV_drag  ドラッグスクロールを開始するボタン
  範囲選択を開始するボタン
  ドラッグ窓移動を開始するボタン
  マウス右ボタンでジェスチャーを使用する

各機能を実行するために使うボタンを指定します。指定したボタンを押してドラッグすることで各機能が実行されます。
テキスト形式設定ファイルでは、ドラッグスクロールを開始するボタン, 範囲選択を開始するボタン, ドラッグ窓移動を開始するボタン の順に指定します。
※ ジェスチャに使用可能なボタンは、右(2)のみです。(右ボタン以外を指定したとき、一応指定したボタンで反応しますが、使用される設定は「RG_xxx」のみです。)

0  使用しない
1  左
2  右
3  中/ホイール
4  左右同時
5  第4
6  第5


X_iexo  アニメーション表示/透過部分の加工/カラープロファイルの初期設定

画像のアニメーション表示([P], -animate)、透過部分の加工([M], -checkeredpattern)、カラープロファイルの適用(-colorprofile)を予め有効にするかどうかの設定です。個々の設定は、PPvの再起動後に反映されます。


XV_imgD

ID = 倍率, 縮小方法, アスペクト比動作
ID別(VA-VZ)の画像の拡大縮小設定です。
起動時オプションに -parent / -popup を使用した場合は、ID が VEMB に固定されます。

倍率([+], [-], [=]キー, *zoomコマンドでも変更できます)
-1  窓枠に合う大きさに画像を拡大・縮小します
-2  窓枠より小さな画像は等倍、大きな画像は窓枠に合うように縮小します
-3  画像の大きさに合わせて窓枠の大きさを変更します
-4  画像の大きさに合わせて窓枠の大きさを変更し、最大化した窓より大きな画像は窓枠に合うように縮小します
-5  画像の幅が窓枠より大きいとき、窓枠に合うように縮小します
-6  画像の高さが窓枠より大きいとき、窓枠に合うように縮小します
-7  画像の縦横比率が大きいときは短辺が窓枠に合うように縮小し、そうでなければ窓枠に合うように縮小します
0  100%
1-10000  倍率(%)

縮小方法: 縮小時の画素の処理方法です。*reducemodeコマンドでも変更できます。
1  白地に黒文字(モノクロ画像向け)
2  黒字に白文字(モノクロ画像向け)
3  カラー高速(2000年頃PC向け)
4  混合(推奨設定, Win9x系では 3相当)
20  平均画素法(高速PC向け, 低速)
設定詳細

アスペクト比動作: 画像の画素のアスペクト比を表示に反映させるかの指定です
-1  アスペクト比を無視します
0  アスペクト比が 1.1~3:1 (1:1.1~3) の範囲の時、表示に反映させる
1  常にアスペクト比を表示に反映させる


XV_dds ドラッグでオートスクロールを使用する

右ドラッグでスクロールしますが、スクロールで窓外にでたらボタンが押されている間は一定速度でスクロールするかどうかの指定です。
0  しない
1  する


X_awhel 窓外のホイールはマウス上の窓を対象にする

PPvの窓がアクティブであって、マウスポインタをPPv以外の窓上でホイールを回したとき、その窓でホイールを回したことにするかどうかの指定です。


XV_tmod テキスト表示時に常にキャレットモードにする

テキスト・16進ダンプの表示において、
キャレットカーソルを表示しないで、スクロールのみを行うページモードと、
キャレットを表示して、キャレットを移動させるキャレットモードがありますが、
始めからキャレットモードにするかどうかを指定します。

表示が主な目的の人はページモード、範囲選択を多用する人はキャレットモードが便利です。
[I]キーでも切り換えできます。


XV_unff テキスト表示時は、プロポーショナルフォントを使用する

テキストの表示において、
テキスト表示で使用するフォントをどれにするかの指定です。
この指定は[W]キーによって、その場で変更できます。
0 固定幅(使用フォント:F_mes)
1 プロポーショナル(使用フォント:F_fix)

プロポーショナルの設定を使うと、XV_colsの設定を元に計算された表示幅一杯に文字が表示されるようになりますが、計算に時間が掛かるため、表示がもたつくことがあります。


X_vzs 文字を選択する範囲を選択方向に応じて変える

文字を選択する範囲を選択方向に応じて変えるかどうかの指定です。
0  一般的な挙動になります。
1  上下に選択するときは行単位の選択、左右に選択するときは文字単位の選択に切り替わります。また、マウスによる選択開始時も行単位選択になります。


X_vpos PPcから開いたときの表示位置

PPcからPPvを開いたときに、PPv を PPc 窓に揃えて表示するかの指定です。
※ %v や PPc の [N], [Y] を使用したときです。*ppv を用いるときは、"-setparent:%N"を指定したときにこの設定が機能します。

0 揃えない。以前表示したい位置等に表示します。
1 呼び出したPPcに重なるように表示します。一体化窓のときは該当ペインに重なるように表示します。
2 呼び出したPPcの反対窓(ペイン)に重なるように表示します。該当反対窓が無ければ呼び出し元PPcに重なります。
3 一体化窓の全体に重なるように表示します。一体化窓でなければ呼び出し元PPcに重なります。


XV_minf 最小化時に呼び出し元を強制アクティブ処理する

[Enter]等で最小化した時に呼び出し元へ必ず戻るかどうかの指定です。うまく戻らない時に使用するといいでしょう。

方法1と方法2では、戻るときの見た目と、切り替え性能が異なります。
見た目重視なら方法1を、キー入力に問題が出にくいようにするには方法2を使用してください。


X_swmt 追加情報を表示(おまけ機能)

画像のEXIF情報や、EXEファイルの情報等、追加情報を表示するかどうかの指定です。
\[M] で切り替えすることも可能です。


XV_numt テキスト表示時、途中で折り返しても1行として扱う

0  表示行番号。画面端で桁折りされた場合に1行として数える。
1  論理行番号。改行等までを1行にする。
[T]キーで一時的に切り換えできます。


XV_lnum テキスト表示時、左端に行番号を表示する

1にすると各行の左端に行番号を表示します。
[U]キーで一時的に切り換えできます。


XV_left テキスト表示時の左余白幅

各行の左端に指定したピクセル分の余白を用意します。


X_llsiz 大きなファイルの読み込み方法

ファイルサイズがX_wsizを越えるテキストファイルをどのように読み込むかの指定です。
0 その場で選択する。ダイアログが表示されて 1 ~ 3 を選択できます。
1 全て読み込む。メモリがあれば全て読み込みます。
2 部分読み込み。ファイルの一部分のみ読み込んで表示します。[<][>][/]で表示位置や読み込み方法を変更できます。
3 読み込み中止。ファイルを読み込みません。


X_prts 印刷時の設定

余白左(mm), 余白上(mm), 余白右(mm), 余白下(mm), 画像解像度

各余白
 用紙の左,上,右,下の余白を mm で指定します。

画像解像度
 画像を印刷するときの解像度を指定します。画像内の解像度情報は使いません。
1以上の値 : 指定した dpi(1インチ当たりの画素数)の大きさにします。
0 : 幅が1200ピクセル以内なら 200dpi、それ以上なら 400dpi にします。
-1 : 用紙の1ページに収まるように調整します。
-2 : 画像の幅が用紙の幅に揃うように調整します。画像の縦が用紙の縦を超えるときは複数ページになります。
-3 : 画像の縦が用紙の縦に揃うように調整します。画像の幅が用紙の幅を超えるときは複数ページになります。

カスタマイズ詳細 - PPb 設定


XB_size

PPb 等のコンソール窓の大きさをしていします。NT系(NT/2000/XP)のみ有効です。
XB_size = 全体桁数, 全体行数, 表示桁数, 全体行数


XB_uwid (UNICODE版)正確なカーソル位置取得を行う

UNICODE版で全角・半角文字を含む文字列を編集すると、一部カーソル位置がずれる場合があります。このXB_uwidを1にすることで、現在使用中のフォントの文字幅を調べて全角・半角を決定するテーブル(D_uwid)を作成し、ずれがないようにすることができます。

ただ、カスタマイズ領域内に8KBytes の D_uwid を生成するので、UNICODE 文字列を含むコマンドを PPb で編集する機会が少なければ XB_uwid = 0のままで問題ないと思います。また、D_uwid は、通常テキストファイルに書き出されません。

カスタマイズ詳細 - PPcust 設定


X_chidcGUI使用時にコンソールウィンドウを隠す

PPcustをGUIモードで使用しているときに、コンソールウィンドウを隠すかどうかの設定です。コンソールウィンドウに表示される詳細ログ表示が不要のときは、隠しておくと便利です。

X_ccode 書き出すテキスト形式設定ファイルの文字コード(バックアップは既定値限定)

設定ファイル内容をテキスト出力したとき、既定の文字コードだと手持ちのエディタで編集できないとき、この設定を変えることにより、対応する文字コードで編集できるようになります。
※既定値の方が高速に出力できるため、問題なければ変更しないのをお薦めします。
※正式公開版のバージョンアップ時に作成されるバックアップは既定の文字コード固定です。
また、テキストの取り込みは、どの版でもShift_JIS, UTF-16LE, UTF-8に対応しています。

0  既定。MultiByte版はシステムロケール設定(Shift_JIS)、UNICODE版はUTF-16LE
1  システムロケール設定。※UNICODE版でこの設定を用いた場合、設定が文字化けする恐れがあります。
2  UTF-8(BOM有り)
3以上  指定されたコードページ(UNICODE版のみ 例: 932 Shift_JIS, 65001 UTF-8(BOM無し) )

カスタマイズ詳細 - PPe 設定


X_ucsr カーソル位置に下線を使う

カーソル位置に下線を表示するかどうかの指定です。

0  しない
1  する
X_newcp 新規時の文字コード

新規テキストをファイルに保存するときに使用する文字コードの指定です。

3  システム設定(既定値、日本語版Winの時はS-JIS)
4  EUC-JP
10  UTF-8 BOMあり
11  UTF-16LE BOMあり
437  IBM/US
932  S-JIS
1200  UTF-16LE
1252  latin1(英語版Windows既定値)
65001  UTF-8
その他  該当するコードページ(PPv 文字コード切り替え[@] - other CP の一覧に表示された内容)

カスタマイズ詳細 - PPtray 設定


X_eedit エディットボックス拡張を外部に提供する

PPtray の HookEdit のチェックに該当し、PPx の一行編集で使用されるエディット拡張を外部に提供するかどうかの指定です。この指定をすると、他のソフトのエディットボックス(「ファイル名を指定して実行」や「メモ帳」)もPPxの拡張機能が使えるようになります。
0  しない
1  する

X_ffxl 変更する拡張子を小文字に固定する

PPffix で修正した拡張子を全て小文字にするかどうかの設定です。
0  しない
1  する

カスタマイズ詳細 - ファイル判別


 PPxは、Windowsが標準で用意している拡張子による判別実行機能に加えて、独自のファイル判別実行機能を用意しています。
 このファイル判別実行機能は
・ファイル名のうち、特定の名前/拡張子であるファイルを判別実行
・ファイルの中身を調べ、特定種類のファイルだと判断できたファイルを判別実行
の2つの機能を備えています。

 更に、全てのアクションに対して同じ処理をするのはもちろん、メニュー等を組み合わせることで、アクション毎に別の動作を好きなだけ登録できます。

●ファイル判別の指定方法・判別手順
ファイルは2種類の判別方法で判別することができます。
また、実際に判別するときは、次のようになります。
(1)X_exts=0のとき
1.「ファイル種別による判別」を先に行い、該当しなかった場合か、該当したものの中身が空欄の場合は、
2.「特定の名前/拡張子による判別」を行います。更に見つからなかった場合は、
3.「*」で指定した内容を用います。

(2)X_exts=1のとき
1.「ファイル種別による判別」、「特定の名前/拡張子による判別」を記載された順番で行います。見つからなかった場合は、
2.「*」で指定した内容を用います。

(3)拡張子がないファイル
1.「特定内容の中身による判別」を先に行い、該当しなかった場合に、
2.「特定の名前による判別」を行います。更に見つからなかった場合は、
3.「.」で指定した内容を用い、それでも見つからなかった場合は、
4.「*」で指定した内容を用います。

(4)ディレクトリ
「:DIR」があればその指定を使用します。
ない場合は、PPcの Enter ならそのディレクトリに移動します。


ファイル判別の指定方法は次に通りになります。
1)特定の名前/拡張子による判別の指定方法
指定方法      記入方法
--------------------------------------------------------
拡張子のみ一致(*.ext)    「ext」
名前のみ、完全一致(nnnnnnnn)  「nnnnnnnn.」
名前+拡張子(nnnnnnnn.eee)  「nnnnnnnn.eee」
※この指定方法ではワイルドカードを使えません。

2)ワイルドカード・正規表現による判別の指定方法
ワイルドカードを使った指定もできます。
例)「.*ML,.TXT」(ワイルドカード指定)末尾がMLかTXTの拡張子
例)「/READ/」(正規表現指定)READを含む名前・拡張子
※「.TXT」のように、「*,?」を使わずに1つの拡張子のみを記載した指定は、使えません。このままでは「.TXT」というファイル名として扱われますので「*.TXT」か「TXT」と記載してください。
※ファイルの属性・日付・大きさの指定は機能しません。
※他の指定方法と比べて、判別に掛かる時間がとても長くなります。PPcの[Enter]等の操作を待たされないようにするには、できるだけこの指定を使わないようにする必要があります。

3)ファイル種別(特定内容の中身)による判別の指定方法
PPxがファイル内容から独自に判定したファイル種別をもとに判定することができます。
ファイル種別は「:」が先頭につく形式で指定します。
例1) :PKZIP PKZIP形式の任意拡張子のファイル
例2) :PKZIP.zip PKZIP形式、且つ、拡張子が zip のファイル

ファイル種別として例えば、次の種類が判別可能です。
また、(a)PPc で Ctrl + I、(b)PPv の Type 表示、(c)PPFFIX にてどのファイルが判別できるかがわかります。
ユーザ定義(X_uftyp)も可能です。

MS-OFFICE :DOC2 :DOC5 :DOC95 :DOC97 :WORDGRAPH :WORDBASIC :GRAPH97
:XLS :XLS95 :XLS97 :BND :PNT97 :PNTWIZ
JUST-SYSTEM :JXW7 :JXW8 :JHD :JUST :JXW :HANA :SNS
Executive :CPL :SCR :EXE :EXE32 :EXE32C :EXEDOS :PIF :LINK :FILELINK
System :DLL :DRV :IME :OCX :SYS :VXD
Audio :WAV :SMF :RIFF :RCM
Visual :ANI :AVI :BMP :GIF :PNG :TIFF :JPEG :PS :CDX :ACAD :WMF
Document :UTEXT :HTML :RTF :PDF :JIS :WRITE :DOCS :OA2 :XCHG :HELP
Archive :LHA :CAB :PKZIP :RAR :SZDD :ZOO :ARJ
other :GRP :MBC
PPx :TC1 :TH1 :XCFG

※判別に失敗/誤判別することも多々ありますのでその点は承知して使用してください。
●記載方法
任意のコマンドを実行することができるコマンド実行指定と、キー割当てに限定したキー指定の2種類の表記があります。

1)コマンド実行指定
対象 , 実行内容

次のように2行目以降の行頭に空白かタブを入れて字下げすると、2行目以降も順次実行します。
対象 , 実行内容1
  実行内容2
  実行内容3
   :

※実行内容は約1000文字(Multibyte版はバイト)まで記載可能です。また、各実行内容は、マクロ文字などを展開したときに約1000文字を越えるときは途中で切り捨てられることがあります。一部の設定は約30000文字まで対応しています。
2)キー指定
対象 = 割り当てるキー名称
この指定は %K 相当です。

2つ以上の割り当てたいキーがあるときは、空白で区切って順番に記載すると左から順番に実行します。

3)ファイル種別による判別の空欄指定
ファイル種別による判別を行いたくないときは次のように割当てを空欄にすると、拡張子の判定のみ行うようになります。

例)
:pkzip ,

初期登録の項目
E_cr    PPc の [Enter]で使用されます。
E_scr    PPc/PPv の \[Enter] で使用されます。
E_unpack2  PPc の [U] で、使用できる DLL が見つからない時に使用されます。
尚、%ME_cr等と、参照することもできます。
E_TipView    PPc のエントリチップ表示(プレビュー詳細

任意追加項目
上記の初期登録の他に、ユーザ定義として任意の個数だけ追加記載ができます。
「E_xx」の形式で登録して下さい。登録した項目は、%ME_xxxとして使用できます。

カスタマイズ詳細 - メニュー


・「表示内容 = 項目内容」の形式で記載します。

表示内容
・メニューに表示される内容です。
・「&」を記載すると、その次の文字がショートカットキーになります。
・表示内容が1文字(X)だけなら、項目内容を組み合わせて「X 項目内容」の表示形式になります。
・「\t」を使うと、その部分が WindowsXPまではtab(桁揃え)、WindowsVista以降では両端揃えになります。
「\t」と表示したい場合は、「\T」とするか「\\t」(「\t」に変換されます) で表示できます。
・「--」の場合、水平線が引かれます。項目内容は無視されます。
・「||」の場合、垂直線が引かれ、以降の項目は次の段に表示されます。項目内容は無視されます。
※垂直線を使うと、メニューの見た目が変わったり、ダークモード時でも明るい背景であったり、反応が遅くなったりすることがあります。これは、垂直線対応のメニューがWindows2000以前相当の機能しかなく、最近のデザインに対応していない為のようです。
・頭に「?x;」があると、表示形式を変更することができます。
  例) ?c;item name = item data
  チェックマーク付きで「item name」を表示内容にします。

  「x」は以下の1文字が使えます。複数指定したいときは「?c;?d;item name」等と指定します。
  b  ラジオボタンを表示します。
  c又は1  チェックマークを表示します。
  d  この項目を選択しても結果は空欄になります。通常のメニューでは表示内容がグレーになります。
  g  表示内容がグレーになり、結果は空欄になります。
  h  ハイライト状態になります。ハイライトは選択したときと同じ見た目になります。
  r  表示内容が右揃えになります。※チェックマークやボタンも右端表示になります。
  0  何も変化しません。チェックマークの有無を数値で指定したときに使用します。
  表示形式は、マクロ展開後に解釈されるため、特殊環境変数等による状態変化が可能です。
  例) ?%sp"chk"; item name = item data
  プロセス内用特殊環境変数「chk」の値に応じた表示をします。

項目内容
・選択したときに得られる内容です。例えば M_pjump の場合は移動先のパスを記載します。
・「%M_xxx」のみを記載すると、該当「M_xxx」を下層メニューとして展開します。
・「?yyy」と、?で始まる名前を記載するとメニューが下層として挿入されます。
・「??yyy」と、??で始まる名前を記載するとメニューが展開されます。表示内容は使われません。
名前yyyは次の種類が使えます。
共通
M_xxx  指定したメニューM_xxxが使われます。
ppclist  実行中のPPcの一覧が挿入され、選択すると表示中のパスを取得できます。※このメニューのみを単独で使用したいときは、%M?ppclist を使ってください。
ppxidlist  実行中のPPxの一覧が挿入され、選択すると表示中のID(C_A等)を取得できます。取得したIDは真ん中に「_」が入ることがありますが、そのまま他のコマンドに使用できます。
selectppx  実行中のPPxの一覧が挿入され、選択するとそのPPxにフォーカスを当てる為のコマンド(*focus C_A等)を取得できます。
eject  %1 がCD-ROMやリムーバブル等の場合、取り外しコマンドが追加されます。そうでなければこの項目は展開されません。
extdrivelist  非表示ドライブを含むドライブ一覧メニューが挿入され、選択するとドライブパスを取得できます。
aux~  現在のディレクトリ(%1)が aux: パスの時、そのパスに対応したメニューが挿入されます。aux: パスでないときや、対応するメニューがないときは空になります。
    例) %1 が aux://S_ABCD/~、のとき ?auxEFGH を指定すると、メニュー「M_ABCD.EFGH」が挿入されます。
PPc限定
layoutmenu  ツールバーなどのレイアウト選択メニューが挿入されます。
docktmenu  上側のdockバー選択メニューが挿入されます。
dockbmenu  下側のdockバー選択メニューが挿入されます。
sortmenu  MC_sortが挿入され、選択すると一時ソート([S])が実行されます。
viewmenu  MC_celSが挿入され、選択すると表示形式の変更が実行されます。
newmenu  エントリ作成メニュー(\[K])が挿入され、選択するとエントリ作成が実行されます。
drivemenu  ドライブ移動メニュー(\[L])が挿入され、選択するとドライブ移動します。
extdrivemenu  非表示ドライブを含むドライブ移動メニューが挿入され、選択するとドライブ移動します。
drivelist  ドライブの一覧が挿入され、選択するとドライブ名を取得できます。
exjumpmenu  ファイル判別メニューの「移動形式」メニューが挿入され、選択するとその形式で移動します。
favorites  お気に入り(M_pjump)が挿入され、選択すると移動します。
diroptionmenu  ディレクトリの設定メニューが挿入され、ディレクトリ毎に指定可能な設定(XC_dset)を参照・変更することができます。*diroption で直接設定もできます。

例)
M_sample = {
PPc一覧 = ?ppclist
PPx一覧 = ?ppxidlist
レイアウト = ?layoutmenu
dock上 = ?docktmenu
ソート = ?sortmenu
表示 = ?viewmenu
作成 = ?newmenu
ドライブ = ?drivemenu
ドライブ表示 = ?drivelist
ドライブ(非表示含む) = ?extdrivemenu
お気に入り = ?favorites
-- =
ここは使われない = ??M_pjump
}
・M_Ccr 等、コマンド実行を行うメニューでは複数行にまたがる記載が可能です。
次のように、2行目以降は空白かタブを入れて字下げしてください。


非表示ドライブを含むドライブ(Win9x系不可)
ドライブ名(A:~Z:)を割り当てていないドライブ(27個目以降のドライブ、消去禁止領域、回復パーティション、割当て解除したドライブ等)の一覧です。

一覧は3種類のパス指定が表示されており、同じドライブを表示する項目があります。

※一覧で選べる、\\.\Harddisk0Partition1 形式や \\.\Volume{00000000-0000-0000-0000-000000000000} 形式のパスは特別な指定方法なので、アプリケーションによっては対応していないことがあります。


既定メニュー一覧
MC_menu  PPc のメニューバーで使用されます。空欄の場合は内蔵の英語メニューを使用します。
MV_menu  PPv のメニューバーで使用されます。空欄の場合は内蔵の英語メニューを使用します。
M_edit  一行編集のメニューバーで使用されます。空欄の場合はメニューバーが表示されません。
ME_menu  PPeのメニューバーで使用されます。空欄の場合は内蔵の英語メニューを使用します。
※MC_menu/MV_menuは、表示していないときでも Alt+ショートカット文字 で該当メニューを選択することができます。

M_pjump  ブックマーク/お気に入りなどのよく使うディレクトリを取得するメニューです。PPc の [0]、一行編集とPPe の ^\[P] で使用されます。
M_drives  ドライブ一覧(:)に追加するディレクトリの一覧です(X_dlf)。
M_Ccr  PPc の ^[Enter]メニューに追加する共用の内容です。
M_Ccr.EXT  PPc の ^[Enter]メニューに追加する拡張子別の内容です。
    .EXTは、該当拡張子名です。例) M_Ccr.TXT
M_CcrDir  PPc の ^[Enter]メニューに追加するディレクトリ用の内容です。
M_CcrNoExt  PPc の ^[Enter]メニューに追加する拡張子無しファイル用の内容です。
M_mask  PPc の検索 ^[W] / マスク [F] 等で使われるワイルドカード欄のボタンを押すと表示される説明です。
M_wsrc  PPc の検索 ^[W] ダイアログの検索対象欄のボタンを押すと表示される説明です。
M_tabc  タブのメニュー &[-] に追加する内容です。
M_ppvc  PPv の ^[Enter]メニューに追加する共用の内容です。
MC_mdds  拡張D&Dで挿入する文字列の選択に使用されます。

MC_sort  PPc の [S]と\[S] で使用される、ソート指定を取得するメニューです。次のように記載します。
直接指定
名称 = ソート指定内容

詳細ダイアログを表示
名称 =

昇順チェック項目
名称 = ascending

降順チェック/トグル項目
名称 = descending

再ソート(*sortentry react)
名称 = react

ソート指定内容
ソート指定は次のように指定します。
ソート1, ソート2, ソート3, ソート属性, ソートオプション

ソート1, 2, 3 ソート方法。ソート1が優先されます。
昇順/降順
-1 / -- :ソートしない。より優先順位の高い設定を使う
0 / 8 :名前のみ(エントリ名の拡張子を除いた部分)
1 / 9 :拡張子
2 / 10 :大きさ(ファイルサイズ)
3 / 11 :更新時刻
4 / 12 :作成時刻
5 / 13 :参照時刻
6 / 14 :マーク(マーク付きエントリを一箇所にまとめる)
7 / 15 :変更(新規、更新、削除、ハイライトの印が付いたエントリをまとめる)
16 / -- :属性
17 / 18 :コメント
19 / -- :読み込み順(ディレクトリをそのまま読んだときの順番)
20 / 21 :拡張子色
22 / 23 :ディレクトリ(属性ソートとは別のタイミングで行うときに使用)
24 / 25 :拡張コメント1 ※拡張コメントによるソートは、複数使用できません。
26 / 27 :拡張コメント2 ※拡張コメント以外なら拡張コメントソートと組み合わせできます。
: ※該当拡張コメントが未設定の場合は"COMMENTEVENTn"が実行されます。
42 / 43 :拡張コメント10

※属性(16)以外を指定しても、属性によるソートを行います。属性(16)指定は、属性のみソートしたいときに使用します。
※上に挙げた種類以外の並び順を行いたいときは、拡張コメント等を用いて自作する必要があります。

ソート属性 指定したファイル属性によるソートを行います。ソート1, 2, 3よりも優先してソートします。
属性はファイル属性の指定方法を参照してください。

ソートオプション 名前・拡張子・コメントで使用します
B0 = 1 : 英字大小を区別しません(ignore case, a→Aに統一)
B1 = 0 : 送りのない文字を区別しません(ignore nonspacing chars)
B2 = 0 : 記号を区別しません(ignore symbols, @や*等を無視)
B4 = 1 : 言語を考慮した英字大小区別なし(WindowsVista以降)
B5 = 1 : 言語を考慮した送りのない文字を区別なし(WindowsVista以降)
B12 = 0 : 単語ソート。ハイフン「-」アポストロフィ「'」等を無視します
B16 = 0 : ひらがなとカタカナを区別しません(あ→アに統一)
B17 = 0 : 全角半角を区別しません(A→Aに統一)
B24 = 1 : 数値順ソート(PPx独自)
B25 = 1 : パス(最後の\以前)を無視し、ファイル名部分のみで比較します(PPx独自)
B27 = 1 : use linguistic rules for casing(WindowsVista以降)

右から25番目のビット(B24)を1に指定すると数値の大きさ順(「000」「1」「012」の順)に名前のソートができます。(指定しない場合は文字コード順、「000」「012」「1」の順になります)
右から26番目のビット(B25)を1に指定するとListFileや書庫内において、エントリに含まれるディレクトリ(dir\file中のdir)部分を無視してfileのみで名前のソートができます。


初期カスタマイズメニュー一覧

以下は、PPx が予め用意したユーザ定義メニューです。一応それぞれ用途を決めていますが、実際は各項目内容を実行するだけですので、任意のファイルを記載してランチャーメニューとして使ったり、削除したりしてもかまいません。

M_bin    PPc の [B](ファイルの処理)で使用されます。
M_xpack  PPc の \[P](書庫の形式を指定して作成)、*pack のオプション内で使用されます。
M_DirMenu  PPc 空欄や情報行を右クリックしたときに表示するディレクトリ関連のメニューです。



ファイル属性の指定方法

ファイル属性は次のようにBxxxの各桁を1にすることで指定します。各属性は各属性の詳細説明を参照してください。
B000000
 ||||||
 |||||+- B0 =1 読み取り専用
 ||||+-- B1 =1 隠し
 |||+--- B2 =1 システム
 ||+---- B3 =1 ラベル
 |+----- B4 =1 ディレクトリ
 +------ B5 =1 アーカイブ


カスタマイズ詳細 - 隠しメニュー


PPc、PPv は、通常は別の表示がされており、マウスポインタが上にあると表示されて、マウスクリックにより動作する隠しメニューがあります。
メニューの項目数の制限はありませんが、多すぎると右側が窓内からはみ出して表示できなくなりますので、普段使用する窓の大きさに応じて個数を増減して下さい。
ボタンの幅は、最も幅広の項目名に揃えられます。

HM_ppc PPc用の隠しメニュー
HM_ppv PPv用の隠しメニュー

尚、隠しメニューが不要であれば、第1項目の実行する内容を空欄にしてください。
PPcustによるカスタマイズなら、新規を除いた1つ目の登録内容詳細を空欄にして設定します。
設定テキストの場合なら、例えば次のような記載をします。
HM_ppc = {
null,_AUTO,_AUTO,
}

カスタマイズ詳細 - ツールバー


ツールバーは「B_名称」の形で登録することができます。登録した後は、X_winやX_dockで設定を行うことで表示できます。予め決められている名前はPPc用のB_cdef、PPv用のB_vdefです。

ツールチップに表示する解説、画像の番号、実行する内容を順に指定できます。
また、解説に「--」を指定すると区切り線が表示されます。「@」で指定した画像ファイルを使ってボタンが表示されます。

; ツールバーの新規作成例
B_cdef  = {
@  ,0, 画像ファイルパス
[ボタンテキスト/]解説  , 画像番号 = キーコマンド
[ボタンテキスト/]解説  , 画像番号 , 実行内容
--  , 空ける間隔 =  ; 区切り線
C:\Windows/C:\Windows  , 12 , %j"C:\Windows" ; ディレクトリボタン
}

画像ファイルパス
(1)ツールバーのボタンに使用する画像のファイル名です。正方形のボタン画像が横一列に並んだ画像を使用します。
使用できる画像の形式は、bmpですが、Susie plug-inがある場合は他の形式も使えます。また、ボタンは24x24などの正方形が横一列になった形式で作成します。
色は任意ですが32bitを使用すると、ディスプレイが16bit未満の時に真っ黒になります。
指定例) @ ,0,toolbar.bmp
PPxがあるディレクトリのtoolbar.bmpをボタンの画像に使用する。

(2)デフォルト画像
画像指定がない場合は、デフォルト画像を使用します。
Internet Explorer 5.0 以降がインストールされているときは、Internet Explorer のツールバー画像、なければ PPx 内蔵画像を使用します。※IE5.0がインストールされていない Win9x系, WinNT や Win11 以降が該当します。
また、次のように手動指定が可能です。
@ ,0,<#1>  内蔵画像(16色、16x16)を使用
@ ,0,<#2>  IE画像(32bit色、16x16, Win10以前,IE5以降)を使用
@ ,0,<#3>  内蔵絵文字(Win10以降)を使用
@ ,0,  IE画像(32bit色、24x24, Win10以前,IE5以降)を使用

(2)絵文字指定
絵文字指定を使って絵文字をアイコンにすることも可能です。次の例のように、「,」で区切って各アイコンを指定します。
例)
ボタンテキスト
 ボタンの横の表示するテキストの内容です。Internet Explorer 5.01 以降で使用可能です。5.00以下の場合は、全てのボタンにテキストが表示されるようになってしまいます。
 解説が無い場合でも区切り文字の「/」が必要です。
ex) デスクトップ/デスクトップへ移動 ,12,%j"-#0:\"

解説
ボタン上にカーソルを滞在させたときに表示されるツールチップの表示内容です。

画像番号
左端が0とした、画像ファイル中のボタンの位置を示します。
「-2」を指定すると、画像が表示されません。ボタンテキストのみを表示するときに使えます。

--
区切り線を指定します。
ex)-- , 0 =

空ける間隔
区切り線以外に空間を入れるときに指定します。空間が不要なら「0」を指定します。

ディレクトリボタン
実行内容 を %jディレクトリ名 として登録したボタンは、ディレクトリボタンとして機能します。ディレクトリボタンを押すと %j の機能の通りに該当ディレクトリに移動します。
また、ボタン上で右クリックするとシェルコンテキストメニューが表示され、エクスプローラのディレクトリ右クリックメニューと同じ操作ができます。
ボタンにファイルやディレクトリをドロップすると、そのディレクトリへのコピーや移動ができます。

B_cdef PPc 上側に表示するツールバーです。
B_vdef PPv 上側に表示するツールバーです。
B_tree ツリー窓に表示するツールバーです。

B_flm 一行編集をマウスで操作するときに表示するツールバーです。
B_flp 一行編集をスライタスペンで操作するときに表示するツールバーです。
B_flt 一行編集をタッチパネルで操作するときに表示するツールバーです。
これら3つのツールバーは、X_pmc によって有効にされているとき、一行編集をクリック/タップ/タッチしたときに、コマンドバーとして表示されます。
また、[X]キーは、ツールバー自身を閉じるコマンドに割り当てられています。

カスタマイズ詳細 - キー割り当て


任意のコマンドを実行することができるコマンド実行指定と、キー割当てに限定したキー指定の2種類の表記があります。

1)コマンド実行指定
割り当て先のキー , 実行内容

次のように2行目以降の行頭に空白かタブを入れて字下げすると、2行目以降も順次実行します。
対象 , 実行内容1
  実行内容2
  実行内容3
   :

※実行内容は約1000文字(Multibyte版はバイト)まで記載可能です。また、各実行内容は、マクロ文字などを展開したときに約1000文字を越えるときは途中で切り捨てられることがあります。一部の設定は約30000文字まで対応しています。
2)キー指定
割り当て先のキー = 割り当てるキー名称
この指定は %K 相当です。

割り当て先のキー = 割り当てたいキー [割り当てたいキー...]

割り当てたいキーを、空白を空けて2以上記載すると左から順番に実行します。

共通
K_tree  一行編集等のツリー
※Ctrlを含むキーでカーソル上下を割り当てると、Windowsの仕様で上下スクロールになります。

一行編集
K_lied  一行編集ダイアログのみ
K_edit  各種文字列編集(文字列編集ダイアログ、PPe、ファイル操作等の入力欄等と共通)
  K_liedが優先して使用され、K_liedにない項目であればK_editの同項目が使用されます。
  K_editはPPeと同じ動作をまとめて設定したいときに使用します。
  K_lied / K_edit は、ダイアログの標準ショートカットキーを使用することができません。[Tab]、[Shift] + [Tab]のみ X_ltab の設定でカスタマイズ可能になります。
  例) 項目移動([Alt] + 英字キー、[Tab]、[Shift] + [Tab])、[Enter]、[Shift] + [Enter]、[ESC]

ダイアログ
一行編集と、PPc のマスク([F],\[F])、マーク([+],[0])、インクリメンタルサーチ([J])、ファイル検索([W]) のダイアログは、Alt + 英数字キーのカスタマイズが可能です。
ショートカットキーを割り当てできない編集欄にフォーカスを割り当てる機能を追加したり、チェックボックスの一括設定を行ったりするなどのカスタマイズが必要なときに利用してください。

一行編集の場合は、K_lied 又は K_edit、PPc の上記ダイアログは K_edit で設定してください。
例) 編集欄にショートカットキー Alt + L を割り当てる
K_edit = {
&L  , *focus #%N
}

PPb
KB_edit  編集時
KB_list  一覧表示時 ※KB_list に該当がなければ、KB_edit も参照します。
KB_ref  ログ参照時

PPc
KC_main  メイン窓
KC_incs  インクリメンタルサーチ時用
インクリメンタルサーチの時に使用されるキー割当てです。
尚、カーソル移動はキー割当てとして、@UP,@DOWN
モード切替等はコマンド実行として、%k"&O" , %k"&F" で割り当てる必要があります。
K_list  Auto D&D の対象リスト
KC_tree  ツリー窓
※Ctrlを含むキーでカーソル上下を割り当てると、Windowsの仕様で上下スクロールになります。

PPv
KV_main  メイン窓
KV_page、KV_crt、KV_imgに割当てがない場合に使用されます。
※どんな表示形式でも共通で利用したいキー割当てをここに登録します。
KV_page  メイン窓(テキスト、ページモード用)
Text形式やHex形式等のテキスト表示で、キャレットを表示しないページモードの時のみ有効なキー割当てです
KV_crt  メイン窓(テキスト、キャレットモード用)
Text形式やHex形式等のテキスト表示で、キャレットを表示するキャレットモードの時のみ有効なキー割当てです
KV_img  メイン窓(画像用)
Image形式の時のみ有効なキー割当てです

PPe
K_ppe  文字入力
K_edit  文字列編集(一行編集と共通)
  K_ppeが優先して使用され、K_ppeにない項目であればK_editの同項目が使用されます。
  K_editは一行編集と同じ動作をまとめて設定したいときに使用します。
  K_ppe / K_edit は、標準では[Tab]、[Shift] + [Tab]のカスタマイズができません。 X_ltab の設定、*editmode -tabkey でカスタマイズ可能になります。

PPtray
K_tray    PPtray のホットキー登録一覧。ここで登録したキー割当ては、PPtray を起動しておくことにより、他のソフトを使っている時でも実行されます。
 PPcを起動するためのホットキーなどはここに登録します(該当キーに「*focus !」を登録します。)。
 ホットキーとして拡張シフトキー(X_es)はシフトキーとして指定できませんが、代わりに「~」はWindowsキー(ÿ)の指定として用いることができます。
K_trayでは「割り当て先のキー = 割り当てるキー名称」形式が使えません。

任意追加項目
上記の初期登録の他に、ユーザ定義として任意の個数だけ追加記載ができます。
「K_xx」の形式で登録して下さい。登録した項目は、入力バーやKey Moduleに利用できます。

カスタマイズ詳細 - マウスクリック割り当て


MC_click  PPc メイン窓(関連:XC_cdc,XC_Gest)
MV_click  PPv メイン窓
MT_icon  PPtray アイコン

・キー指定
割り当て先名称 = 割り当てるキー名称

割り当てたいキーを、空白を空けて2以上記載すると左から順番に実行します。

・コマンド指定
割り当て先名称 , 実行内容

※実行内容は全部で約1000文字(バイト)まで記載可能です。
※尚、L_CLOS等割り当てできないものがあります。
また、L_SPCとLD_SPCの様にクリックのみとダブルクリックの両方を同時に指定しても判別できません。
例えば、両者を指定した場合は、クリックのみの場合は L_SPC のみ、ダブルクリックの場合は L_SPC と LD_SPC が使用されます。
厳密に両者を区別するには、クリックのみの場合でもダブルクリックと判断する時間だけ、更にクリックされるかどうかを待つ必要があります。待つ分だけ応答性が低くなるのを避けるために、PPxでは区別していません。

・割り当て先名称
(シフトキー)(ボタン種)_(領域名)
例) RD_ZOOM 最大化ボタン上で右ダブルクリック

(シフトキー) \, ^, &, ~, @
(ボタン種)
L  左
LD  左ダブル
LH  左長押し
M  中
MD  中ダブル
MH  中長押し
R  右
RD  右ダブル
RH  右長押し
W  左右同時
WH  左右同時長押し
X  第4ボタン
XD  第4ボタンダブル
XH  第4ボタン長押し
Y  第5ボタン
YD  第5ボタンダブル
YH  第5ボタン長押し
H  左チルト
I  右チルト
(領域名, PPc, PPv)
FRAM  窓枠
SYSM  窓枠アイコン
TITL  タイトルバー
MINI  最小化ボタン
ZOOM  最大化ボタン
CLOS  [閉じる]ボタン
SCRL  スクロールバー
MENU  メニュー
LINE  ステータス行 PPc, PPvの最上位の1行
HMNU  Hidden Menu PPcの情報行, PPvのステータス行に表示されるメニュー
SPC  空欄(PPcの空欄エントリ, PPvの表示領域)

(PPc)
PATH  パス表示行 一体化時のみ表示される現在ディレクトリ名
INFO  情報行 2行分のエントリの詳細を表示する
ICON  アイコン表示 情報行の左端に表示されるアイコン
MARK  マーク エントリ表示行の左端約2文字分のマークチェック用
ENT  エントリ カーソル移動可能な行
TAIL  エントリの右端
TABB  タブボタン
TABS  タブボタン一覧の空欄部分
HEAD  カラムヘッダ(R_HEADのみ指定可能、%si"HeaderSortU"でクリックしたカラムの昇順、%si"HeaderSortD"で降順の値を取得でき、*sortentry 等で使用できます。)

(PPtray)
ICON  タスクトレイアイコン

ジェスチャーの場合: RG_(ジェスチャー)
例) RG_UDUD ↑↓↑↓の順にジェスチャーを行う
(ジェスチャー)
L:左
R:右
U:上
D:下

カスタマイズ詳細 - 色


C_back 背景色

背景画像を使用しないときの背景色です。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsの「ウィンドウ」の色を使用します。

C_mes 項目名

各項目の名前に使用する文字色です。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsの「ウィンドウの文字」の色を使用します。

C_info 内容

各項目の内容に使用する文字色です。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsの「ウィンドウの文字」の色を使用します。

C_res 報告

PPcとPPvは、エラーや結果等を一番上のステータス行に表示しますが、その文字色と背景色です。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsの「選択項目」の色を使用します。

C_line 境界線

PPcとPPvの項目間の区切り等に使用する線の色です。色指定方法
通常と未確定の2つがあり、未確定は、PPcで現在のディレクトリの更新を検出し、更新内容を把握していないときに使われる色です。

CC_tree ツリー

各種ツリーに用いられる文字色と背景色です。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsのツリーと同じ色になります。

C_tip チップ

PPcのエントリ名のチップに用いられる文字色と背景色です。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsのチップと同じ色になります。

C_win 窓枠・ダイアログ
区切枠 明  窓間の区切り用枠の左側/上側
区切枠 表面  窓間の区切り用枠の枠の中央
区切枠 影  窓間の区切り用枠の枠の右側/下側

選択背景  ファイル操作ダイアログの選択状態の背景や、進捗表示
選択文字  ファイル操作ダイアログの選択状態の文字や、進捗表示

・以下の設定は、X_uxtで「なし」以外に設定しているときに用いられます。
灰色文字  使用できないボタン類、進捗グラフの灰色状態
境界線  グループの枠、タブボタンの枠
フォーカス背景  選択中のタブボタン ※ペインタイトル・タブ(C_capt)の設定が優先

・以下の設定は特別な処理が必要なため、僅かですが余分な負荷が掛かります。リソース、速度、電力消費を少しでも気にする場合は、自動のままにしてください。
また、ボタンの文字色・背景色は現在対応していません。

窓文字  一行編集、リストボックス等の文字
窓背景  一行編集、リストボックス等の背景
ダイアログ文字  ダイアログの文字の色
ダイアログ背景  ダイアログ、ツールバーの背景

C_ext PPc 拡張子色

PPcの拡張子の色分けに用いる色です。色指定方法
「TXT = _WHI」のように、ピリオド以降の拡張子と、対応する色を記載します。
「* = _WHI」のように指定すると、対応する拡張子がないときの色が指定できます。
※ 拡張子の指定に ワイルドカード(例: .EXE,.COM,.BAT 、size:>10k)、正規表現(例: /\.jpe/)も使用できますが、時間が掛かる処理なので最小限の使用が好ましいと思います。また、ワイルドカードは拡張子を含むファイル名が対象です。
※ カスタマイザの「試験」や、テキスト形式設定ファイルの読み込みを行っても即座に反映されません。ディレクトリの読み込みを行うと反映されます。
※ ディレクトリ名にも色を反映させたい場合は、ディレクトリ中の「.」以降を拡張子として扱う(XC_sdir)を有効にする必要があります。

C_entry PPc エントリ文字色(属性色)

PPcの各エントリに用いる文字色です。エントリの属性を色で表します。色指定方法
PPc 1行目(XC_inf1), PPc 2行目(XC_inf2), PPc エントリ(XC_celD)の文字色が _auto の時にここの色が使われます。
_auto を使用すると、Windowsの「ウィンドウの文字」の色を使用します。

ファイル名欄の文字色
メッセージ  エラーメッセージ等のシステムメッセージ
.    現在のディレクトリ
..    親ディレクトリ
ラベル    ラベル(ディスクイメージ内のディレクトリ表示で使用します)
ディレクトリ  ディレクトリ・フォルダ
システム  システム属性
隠し    隠し属性
読出専用  読み出し専用属性
通常    特殊な属性がないときのファイルの色

サイズ欄の文字色(通常の色はファイル名欄の通常の色を使用)
(XC_fexcのオンライン拡張指定時は、ファイル名欄の文字色にも適用)
圧縮    圧縮、スパースファイル
リンク    ジャンクション、シンボリックリンク等のリパースポイント
仮想化    仮想化(WinVista以降)、オフライン
暗号化    暗号化
特殊    一時ファイル、デバイス

C_eInfo PPc エントリ背景色(状態色)

PPcの各エントリに用いる背景色です。エントリの状態を色で表します。色指定方法
PPc 1行目(XC_inf1), PPc 2行目(XC_inf2), PPc エントリ(XC_celD)の背景色が _auto の時にここの色が使われます。
自動(_auto) を使用すると、追記がない項目は背景色(C_back)と同じ扱いになります。
メッセージ
エラーメッセージ等のシステムメッセージ
削除
削除され、現在は存在しないエントリ
通常
他の項目に該当しないときに使用する色
不明
更新を検出したが、まだ確認をしていない
更新
属性、更新時刻、ファイルサイズのいずれかが変化した
追加
最初の読み込み時には存在していなかったエントリ
非フォーカス
アクティブでないときに用いるカーソル色
枠型のカーソルに使用する色
下線
下線型のカーソルに使用する色
マーク「*」
マーク「*」に使用する色
通常(偶数行)
偶数行目の「通常」に用いる色。行に色を交互に変えるストライプ表示用です。自動の場合は「通常」と同じ色になります。
選択
選択用の背景色(「背景をエントリ状態の選択色にする」指定したときの色)
区切り線(グリッド)
上下のエントリ間に引かれる区切り線(グリッド線)。自動の場合は表示されません。
ハイライト1~7
エントリ背景のハイライト。
・インクリメンタルサーチの一致エントリは、ハイライト1の色を使用します。
・PPcの1窓内比較は、ハイライト1~4を使用します。
スクリプト等でハイライトを自分で使いたいときに利用できます。
例) PPx.EntryHighlight = n (0 ≦ n ≦ 7)
マウスポインタ下
マウスポインタがあるエントリの背景色。自動の場合は文字色になります。
非アクティブ背景(混合色)
現在窓以外はグレー調にする(X_inag)を有効にしているとき、ここで設定した色と本来の色とを混ぜて表示します。

C_capt ペインタイトル・タブ

PPcの一体化時に各ペインの現在パスを表示するタイトル・ラベル・キャプション部分と、タブの閉じるボタン部分に用いる文字色と背景色です。色指定方法
キャプションは現在窓、反対窓、そして反対窓以外の非アクティブ窓を指定できます。

_auto を使用すると、Windowsのタイトルバーと同じ色になります。

CC_log PPc 共用ログ窓、アドレスバー、処理中一覧

一体化PPcの下側に表示される共用のログ窓と、アドレスバー、処理中一覧の文字色と背景色です。色指定方法
色の反映は、PPcの再起動時です。

CV_boun PPv 末端線

PPv でテキストなどを表示しているとき、折り返しを行う位置やテキストの末端を表す線の色です。色指定方法

CV_lcsr PPv 行カーソル

PPv の選択時や検索時に表示する、下線の色です。色指定方法

CV_lnum PPv 行番号

PPv のテキスト表示で行番号を表示しているときに用いる行番号の色です。先頭行の色と、桁折りされた表示2行目以降の色を指定できます。色指定方法

CV_ctrl PPv 制御文字

PPv のテキスト表示で表示する、制御文字(0~31)を表す記号(^@~^_)の色です。色指定方法

CV_lf PPv 改行文字

PPv のテキスト表示で表示する、改行を表す記号の色です。色指定方法

CV_tab PPv タブ文字

PPv のテキスト表示で表示する、タブを表す記号の色です。色指定方法

CV_spc PPv 全角空白

PPv のテキスト表示で表示する、2byte空白(全角空白) を表す記号の色です。色指定方法

CV_link PPv リンク

HTML のアンカー等、リンクに使用する文字色です。色指定方法

CV_syn PPv タグ, コメント

HTML, XML のタグ、コメントに使用する文字色です。色指定方法

CV_hili PPv ハイライト

検索([F])、ハイライト(\[F])に該当する文字をハイライト表示するときに使用する色です。色指定方法

CV_hkey PPv 固定キーワードハイライト

指定したキーワードを指定した文字色で強調表示できます。次の例のように、指定したファイル種別毎に任意の数だけキーワードを設定できます。
ただし、キーワードを多く指定しすぎると表示が遅くなるので気をつけてください。
※PPv使用中に一時的にハイライトを指定するときは、\[F], ^\[F]が使用できます。

CV_hkey = {
eml  = _CYA,from: ;拡張子 = [オプション], キーワード(大小区別無) で指定します。
  _BRO,to: ;複数のキーワードを指定するときは、このように行頭に空白を入れます。
  > _GRE,cc: ; 色指定の前に「>」があると、キーワード以降(右端まで)も色が変化します。
  <_GRE,以上 ; 色指定の前に「<」があると、キーワード以前(左端まで)も色が変化します。
  >~_GRE,至急 ; 色指定の前に「~」があると、キーワードの背景の色が変化します。
*  = _SBLU,ppx ; 該当拡張子がないときは * が使われます。* の設定は、他の該当設定があるときは使われません。
}
※拡張子の指定に ワイルドカード(.EXE,.COM,.BAT)、正規表現(/.jpe/)も使用できます。

CV_char PPv 文字・背景

テキストの表示文字色・背景色です。通常は「暗白」の項目を文字色として用い、「黒」の項目を背景色として用いますが、テキスト中にエスケープシーケンスによる文字色指定がある場合は、該当する項目の色が使われます。色指定方法
_auto を使用すると、Windowsの「ウィンドウの文字」の色を使用します。

CV_lbak PPv 特殊行背景

これら背景色は、本来の背景色と混合して表示します。 _autoのときは表示しません。
旧行  末尾表示モード時、前回読み込み時に存在していた行です。
新規行  (未実装)末尾表示モード時、表示中に増えた行です。
しおり行  しおり([D], ^[D])で登録した行です。

PPbの色指定

PPb の色指定は、コンソールウィンドウに対して指定をおこなうため、指定方法が他の色指定と異なります。
前景色から1色、背景色から1色を選択して、それを「+」で連結して指定します。
また、好みに応じて線指定を「+」で連結して追加することができます。

前景色
_BLA : 黒  _BLU : 青  _RED : 赤  _MAG : 紫
_GRE : 緑  _CYA : 明水色  _BRO : 黄色  _WHI : 白
_DBLA: 暗灰  _DBLU: 暗青  _DRED: 暗赤/茶  _DMAG: 暗紫
_DGRE: 暗緑  _DCYA: 暗水  _DBRO: 暗黄  _DWHI: 灰

背景色
R_BLA : 黒  R_BLU : 青  R_RED : 赤  R_MAG : 紫
R_GRE : 緑  R_CYA : 明水色  R_BRO : 黄色  R_WHI : 白
R_DBLA: 暗灰  R_DBLU: 暗青  R_DRED: 暗赤/茶  R_DMAG: 暗紫
R_DGRE: 暗緑  R_DCYA: 暗水  R_DBRO: 暗黄  R_DWHI: 灰

線指定(Win9x系や、Windows8.1以前の日本語や中国語以外の非多バイト文字言語では、指定しても表示できません)
_TL: 上線  _UL: 下線  _LL: 左線  _RL: 右線

CB_edit PPb編集行の色
はじめの2項目は、編集モード時の色と、選択時の色です。
あとの2項目は、参照モード時の色と、選択時の色です。

CB_com PPbで実行するコマンドラインの表示色

CB_pop PPb一覧・メニュー
補完一覧やメニューで表示されるポップアップ表示に使用する色です。

CB_pals PPb色パレット
コンソールで使える16色のパレットです。主に微調節を行うときに変更します。
WindowsVista 以降、且つ Windows コンソールホスト(conhost.exe)のときに使用できます。
現在、PPb を終了しても変更したパレットがそのままになります。
自動のときは、システム設定された色をそのまま使います。

カスタマイズ詳細 - 背景処理・壁紙


X_bg 背景に画像を表示
PPc と PPv で背景に画像を表示させる壁紙機能が使えます。
一応、窓毎に貼り付ける画像を変えたり、デスクトップの位置に同期した位置に表示したりすることができますが、おまけとしての位置づけのため、そんなに使い勝手はよくないかもしれません。また、マルチモニタには完全に対応していません。
Type, Path, Bright, Opaque で全てのPPxで表示させる方法等を指定し、T_xx, P_xx, B_xx, O_xxで個別指定したい方法を指定します。xxは、PPc なら CA~CZ, 一体化時の全体ならCBA~CBZ, PPv なら VA~VZ を指定します。

Type, T_xx 画像を表示する位置
0  しない
1  左上
3  右上
10  デスクトップと同じ。デスクトップに画像を表示している場合と同じ場所になるようにします。
20  一体化窓内で画像がつながるように調整します。

Path, P_xx 背景に使用する画像
背景に使用する画像を指定します。BMPファイルの他、Susie Plug-in で表示可能な画像を指定できます。指定がなければデスクトップで表示されている画像を背景にします。

Bright, B_xx 背景画像の明るさ
画像の明るさを指定します。数値は 0~200 の間で、100が元の明るさです。
0に近づくほど暗くなり、200に近づくほど明るくなります。

Opaque, O_xx 窓全体を透けるようにする/不透明度
背後のウィンドウやデスクトップが透けて見えるようにします。
Windows95/98/Me/NT4.0 では使用できません。

-1~100の間で数値を指定できます。

-1 : WindowsVista/7 限定で使用できるaero効果を使った透明化を行います。
0 : 背景のみが完全に透明になり、PPxの背後が見え、背後の操作が可能です。背景以外は不透明です。
1~99 : 1 に近づくほど透明になります。
100 : 通常の不透明です。


X_fles 画面のちらつき対策

背景に画像を表示するとちらつきますがそれを抑制するかどうかの指定です。
尚、この対策を行うと余分にメモリを消費します。

カスタマイズ詳細 - DLL


P_arc  (VFS)統合アーカイバ仕様

統合アーカイバ仕様のDLLは自動設定ができない仕様のため、予め登録されたものでないDLLやオプション指定して細かな動作を指定したい時は、P_arcを使って指定して下さい。
※ テキスト形式設定ファイルの読み込みを行っても即座に反映されません。メニューの「Tool」→「仮想ディレクトリ/VFS」で再読込を行うか、PPxを起動し直すことで反映されます。

P_arc は次のように記載します。※その他定義は行頭に空白が必要です。
P_arc = {
DLL名1 = フラグ, 書庫検知方法, API接頭語
  その他定義
   :
DLL名2 = フラグ, 書庫検知方法, API接頭語
  その他定義
   :
}

DLL名  使用する統合アーカイバDLL名です。例) UNLHA32.DLL

フラグ
(B16←)B00000000000000000(→B0)
 B0=1   32bit版DLLであることを示します。
 B1=1   64bit版DLLであることを示します。※UNBYPASS.DLLが使用できる32bit版DLL もこの設定を有効にします。

 B3=1   このDLLを使って書庫内に移動しないときに指定します。
 B4=1   このDLLを使って展開をしないときに指定します。
 B5=1   このDLLを使って圧縮をしないときに指定します。*packの一覧に表示されません。
 B6=1   ~SetUnicodeMode によるUNICODE対応を無効にするときに指定します。
 B7=1   ~W 系API によるUNICODE対応を無効にするときに指定します。
 B8=1   ~W 系API によるUNICODE使用時のレスポンスファイルをUTF8で記述します。

 B10=1  開いている書庫に対するディレクトリ移動を禁止します。開いている書庫に移動するとハングしたり(UNRAR32.DLL等)、異常終了したり(LMZIP32.DLL)するDLL用です。
 B11=1  UnArcの返値を補正します。(CAB32.DLL用)
 B12=1  展開対象ファイル名中の "[", "]"等をエスケープします。(UNZIP32.DLL用)
 B13=1  IMEを無効にします。(7-zip32.DLL用)
 B14=1  ダミーウィンドウを用意します。(UNRAR32.DLL用)
 B15=1  相対指定等による危険をチェックします。(未動作)
 B16=1  DLLのCheckArchiveによる書庫チェックを省略します。DLLによる書庫判別がおかしかったり、非常に時間が掛かったりするときに使用する設定ですが、誤判別しやすくなります。

書庫検知方法  内蔵の書庫検知処理を使用するかどうかの設定です。この設定を使用できる場合は、検知されるまで該当DLLを使用しないので、余分なDLLの読み込み時間をなくし、更に検知に必要な時間も減らすことができます。
0 内蔵の書庫検知処理を使用しない/該当する検知処理がない
1 arj (UNARJ32.DLL)
2 cab (CAB32.DLL)
3 gca (UNGCA32.DLL)
4 lzh等 (UNLHA32.DLL)
5 rar (UNRAR32.DLL)
6 tar等 (TAR32.DLL)
7 zip (UNZIP32.DLL)
8 7z, zip等 (7-ZIP32.DLL)

API接頭語
各APIが使用している、APIの接頭語を指定します。例えば UNLHA32.DLL なら Unlha、7-ZIP32.DLL なら SevenZip となります。
PPx はこの接頭語をもとにして以下のAPIを使用します。※接頭語がUnlhaのときの例です。
  Unlha
  UnlhaW
  UnlhaOpenArchive
  UnlhaOpenArchiveW
  UnlhaCloseArchive
  UnlhaFindFirst
  UnlhaFindFirstW
  UnlhaFindNext
  UnlhaFindNextW
  UnlhaGetWriteTimeEx
  UnlhaGetCreateTimeEx
  UnlhaGetAccessTimeEx
  UnlhaGetOriginalSizeEx
  UnlhaCheckArchive
  UnlhaCheckArchiveW
  UnlhaSetUnicodeMode

その他定義
展開定義、圧縮定義、ワイルドカード指定を1行に1つ指定できます。各行の先頭は空白が必要です。

その他定義-展開定義
書庫からファイルを展開するときのパラメータ指定です。マクロ文字を使用できますが、次のように内容が変更されます。
%1 書庫のファイル名  (例) c:\directory\archive.ext
%2 展開先ディレクトリ (例) c:\directory\
%C 展開するファイル名 (例) archivefile.ext
※ %C は、全展開(a=)のときには使用されません。
また、定義中に「>」があると、その位置に動作オプションが挿入されます。

a=定義内容 全てのファイルを一括展開するときに使用する定義です。
e=定義内容 一部のファイルを展開するときに使用する定義です。PPcで書庫内に移動し、選択したファイルを展開するときに使用します。
s=定義内容 1ファイルを展開するときに使用する定義です。PPvで書庫内ファイルを表示するために展開するときに使用します。
eo:[オプション種類:]コメント=定義内容 展開定義(a/e/s)の「>」に指定する動作オプションの定義です。
オプション種類が記載されている場合、他の行に記載された同じオプション種類の動作オプションと選択できるようになります。また、「>」には、複数種類のオプション種類があれば、全て列挙されます。

その他定義-圧縮定義
圧縮定義は、複数記載可能です。1行に付き1つの定義を記載できます。各定義は*packコマンドのオプションボタンで選択可能です。
p:書庫名[:コメント]=定義内容 *packコマンドで圧縮するときに使用する定義です。書庫名は、メニューで選択するときに使用します。コメントは将来下位階層のメニューを用意するときに使用します。%2に書庫ファイル名、%@/%aに対象ファイル名が入ります。また、定義中に「>」があると、その位置に動作オプションが挿入されます。
po:[オプション種類:]コメント=定義内容 p:~ の「>」に指定する動作オプションの定義です。
オプション種類が記載されている場合、他の行に記載された同じオプション種類の動作オプションと選択できるようになります。また、「>」には、複数種類のオプション種類があれば、全て列挙されます。

その他定義
i=ワイルドカード PPcのコンテキストメニューの「移動形式」一覧に表示するかを判断するためのワイルドカードです。自動判別で追加されないファイルを一覧に追加するために用います。
w=ワイルドカード ファイルが展開(PPcの[U])や一覧表示(PPcのディレクトリ移動)の対象であるかを自動判別するときに使用します。DLLの使用を制限するときに記載します。
y=DLL名の別名 %u に指定可能な別の名前です。例えば、32bit版PPxで「%u7-ZIP64.DLL」を実行しても7-ZIP32.DLLを使って動作させることができます。


P_unx  旧統合アーカイバ仕様

Ver.1.27 でP_arcに移行しました。現在使用されていません。

DLLファイル名 = コマンド,OpenArchive,CloseArchive,FindFirst,FindNext,CheckArchive,全ファイル展開,指定ファイル展開


P_susieP Plug-inがあるディレクトリ

Susie plug-inのパスを指定します。空欄/指定がない場合、Susie本体が設定するレジストリを参照して Susie Plug-in を読み込みます。(HKEY_CURRENT_USER\Software\Takechin\Susie\Plug-in)
また、レジストリもない場合は、PPxがあるディレクトリを参照します。
ここのディレクトリ指定は、#n: 等の指定が使用できます。相対指定を用いたときは、PPxがあるディレクトリが基準になります。マクロ文字は使用できません。

例)
P_susieP = c:\Program Files\Susie
P_susieP = .  PPxディレクトリ(%0相当)
P_susieP = Susie  PPxディレクトリ\Susie



P_susie

Susie plug-inの対応形式を指定します。

※ テキスト形式設定ファイルの読み込みを行っても即座に反映されません。メニューの「Tool」→「仮想ディレクトリ/VFS」で再読込を行うか、PPxを起動し直すことで反映されます。

Plug-in名 = 対応形式, 対応拡張子
対応形式
B0/B1=1 : 画像/書庫指定
通常、この項目は起動時に検索したうえで、未登録のものがあれば自動で登録されますが、使用したくないPlug-inがある場合は、該当Plug-inの設定を「B000」に指定することで、使用禁止にすることができます。

B2=1 : 自動判別の対象外にする
「B101」か「B110」のときは、PPcやPPvで自動のファイルの判別を行いません。PPcのCtrl+Enterメニューの「移動形式」や、PPvの[:]メニューの使用Plug-in一覧には表示され、選択することで手動使用することができます。パスの「~::plugin.spi」形式でも手動使用できます。
普段は別のPlug-inを使用しているが、場合によっては手動で使用したいときにこの指定を用いると便利です。

B3=1 : 独自APIを使用しない
拙作Plug-inのなかには、Susie Plug-in の API 使用ではできないことを実現するために、独自 API を使用しているものがあります。しかし、この独自 API を使用すると Plug-in の設定をいくつか無視するようになります。このため、この設定で独自APIを使わず、旧来の API を使用できるようにしてあります。

B4=1 : Unicode版APIを使用しない
Susie Plug-in のなかには Unicode版API が用意されているものがありますが、その API が正常に機能していない場合があります。この設定で標準の API のみ使うことができます。

対応拡張子
2番目の欄には、使用を許可する拡張子をワイルドカードで指定することができます。空欄の場合は全ての拡張子のファイルに対して使用します。
例)
P_susie = {
ifpsd.spi  = B001,.psd
}



P_module

PPx Moduleの対応形式を指定します。
対応形式の通知(PPXM_INFORMATION)に対応するPPx Moduleが自動登録され、必要なとき以外は呼び出されないようにして、高速化するために使用しています。

カスタマイズ詳細 - 補助操作(auxパス)


aux
aux: パスは、S_auxxxx 等と予め設定した内容に従って各種操作を行います。
※ メニュー M_auxxxx に登録しても使えます。

例えば、以下の内容が登録されているとき、
S_auxdir  = {
base  = aux:S_auxdir\ %; aux:S_auxdir\c:\windows
list  = %*path
get  = copy "%*path%\%*src" "%*dest"
get-d  = copy "%*path%\%*src" "%*dest"
get-m  = move "%*path%\%*src" "%*dest"
get-dm  = move "%*path%\%*src" "%*dest"
store  = copy "%*src" "%*path%\%*dest"
store-d  = copy "%*src" "%*path%\%*dest"
store-m  = move "%*src" "%*path%\%*dest"
store-dm  = move "%*src" "%*path%\%*dest"
copy  = copy "%*path%\%*src" "%*dest"
move  = move "%*path%\%*src" "%*dest"
makedir  = md "%*path"
rename  = move "%*path" "%*dest"
del  = del "%*path"
deldir  = rd "%*path"
}
PPc でディレクトリのパスとして「aux:S_auxdir\c:\windows」を指定すると、S_auxdir に指定した内容を用いてドライブ C: 内の閲覧や複写等の操作を行うことができます。

※この他、PPxの配布ページhttp://toro.d.dooo.jp/slppx.html#ppxauxで、FTP や andorid ADB.EXE 用の例を用意しています。
・aux: パスの指定方法
(1)「\」区切りのとき
aux:(設定名)\[(パス1)[\(パス2)...]]

(1)「/」区切りのとき
aux://(設定名)/[(パス1)[/(パス2)...]]

・aux: パス用の設定項目
以下の項目が用意されています。また、aux用の内蔵関数が使用できます。
※ %1, %2, %C, %n, %si 等の実行元 PPx に関する情報は、直接取得できません。
%n (ID), %N (ウィンドウハンドル) だけは取得できるようになっていますので、%*extract(%n"%C") などとして参照を試みることができます。この場合でも、実行元PPx が既に閉じている(終了状態)ことがあります。

base  説明・補完一覧リスト列挙内容
  使い方を説明する項目です。また、一行編集の補完一覧リストに列挙されます。
  「補完内容 %; コメント」の形式で記載できます。

list  一覧表示用設定
  ディレクトリ一覧を表示するための設定です。記載したパスを表示します。
  通常、ListFileのパスを指定します。
  ex) list = %'temp'\listfile.txt
  また、前処理としてのコマンドを記載できます。表示するパスは最後に記載します。
  ex) list = command1 %: command2... %: %'temp'\listfile.txt
  ※ listfile.txt にヘッダ「;ListFile」が含まれていないときは、パスに「::ListFile」を追加してください。
  ex) list = command1 %: command2... %: %'temp'\listfile.txt::ListFile
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass が使用できます。

leave  一覧表示終了時に実行するコマンド
  この aux: パスから別のパスに一覧表示を切り替えるときに実行されます。
  一覧表示終了を終わらせるときに、ログアウトしたり、設定を復帰させたいときに使用します。
  ID別の特殊環境変数 NewPath には、これから表示させようとするパスが入っています。leave 内で変更すると、別のパスに変えることができます。

overup  指定階層より上位に移動したときに実行するコマンド
  ID別の特殊環境変数 RootPath に記載されたパスより上位の階層に移動しようとしたときに実行されます。上位でなく、別のパスの場合は leave が使用されます。
  ※ RootPath は別のパスに移動したときに初期化されます。list 等で一覧表示する毎に設定してください。

  例) 現在パスが aux:\bcd\efg\hij 、RootPath が aux:\bcd\efg のとき、新しいパスが次のときの動作は、
   aux:\bcd\efg, aux:\bcd\efg\lmn ……何もしない
   aux:\bcd, aux:\ ……overupを実行
   aux:\bcd\efgh, c:\bcd\efg ……leaveを実行

  ID別の特殊環境変数 NewPath には、これから表示させようとするパスが入っています。overup 内で変更すると、別のパスに変えることができます。

get, get-d  aux: パスからのファイル取得用設定
  ファイル複写([C])時に使用する設定です。%*path/%*src からローカルドライブの %*dest に複写するコマンドを指定します。
  対象がファイルなら「get」、ディレクトリなら「get-d」です。「get-d」が無いときは「get」が使用されます。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*src、%*dest が使用できます。%*src はディレクトリの時、必ずパス区切り(\ か /)が付加されます。

get-m, get-dm  aux: パスからのファイル取得と削除用設定
  ファイル移動([M])時に使用する設定です。%*path/%*src からローカルドライブの %*dest に移動(複写後、%*src を削除)するコマンドを指定します。
  対象がファイルなら「get-m」、ディレクトリなら「get-dm」です。これらが無いときは「get」が使用されます。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*src、%*dest が使用できます。%*src はディレクトリの時、必ずパス区切り(\ か /)が付加されます。

store, store-d  aux: パスへのファイル登録用設定
  ファイル複写([C])時に使用する設定です。%*src から %*path/%*dest に複写するコマンドを指定します。
  対象がファイルなら「store」、ディレクトリなら「store-d」です。これらが無いときは「store」が使用されます。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*src、%*dest が使用できます。%*dest はディレクトリの時、必ずパス区切り(\ か /)が付加されます。

store-m, store-dm  aux: パスへのファイル登録と削除用設定
  ファイル移動([M])時に使用する設定です。%*src から %*path/%*dest に移動(複写後ローカルドライブの%*srcを削除)するコマンドを指定します。
  対象がファイルなら「store-m」、ディレクトリなら「store-dm」です。これらが無いときは「store」が使用されます。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*src、%*dest が使用できます。%*dest はディレクトリの時、必ずパス区切り(\ か /)が付加されます。

makedir  aux: パス上のディレクトリ作成用設定
  ディレクトリ作成([K])時に使用する設定です。ディレクトリ %*path を作成します。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass が使用できます。

rename  aux:パス上のファイル名変更用設定
  名前変更([R])時に使用する設定です。フルパス %*path からフルパス %*dest に名前変更します。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*dest が使用できます。

copy, copy-d  aux:パス上のファイルの複写
  同じ aux: パスの異なるディレクトリへファイルを複写するときに使用する設定です。
  対象がファイルなら「copy」、ディレクトリなら「copy-d」です。「copy-d」が無いときは「copy」が使用されます。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*src、%*dest が使用できます。

move, move-d  aux:パス上のディレクトリの移動
  同じ aux: パスの異なるディレクトリへディレクトリを移動するときに使用する設定です。
  対象がファイルなら「move」、ディレクトリなら「move-d」です。「move-d」が無いときは「move」が使用されます。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass、%*src、%*dest が使用できます。

del  aux:パス上のファイル削除用設定
  ファイル削除(\[D])時に使用する設定です。ファイル %*path を削除します。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass が使用できます。

deldir  aux:パス上のディレクトリ削除用設定
  ファイル削除(\[D])時に使用する設定です。ディレクトリ %*path を削除します。
  コマンドに渡すパラメータとして、%*path、%*user、%*pass が使用できます。

aux用の内蔵関数
cmd 等と、上記一覧にない名前で登録すると、上記一覧中の設定内で使用可能な、同名の関数(%*cmd)とすることができます。
※*cmdとコマンドも実行可能ですが現在「*cmd a,b,c」と引数を渡すことができません。

更に、次の関数が上記一覧中の設定内で使用可能です。
%*path aux:パスに指定したパス。aux名の部分は除去されます。
例) aux://S_auxabc/dir1/dir2/ → dir1/dir2
例) aux:S_auxabc\dir1\dir2\ → dir1\dir2
例) aux://S_auxabc , aux:S_auxabc → 空欄
%*user 認証用のユーザ名。1つ目のパスをキーとして、_IDpwd に保存可能です。
%*pass 認証用のパスワード。1つ目のパスをキーとして、_IDpwd に保存可能です。
※ %*user と %*pass の入力した内容はキャッシュされます。キャッシュを消去するときは *clearauth を実行してください。

・aux: パス用の専用メニュー

・メニューの項目に ?aux~ / ??aux~ とすることで、メニュー M_auxABC.~(aux: パス S_auxABCのとき)を指定できます。
・右クリックメニュー(^[Enter])は、通常 M_Ccr メニューが含まれますが、aux: パスのときは、メニュー M_auxABC.ccr (aux: パス S_auxABCのとき)を使用します。

カスタマイズ詳細 - 表示レイアウト


X_dock ドッキングバー

PPcは、ステータス行やツールバーの位置を自由に変更できる場所が用意してあります。この場所への登録やロックは、ステータス行の右クリックや*layoutコマンド, *dockコマンドで行うことができ、設定はX_dockに保存されます。
※ Windows95ではInternet Explorer 3以降が必要です。Windows95,98,Me, NT4,2000 では Internet Explorer 6がインストールされていないとデザインが不完全になります。

X_dock は次のように登録します。
X_dock
= {
;窓ID
= 種類, 幅, 形式
C_T
= B_cdef,722,0
; PPc共通設定の上側(窓別設定があれば、そちらが優先)
CBA_T
= address,66,0
; 一体化時の上側
XC_inf,45,0
B_cdef,722,0
CBA_B
= B_cdef,722,0
; 一体化時の下側
CA_T
= B_cdef,722,0
; PPc[A]の上側
CA_B
= XC_stat,722,0
; PPc[A]の下側
CB_T
= B_cdef,722,0
; PPc[B]の上側
C:\WINDOWS\system32\ssstars.scr ; 実行ファイル(スクリーンセーバ)
}

窓ID
C_T/C_B
PPc共通設定(上側/下側)です。
CBA_T/CBA_B
一体化時窓別設定(上側/下側)です。
Cx_T/Cx_B
独立PPc設定(上側/下側)です。「x」はA~Zが入ります。
種類
B_cdef 等 : ツールバー
XC_stat : PPcステータス行
XC_inf : PPc情報行
address : アドレスバー
blank : 空欄。見た目調整用です
drives : ドライブ一覧バー
input : 入力バー
log : ログ表示(独立窓にログウィンドウを埋め込むときに使います)
C:\WINDOWS\system32\ssstars.scr 等; 実行ファイル(スクリーンセーバ)
指定した種類を表示する幅です。
形式
+1 : 強制改行
+4 : 上下に仕切り線を追加
+384 : 移動できないようにする


カスタマイズ詳細 - 表示メッセージ


Mes0411  日本語環境用表示メッセージ
Mes0409  英語環境用表示メッセージ

PPx の各種メッセージは、この項目を変更することによって変えることができます。
カスタマイザを使うと、他の言語用の表示メッセージの一覧取得・ダウンロードが可能です。

表示メッセージは、X_LANG の指定が無ければ コントロールパネルの「地域と言語のオプション(WindowsXPの場合)」で指定した言語に併せて切り替えられ、該当言語のメッセージ MesXXXX が登録されていないときは、内蔵の英語表記を用います。XXXX は Windows のロケール識別子(LCID)の16進数値です。
現在使用しているLCIDは、Registry editor で、HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\International\Localeを参照すると分かります。その下4桁をXXXXに当てはめて使用できます。
参考: 言語ファイル

カスタマイズ詳細 - その他


_Command ユーザコマンド・ユーザ関数
 ユーザが、独自のコマンドや関数を登録する項目です。スクリプトを使わない簡易な内容を使い回したいときに使用します。
 また、エイリアスと違って、引数 %*arg(n) が使用できます。
 コマンド名・関数名として使用できる名前は、PPxの内蔵コマンドや各種Moduleと被らない63文字以内の英数字となります。

コマンド登録例
_Command = {
test1 = %I"%*arg(0)... #1:%*arg(1) #2:%*arg(2) #3:%*arg(3)"
test2 = command1 %C
  command2 %*arg(1)
  *if %*arg(2) == 0 %: command3 %: *return
  command4
}

使用例)
*test1 text1,"text 2",text3 %: *test2 text

・ユーザ関数の戻値は、*return コマンドのパラメータか、一番最後の文になります。
関数登録例
_Command = {
test3 = %*arg(0)... #1:%*arg(1) #2:%*arg(2) #3:%*arg(3)
test4 = command1 %C
  command2 %*arg(1)
  *if %*arg(2) == 0 %: command3 %: *return "result 1"
  command4
  *return result-2
}

使用例)
*linemessage %*test3(arg1,"arg 2",%*test4(arg3))


_User
 ユーザが、独自のカスタマイズデータを保存するために使用できる項目です。
 PPxは使用しません。

参考:他の記憶域


S_xxx
 ユーザ独自のテーブルを保存するために使用できる項目です。
 次のように任意の名称で一覧を作成できます。
S_sample = {
dummy  = text 1
sample  = text 2
multi  = text 3-1
  text 3-2
  text 3-3
test  = text 4
}

参考:他の記憶域


Mt_type
 ツリーの表示種類メニューに追加されるユーザ定義ツリーの一覧です。
メニュー表示名 = メニュー名(M_xxx)
の形式で指定します。


X_fopt ファイル操作アクション
 PPc の [C], [M]等で使用できる、ファイルオペレーション(*file)のアクション毎の設定を保存する場所です。
ここの設定は数が多いのでファイルオペレーションのダイアログ上で行ってください。
設定/Actionボタンメニュー中の「設定保存/Save」を選択すると、任意のアクション名で記憶することができます。

以下の設定は固定の設定名です。
Copy  PPcのコピー[C]やファイルの貼り付け^[V]等で使用されます。
Move  PPcの移動[C]やファイルの貼り付け^[V]等で使用されます。
Rename  PPcのエントリの一括名前変更\[R]で使用されます。
PasteCopy  PPcのファイルの貼り付け^[V]等で使用されます。この設定がないときは、Copy が使用されます。※初期カスタマイズでは登録されていません。
PasteMove  PPcのファイルの貼り付け^[V]等で使用されます。この設定がないときは、Move が使用されます。※初期カスタマイズでは登録されていません。
※ PasteCopy / PasteMove は初期カスタマイズでは登録されていません。標準の貼り付け動作を変えたいときに、Copy / Move の設定をコピーするなどをして登録して下さい。
以下の設定は初期カスタマイズで登録済みの設定です。
BurstCopy  独自バッファによる軽負荷コピー用設定です。
DirMirror  ミラー処理用設定です。処理先のディレクトリが処理元のディレクトリと同じ構成になります。
Append  カーソル上のファイルにマークしたファイルを連結するための設定です。
Delete  一括削除用設定です。
SafeDelete  deleted$ に削除するファイルを移動させる一括削除用設定です。
MakeShortCut  ショートカット一括作成用設定です。
Link  ハードリンクやジャンクションの一括作成用設定です。
2HDsplit  フロッピーディスクの大きさにファイルを分割するための設定です。
Undo  「元に戻す為のログを作成」で作成したログを元にアンドゥを行う設定です。


V_proxy
 httpのプロキシサーバーを指定します。空欄の場合は、レジストリの「Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings」の内容を使用します。

V_http
 httpのプロキシサーバーのポートを指定します。空欄の場合は、Windowsの設定を使用します。

V_httpa
 httpを使用するとき、エージェントを指定するときにその内容を指定します。空欄の時は、「PaperPlaneXUI/1.00」などとなります。

V_httpc
 httpを使用するとき、常にキャッシュを使わないときは1を指定します。


_Setup
 インストールやアップデートに必要な情報を保存します。
 path  インストール先のパス
 elevate  インストール等の時に昇格が必要か(*checkupdate で使用)
 CheckFT  前回の更新確認時刻(FILETIME, *checkupdate i 時に使用)


_Path
 各PPcの始めに開くパスの記憶、一体化窓のタブの状態(CBA~CBZ)、各タブの色(C_A_tabcolor~)に使用します。


_WinPos
 各PPxの表示位置と表示方法の記憶に使用します。
CA~CZ : PPc
CA_~CZ_ : PPc &[HOME]用保存位置
CBA~CBZ : 一体化PPc
CJDLG, CBJDLG : PPc [J] 用表示相対位置
VA~VZ : PPv
BA~BZ : PPb
TEIF等 : PPe
JobLst : 処理一覧
SyncPrp : 連動プロパティ
WndLst : AutoD&D対象一覧


_IDpwd
 FTPやネットワークドライブなどでパスワードの保存を指定したときに使用する、ホストとIDとパスワードの保存に使用します。


_Execs
 X_execs=1時に使用する、許可済み実行可能ファイルの一覧と、その中身の先頭のCRC32の保存に使用します。


_Delayed 遅延処理リスト
PPc の起動時や、窓を追加したときに実行する処理の一覧です。
(1) delete = ファイルパス
 PPcの\[D]で遅延削除を指定したエントリを削除します。

(2) execute = 実行コマンド
 任意のコマンドを実行します。


_others
 PPxが内部で利用するための文字列を保存する場所です。

 helpdir ヘルプファイル(ppxhelp.html, ppx.hlp)の保存場所です。
 NewFile PPcの新規ファイル作成(\[K])で使用する仮のファイル名(TEMPFILE)。マクロ文字「%…」・範囲指定「|」が使用できます。
 NewDir PPcのディレクトリの作成([K])で使用する仮のディレクトリ名(TEMPDIR)。マクロ文字「%…」・範囲指定「|」が使用できます。
 PackName, PackCmd, PackOption, PackIndiv *packコマンドで使用しています。
 SaveDir PPe や PPv でファイルを保存するとき、開いているファイルのディレクトリが指定されていないときに使用するディレクトリです。空欄のときは、ドキュメント(shell:Personal, #5:\)を使用します。また、相対ディレクトリで指定したときは PPx ディレクトリ(%0)を基準とします。
 subnump %*name(U)やファイルコピーの数字付加等で使用する分離記号です。未記載のときは「-」になります。例えば「" $$ "」を指定すると「filename $$ 1.ext」のようになります。
 SyncViewID PPcの連動ビューで使用するPPvのIDです(a~z)。
 SyncPropTab PPcの連動プロパティで表示するタブの名前です。
 libssl https: の読み込みに使用する libssl-n.dll の名前です(例: libssl-1_1.dll)。

 dwenv, dwenv_def DirectWrite版のレンダリング設定です。
 usejs9 Script Moduleの設定です。

以下はおまけ・試作機能です。
全般
 custfont 1 を指定するとカスタマイザのフォントとしてダイアログ用フォント(F_dlg)を使うようになります。尚、各種幅はMSゴシックを基準としていますので、幅広のフォントを使うと末尾が途切れる場合があります。
 winhelp winhlp32.exe を示すパスです。Windows Vista 以降で PPX.HLP を使用するときに指定します。
 ExtractTemp 書庫ファイルの一時展開先のパスを指定します。
 shortedit 一行編集ダイアログのボタンの数を変更します。
  0 か 未設定  [ OK ][Cancel][ Ref ]
  1  [ OK ][×] (タブレット用)
  2  [OK]
  3  ボタン無し
  4  [OK][参照]

PPc
 exdset 1 を指定すると、XC_dsetで、ワイルドカードや -ppx: 指定ができるようになります。
 imgext クリップボードの貼り付け(^[V]) でファイルでない bmp画像を貼り付けて保存するときの画像ファイルの種類を、拡張子で指定します。初期値は png です。拙作 WIC Susie Plug-in を使用しているときは、png, jpg, bmp, gif, tif, jxr, wdp が指定可能です。
 newtab 新規タブを開いたとき開くパスを指定します。マクロ文字が使用できます。
 PPcFopMode ファイル操作(*ppcfile)の動作を指定します。
 ファイル操作ダイアログを正常に閉じることができないとき、「PPcFile: Fixed Thread terminate lock」が通知されます。この項目を 1 又は 2 に設定するとこの現象を回避できます。
 0 又は 未設定 通常の動作(4相当)です。
  前記通知がでる状態になったときは、PPcを終了するまで 1 の動作に切り替えます。PPc 再起動後は通常動作に戻ります。
 1 回避用の動作です。通常の動作より PPc の窓の反応が遅くなります。
 2 回避用の動作です。1 よりも PPc の窓の反応が遅くなり、複数のファイル操作をしても1つしか進行しないことがあります。
 3 通常動作の強化版です。スレッドを多く使いますがコピー速度が多少速くなります。
 4 通常の動作です。
 5 又は 6 回避用の動作です。また、Win9x系上では常に 6 の動作になります。
  1、2 よりも性能が低下し、複数のファイル操作をしても1つしか進行しないことがあります。また、*ppcfile の実行完了はダイアログが閉じた後になります。

PPv
 pppv 1 を指定すると、PPvのホイール操作が、PPc上の前・次のファイル表示になります。
  例) *setcust _others:pppv=1 %: %K"loadcust"


D_uwid

 XB_uwid=1 時に保存される PPb の文字幅の保存に使用します。ただし、D_uwid は、通常テキストファイルに書き出されません。


X_uftyp
 ファイル判別実行(E_cr等)のユーザ定義です。
ファイルの特定の範囲に文字列があるファイルを、任意の種別名で登録できます。

X_uftyp = {
ファイル種別名 = オフセット ,文字列[,オフセット, 文字列[,…]]
}
複数の文字列を指定した場合は、全ての文字列を含むときに一致すると判断します。

ファイル種別名
頭に「:」がついた名前(「:type」など)です。既存の名前と被った場合は、ユーザ定義を優先して判断します。

オフセット
文字列が記載されているファイルの先頭からの範囲です。16進数の場合はH12abなどと指定します。
1234  オフセット1234固定の位置
1234-  1234以降の浮動位置
-1234 又は 0-1234 先頭(前指定の次)から1234までの浮動位置
56-1234  56~1234までの浮動位置

文字列
オフセットの範囲内に存在する文字列(Shift_JIS)です。文字で表せない場合は16進数「0a」なら「\x0a」と記載します。

例)
X_uftyp = {
:sampletype = 0,HEADER
}

カスタマイズ詳細 - 言語ファイル



言語ファイルは、表示メッセージ(MesXXXX)等の言語別設定を取り込むために用いるテキスト形式設定ファイルです。
既に用意されている言語ファイルは、http://toro.d.dooo.jp/checkver/checklang.cgi?name=ppxweb&lcid=help から入手できます。
※ファイル名がSから始まる言語ファイルは、L0409_EN-US.txt を Google 翻訳で翻訳したサンプルファイルです。

通常のテキスト形式設定ファイルと同じ様式ですがいくつか自動化のための専用仕様があります。

ファイルの文字コードにUTF-8を使うときは必ずBOMが必要です。

ファイル内容は、始めに表示メッセージ(MesXXXX)が配置され、その他の設定はその後になります。
MesXXXX は、次のように「=」の代わりにタブ文字を使った省略記載が可能です。
MesXXXX =#{ 言語名
0000 版数
ID メッセージ
ID メッセージ
ID メッセージ
}


PPx Module - 概要


PPxの機能を拡張したり、改造したりするための方法としてPPx Moduleがあります。
現在、DLL 形式のモジュールとして、
・内部コマンドを追加するコマンドモジュール(script, message, window module等)
・%F等と同様に文字を展開する関数モジュール(script, message, text module等)
・独自のキー入力を行うためのキー入力拡張モジュール(key module等)
・外部の検索エンジンを利用するための検索モジュール(ets, etp, ws module等)
・PPcのエントリ表示書式を追加するファイル描画モジュール(CFX module 等)
が使えます。
また、EXE 形式のモジュールとして、X_dockに登録するDockモジュール(doclock, dockshow等)があります。

PPx Module - モジュールのインストール・アンインストール方法


PPxがインストールされているディレクトリに、PPx Module(PPX*.DLL)をコピーすることで、インストールを行うことができます。
尚、PPxを再起動しないと読み込まれない場合があります。

アンインストールは、該当モジュールの削除をするだけです。ただし、モジュールを使うと削除できないので、そのときはPPxを終了した状態で行う必要があります。

PPx Module - Script Module


Script Moduleは、スクリプトで機能拡張するためのDLL形式のPPx Moduleです。
別途配布している、PPXSCR.DLL / PPXSCR64.DLL をPPxと同じディレクトリに用意することで、WSH(Windows Scripting Host) のように JscriptやVBscript等のスクリプトを実行することができます。

PPx 上で「*script スクリプトファイル名」を実行することでスクリプトを実行することができます。

詳細は、Script Module配布書庫中のPPXSCR.TXTを参照してください。

PPx Module - Dock Module


Dock Moduleは、ツールバー(X_dock)に登録するEXE形式のPPx Moduleです。ツールバーのボタン機能や、各種情報の表示のための拡張に使います。

X_dockに登録可能な実行ファイルと仕様
※スクリーンセーバも登録できます。
※スクリーンセーバ(*.scr)の画面のプロパティダイアログ上の表示に準じているので、よく分からないときは、参考にできます。

実行ファイルは、/Pオプションで得られる親ウィンドウを親とした子ウィンドウを必ず作る必要があります。PPcのリバーコントロール上で表示するためです。
実行ファイルのコマンドラインは、次の形式で渡されます。
実行ファイルのパス [実行ファイルのオプション] /P10進数値
表示するものが無くてもウィンドウを作成してください。PPcの終了の通知は、 子ウィンドウへのWM_DESTROYで通知されるためです。この通知を受け取って実行ファイルも終了する必要があります。
ウィンドウ表示したくないときは、ShowWindow(子ウィンドウ, SW_HIDE);を使います。

情報取得
親ウィンドウのIDは、リバーコントロールのbandのindexに入っています。

PPcから実行ファイルへのメッセージ通知
1. *dock drop コマンドは、SendMessage で WM_DROPFILES を通知します。
2. *dock sendkey コマンドは、PostMessage で WM_KEYDOWN / WM_KEYUP を通知します。

実行ファイルからフォーカスのあるPPcへコマンドを送信する方法
1. PPC.EXE/PPCW.EXE -r -k コマンドで実行するのが一番簡単ですが、コストが掛かります。
2. 親ウィンドウへ WM_KEYDOWN / WM_CHAR を送信(PostMessage)すると、PPcのキー操作ができます。
3. 親ウィンドウのウィンドウタイトルに先頭に ! をつけたコマンドを設定すると、PPcのコマンド実行ができます。
例) SendMessageA(GetParent(hWnd), WM_SETTEXT, 0, (LPARAM)"!*dock menu");

実行ファイルが文字列を簡単に表示する方法
親ウィンドウのウィンドウタイトルに文字列を設定すると、その文字列をPPcが表示します。表示部分を作成するのが面倒なときに使用できます。
ただし、始めの1文字が「!」だとコマンド実行になります。
例) SendMessageA(GetParent(hWnd), WM_SETTEXT, 0, (LPARAM)"文字列表示");

PPx Module - 開発情報


DLL形式の PPx Module は、ModuleEntry というエクスポートされたエントリをもつ DLL です。
また、ファイル名は頭3文字が「PPX」で、拡張子は「.DLL」です。PPxはこのような名前のDLLをPPx Moduleとして読み込みます。

ModuleEntryは、C/C++の場合は、次のような宣言になります。

※配布しているPPxのソース中の、PPCOMMON.H, TOROWIN.H も参照してください。
※ 0.42以前は、ModuleEntry の呼び出し方法が cdeal 形式でしたが、0.43以降は WINAPI(stdcall)に変更しています。また、移行のために古い cdeal 形式も読み込めるようになっています。

#ifdef __cplusplus
extern "C" {
#endif

int WINAPI ModuleEntry(PPXAPPINFOW *ppxa, DWORD cmdID, PPXMODULEPARAM pxs);

#ifdef __cplusplus
}
#endif


また、PPx本体との文字列のやりとりは MultiByte / UNICODE 版のどちらでもUNICODE(UTF-16)でやりとりを行います。

cmdID には、呼び出した理由が入ります。

PPXM_INFORMATION (サンプル:Position Module, Key Module等)
PPxがモジュールの読み込みを行った後にこのIDで呼び出します。PPXMINFOSTRUCT(pxs.info)に各種情報を書き込んで通知することにより、モジュールの余分な呼び出しをなくして高速化できます。※PPXM_INFORMATIONを処理しなくても動作します。

PPXMEVENT_CLEANUP (サンプル:CFX Module)
PPxがモジュールの使用を終了し、DLLを解放するときにこのIDで呼び出します。リソースの解放等をこのタイミングで行うことができます。

PPXMEVENT_COMMAND, PPXMEVENT_FUNCTION (サンプル:Position Module, Window Module, Message Module等)
コマンドモジュール・関数モジュールの呼び出しです。

pxs.ext->commandname に大文字化されたコマンド名(最大63字)が用意されているので、例えば次のように処理します。
また、予め pxs.ext->commandhash を調べることでコマンド名の全体の検索速度が上がります。commandhash の値は *commandhash で調べることができます。ハッシュのアルゴリズムは PPD_CMD.C の GetModuleNameHash か、ppxcmds.pl の NameHash を参考にしてください。

int WINAPI ModuleEntry(PPXAPPINFOW *ppxa, DWORD cmdID, PPXMODULEPARAM pxs)
{
  if ( cmdID == PPXMEVENT_COMMAND ) { /* コマンドモジュール */
    /* 0xf7fd3757 は *commandhash COMMANDNAME で得た値 */
    if ( (pxs.command->commandhash == 0xf7fd3757) && (wcscmp(pxs.command->commandname, L"COMMANDNAME") == 0) ) {
      /*
       ここで必要な処理を行う
      */
      return PPXMRESULT_DONE; /* 正常終了 */
    }
    return PPXMRESULT_SKIP; /* 該当コマンドが無かった */
  }
  if ( cmdID == PPXMEVENT_FUNCTION ) { /* 関数モジュール */
    /* 0xc33d1f57 は *commandhash FUNCNAME で得た値 */
    if ( (pxs.command->commandhash == 0xc33d1f57) && (wcscmp(pxs.command->commandname, L"FUNCNAME") == 0) ) {
      /*
       ここで必要な処理を行う
      */
      return PPXMRESULT_DONE;
    }
    return PPXMRESULT_SKIP; /* 該当関数が無かった */
  }
  if ( cmdID == PPXM_INFORMATION ) { /* モジュールの情報通知 */
    if ( pxs.info->infotype == 0 ) {
      pxs.info->typeflags = PPMTYPEFLAGS(PPXM_INFORMATION) | PPMTYPEFLAGS(PPXMEVENT_COMMAND) | PPMTYPEFLAGS(PPXMEVENT_FUNCTION); /* PPXM_INFORMATION, PPXMEVENT_COMMAND, PPXMEVENT_FUNCTION を取り扱う。それ以外は無視する。 */
      wcscpy(pxs.info->copyright, L"Copyright text"); /* 著作権情報など */
      return PPXMRESULT_DONE;
    }
  }
  return PPXMRESULT_SKIP;
}
PPXMODULEPARAM は、書き込み指示された項目以外は変更できません。

パラメータは pxs.command->param に、「引数1\0引数2\0...\0\0」の形で格納され、pxs.command->paramcount に引数の数が格納されます。

関数モジュールの結果は pxs.command->resultstring に書き込みます。文字列長は終端を含めて CMDLINESIZE (1024文字)を越えることはできません。

CMDLINESIZE を越える文字を渡すときは、PPXCMDID_LONG_RESULT を使用します(Ver. 1.69以降)。
例)
if ( 1 == ppxa->Function(ppxa, PPXCMDID_LONG_RESULT, 文字列) ) {
  /* 成功 */
}

PPXMEVENT_KEYHOOK(サンプル:Key Module)
キー入力拡張モジュールの呼び出しです。

予め、コマンドモジュール等から、PPXCMDID_REQUIREKEYHOOK を送り、コールバック関数を登録します。コールバック関数は、ModuleEntry と同じ形式です。
コールバック関数には、PPXMEVENT_KEYHOOK が送られます(ModuleEntryには届きません)。keyhook.key に押されたキーが入っているので必要な処理を行います。
戻り値が PPXMRESULT_SKIP だと、呼び出し元もキー解釈を行います。
PPXMRESULT_DONE は呼び出し元によるキー解釈を行いません。

PPXMEVENT_SEARCH(サンプル:Everything Search Module, Windows Search Module)
検索モジュールの呼び出しです。一行編集の補完候補や、PPc の検索(^[W])で使用されます。
pxs.search に入力されたキーワードが入っているので、検索を行い、結果を1件ごとにPPXCMDID_REPORTSEARCHでPPx側へ伝えます。なお、結果の件数は、pxs.search.maxresults を上限にしてください。インクリメンタルサーチ等の時は短時間(0.1秒程度)で済ませる必要があるため、100件程度に制限する必要があります。

PPXMEVENT_FILEDRAW(サンプル:CFX Module)
ファイル描画モジュールの描画呼び出しです。

PPXMFILEDRAWSTRUCT の DrawArea の範囲に任意の描画を行います。

PPXMEVENT_FILEDRAWINFO(サンプル:CFX Module)
ファイル描画モジュールの機能一覧呼び出しです。

PPcustのエントリ表示書式の編集時に呼び出されます。ここで
ppxa->Function(ppxa, PPXCMDID_REPORTPPCCOLUMN, L"\"name\",10,1 - テスト");
などと、「"書式名",桁数,行数 - コメント」の文字列を必要な数だけ通知することで、PPcustのモジュール拡張の選択肢を追加することができます。


各種情報のやりとり、実行
PPx の機能を使用するには、コールバック関数 ppxa->Function(ppxa, PPXCMDID_xx, 変数) を使用します。

コールバック関数の戻り値は、通常、正常終了なら PPXA_NO_ERROR (1)、指定IDが見つからないなら PPXA_INVALID_FUNCTION (0)、その他の Win32 Error なら PPXARESULT(errorcode) になります。

PPXCMDID_xx の一覧は、PPCOMMON.H を参照してください。

尚、*execute 相当は、 ppxa->Function(ppxa, PPXCMDID_EXECUTE, L"コマンドライン");
%*extract 相当は、ppxa->Function(ppxa, PPXCMDID_EXTRACT, 変換前後の文字列);
です。

PPx の ID別の情報の記憶は、特殊環境変数(PPXCMDID_SETWNDVARIABLEDATA / PPXCMDID_GETWNDVARIABLEDATA)が使用できます。(使用例 Key Module)
PPc のエントリ別の情報の記憶は、PPXCMDID_ENTRYEXTDATA_SETDATA / PPXCMDID_ENTRYEXTDATA_GETDATA で参照できます。(使用例 CFX Module)これらで使用する ID は、拡張コメントなら DFC_COMMENTEX が用意されています。私用の場合は、 PPXCMDID_ENTRYEXTDATA_GETID で ID を確保します。

PPx Module - 外部からPPxを利用する



PPx は、外部から操作を行ったり、内部情報を取得したり、PPx の各種コマンドを利用したりすることができます。
コマンドラインを使って操作する
・PPc, PPv は、コマンドラインオプション -r や -bootid を使って開いている窓を指定し、-k を使ってコマンドを実行することができます。
例) ppcw.exe -r -k %K"down enter" アクティブ PPc のカーソルを下に動かし、[Enter] を実行する

また、スクリプトを使ってファイルを読み書きを行ったり、標準入出力をつかったりすることで、情報のやりとりを行うことができます。
例) ppbw.exe -c *stdout %E | ~ 一行編集の結果を標準出力に出力し、後続のコマンドで利用する。要 PPx text module

・また、PPx のコマンドラインは、同PPxの操作を行う(PPcをつかって別PPcを操作する等)だけでなく、*execute, %*extract を使って別PPxの操作を行うこともできます。
このため、PPb や PPtray といったコンパクトなソフトから PPc, PPv 等を操作可能です。
例) ppbw.exe -k %KC"down enter" PPb からアクティブ PPc のカーソルを下に動かし、[Enter] を実行させる。

PPlibXX.DLL を使って操作する
PPlib32.DLL / PPlib32W.DLL / PPlib64W.DLL を使用することで、PPx のコマンドラインを直接使用することができます。

次の各ソースは、各DLL に用意されているコマンドライン実行・展開用APIを定義し、使用するためのサンプルです。
64bit / 32bit Unicode版用です。

C の例 http://toro.d.dooo.jp/ppxcfg/ppx.c
C# の例 http://toro.d.dooo.jp/ppxcfg/ppx.cs
Python の例 http://toro.d.dooo.jp/ppxcfg/ppx.py

こんなことをしたいときは - 全般


設定を保存/復元したい
設定ファイルなどをPPx.EXEと同じ場所にしたい(持ち歩き向け設定)
PPXxxxxxDATの保存場所を変更したい
ヒストリを記憶したくない/終了時に削除したい
指定ディレクトリ内のエントリ全てをカレントディレクトリに移動
ディレクトリツリーを別のディレクトリに再現(ファイルはコピーしない)
Explorer互換のコピー/切り取り/貼り付け/ショートカットの貼り付け
CD-ROM, DVD 等の取り出し
ごみ箱の操作
使用しないときはタスクトレイに格納し、ホットキーで呼び出したい
ヘルプをダウンロードして使用する


設定を保存/復元したい

保存
PPcust でカスタマイズの書出しを行うと、テキストファイルが出力されますのでこれを保存しておいてください。実行ファイルなどは、再インストールすれば用が足ります。

復元
PPcust で保存したファイルを読込んでください。

また、バージョンアップ時のバックアップ機能によってX_saveにバックアップが保存できます(X_upm)ので、そのバックアップを読み込んでも復元できます。



設定ファイルなどをPPx.EXEと同じ場所にしたい(持ち歩き向け設定)

●設定ファイル
リムーバブルメディアにPPxを入れて持ち歩きたいときは、下記のようにPPXxxxxx.DATを作成してください。これらのファイルを使うようになります。

※ SETUP.EXE でカスタムインストールを行うと、この設定が簡単に行えます。

・UNICODE版/64bit版
作成する設定/ヒストリファイル
PPWCDEF.DAT, PPWHDEF.DAT

作成する場所
PPLIB32W.DLL/PPLIB64W.DLL と同じ場所

・MultiByte版
作成する設定/ヒストリファイル
PPXCDEF.DAT, PPXHDEF.DAT

作成する場所
PPLIB32.DLL と同じ場所

●ツールのパス
コマンド実行の時は、マクロ文字 %0 を使用します。
マクロ文字 %0 は、「E:\PPx\」のようにPPxがあるディレクトリを表します。「%0tool\tool.exe」等と指定すると、PPxのあるディレクトリの下にあるtoolディレクトリ内のtool.exeを指定したことになります。

●Susie Plug-inやログなどの保存先
カスタマイズの全般-全般にある カスタマイズバックアップ&ログの保存場所X_save, 各種キャッシュの保存場所X_cache, Susie plug-inがあるディレクトリP_susieP等のパスに関する設定は、PPLIBxx.DLLの場所を基準とした指定ができます。例えば X_save = savepath と指定した場合、PPLIBxx.DLLのあるディレクトリ下の savepath を使用します。

●統合アーカイバ仕様のDLLやmigemo.DLLなど
UNLHA32.DLL等のDLLや各種ツールは、PPx.EXEと同じディレクトリに入れてください。

また、次のようなカスタマイズを行うと、PPc.EXEのディレクトリ下のDLLPATH内のDLLやEXEをPPcがパス指定無しで実行できます。但し、条件によってはできない場合もあります。
KC_main = {
FIRSTEVENT , *set PATH+=%0\DLLPATH
}


PPXxxxxxDATの保存場所を変更したい

レジストリエディタでHKEY_CURRENT_USER\Software\TOROid\PPX 内に次のキーを作成してください。ただし、前記 PPxxDEF.DAT が優先されます。
●MultiByte版
PPXC
カスタマイズ内容を保存するファイルの場所を示すパス
PPXH
ヒストリ内容を保存するファイルの場所を示すパス
●UNICODE版
PPWC
カスタマイズ内容を保存するファイルの場所を示すパス
PPWH
ヒストリ内容を保存するファイルの場所を示すパス



ヒストリを記憶したくない/終了時に削除したい

ヒストリファイルの属性を読取専用にすると、終了したときにヒストリが保存されなくなります。ヒストリファイルの属性を読取専用にしても、特にエラーにはならず、起動中のヒストリも維持されます。

ヒストリファイルの場所は、カスタマイザを起動したときに表示されるカスタマイズファイルの場所「Customize file:」に記載されている PPXHxxxx.DAT/PPWHxxxx.DATになります。


指定ディレクトリ内のエントリ全てをカレントディレクトリに移動

*file !move,%C%\*,. の場合は、移動後、%C ディレクトリが残ります。
*file !move,%C%\,. の場合は、移動後、%C ディレクトリが削除されます。


ディレクトリツリーを別のディレクトリに再現(ファイルはコピーしない)

*file copy -mask:a:d+ でできます。


Explorer互換のコピー/切り取り/貼り付け/ショートカットの貼り付け

PPcでは、クリップボードを使ったファイル操作 Ctrl+C / Ctrl+X / Ctrl+V を行うことができますが、Explorer と完全互換ではありません(テキストとファイルの両方を扱えます)。
完全にExplorer互換としたい場合は、次のように指定することでできます。
コピー) %z.,copy
切り取り) %z.,cut
貼り付け) %z.,paste
ショートカットの貼り付け) %z.,pastelink


CD-ROM, DVD 等の取り出し

「%z"x:\",eject」でできます。「x」にはCD-ROMのドライブ名を指定します。

また、カレントドライブの取り出しは次のようになります。
*freedriveuse %*name(H,"%1") %: %z"%*name(H,"%1")%\",eject


ごみ箱の操作

・「%j#10:\」「%jshell:RecycleBinFolder」「%j#0:\ごみ箱」のいずれかでごみ箱内に移動します。※パスとして指定するときは「%j」を外してください。
・「%z"#10:\"」でごみ箱のメニューを表示し、「%z"#10:\",B」で「ごみ箱を空にする」を直接選択できます。
・「%k"Y" %z"#10:\",B」なら、選択した後[Y]を押すので、確認無しで空になります。


使用しないときはタスクトレイに格納し、ホットキーで呼び出したい

・タスクトレイに格納する
カスタマイズの全般-画面-最小化時にタスクトレイに入れる(要PPtray)にチェックする (X_tray = 1) ことで、最小化時にタスクトレイに格納されます。
PPtray が必要です。

・ホットキーを使う/ホットキーで元に戻す
K_tray にホットキーの指定を追加し、PPtray を起動させておく必要があります。
元に戻すための専用ホットキーの設定は特に用意していませんが、PPcのホットキーはカスタマイズの全般-全般-画面で設定できます。
例)
K_tray ={
&\P  , *focus !
&\V  , *focus "PPV["
}



ヘルプをダウンロードして使用する

PPx の html ヘルプはオンラインhttp://toro.d.dooo.jp/ppxhlp.htmlですが、ヘルプをダウンロードしてオフラインでヘルプを使用することができます。

(1)オンラインヘルプのダウンロード
 http://toro.d.dooo.jp/ppxhelp.html(フレームが付いているときは右側のフレーム)を PPx があるディレクトリに保存しておくと、F1キーを押したときや、カスタマイザで右クリックを押したときなどに、保存した ppxhelp.html を開くようになります。
 また、http://toro.d.dooo.jp/ppxindex.htmlhttp://toro.d.dooo.jp/ppxwords.htmlも用意してあれば、フレーム表示になります。
例) *httpget "http://toro.d.dooo.jp/ppxhelp.html","%1\ppxhelp.html" %: *httpget "http://toro.d.dooo.jp/ppxindex.html","%1\ppxindex.html" %: *httpget "http://toro.d.dooo.jp/ppxwords.html","%1\ppxwords.html"

※ html の保存場所は _others:helpdir で指定可能です。
※ 開くブラウザは既定のブラウザですが、カスタマイズの全般-全般-デフォルトブラウザ (A_execの browser) に使用したいブラウザのパスを指定しておくとそのブラウザを使用することができます。ただし、Chromium系は該当項目に移動しないことがあります。
※ ppxhelp.html だけダウンロードして開けないときは、ppxindex.html などもダウンロードしてください(コマンドラインに file:///~#~ を指定ができないブラウザがあるため )。

(2)Windows Help(WINHLP32.EXE)
 http://toro.d.dooo.jp/slppx.html#ppxhelp からヘルプファイルをダウンロードして、PPx があるディレクトリに PPX.HLP と PPX.CNT を保存すると、Windows XP 以前で使用するようになります。Windows Vista 以降では、 _others:winhelp に WINHLP32.EXE のパスを指定する必要があります。

(3)ヘルプの設定
_others:helpdir = [+|-][ヘルプファイルがあるディレクトリのパス]
+  パスの頭に「+」があるとhtmlを開くとき、常にフレームを使用します。
-  パスの頭に「-」があるとhtmlを開くとき、フレームを使用しません。
ヘルプファイルのパス  空欄の場合は、PPx と同じ場所です。また、「./help」などと相対指定ができます。

こんなことをしたいときは - PPc 編


機能の一覧は?
機能のキー割当て一覧は?
2画面ファイラにしたい
様々な条件で絞り込みを行いたい
1枚のディスクに入りきらないファイルをコピーしたい
分割されたファイルを元に戻したい
一括して名前変更をしたい/大文字-小文字変換をしたい
CD-ROMからファイルをコピーする時、書込み禁止になってしまう
[T]reeでいちいちディレクトリの内容を取得してほしくない
ディレクトリをコピーする時にタイムスタンプも同じにしたい
常に同じ並び順で表示させたい/変な並びで表示される
現在窓のディレクトリを反対窓で表示中のディレクトリに変更したい
ツールバーに現在窓のディレクトリを登録したい
ある実行ファイルが何処から実行されているかを知りたい
スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーとファイルのやりとりをしたい
ドライブ名が割り当てられていないドライブのファイル操作をしたい


機能の一覧は?

メニューの「ヘルプ」内のコマンド一覧を使用してください。
このコマンド一覧は、" %Obd *ppcust -c "を内部で実行していますので、キーに割り当てたい場合はこの内容を記載してください。


機能のキー割当て一覧は?

SETUP.EXE で英語指定をしないでインストールしたときは、メニューに一通りのキー割当てが併記されています。
カスタマイズしたときは、GUIカスタマイザのメニュータブ→左下のキー割当て表記ボタンで、メニューにカスタマイズ後のキー割当てが反映されます。
メニューバーを隠している場合でも、タイトルバーを右クリック/Alt+Spaceでメニューが使えます。


2画面ファイラにしたい

いわゆる2画面形、ダブルウィンドウにする場合、一般的な一体化型と、2枚を並べる連結型が選べます。
SETUP.EXE による初期カスタマイズのときにお手軽な設定ができます。

SETUP.EXE を使わない場合、カスタマイザの全般-PPc-画面構成と、
メニューバー-Window-Option で色々いじって見てください。
・一体化型なら「一体化(M)」を指定します。
 また、起動時の枚数はカスタマイザの全般-PPc-画面構成の起動時のペイン数で指定します。

・上下/左右連結なら「連結処理」内の項目を設定します。
連結時に起動時に2枚にするなら「2枚起動」を設定します。



様々な条件で絞り込みを行いたい

(1)条件の種類
PPc で標準で扱える条件は、ファイル名、拡張子、ファイルサイズ、ファイル属性です。これらは、ワイルドカードを使うことで指定できます。

また、ソート([S], \[S], *sortentry, *setsortentry)や、PPc の検索(^[W])では、コメントや拡張コメントに記載された内容、Explorer のカラム拡張の内容、検索モジュールの結果などを条件にすることができます。

(2)絞り込みの方法
絞り込みに使える機能として次の機能があります。
・ファイルマスク([F], \[F], *maskentry)
・ファイルマーク・ハイライト([+], [-], *markentry, *unmarkentry)
・ソート([S], \[S], *sortentry, *setsortentry)
・ディレクトリ毎に指定可能な設定(^[APP] - ディレクトリ設定, XC_dset, *diroption)
・ファイル検索(^[W], *whereis)
・指定範囲のマーク・ハイライト(*range)



1枚のディスクに入りきらないファイルをコピーしたい

1)自動
予め必要な分だけディスクを用意したら、普通にコピーを開始してください。途中で分割するかどうかを聞いてくるので「はい」を選び、表示される手順に沿ってディスクを入れ換えてください。「ファイル名.001」形式で分割されます。
2)手動
コピーする時に "分割"欄 に分割する大きさを指定して下さい。
3)2HDフロッピーディスクの大きさで分割
コピーする時に 設定 を"2HDsplit"に選択してから開始してください。


分割されたファイルを元に戻したい

分割されたファイルを一ヶ所のディレクトリに全て保存し、番号順にマークを付けた後、[C]でコピー画面を出してください。その後、"追加/Append"にチェックを入れ、名前タブの"名前"に元の名前を入れてからコピーを開始することで結合が行われます。


一括して名前変更をしたい/大文字-小文字変換をしたい

(1)選択したエントリ名を一定規則(大文字-小文字変換等)で変更する1
\[R]で名前変更画面を出した後、特定の名前に変えたい時は"名前"欄に変更後の名前を書きます。
この"名前"欄は、以下の指定が可能です。
・ワイルドカード「?」で元名前の同じ位置の文字を呼び出す
・ワイルドカード「*」で元の名前を挿入する
・連番指定「\」で"連番"欄の書式で連番を挿入する
・s/xxx/yyy/g 等の正規表現により名前を変える(正規表現ライブラリ)
また、「名前加工」の指定を使って 大文字変換などが可能です。

(2)選択したエントリ名を一定規則(大文字-小文字変換等)で変更する2
[H]/PPbで ren "変換前の名前" "変換後の名前"

(3)選択したエントリ名を1つづつ手入力で変更する
\[R]で名前変更画面を出した後、そのまま開始する("名前"欄が空欄)と、入力欄が表示されて順に変更できます。

(4)エントリ名を1つづつ手入力で変更する(選択無し)
通常の名前変更ダイアログ([R])で[↑][↓]ボタン(Alt + U / D)を押すと一個上/一個下の名前変更に移ることができます。


CD-ROMからファイルをコピーする時、書込み禁止になってしまう

コピーの「2:名前」シートの「CDの読取専用解除」を設定しておくと解除できます。

一時的に解除するときは、「2:名前」シートの「読取専用」のチェックを外してからコピーします。


[T]reeでいちいちディレクトリの内容を取得してほしくない

[Shift]を押しながら移動してください。設定の選択同期表示で常に取得しないようにすることもできます。


ディレクトリをコピーする時にタイムスタンプも同じにしたい

WinNT系ではできますが Win9x系ではできません。一部のファイラではできるのが有りますが、DOS経由で行ったり、システム時計を変更したりしているなどあまり安全で無いため、PPx ではWinNT系のみ処理しています。
また、NTFSの場合は下位ディレクトリをアクセスしたり変更したりした場合、そのディレクトリのタイムスタンプが変更されるため、コピー時に変更してもすぐ変化してしまいます。


常に同じ並び順で表示させたい/変な並びで表示される

\[S]で指定できます。特定の窓毎の指定なら「窓別強制指定」、特定のドライブやディレクトリなら「このパス限定」や「このパス以降」に「●」を付けることでソート方法を指定します。「窓別強制指定」で指定した内容が最優先されますので注意してください。


現在窓のディレクトリを反対窓で表示中のディレクトリに変更したい

*jumppath "%2" か、%j"%2" をShell等で実行することで可能です。また、よく使う場合はキーやユーザ定義メニューなどに割り当ててください。


ツールバーに現在窓のディレクトリを登録したい

例えば、次のようなコマンドを実行することで、B_cdefに登録し、いわゆるリンクバーとして使用できます。
*customize B_cdef:%*regexp("%1","s/.*[\\\x2f]//g")/%1,12,%%j"%1"

また、D&Dでディレクトリを既存のツールバーにドロップしても登録できます。

ツールバーに登録したディレクトリは、クリックでそのディレクトリに移動でき、右クリックでそのディレクトリのシェルコンテキストメニューが表示できます。
また、ボタンにエントリをドロップするとコピーや移動になります。


ある実行ファイルが何処から実行されているかを知りたい

例えば、cmd.exe の場所を調べるには、
*whereis %'path',cmd.exe,,,,0
と実行することで検索できます。

尚、ファイル検索ダイアログ(*whereis)で検索するときは、検索対象に「%path%」、検索名前に検索する実行ファイルの名前、「サブディレクトリ内」のチェックを解除することで可能です。


スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーとファイルのやりとりをしたい

該当スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーの仕様次第で方法が変わります。
(1)リムーバブルドライブ
接続したときにドライブ名が割り当てられる場合は、そのドライブに移動してファイル操作ができます。

(2)MTP接続
ドライブ名がなく、エクスプローラーのPC/マイコンピュータに表示される場合、MTP接続になっています。
ドライブ名の一覧(\[L]、ツールバーのPCボタン内)から移動可能です。
また、表示ディレクトリとして Explorer 互換形式のパス( #17:\ または、 shell:MyComputerFolder )を指定し、該当デバイス内に移動することでファイル操作ができます。尚、PPv による表示は対応していません。

(3)FTP/WebDAV/HTTP接続
スマートホン側に、FTP/WebDAV/HTTP のサーバをインストールし、そのアドレスにディレクトリ移動することでファイル操作ができます。
尚、環境によっては、別途配布している aux: sample が必要になることがあります。

(4)adb接続
android スマートホンの場合、android デバイスのデバッグ用に用意されている adb.exe ( https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools ) を使って、android デバイスのストレージ内をファイル操作することができます。
別途配布している aux: sample を参考に設定を行うことでファイル操作が可能となります。


ドライブ名が割り当てられていないドライブのファイル操作をしたい

ドライブ名が割当可能なドライブであっても、割り当てされていない場合があります(コンピュータの管理のディスクの管理でドライブ名を削除した、ドライブ名の上限を超えた等)。元々ドライブ名が割り当てられないスマートフォン等は前項目のMTP接続を参照してください。

この場合、PPc のメニューの"ヘルプ"-"コマンド一覧"からコマンド一覧を表示した後、"PPc Dir移動"-"ドライブ変更(非表示含む)"を選択して"OK"で実行することで非表示ドライブを含むドライブの一覧メニュー( %M:?extdrivemenu )が表示され、該当ドライブに移動・表示することができます。また、ファイルのコピーや名前変更等の操作が可能です。
但し、通常使われないパス指定方法を使うため、アプリケーションを使って開けない可能性が高くなります。ドライブの区別は、ドライブのラベルや容量から判断してください。また、パス移動ではなく、ドライブ名を取得したい場合は、 %M:?extdrivelist を使います。

こんなことをしたいときは - カスタマイズ編


サンプル
キーカスタマイズの方法
拡張子別判別実行・ファイル別判別実行・右クリックメニューのカスタマイズ
よく使うマクロ文字とコマンド
一行編集で、[TAB]キーでファイル名補完をしたい
一行編集で、[TAB]キーをフォーカス移動以外の機能にしたい
指定したファイル等をパラメータとして実行する方法
メニュー関連(複雑/付け足し/階層化/編集)
ファイル等を実行するときの挙動変更
[PPc]更新通知表示を無くしたい
[PPc]エントリ表示書式のカスタマイズ説明
[PPc]特別なエントリを強調させたい
[PPc]標準の方法にない並び順で表示させたい
[PPc]ホイールをカスタマイズしたい
PPX.HLPの呼び出し方法
ネットワークアクセス関連
[PPv]最近開いたファイルを表示するためのメニューを追加する
[PPb]フォントや色などのカスタマイズをしたい
テキスト形式設定ファイルの書き出し→テキストエディタで編集→テキスト形式設定ファイルを取り込む…をひとまとめにしたい
各コマンドを実行して一行編集を表示させたときに、カーソル位置の変更や、コマンド実行をしたい
変数・一時的な文字列の記憶
高速化のための設定


サンプル

Configuration file & Memo http://toro.d.dooo.jp/dlcfg.html と、
動作画面 http://toro.d.dooo.jp/ssppx.html にいくつかサンプルを用意しています。


キーカスタマイズの方法

PPxでは使いたいキーに、本来の機能割当てキーを割り当てる方法でキー割当てを行います。
カスタマイザを使うならキー割当てタブ
テキスト形式設定ファイルで行うならキー表記、内蔵キーコマンドを参照してください。


拡張子別判別実行・ファイル別判別実行・右クリックメニューのカスタマイズ

初歩編
 PPc上でエントリを選択した後に Enter を押したり、ダブルクリックをしたりしたときは、
標準では Ctrl + Enter や右クリックで、表示されるメニューを表示し、そのメニューにある項目を選択・実行するようになっています。

1)基本設定
 Enter を押したときの基本設定は、次のようになります。
 ・該当種類の設定がなければメニュー表示し、選択した項目をデフォルトにする
 ・マークがあってもカーソル位置のエントリを対象にする。

 これらは次の設定で変更できます。※初期設定にエクスプローラ風設定を選択したときは、変更済みです。
 ・以下の設定を行うことで、該当種類の設定がなければ「開く」になります
E_cr = {
* = @Z
}
 ・「ダブルクリック, [Enter], [Z]はマークエントリを対象にする」の解除( XC_exem = 1 )をすると、マークがあるときはそれらを対象にする

2)選択の記憶
 このメニューを一度選択すると選択肢が記憶されて、2度目以降は Enter / ダブルクリックでその選択肢をメニュー表示無しで実行します。自動で記憶されたくない場合は、カスタマイズの全般-PPc-操作-Enter/ダブルクリック(M_Ccr等)で拡張子の選択肢を自動記憶する(X_acr)を変更してください。カスタマイザの全般タグの下方にある検索欄を使い、「選択肢」や「X_acr」で検索すると、すぐに該当の場所を表示できます。

3)記憶の再設定
 一度記憶した設定を変えるには、Ctrl+Enterか右クリックでメニューを表示させた後、
[1]記憶させたい選択肢を Ctrl(選択のみ) か Ctrl+Shift(実行) を押しながら選択すると、再設定できます。
[2]記憶させたい選択肢上で Tabを押すか、右クリックするとメニューの編集メニューが出るので、必要な選択を行います。

4)一覧にないプログラムを登録する
 「送る・プログラム」内のメニューから「プログラムを選択&登録」を選択し、実行するプログラムを選択すると、選んだプログラムでエントリを開きます。
 また、プログラムがメニューの第1階層に登録されます。このため、改めて登録されたプログラムを使って実行するように 1)選択の記憶 を行うと、Enterかダブルクリックで実行できるようになります。
 これを繰り返せば、一つの拡張子に複数のプログラムをメニューに登録することができます。
 このプログラムの登録に使用されるメニュー名は M_Ccr.拡張子名 ですので、後で編集したいときは、カスタマイザのメニューページでこのメニューを編集してください。

基本編
1)Enterメニューの編集
Enterメニューで編集可能な箇所は、拡張子別のメニュー「M_Ccr.拡張子名」と共通メニュー「M_Ccr」です。これらはカスタマイザのメニューページで編集できます。
また、メニュー表示中に Tabを押すか、右クリックを押すとメニューの編集メニューが出ますのでこちらから編集することもできます。

2)ファイル判別 E_crの編集
Enterメニューそのものが不要であれば、ファイル判別 E_cr を編集することでより自由度が高い編集ができます。

応用編
・M_Ccrに自作のメニュー項目や下位のメニューを指定して、自在にメニュー表示ができます。
・複数のキーを指定して複数の機能を順番に実行させたり、%: でコマンドを順番に実行させたりできます。
スクリプトモジュールと別途作成したスクリプトで分岐処理等の高度な処理ができます。


よく使うマクロ文字とコマンド
以下のマクロ文字を実行時に指定すると、説明の内容に展開されます。
%FC
ディレクトリ指定を含まないファイル名
%FDC
ディレクトリ指定を含むファイル名
%#FC
ファイル名を空白区切りで列挙する
%#FDC
ディレクトリ指定を含むファイル名を空白区切りで列挙する
%0
PPxのパス
%1
現在窓のディレクトリ
%2
反対窓のディレクトリ
%j(パス)
パスを変更する 例) %j%2 反対窓のディレクトリに変更
%Ob,
PPb を使わずに実行する(コンソールを専有したくないとき)
*CD"%0"%:
カレントディレクトリ(作業ディレクトリ)を%0にする
*launch ファイル名
カレントディレクトリ(作業ディレクトリ)をファイル名があるディレクトリにある状態でファイル名を実行する。



一行編集で、[TAB]キーでファイル名補完をしたい

全般 - 各種一行編集 - TABキーによるファイル名補完 & TABキーへのキー割り当てを有効にするX_ltabの設定を変更することで、コピー等でも[TAB]キーでエントリ名補完になります。


一行編集で、[TAB]キーをフォーカス移動以外の機能にしたい

一行編集の[TAB]キーは、デフォルトではパス変更などの一行編集しかないダイアログではエントリ名補完、コピー等の複数の項目があるダイアログではフォーカス移動になっています。また、[TAB]キーのカスタマイズもできません。

全般 - 各種一行編集 - TABキーによるファイル名補完 & TABキーへのキー割り当てを有効にするX_ltab の設定を変更することで、K_lied/K_editによるカスタマイズが有効になります。


指定したファイル等をパラメータとして実行する方法

例えば、PPc の[A]キーにコマンドプロンプトの copy コマンドを使って選択したファイルを反対窓にコピーする機能を割り当てる場合、

GUIカスタマイズであれば、
キー割当てタブで、新規を選んだ状態で、種類は「KC_main」、キー指定で「A」を指定、登録内証詳細は「copy %FDC "%2"」を選択した状態で「設定」ボタンを押します。

テキストカスタマイズであれば、
KC_main = {
A  , copy %FDC "%2"
}
となります。
%FDC は、選択したエントリをディレクトリ+エントリ名 形式で展開するマクロ文字
%2 は、反対窓のディレクトリを展開するマクロ文字です。


メニュー関連(複雑/付け足し/階層化/編集)

・一部のメニューは、メニュー表示時に項目の編集ができます。
 メニュー表示時に、項目上で[TAB]か右クリックを行うと、編集メニューが表示されます。

・PPxはメニューの追加や階層化が可能です。
M_xxx の名前でメニューを作成し、「%M_xxx」を使うことでメニューを表示します。
また、メニュー内に「%M_xxx」を記載することで階層化されます。

カスタマイザを使う例
各タブの登録内容欄に「%M_xxx」を記載することで階層化されます。
使用するメニューは、「マクロ文字等挿入」ボタンの「%M メニュー」を使うことで一覧から選択できます。

テキスト形式設定ファイルを使う例
例)PPcで各種アプリケーションの実行メニュー M_exec を「,」キーに登録する。M_execは下位階層のメニューM_execsubを持つ。

KC_main = {
','  ,%M_exec
}
M_exec = {
&app1  = c:\bin\app1
app&2  = c:\bin\app2
app&3  = c:\bin\app3
その他  = %M_execsub
}
M_execsub = {
app&4  = c:\bin\app4
app&5  = c:\bin\app5
&shutdown  = *shutdown
}


・ランチャー用メニューを自作したとき、次のように項目追加用の項目を作ると便利です。
追加 = *setcust M_xxx:%{表示名=%C%}

※ M_xxx は登録したメニューの名前です。

・次のようにメニューを使って選択肢を挿入することができます。

例)PPcの[?]にパスジャンプメニュー M_jump2 を追加する

KC_main = {
'?'  ,%j%M_jump2
}
M_jump2 = {
&1 bin  = c:\bin
&2 temp  = %'temp'
&3 other  = %M_pjump
}



ファイル等を実行するときの挙動変更

・カレントディレクトリ(作業フォルダ)は、PPcなら現在表示しているディレクトリです。変更するときは、*cd ディレクトリ %: 実行ファイル名と指定します。
・カレントディレクトリ(作業フォルダ)を実行ファイルと同じディレクトリにする必要がある場合、*launch 実行ファイル名で可能です。前段よりも簡潔な記載ができます。

・PPbを経由しないで実行するときは%Ob 実行ファイル名と指定します。
関連 実行処理, *run, *launch, *start, *shellmenu, %Z, %z, %O


[PPc]更新通知表示を無くしたい

次のように背景と同じ色にカスタマイズしてください。
更新通知が目障りになりにくくなります。

GUI設定での例)
・「境界線」-「未確定」を「境界線」-「通常」と同じ色に
・「エントリ状態」-「不明」、「更新」、「追加」を「自動」(_AUTO)に


更に次の設定が可能ですが、更新があった後は PPc 内で保持しているエントリとそれに関する情報(ファイルサイズ、更新時刻等)が一致しなくなり、ファイル比較[O]等が正常に機能しなくなるため、お薦めしません。

・XC_rrt の数字を非常に大きな値にする
例) XC_rrt = 100000,100000
更新検知を行ったのち、実際の更新を行わなくなります。

・XC_rrt = -1,-1 にする
更新検知を行わなくなります。

※Ctrl+F5で手動更新することができます。


[PPc]エントリ表示書式のカスタマイズ説明

PPc は表示の書式を記載することで、1~3行目(XC_stat, XC_inf1, XC_inf2)と各エントリ(MC_celS)の表示をカスタマイズすることができます。

この書式は、カスタマイズのその他タブの PPcステータス行書式 / PPc情報行1行目書式 / PPc情報行2行目書式 / PPc表示形式メニュー で編集可能です。

エントリ表示書式は、左から順にどの内容を表示するかどうかを記載します。また、はじめの1文字でどの内容を表示するか、そして2文字目以降に表示する桁数や、表示内容の詳細を指定するようになっています。

エントリ表示書式部分は、左端の文字1桁分をマークやアイコンのクリック判別に使い、最後の1桁を表示の仕切りに用います。
このため、「M~s1」、「N~L」(線で仕切る場合)、「~s1」(マークを反転表示などで表現する場合)等とするといいと思います。末尾の「s1」だと右端が窓枠ぎりぎりになります。「s2」だと、1桁隙間が用意されます。

改行指定 / を使うことにより、複数行表示を行うことができます。このとき、左端にアイコンを指定するとその行より下の行は、アイコンの右に字下げされます。

例) N32 w60F20,5 / z10 S1 T8 s1


[PPc]特別なエントリを強調させたい

拡張子色の指定は、ワイルドカードが使えますので、属性、ファイルサイズ、書き込み時刻等の条件や、正規表現による複雑な名前指定による条件で、文字色を変えることができます。
また、文字色は、XC_fexc の設定により、拡張子部分だけ色を変えたり、ファイル名全体の色を変えたりできます。

一時的に色を付けたい場合は、*markentry -highlight や *range -highlight によるハイライト操作で強調できます。



[PPc]標準の方法にない並び順で表示させたい

詳細指定で指定できる方法でも必要とするソートができない場合、いくつか方法があります。

(1)マークと、選択順ソートを組み合わせる
一覧の始めか最後に集めたいエントリをマーク(*markentry等)してから、選択順/逆順でソート(*sortentry 6 / 14)すると、まとめて移動できます。
マークは、XC_dsetLOADEVENTにマーク・ソートを行うコマンドやスクリプトを登録することで、ディレクトリ読み込み時に行うこともできます。

(2)拡張コメントと、拡張コメント順ソートを組み合わせる
拡張コメントに並び順となる文字列を指定すれば、コメント順ソート(*sortentry 24~43)を使ってその順に並び替えることができます。
[a]一時的に特別な並び順のソートを行う
コメントコマンド *comment で拡張コメントを設定し、続いて *sortentry でソートすることができます。
例) 正規表現で加工したファイル名をソートキーにしてソートする(拡張コメント9を使用)
*comment 9,all extract,%%*regexp(%%FX,"/…/…/g") %: *sortentry 40

[b]常時使用できる特別な並び順のソートを設定する
PPc の キー割当て KC_main に、COMMENTEVENT を設定しておくと、いつでもソートを使うことができます。
例) 正規表現で指定した文字列をソートキーにし、ソートメニューに登録する(拡張コメント9を使用)
KC_main = {
COMMENTEVENT9 , *comment 9,all extract,%%*regexp(%%FX,"/…/…/")
}
MC_sort = {
:
拡張ソート&9 = 40,-1,-1,B11111,1
:
}

(3)コメントと、コメント順ソートを組み合わせる
コメントコマンド(\[O], *comment)、コメントファイルやスクリプトを使って必要な並び順となる文字列をコメントに指定すれば、コメント順ソート(*sortentry 17 / 18)を使ってその順に並び替えることができます。
コメントの設定は、LOADEVENTを使ってディレクトリ読み込み時に行うこともできます。

(4)ListFileと、読み込み順ソートを組み合わせる
ListFileを使って必要な並び順の一覧を指定し、読み込み順ソートの状態で読み込めば、その順に表示させることができます。

(5)拡張子別色分けと、拡張子色順ソートを組み合わせる
拡張子色順ソートは、拡張子色のRGB成分を (赤) + (緑 * 256) + (青 * 65536) で算出した数値の順に並び替えます。
このため拡張子の色を工夫することで、好きな順番に並び替えることができます。
また、拡張子色の指定は、ワイルドカードが使えますので、属性、ファイルサイズ、書き込み時刻等を条件にしたり、正規表現による複雑な名前指定による条件も使えます。
色の制限がありますが、ディレクトリ読み込み時に自動ソートできます。

(6)エントリ位置の移動により、移動させる
[INS], [DEL]を使うことで、一時的に位置移動させることができます。移動方法はXC_emovで変更できます。
また、FAT/exFATのドライブであれば、[W] コマンドで順番の書き込み(ファイル移動による並び替え)を行うことができます。書き込みをした後、ソートをしない/属性順ソート/読み込み順ソートをすることで、書き込んだ順番で表示することができます。


[PPc]ホイールをカスタマイズしたい

ホイール操作を標準のカーソル移動から変更したいときは、XC_mvWH を次のように設定すると、ホイール操作にともなって KC_main の RANGEEVENT1 / RANGEEVENT2 が呼び出されるようになります。

XC_mvWH = 1,100000,16,B0000,16,B000
KC_main = {
RANGEEVENT1 , *linemessage ホイール上
RANGEEVENT2 , *linemessage ホイール下
}


PPX.HLPの呼び出し方法

WINHLP32 -kX_alt %0%\PPX.HLP
指定したキーワード「X_alt」があるページを開きます。

WINHLP32 -iID001 %0%\PPX.HLP
指定したインデックス「ID001」があるページを開きます。
このインデックスは、PPX.CNT(テキストエディタで開けます)内に記載されています。


ネットワークアクセス関連

別PCをネットワーク(Microsoft Windows Network)経由で頻繁にアクセスするときに便利な設定です。

1)"My Computer(仮想,":")"のアイコン表示を止める
ネットワークやCD-ROM, DVD-ROM等にカーソルを移動したときに、アイコンを表示しようとして待たされるのを防止するには次の設定が有効です。

XC_dset = {
: = B0000,1,16,-1,-1,B011111,B00000000000000000000000001
}


2)非同期読み込み・キャッシュを有効にする
例えば次のように\\について非同期読み込みを有効にすると、UNCパスはディレクトリの読み込みが終わらないときでも別のディレクトリに移動できるようになります。更に、以前移動したことがある遅いディレクトリなら、キャッシュした内容が表示されます。
XC_dset = {
\\ = B0100,1,16,-1,-1,B011111,B00000000000000000000000001
}

更に、設定によっては必ずキャッシュ表示をして、ディレクトリの読み込みを行わないようにすることもできます。

3)ネットワーク先のドライブで、ドライブ名割当てなしで以前いたディレクトリに移動する設定
ネットワーク先のドライブを指定するときにUNCパス(\\pc名\共有名)が使えますが、そのまま使うと、そのルートにしか移動できません。PPxの拡張指定方法を使うと、任意位置からの以前のカレントディレクトリに移動できます。
例えば「%j\\pc名\共有名\:」と指定すると、\\pc名\共有名 上で最後に移動したディレクトリへ移動することができます。


[PPv]最近開いたファイルを表示するためのメニューを追加する

[0]キーで最近開いたファイルのメニューを表示する例です。
KV_main = {
0  ,%J%M_vmenu
}
M_vmenu = {
1  = %hv0
2  = %hv1
3  = %hv2
4  = %hv3
5  = %hv4
6  = %hv5
7  = %hv6
}



[PPb]フォントや色などのカスタマイズをしたい

PPbは、PPbのコマンドライン(編集行)の色のみ変更可能です。
コンソールのフォントや、他のアプリケーションの表示色等を変更するには、Windowsの設定を変更する必要があります。
PPbのタイトルバーを右クリックし、「プロパティ」(PPbのみの設定)、「既定値」(コンソール全体の設定)を選択することで、フォントや色等を変更することができます。
また、colorコマンド(cmd.exe)で、色を一時的に変更できます。


テキスト形式設定ファイルの書き出し→テキストエディタで編集→テキスト形式設定ファイルを取り込む…をひとまとめにしたい

%Os *ppcust cd %0%\ppx.cfg %: editor %0%\ppx.cfg %: *ppcust cs %0%\ppx.cfg
使用しているeditorがnotepad等の場合、上記コマンドを実行することで、notepadの終了を待ってからテキスト形式設定ファイルの取り込みを行うことができます。
また、上記例は実行したPPxが、editorの終了まで使用できなくなるため、次の例のように、ppbやpptrayを介して実行すると他の作業ができるようになります。
*ppb -c %%Os *ppcust cd %%0%%\ppx.cfg %%: notepad %%0%%\ppx.cfg %%: *ppcust cs %%0%%\ppx.cfg
※この例はPPxやバッチファイル上から実行する場合の例です。ショートカットファイル等の場合は「%%」→「%」にします。

WZ EDITOR等の、実行したプロセスがテキスト編集に使われずに終了するエディタの場合は、上記方法ではできません


各コマンドを実行して一行編集を表示させたときに、カーソル位置の変更や、コマンド実行をしたい

ファイルのコピーなどでコピー先文字列の選択状態を変えたり、スクリプトを実行して特別な処理をさせたりしたいときは、何通りかの方法があります。

(1)処理先コマンド/テンプレートがある場合は、直接指定
書庫の展開 *unpack のように処理先が指定できる場合は、 *unpack %{%1%|-temp%|%} のように入力文字列や選択状態を指定できます。

ファイルのコピーや複写を行う *file や *ppcfile はX_foptに予め設定を雛形として保存しておけるので、それを選択して実行できます。

(2)X_jinfc:~showcmd を使用する
ファイル操作ダイアログ、マーク・マスク入力ダイアログ、ファイル検索ダイアログ(Where is)、インクリメンタルサーチダイアログ等は、X_jinfc:~showcmd にコマンドを記載しておくことでコマンド実行ができるため、%k を使って操作することができます。

(3)コマンドオプションの -k を使用する
*file, *ppcfile, *markentry, *maskentry, *setmaskentry, *where 等は、-k オプションでダイアログを開いたときコマンド実行ができます。

(4)%*inputを使用する
%Eや%!等の一行編集可能なマクロ文字の汎用版として %*input が用意されています。%*input は、ダイアログを表示したときにコマンド実行するオプション -k が用意されていますので、これを使って各種操作が可能です。

(5)%kを使用する
実行するコマンド(例では %K"@L" )の前に、実行したい機能が割り当てられているキーを %k で送出することで、一行編集上でコマンドを実行することができます。
%k"^1 home" %: %K"@L"

※ *ppcfile は *ppcfile の後に %k を指定する必要があります。
*ppcfile copy %: %k"^1 home"

※実行するときに Shift や Ctrl 等を押しているとキー送出に影響することがあります。

(6)FIRSTEVENT を使用する
一行編集の FIRSTEVENT は一行編集を開始したときに実行される割当てです。
そこで、一行編集を始める前に FIRSTEVENT を登録し、その後削除することで、一行編集開始時に好きなことをおこなうことができます。
*setcust K_lied:FIRSTEVENT,*replace insertstring:%%C %%: *setcust K_lied:FIRSTEVENT, %: %K"@L"
※FIRSTEVENTに登録する内容にマクロ文字を記載するときは %%x 等と % をエスケープさせる必要があります。(*setcustで設定する段階でもマクロ文字が解釈されるため)
※FIRSTEVENTに登録する内容に自分自身を削除させるコマンドを記載するのがポイントです。
※他のダイアログ(ファイル操作や、Where is等)の場合は、K_edit に割り当ててください。

(7)FIRSTEVENT を使用する、その2
(4)では毎回FIRSTEVENTの中身を削除する記載をする必要があり、FIRSTEVENT の中身が消えてしまう問題があります。
そこで、次のように一行編集の FIRSTEVENT にエイリアス editcmd を実行し、その後 editcmd 内を消去する設定を予め割り当てておくことで、FIRSTEVENT の中身自体をいじる必要がなくなります。
K_lied = {
FIRSTEVENT , editcmd %: *alias editcmd=%%""
}
A_exec = {
editcmd = %"" ; ダミーコマンド
}
(6)と同じことを実行するときは次のようになります。
*alias editcmd=*replace insertstring:%%C %: %K"@L"
※FIRSTEVENTに登録する内容にマクロ文字(%x)を記載するときは %%x 等と % をエスケープさせる必要があります。(*aliasで設定する段階でもマクロ文字が解釈されるため)


変数・一時的な文字列の記憶

パス等の文字列を一時的に記憶するための変数として使用できる場所として、何種類かの場所が用意されています。それぞれ目的が異なりますので必要に応じて使い分けてください。

ID別の特殊環境変数 *string i, %si"name"
・PPxのID別に用意されています。異なるIDのPPxであれば内容が異なります。
・該当IDが終了すると内容が失われます。
該当PPxで起動中の状態を記憶するために適しています。

コマンドライン内の特殊環境変数 *string o, %so"name"
・コマンドライン毎に用意されています。
・コマンドラインの実行が完了すると内容が失われます。
コマンドライン内で一時的に記憶するときに適しています。
※PPcで複数マークをしていて、繰り返し実行しているときは、実行完了していないので、内容が維持されます。

ユーザ用設定項目
_User *setcust _User:name=param , %*getcust(_User:name)
S_xxx *setcust S_sample1:name=param , %*getcust(S_sample1:name)
・PPxの設定項目として用意されています。
・PPx内で共通です。(PPc/PPv/PPtray等の何処からでも参照・変更できます。)
・プロセスが終了しても内容は失われません。
PPx間で内容を受け渡ししたいときや、長期に渡り設定を記憶する必要があるときに適しています。

以下は、他の目的に使われますが、記憶域として使用する場合があります。

環境変数 *set, %'name'
・OSが提供しており、PPxから実行する別のプロセスに反映されます。
(実行済みの子プロセスは反映されない)
・プロセス内で共通です。(一体化PPcだと各タブのPPcで互いに参照・変更できる)
・プロセスが終了すると変更内容が失われます。
子プロセスに設定を渡すときや、PPxの動作を変更するとき(%PATH% や %TMP% 等)に使用するのが主な目的です。

エイリアス *alias, %'name'
コマンドエイリアスとして主に用います。
一時的に特別なコマンドを作って、実行したりできます。

メニュー *setcust M_xxx:name=param , %*getcust(M_xxx:name)
いくつかの内容をグループxxxとしてまとめたいときに使用することがあります。


高速化のための設定

より機敏にPPxを使用したい人向けの話です。

「早くなる」、「時間が掛かる」等と文中で記載していますが、その程度はミリ秒~秒単位と幅が広く、環境によっても変化します。また、高速化する代わりにメモリを余分に使ったり、挙動が今までと変わることがあります。ここで記載した内容を使うかどうかは、実際に試して確認してみてください。

画面まわり
・常時表示する画面要素が少ないほど早くなります。
ツールバー、ツリー、アドレスバー、ヘッダ、アイコンなどはそれなりに負担を掛けます。
・拡張子別色分けもあまり数を増やすと読み込み時の時間が掛かります。特に正規表現を使用すると大幅に時間が掛かります。
・アイコン読み込み、連動ビューなどは、そのものの処理の他に、アンチウィルスソフトによるチェック処理が入って時間が掛かることがあります。
・PPcエントリ背景の通常(偶数行)(C_eInfo)を自動以外にすると、スクロールが遅くなることがあります。

画像読み込み、サムネイル作成
32bit版の標準の設定では、大抵の環境で使用できる方法で画像読み込み等を行うので、それほど早くありません。
高速な Susie plug-in があるときは、それを入手して使ったほうが速くなります。

ディレクトリ読み込み
・秒単位の時間が掛かるディレクトリ読み込みには、キャッシュを使ったディレクトリ読み込み *cache、非同期読み込み X_ardir & XC_dsetが有効です。これらの設定は、読み込先がないときに、1分近く待たされるネットワークドライブにも有効です。
ディレクトリ別設定(空欄を右クリック、*diroption)でも変更できます。
*cache(表示メニューのキャッシュに相当)は、指定されたディレクトリの内容をX_cacheに保存し、そのディレクトリは保存したキャッシュを表示します。そのディレクトリを全く読み込まなくなるので、普段は変化がない場所を指定するのがお薦めです。
・非同期読み込み X_ardir & XC_dsetは、簡単な指定ならカスタマイザの PPc - 非同期によるディレクトリ読み込み… の欄で設定でき、X_ardir で指定した時間以上に読み込み時間が掛かるとキャッシュを使用します。*cache より時間が掛かりますが、ディレクトリ内容が変化しやすい場所に適しています。
・Windows7以降では、X_fstffで少しだけ早くなります。

動的カスタマイズ
*customizeで起動中のPPxの設定を変える動的カスタマイズが可能ですが、*setcustで問題なければ*setcustを使ったほうが速くなります。*customizeは、変更内容に関係ない設定の再読込・再初期化を行います。
また、設定の再読込を明示したいときは、%K"LOADCUST" を使用します。

スクリプト
スクリプトモジュールを使うときは、実行するスクリプトの内容次第で時間の掛かり方が大幅に変化します。
・PPxのプロパティ、メソッドは時間が掛かるものがあります。
・正規表現は時間が掛かります。単純な処理(文字列の含有チェック等)に正規表現を使うとスクリプトの速さが数倍以上変化することがあります。
・オブジェクトの扱い次第でも変化します。

こんなことをしたいときは - 統合アーカイバDLL / Susie Plug-in(*.SPI)編


使用中の DLL / Plug-in の情報が欲しい

どの DLL / Plug-in を使用しているかは、次の場所で確認できます。
PPc: ステータス行の末尾に名前が表示されます。ステータス行をカスタマイズしているときは、エントリ表示書式の「Y」が対応します。
PPv: ステータス行の Type 欄を元に推測してください。

また、読み込み済みの DLL / Plug-in と、その読み込みパスを確認したいときは、Shift + F8 か *psinfo コマンドを使って表示される一覧を使ってください。
※ 統合アーカイバDLL / Plug-in は必要になったときに読み込みます。一度も使われていないときは一覧に載りません。また、%K"FREEVFS" を使ったときは解放されます。

使用したくないPlug-inがある

カスタマイザのSusieタブで、該当Plug-inの「使用する」のチェックを外すか、
P_susie 中の該当名の設定を「B000」に変更すると、使用禁止にできます。

また、特に指定をしないと、Plug-inが指定している拡張子にかかわらず全ての種類のファイルに対してPlug-inが対応しているかどうかをチェックします。カスタマイザで、既定の拡張子 を指定して「拡張子設定」を行うと、その拡張子のみPlug-inによるチェックを行います。

普段は使用しないで、手動で指定(PPcのCtrl+Enterメニューの移動形式や \[U] で指定 / PPv の [:] で指定)したいときは、「自動判別」のチェックを外してください。

トラブル、対策 - 全般


起動しない
異常終了する
表示されている文字が欠ける
表示されている文字が化ける
操作できないファイルやディレクトリがある
ドキュメントにあるキーを押しても反応しない
Windowsが高負荷の時に新規PPxを開くと、同じIDのPPxを開いてしまう
ウィンドウ切り替え時に1秒くらいキー入力が無効になる(PPv, PPb, *fileなど)
カラム拡張機能が使えない
ファイル操作後に応答無し状態になったり、PPcを終了してもプロセスが残ったりする
PPcでネットワークディレクトリを表示しているとき、別のPCで行ったファイル操作が反映されていない
Internet ExplorerやEdgeからファイル等をドロップしようとすると、カーソルが赤い禁止マークになってドロップできない
テキスト形式設定ファイルを読み込んだときに文字化けする
タスクバーにピン留めするときの注意
一行編集を含むダイアログを表示したときに、数秒反応しなくなる


起動しない

1.「Already running other PPLIBxxx.DLL.」「PPLIBxxx.DLL version error」が表示されて起動できない場合は、他のバージョンのPPx が動作しているために起動できないことを意味します。使用する PPx のバージョンを揃えて再度起動してください。

2. 以下の作業を順次試して見てください。
1) PPx の構成ファイルをコピーし直す。
  (例えば、ppxxxx.zip を展開し、SETUP.EXE でアップデートを行う)
2) PPXxxxxx.DAT が読み取り専用/書込み禁止になっていないか確認する。
3) PPXCxxxx.DAT のアクセス権限を確認する。
4) PPXCxxxx.DAT を削除して、カスタマイズを削除し、初期化する
5) レジストリエディタで HKEY_CURRENT_USER\Software\TOROid\PPX を削除する。


異常終了する

特定のSusie plug-inがあるために異常終了することがあります。

以下のplug-inは問題を起こすようですので、使用しないか、特定の拡張子のファイルのみ使用するように設定した方がよいとおもいます。

ComArc.spi
…ファイルの展開を行うと異常終了する

iffsgrp.spi
IFICON.SPI 12,800 1998-9-10 19:55
…メモリ破壊を行い、思わぬところで異常終了する

IFHG.SPI
axpdf.spi
…ファイルの誤検出による異常終了を起こすことがある

ifpsd.spi
…独自のメッセージダイアログボックスを表示するため、psdファイルのみ対象にするように設定することが望ましい

plug-in の設定はカスタマイザで行うことができます。
「Susie」タブを選んで plug-inを選択し、
「使用する」のチェックを外してください。
または、「対象」にplug-inの対象ファイルをワイルドカードで対象にするなら「.psd;.gif」などと、非対象にするなら「!.doc」などと指定してください。


表示されている文字が欠ける

表示に使っているフォントがプロポーショナルの場合、意図した表示範囲から文字がはみ出して表示が欠けることがあります。
何か背景表示をさせる(X_bg)と解消できることがあります。


表示されている文字が化ける

MultiByte版ではUNICODE版より扱える文字の種類が少ないので、対応していない文字が化けて表示されます。UNICODE版を使用してください。
また、DirectWrite版でないと表示できない文字もあります。


操作できないファイルやディレクトリがある

1) 該当エントリの名前に 1byte 空白(半角空白)、ハイフン「-」、カンマ「,」、アトマーク「@」があるとうまく処理できないソフトがあります。他のソフトでは扱えるかを確認し、名前変更で対応してください。
2) 「表」「予」などを名前に使っていると使用できないソフトがあります。(特に、日本製以外のソフトを使用する場合)
3) 末尾がピリオドのファイル名(file. や file.ext. など)、DOSデバイス名を含むファイル名(con, con.ext など)は、Windows では普通の方法ではアクセスできないファイル名ですが、誤って作成されることがあります。このときは、PPc の削除 \[D] や 名前変更 [R] で削除可能です。また、デバイスパスを使って PPc や cmd.exe で扱える場合があります。
4) OSや他のソフトによって使用されているファイルは、参照、書き換え、削除等ができない場合があります。PPc の名前変更や削除等で該当状態になったとき、該当ソフトの名前やプロセスID が表示可能であれば表示しますので、タスクマネージャ等で確認・終了させてください。
5) ネットワーク上のドライブを参照している場合、書換禁止のアクセス制限がされている場合があります。
6) ファイルシステムとして NTFS を用いたドライブは、エントリ毎にセキュリティ設定ができ、ユーザ毎に制限をかけることができます。この制限によって、参照、書き換え、削除等ができない場合があります。
7) Vista/7以降では、過去の互換性のために、「Documents and Settings」などの名前の特別なシンボリックリンクが用意されています。これらは、アクセス権でディレクトリの一覧表示ができないようになっているので、一覧表示のために使用することはできません。


ドキュメントにあるキーを押しても反応しない

1)IMEやカナロック、NUMLOCKの状態がおかしくないか確認する。
2)キー割り当てのカスタマイズで変更したかどうかを確認する。
3)別のソフトのホットキーのために操作できないのか確認する。
4)キーボードの種類によっては複数キーの同時入力がうまくできない例があります。
例) [左CTRL]+[左SHIFT]+[W]が反応しない([右CTRL]+[右SHIFT]+[W]なら反応する)
5)メニューのtool-customizerかPPcustの[キー調査]で該当キーの組合わせで反応するかどうかを確認する。
6)条件によっては、直前に押したキー([shift][ctrl][alt][無変換][↓]等)が押された状態のままになり、その後のキー操作ができなくなることがあります。該当キーを押し直すと元に戻ります。


Windowsが高負荷の時に新規PPxを開くと、同じIDのPPxを開いてしまう

対策をおこなっていますが、この症状が出るときがあります。もしこの症状を確認したら連絡をお願いします。


ウィンドウ切り替え時に1秒くらいキー入力が無効になる(PPv, PPb, *fileなど)

特に Windows XP のとき、PPvからPPcに戻るときや、File Operationダイアログを閉じるときなどのように、ウィンドウを閉じたり、別のウィンドウに切り替えたりする最中にキー入力を行うと、Windowsが1秒程度キー入力を無効にするため、その間の操作ができなくなることがあります。
※PPxに限らず、Windowsアプリケーション全般で発生する現象です。

・カスタマイザで[全般]-[PPv]-[最小化時に呼び出し元を強制アクティブ処理(XV_minf)]を方法2にすると回避できることがあります。

・最小化するときや閉じるときにアニメーションをさせる設定を行っているときは、それを解除するとこの現象が発生しにくくなります。


カラム拡張機能が使えない

Explorerのカラム拡張は、Win2000, Me, XP, 2003 と、WinVista 以降では全く異なります。このため、一方で登録したカラム拡張名が、他方では使用できないことがあります。
また、Win2000, Me, XP, 2003 用のカラム拡張ソフトを WinVista 以降にいれてもExplorerでは使用できませんが、PPx ではインストール(レジストリ HKEY_CLASSES_ROOT\Folder\shellex\ColumnHandlers に登録)されていればPPxで使用することができます。

尚、Win2000より前のExplorerはカラム拡張に対応していないので、Windows標準のカラム拡張が入っていません。


ファイル操作後に応答無し状態になったり、PPcを終了してもプロセスが残ったりする

・[C]/[M]/*file等でファイル操作した後、数秒間反応しなくなった後、「PPcFile: Fixed Thread terminate lock」が表示される。
・PPcを終了してもタスクマネージャにPPcが残ったままになる。
といった症状が起きることがあります。

これはPPxの問題であることもありますが、別のソフトの問題であることもあります。
・スレッド終了時にATOK2009等が内部でデッドロックを起こして応答無し状態に陥る例を確認しています。この例による問題が起きているときは、「IME制御をして、不要なときはOFFにする(X_IME)」を使わないことで発生頻度を減らすことができます。
・ウィルス対策ソフトによって問題が起きていることもあります。そのときは、対策ソフトのバージョンアップ等をすると改善されることがあります。
・「(障害対策)特定の窓で異常があるときに設定する(X_combos B7)」を使うと改善されることがあります。


PPcでネットワークディレクトリを表示しているとき、別のPCで行ったファイル操作が反映されていない

他のPCでファイルを追加してもPPc上では追加されていないことがあります。
これはPPcを実行しているPCがそのディレクトリの一覧をキャッシュしていて更新ができていないときに起きるようです。この症状が起きるとディレクトリの再読込をしても内容がなかなか更新されなくなります。
表示がおかしくなったPCからそのディレクトリにファイルやディレクトリを作成・削除したりすれば最新の状態に反映できるようです。


Internet ExplorerやEdgeからファイル等をドロップしようとすると、カーソルが赤い禁止マークになってドロップできない

Internet Explorer/Edgeの保護モードによって、操作が禁止されています。Internet Explorerの設定で保護モードを無効にすればドロップできますが、次のようにレジストリに許可するアプリケーションを登録すると、保護モードを無効にしなくてもドロップできるようになります。
※ "AppName"と"AppPath" を実際のファイル名・パスに修正して下さい。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Low Rights\DragDrop\{05d3c698-8828-413e-8ff9-9ff9b1cd6908}]
"AppName"="ppcw.exe"
"AppPath"="C:\\dir1\\dir2"
"Policy"=dword:00000003



テキスト形式設定ファイルを読み込んだときに文字化けする

PPxで読み込む各種テキストファイル(テキスト形式設定ファイル(PPX.CFG等)、コメント(00_INDEX.TXT)、ListFile補完候補ファイル(PPXUCMD.TXT等))は、PPe と同様にいくつかの文字コードを自動判別して読み込みますが、判別に失敗することがあります。
BOM ありの UTF-8 なら確実に判別でき、判別の時間も掛かりません。
または、ファイルの頭付近に「;charset=utf-8」等と文字コードを指定可能です。ファイル名を指定できる場合は、「filename::sjis」などと文字コードを追加で指定できます。



タスクバーにピン留めするときの注意

・タスクバーピン留めするときは、起動中のPPc等を右クリック→「タスクバーにピン留めする」の操作で行ってください。ショートカットからタスクバーにピン留めを行うと、ピン留めしたボタンと、起動したPPc等のボタンがまとまらないことがあります。

X_tskb を変更すると、タスクバーにピン留めしたボタンと、起動中のPPc等が異なるアプリケーション扱いになるため、起動中のPPc等のボタンがピン止めボタンと異なるボタンになります。
X_tskb を変更したときは、一旦タスクバーのピン止めを解除し、起動中のPPc等を右クリック→「タスクバーにピン留めする」とすることで、ピン留めしたボタンに起動中のPPc等がまとまるようになります。


一行編集を含むダイアログを表示したときに、数秒反応しなくなる

・一行編集にスクリプトを登録した場合、スクリプトを初めて実行するときに、スクリプトモジュールの初期化に時間が掛かります。特に、V8 Script Module の場合は時間が掛かります。
・文字の補完は時間が掛かる事があります。
- ファイル名の補完の場合、ファイル一覧の取得に時間が掛かることがあります。特にセキュリティソフトの問題で時間が掛かることがあります。
- 補完するときの検索動作(X_ltab)をmigemo検索にすると、migemoを初めて使用するとき、migemoの初期化に時間が掛かります。
- 検索モジュールの問題で時間が掛かることがあります。例えば、Everything Search Module の場合は、Everything Search と通信できないときに時間が掛かります。

トラブル、対策 - PPc


起動時等にデスクトップ等のアイコンがちらつく
時々背景が灰色になる
「データがさらにあります。」エントリが表示される
migemoを使ったローマ字インクリメンタルサーチで反応しない文字がある
E_crの拡張子判別がうまくいかない
^[F](エクスプローラで検索)が^[W](WhereIs)になったり、反応がなかったりする
窓増減時の注意
Ctrl+Cでクリップ後、テキストボックスに貼り付けたとき、2つ貼り付く


起動時等にデスクトップ等のアイコンがちらつく

OneDrive がインストールしていると起きる症状です。
※アイコンオーバレイの初期設定するときにOneDriveがアイコンの再取得を指示するようです。PPxに限らず、「ファイルの参照」ダイアログの表示時等に発生します。
・OneDriveをアンインストール
・OneDriveのアイコンオーバレイのシェル拡張( HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellIconOverlayIdentifiers\ OneDrive1等 )を解除・無効化
・OneDriveのアイコンオーバレイのシェル拡張をブロック( HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked に {5AB7172C-9C11-405C-8DD5-AF20F3606282}等を登録 )
・PPc のアイコンのオーバレイ表示を無効にする
(カスタマイザ 全般タブ - PPc - 表示 - アイコン・拡張子表示内)
上記のいずれかを行うことで対処できます。



時々背景が灰色になる

現在のディレクトリの内容が更新された場合、PPcはそれを検知して最新の内容に更新しようとします。また、検知した瞬間に更新すると常時更新があるディレクトリ上では操作が困難になるため XC_rrt で指定した時間が経過した後、更新を行います。
この検知した後から、更新されるまでの間、初期カスタマイズでは背景が灰色になります。
設定変更によって色を変えないようにできます。


「データがさらにあります。」エントリが表示される

このエラーが表示されるときは次の原因が考えられます。
(1)CD-ROM等で読み込み失敗したため、全てのエントリを挙げることができなかった。再読込をすれば全て読み込める場合があります。
(2)エントリ名の長さが長すぎて、扱うことができなかった。
この原因は、次の理由で起きます。
 a)ListFileやhttp等で長すぎるエントリがあった。
 b)MultiByte版では保存しきれないエントリだった。例えば、128文字以上の漢字からなるエントリ名を付けるとMultiByte版のPPcで扱えません。UNICODE版なら扱えます。


migemoを使ったローマ字インクリメンタルサーチで反応しない文字がある

特定の文字を入力しても(n等)、インクリメンタルサーチが動作しないことがあります。これは C/migemo に添付されている辞書 migemo-dict に正規表現に使用されている記号(「+」「(」「)」等)を使った単語(「(^_^)」「C++」等)が含まれているためです。これらを確実に除外することは困難ですので、migemo-dictを更新するか、編集して正規表現に用いられる記号が含まれないように修正する必要があります。


E_crの拡張子判別がうまくいかない

E_crは、拡張子判別でなく、ファイル判別を行います。
この判別は、ファイルの内部形式/拡張子/ファイル名で判別するため、zipファイルやAVIファイル等でねらった判別ができないことがあります。

この場合、次の対策方法があります。
・内部形式.拡張子記載を行う
例)  E_cr = {
  :PKZIP.zip = C_DIR
  :PKZIP.ODT = soffice.exe %C
  }

・該当内部形式の内容を空欄にして内部形式の判別を無効にする
例)  E_cr = {
  :PKZIP ,
  ZIP = C_DIR
  ODT = soffice.exe %C
  }

X_exts=1にして、判別順を指定する
例)  E_cr = {
  ZIP = C_DIR
  ODT = soffice.exe %C
  :PKZIP = C_DIR
  }

・特定の拡張子専用の判別を用意して呼び出す
例)  E_cr = {
  :PKZIP , %ME_xxx
  }

  E_zip = {
  ZIP = C_DIR
  ODT = soffice.exe %C
  }


^[F](エクスプローラで検索)が^[W](WhereIs)になったり、反応がなかったりする

一部の環境でこのような状態になることがあります。シェルコンテキストメニューの「検索」が正しく呼び出せないのが原因で、%zで該当コマンドを正しく呼び出せるようにカスタマイズする必要があります。
通常、「%z.,F」を検索コマンドとして登録することで回避できます。
※^[F]の内部動作は、%z.,find と同等です。


窓増減時の注意

一体化時において、まとめて窓を開いたり、閉じたりする時は、情報の整合性を取るために窓の増減状態の変化が、全てのコマンドを実行するまで保留になることがあります。
スクリプトで窓操作をする場合、開いた窓に何かさせようとして失敗する場合がありますので、*ppc -k コマンド 等を活用することも検討してください。


Ctrl+Cでクリップ後、テキストボックスに貼り付けたとき、2つ貼り付く

Windows7以降のファイル選択ダイアログ、Win + R、Explorer 等のテキストボックスに Ctrl + C でコピーした内容を貼り付けると「ファイル名"ファイル名"」の形式で貼り付くことがあります。

PPc の Ctrl+C は、複数種類の内容をクリップボードに登録しますが、前記テキストボックスは、その複数の内容を常に貼り付けてしまうために上記問題が起きます。
(具体的には、CF_TEXT と CF_SHELLIDLIST の両方の内容を貼り付けます。)

PPc 側ではこの問題の対策を入れてあり、1つのみ貼り付くようにしていますが、Explorer でフォルダを開いているときなど、特定のソフトが動作していると対策が効かなくなります。

上記問題は条件によるため、PPc の Ctrl+C は利便性を考えてこの動作のままとしています。
問題を回避したい場合は、^C に「クリップ(ファイル等)」(*clipentry file)か「クリップ(ファイル名)」(*clipentry text)を登録してください。ただし、どちらか片方の形式のみの登録ですので、もう片方の貼り付けができなくなります。

トラブル、対策 - PPv


PPv で " 0:free error " がでたり、異常終了したりする

特定のSusie plug-in(例えば、iffsgrp.spi)が入っているとこのような症状が出ることがあります。該当 Plug-in を使用禁止にして下さい。
Plug-inの設定

トラブル、対策 - 書庫ファイル(統合アーカイバDLL、UNxxx.DLL)


マークしたエントリの名前の先頭が「-」である場合、オプションとみなして処理対象にならない場合があります(UNLHA32.DLL 1.48.2.4 で確認)。今のところ、未対策です。


ZIP32J.DLLや7-zip32.dllは、設定によっては圧縮に失敗するなどの問題が出ることがあります。
そのときは、カスタマイザ全般-PPc-UNxxxを別プロセスで動作を設定(X_unbg=1か3)してください。


UNZIP32.DLL の使用時に表示される処理結果ダイアログをなくすには、次のレジストリ設定を行う必要があります。

Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\ArchiverDLL\UNZIP32\Settings]
"ShowResult"=dword:00000000

トラブル、対策 - Susie Plug-in(*.SPI)


・特定の Plug-in によって、うまく動作しない場合、該当 Plug-in を使用禁止にして下さい。
Plug-inの設定

トラブル、対策 - バージョンアップに伴う問題


PPcでソート結果が変化した(特に、ディスクの保存順にしている場合)

1. 0.48頃に、「Original」の項目の意味を変更しています。
0.48では、ディレクトリ毎で異なるソート指定が可能になったため、「Original」は、設定の無効として扱われるようになっています。(現在の設定を使わずに、より上位の設定でソートする意味になります。また、一時的な設定では、結果として読み込み順相当になります。)
全ての設定が無効の場合は名前順が既定値となっています。

新しくメニューの詳細設定の中に「読み込み順」が増えていますので、そちらで再設定をする必要があります。

2. 以前は、1つの設定で名前→拡張子順のソートになっていましたが、現在は個別に指定可能になっています(名前のみ、拡張子のみ、両方、の指定ができるようになった)。それに伴って以前のメニューの表記と合わなくなっている場合があります。MC_sortの内容の更新が必要です。


PPcの一体化時に、意図した終了方法ではなくなった

現在では、Q は一枚/一つのタブを閉じる、Alt+F4はPPcを終了(全て閉じる)となっています。キー割当てを再確認してみてください。

トラブル、対策 - カスタマイズ


文字列が途中で途切れる
・空白を含む文字列をコマンドラインに記載するときは、PPxに限らず、他のアプリケーションでも「"」等で括る必要があります。
・PPxのパス長は最大で599文字/bytesです。
・コマンドラインの長さは展開後約1000文字が標準の動作です。*maxlength コマンド を使って一時的に文字数を変更できます。

アプリケーションが正常に動作しない
・アプリケーションによっては起動時にシフトキー(Shift, Ctrl, Alt)を押していると、設定を初期化したり、トラブルシューティングモードになったりします。
キーにアプリケーションを割り当てるときは上記に気を付ける必要があります。
・PPxを起動した後にシステムの環境変数を変更してもPPxに反映されないため、インストール直後のアプリケーションをPPx経由で起動すると動作がおかしくなることがあります。

おまけ - ファイラの分類


 ファイルを管理するためのアプリケーション(いわゆるファイラ、ファイルマネージャ)は、どれもが全く同じであったり、完全に独自だったりすることは滅多になく、大抵参考としたものがありある程度は使い勝手が似ています。
 このため、カスタマイズの参考にするために分類分けしてみました。
 分類分けの方法は、大きくキー操作、マウス操作、画面構成で分けています。


1.キー操作による分類

 キーボード入力による操作は、押したキーによって行われる動作が予測しやすく、更に実行が終わる前に次の入力を行い、順番に実行させる先行入力を行うことができます。このため、操作方法を熟知さえしていれば、PC側の都合によって待たされることが無く、高速な操作が可能です。逆に、操作方法がよくわからない場合は、マウス操作よりわかりにくく、時間が掛かります。

 キー操作による分類は、シフトキーを併用しないアルファベットキーの使い方で行ってみました。

(1)インクリメンタルサーチ系
アルファベットキーを使って入力した名前と一致するエントリを検索するインクリメンタルサーチをメインにしたものです。
Explorer等の英語圏のファイラはこの系統が多いようです。コマンドを割り当てるより、インクリメンタルサーチでエントリを指定する方が便利だからみたいです。
コマンドはファンクションキー、Ctrl等のシフトキーを押しながら任意のキー、viのようなモード切替で実行します。

(2)コマンド系
各アルファベットキーに特定の機能を割り当てたものです。キー割当ての傾向によって更に分類分けできます。
インクリメンタルサーチで漢字変換しながら日本語エントリ名を決定するのは不便なため、日本のファイラはこちらの系統が多いです。ただ、今ではmigemoを使えばローマ字読みでインクリメンタルサーチができるようになったので、コマンド系にこだわる必要がなくなっています。
 FD系
  [A]ttribute, [D]elete, [R]ename コマンドが判断の目安になると思います。
  PPx, KL のデフォルトカスタマイズはこちらになります。
 FILMTN系
  [A]ttribute, [D]elete, [N]ame コマンドが判断の目安になると思います。
 mint, Vz系
  [A]llMark, [D]rive コマンドが判断の目安になると思います。

(3)コマンドプロンプト系
アルファベット等は全てコマンドラインの入力・編集に使うものです。
Norton Commander系

(4)キー操作不可
 ツールバーのみしか機能を実行する手段が無く、キーに機能を割当ていない、メニューがないなどのものが該当すると思います。ただし、キー操作ができないものでもリストビューを使ったりしていれば、カーソル移動+実行程度ならOSが提供する機能を使って行える場合が多いです。


2.マウス操作による分類

マウスなどのポインティングデバイスによる操作は、操作対象が位置移動といくつかのボタンで済み、100前後のキーを用いるキーボードに比べてシンプルであり、画面上の部品を視覚的に操作可能であるため、操作方法を容易に習得することができます。また、MacintoshやWindowsでは、アプリケーション間の操作方法の違いが少ないため、初めて使用するアプリケーションでも戸惑うことなく操作できます。しかし、画面の状況に応じた操作が必要であるために画面を見ながら操作する必要があり、先行入力が難しいためキーボード入力より操作時間が掛かることが多くなります。
 ほかに、一覧や表等の一点を任意に指定するのは、キーボードよりマウスで操作する方が楽で早いですが、インクリメンタルサーチ等が使える場合はキーボードの方がより早く間違いなく指定できることがあります。

マウス操作の基本であるエントリに対するクリックやドラッグなどは、日本についてはエクスプローラに準拠するのが一般的で、特に分類するほどでもありません。分類するとしたら、マウス操作ができるかどうかと、ジェスチャーなどが使えるかどうかといえます。
(1)ボタン、ツールバー
各機能が画面の一部分を占有するボタンなどに割り当てられ、それを選択することで実行されます。メニューのように項目が隠れていないので、機能選択が簡単になります。

(2)ジェスチャー
マウスボタンを押しながら動かすことで機能を選択する方法です。
特定のウィンドウ上で行う場合はどの位置で行っても同じ動作にすることが多いため、キーボードのような画面の状況に依存しにくい操作を実現できます。
↑↓←→の4方向(斜めが可能な場合もあり)を組み合わせて順番に行う形式が主流のようですが、クリック地点からの角度で決定する方法もあります。

(3)Norton Commander系
Norton Commanderは早くからマウスに対応していたようで、独自の操作系になっていて、右クリック・右ドラッグが選択専用になっています。

(4)マウス操作不可
独自の表示形式で表示するファイラは、マウス操作も自分で処理しないといけないため、マウス操作ができない場合があります。
また、マウス操作に対応していても、D&Dは実装するためのコードが結構多く必要であるため、未実装であったり、一部の状況で使用できなかったりするものが結構あります。


3.タッチパネル・スライタスペン操作

スマートフォン、タブレット等の携帯機器や、タッチパネル等によるタッチ操作や、スライタスペンによるペン操作は、画面上の部品を直接触れるように操作が可能なので、直感的な操作が行いやすくなっています。
また、タッチ・タップ以外のジェスチャ操作(フリック、スライド、ピンチ等)により、部品にこだわらない操作が可能です。
一方、指先やペン先が画面の画素に対して非常に大きいほか、視線の向きによる位置ずれ等によって、正確な位置指定が非常に困難であるため、キーボードやマウスのような精密な指示には向きません。

ファイラ向けの操作として例えば以下のような操作が知られています。
1指タッチ/タップ-ファイル選択、コマンド指示
1指長押し/タップ維持-コンテキストメニュー
1指スライド/フリップ/スワイプ/スライド-選択、ページ切換、ファイルドラッグ
2指ピンチ-拡大縮小


4.画面構成による分類

(1)シングルウィンドウ/マルチウィンドウ
 1枚のウィンドウで全ての作業が行えるシングルウィンドウと、2枚以上の独立したウィンドウを使って作業するマルチウィンドウがあります。
 シングルウィンドウは、1枚で完結するのでわかりやすい利点があります。
 マルチウィンドウは、使用している窓だけ大きくして作業しやすくしたり、複数窓を好きな位置に配置したりして参照しながら作業できます。

(2)画面数
 ここでいう画面数は、1つのウィンドウで同時に表示して扱うことのできるディレクトリ(フォルダ)の数です。
 1画面の場合は、1カ所のディレクトリの中身を取り扱うことができます。
 2画面の場合は、同時に2カ所のディレクトリの中身を表示して扱うことができます。また、通常2画面ファイラと称するファイラは、2画面間を容易にフォーカス移動することができ、コピー時は反対側にコピーできる物をいいます。更に、2画面間のディレクトリ内容の比較等、画面間を連携した機能を用意されていることがあります。
 3画面以上の多画面型の場合、互いに関連性のないディレクトリを表示するものと、あるディレクトリと、その上位階層のディレクトリを表示するものがあります。

(3)ペイン数
 一枚のウィンドウを分割して使用する場合、その分割数によって1ペイン、2ペイン…と分類できます。シングルウィンドウでマルチウィンドウの利点が得られますが、配置が固定されるのでそれによる制限があります。

A.1ペイン形式
 全ての情報が一枚のウィンドウで処理します。尚、ディレクトリ名や選択エントリの情報などを表示する区画があっても、1ペインと扱うことが普通です。

B.2ペイン形式
 2ペインは2画面型とエクスプローラのツリー&リストの形式があります。
 このうち、2画面型は、ペインの配置によって次の形式があります。
 上下分割形  1列に表示できる情報量が多いのが利点です。
 左右分割形  左右の目の移動は、上下よりも楽なので、ペイン間を頻繁に参照するのに便利です。

C.3ペイン形式
 3ペイン目は、実行結果などのメッセージ、サムネイルなどに使われます。

D.マルチペイン形式
 ペインをたくさん用意できる形式です。
 通常、複数種類のペインがある場合は、1種類のペインのみ複数用意でき、残りのペインは表示内容を切り替えて使い回すことが多いです。

(4)MDI・タブ
 1つのウィンドウ内で複数のウィンドウを管理する方法です。

MDI は、1枚のウィンドウ内を独立したデスクトップのように扱い、各ウィンドウを好きな位置に配置したり、一度に表示する内容は一種のみとし、切り替えを行ったりする(メニューのウィンドウに一覧を設けるのが一般的です)ことができます。

 タブは、MDI の一画面のみ表示を発展させたものと考えることができ、ウィンドウの周囲にタイトルを付けたタブをつけて、現在使用しているウィンドウをわかりやすくすると共に、現在使用できるウィンドウの一覧を表示できる利点があります。また、マウス操作の場合は、ウィンドウの切り替えがMDI等より容易になり、複数ウィンドウを選択してまとめた操作をすることもできます。

おまけ - 著名ファイラ


現行のファイラに影響を与えていると思われる、日本で著名なファイラをいくつか挙げてみます。

ExplorerFile Explorerエクスプローラー

Windows95 以降のデフォルトシェルである Explorer(File Explorer, エクスプローラー)は、実行中のアプリケーションの管理を司るタスクトレイ、フォルダの中身を表示してファイル管理を行うリストビュー、リストビューの左側につくツリービュー等が組み合わせられたものと考えることができます。
※デスクトップは、全画面表示で閉じることができない Explorer のリストビューです。
このうち、リストビュー(+ツリービュー)の部分をファイラとして扱うことができます。

このファイラ部分は、Windows 3.x のファイルマネージャや DOS Shell を発展させてできたもののようです。

・画面構成
1画面、リストビューのみの1ペイン。または、左:ツリービュー+右:リストビューの2ペイン。また、リストビューは、大きいアイコン、詳細表示、縮小版、写真表示等の表示形態の変更が可能。Vista以降では、頻繁に使うことが多いマイコンピュータなどを選べるペインが用意されている。

・キーボード操作
インクリメンタルサーチ系。コマンドはメニューとファンクションキーがメイン。また、Ctrl併用アルファベットキーも使用。
ただし、IE統合などがあったためバージョン毎にこまかなキーバインドが変更されている。
[F2]名前変更
[F3]検索
[F5]更新
\[F10]コンテキストメニュー
[DEL]ごみ箱に移動
\[DEL]削除
^[C]クリップボードにコピー
^[X]クリップボードに切り取り
^[V]クリップボードからペースト
(Windows95)^[G]パス変更
(IE統合以降)&[D]パス変更, コマンド実行等

・マウス操作
Windows標準操作。


FD

FD(File&Directory)は A.Idei(出射厚氏)作で、PC-9801, IBM-PC(DOS/V)版があります。また Version1.04が1989年に公開されています。

PPx の PPc、K-Launcher のデフォルトカスタマイズはこの系統です。

・画面構成
1画面、1ペイン。上方に選択中のエントリの詳細情報を表示。

・キーボード操作
コマンド系。アルファベットキーは、通常各種コマンド、また英単語の頭文字が使用キー。
ファンクションキーに割り当てられている機能は、アルファベットキーに割り当てられた機能と重複する他、機種毎に割当てられている内容が異なる。
[A]属性・タイムスタンプ変更(Attribute)
[D]削除(Delete)
[F]パスマスク(Find)
[H]コマンド実行(sHell)
[K]ディレクトリ作成(maKe directory)
[L]パス変更(Logdisk)
[R]エントリ名変更(Rename)

・マウス操作
マウス対応ではありません。


FILMTN

FILMTN は FDと同時期に公開された K.Ishida(石田健仁)氏作のMS-DOS用ファイラです。PC-9801, J-3100, IBM-PC(DOS/V), FMR版があります。
PKLITEという実行形式ファイル圧縮ソフトで圧縮されて配布されています。このため起動はFDに比べるとかなり遅いです。

・画面構成
1画面、1ペイン。上方に選択中のエントリの詳細情報を表示。

・キーボード操作
コマンド系。アルファベットキーは、通常各種コマンド、また英単語の頭文字が使用キー
[A]属性変更(Attribute)
[D]削除(Delete)
[H]パス変更(cHange directory)
[K]ディレクトリ作成(maKe directory)
[N]エントリ名変更
[R]コマンド実行(Run)
[Y]パスマスク(WI(Y)ld card)
^[T]タイムスタンプ変更(Time)

・マウス操作
マウス対応ではありません。


Vz

Vz はパッケージ販売されたMS-DOS用テキストエディタですが、常駐モードが強力です。また、内蔵のファイラがマクロで強化できるので、便利に使えます。

・画面構成
1/2画面。2画面時は左右に分割されます。

・キーボード操作
コマンド系。アルファベットキーは、通常各種コマンド+メニュー、また英単語の頭文字が使用キー
[A]オールマーク(All mark)
[D]ドライブ変更
[E]ファイル操作メニュー
[F]ファイル操作メニュー
[H]コマンド実行(sHell)
[K]ディレクトリ作成(maKe directory)
[M]ファイルマスク(Mask)
[N]ファイル作成(New)
[P]パス変更(Path)
[W]2画面モード切替

・マウス操作
マウス対応ではありません。


その他 MS-DOS用

FS, HF, FL, WD, エコロジーII
がMS-DOS用では有名だったと思います。


TF
STF
mint

X68000 用ファイラ。Thule氏原著作の TF1.20c → ippoh氏のTF1.5x →Team NAIL(AKT氏、里衣座氏)が改変、発表した STF → mint という流れのようです。(mintのドキュメントより)

・画面構成
エントリ一覧2画面の上側+メッセージや実行結果等の下側の3ペイン構成です。下側のペインは、標準出力を取り込んで表示することができます。

・キーボード操作
コマンド系。アルファベットキーは、通常各種コマンド、また英単語の頭文字が使用キー
STFでは次のようなキー割当てになっています。
[A]オールマーク(All mark)
[D]ドライブ変更(Drive)
[J]登録パスへジャンプ(Jump)
[K]エントリ削除(Kill)
[P]パスマスク(Path mask)
[R]名前、属性、タイムスタンプ変更(Rename)


Norton Commander

IBM-PC互換機用のファイルマネージャ。Peter Norton Computing社(Symantec Corporationに買収される)から1986年に初版が発売されています。

・画面構成
最下行がコマンドプロンプトになっており、それより上は大きさが固定の左ペイン/右ペインの2ペイン構成です。また、左右のペインを非表示にしてコマンドプロンプトのログを表示することもできます。

・キーボード操作
コマンドプロンプト系。アルファベット等の文字キーやダイアモンドキー(Ctrl+S, D, E, Xがカーソル移動)等がコマンドプロンプトの編集に使われます。
また、Alt+文字キーがインクリメンタルサーチに使われます。
[F5]コピー
[F6]移動/名前移動
[F7]ディレクトリ作成
[F8]ファイル削除
[F9]プルダウンメニュー
[ins]ファイル選択+↓
^[J]コマンドプロンプトにカーソル位置のファイル名を挿入

・マウス操作
独自系。
左クリック  カーソル移動
左ダブルクリック  実行
左ドラッグ  ファイルコピー
右クリック  選択反転
右ドラッグ  ファイルの連続選択/解除

おまけ - ファイル・ディレクトリの属性


ファイル・ディレクトリなどのエントリの属性は、Windowsでは次のものが定義されています。また、これら以外でも拡張属性があります。
読取専用/readonly
保存したファイルを別の内容で上書きされないように書き込み禁止にするときに用います。FILE_ATTRIBUTE_READONLY, B0
隠し/hidden
一時的な操作に用いられるため表示するほどでもないものや、システムに関するため見られたくないもの等、ユーザから隠す必要がある場合に設定されます。この属性により、エクスプローラから表示されない/淡色表示としたりすることができます。FILE_ATTRIBUTE_HIDDEN, B1
システム/system
システムに関するエントリに対して設定されます。ごみ箱($RECYCLE.BIN, Recycled)やブートローダ(bootmgr, IO.SYS, ntldr)等に付加され、エクスプローラの初期設定では表示されません。FILE_ATTRIBUTE_SYSTEM, B2
変更/アーカイブ/archive
ファイルを書き換えた時に自動で設定されます。バックアップを行うかどうかの目安に使われますが、現状では XCOPY の他はほとんど使われていないようです。PPc によるコピー時に 「更新のみ処理」を指定したとき、この属性が設定されているときのみ上書きします。FILE_ATTRIBUTE_ARCHIVE, B5
インデックス/index
全文検索などを行うときに、検索対象にするかどうかの設定です。ソフトによってはこの属性を見て検索対象から除外できます。FILE_ATTRIBUTE_NOT_CONTENT_INDEXED, B13
圧縮/Compression
ファイル単位の圧縮を行うかどうかの設定です。NTFSで使用できます。FILE_ATTRIBUTE_COMPRESSED, B11
暗号化/Encryption
ファイル単位の暗号化を行うかどうかの設定です。Window2000以降のNTFSで使用できます。但し、この暗号化は暗号化をしたユーザ以外のユーザによりファイルを見えないようにするためのものであり、ファイルを開くときにパスワードを尋ねたり、ファイルのコピー先や添付時まで暗号化されたりするものではありません。FILE_ATTRIBUTE_ENCRYPTED, B14
一時ファイル/temporary
一時的に使用(使用後に削除する)するファイルであり、そのための高速化を希望することをOSに示す時に使用します。FILE_ATTRIBUTE_TEMPORARY, B8
オフラインファイル/offline
ファイルの実体が別の場所にあり、ファイルを開いたときに改めてその場所から読み込まれるファイルです。FILE_ATTRIBUTE_OFFLINE, B12
スクラブ不要/No scrub data
ReFS で使用できるらしい属性です。保存したデータが破損していないか確認・修復するスクラブ処理を行わないようにする属性です。FILE_ATTRIBUTE_NO_SCRUB_DATA, B17
整合性ストリーム/integrity stream
ReFS で使用できるらしい属性です。ファイルのうち上書きした部分は、元のドライブ上の別のクラスタに保存されます。FILE_ATTRIBUTE_INTEGRITY_STREAM, B15
常に保持/pinned
OneDrive等で空き容量を増やす処理をしたとき、削除しません。FILE_ATTRIBUTE_PINNED, B19
保持していない/unpinned
OneDrive等でまだダウンロードしていません。FILE_ATTRIBUTE_UNPINNED, B20
以下の属性は変更することはできません。
リパースポイント/reparse point
シンボリックリンク、ジャンクションなどのリパースポイントであることを示します。FILE_ATTRIBUTE_REPARSE_POINT, B10
スパースファイル/sparse file
ファイルの使っていない部分をドライブ内に保存しないようにしていることを示します。これにより、ドライブの使用サイズがファイルサイズよりも小さくなります。FILE_ATTRIBUTE_SPARSE_FILE, B9
ラベル/label
ドライブのボリュームラベルです。この属性のエントリは通常目にすることはありません。PPcでFATディスクイメージを直接参照しているとき、ルートディレクトリで見られることがあります。B3
デバイス/device
ファイルでなくデバイスファイル(stdin等)で使われると思われる属性です。通常は使用されません。FILE_ATTRIBUTE_DEVICE, B6
仮想化/virtual
Vista以降のバーチャルストア機能によりリダイレクトされていることを示すエントリです。元のファイルは %LOCALAPPDATA%\VirtualStore 以下に入っています。FILE_ATTRIBUTE_VIRTUAL, B16
アクセス時に生成/recall on data access
そのディレクトリにまだ存在していません。リモートストア上に存在しています。FILE_ATTRIBUTE_RECALL_ON_DATA_ACCESS, B22
オープン時に生成/recall on open
そのディレクトリにまだ存在していません。リモートストレージ上に存在しています。FILE_ATTRIBUTE_RECALL_ON_OPEN, B19


連絡先/一次配布先等 - 最後に


・このソフトウェアはフリーソフトウェアです。著作権は「TORO」、「高橋 良和」にあります。
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・PPxに異常終了などの問題が起きたときに出るダイアログの選択次第で、問題の詳細内容が既定のブラウザで作者に送信されます。送信する内容は、異常終了ダイアログに表示される内容です。また、集計のためにブラウザ情報からIPアドレスとエージェントを利用します。
問題の解決になるかもしれませんので、送信していただけると助かります。
・文中に記された各ソフトウェア名称はそれぞれ著作物であり、パッケージソフト/シェアウェア/フリーソフトウェア等として入手可能です。
・ソースは、常に最新のものとは限りませんが別アーカイブで公開しています。
・PPx 32bit版は、Borland C++ Version 5.02 を用いて構築しています。
64bit版は、Visual Studio 2008 を用いて構築しています。
ARM64版は、Visual Studio 2019 を用いて構築しています。
・PPx の改変履歴はPPX.TXTの末尾に記載しています。

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